魔法少女まどか☆555 〜カイザの呪い〜   作:人生舐めてる

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新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!


という訳で第二部始まります!


悲報!悲報!鹿目巧也が行方不明!カイザのベルトも行方不明!

え?カイザがいつ出るかですって?
……30話迄には絶対出したいです…。

あと今回から、鹿目巧也(タクヤ)は行方不明なので、主人公が変わります。







過去編 第二部 灰色の天使の呪い
14話 Dark Horse(予想外な人物)


ーーside:佐倉杏子

 

ーー教会の祭壇に白い動物らしき生き物が赤い髪の少女に話していた。

「杏子……君に伝えておきたい事があるんだ。」

 

「なんだよ、キュウべぇ?……藪から棒に?」

 

「魔女以外にも人の脅威となるものを教えておこうと思っていてね……」

 

「?……そいつらも人を食うのか?」

 

「いや、食べないよ。」

 

「……じゃあ、なんで襲うんだよ?」

 

「理由は個体それぞれだろうけど、まず、名前から教えておこうかな……。

名前はオルフェノク。」

 

「おるふぇのく?」

 

「そう、……一これは魔女と同様に行方不明者が出る厄介者さ」

 

「そいつらも魔女と同じ、グリーフシードって出すのか?」

 

「君たち魔法少女にとって残念だけど、グリーフシードは出ないよ。だって、元々人間だからね。」

 

「え?マジで!?」

 

「あと魔女と違う点は結界を作らない事だね。」

 

「元々、人間だった奴がバケモンになっちまうのかよ……。」

 

「うん、そうだね。あと、オルフェノクが人間を殺した場合は死体が灰へと化すんだよ。」

 

「は、灰!?まさか、それを楽しむ為にオルフェノクっちゅー奴は人を殺しているんじゃねーだろな!?」

 

「別にオルフェノクだって理由なく無闇に殺すわけじゃ無いさ。ちゃんと理由はある。」

 

「……なんだよ?」

 

「それは仲間を増やす為さ。」

 

「仲間?なんで殺したら仲間が増えるんだよ?」

 

「オルフェノクは、人間を襲った際に自らのオルフェノク特有のエネルギーを心臓に注入して、相手をオルフェノクに覚醒させるんだ。

この事を『使徒再生』って呼んでいるみたいだけどね」

 

「まさか、それで死ぬやつ、死なない奴に別れて

死んだ奴は灰に、死ななかった奴はオルフェノクに変わる……そんなところか?」

 

「そのとうり!理解が早くて助かるよ!」

 

「……なぁ、その、オルフェノクが仲間を増やす根本的な理由は知ってるのか?」

 

「さあ?オルフェノク自身に聞けばわかると思うよ。」

 

「……ちぇ、わかんねぇのかよ…」

 

「でも、僕は一応、感知する事は出来るし」

 

「へぇ、できるんだ……私は?」

 

「無理だね……」

 

「そーかよ……じゃ、オルフェノクが出たら教えてくれね?直接聞いてやるぜ!」

 

「……止めた方が良いと思うよ?」

 

「なんでだよ?もしかしてそんなに強えの?」

 

「オリジナルはね……」

 

「オリジナル?」

 

「オリジナルのオルフェノクは“使徒再生”では無く、事故とか、病死の一般的な死によって覚醒するオルフェノクさ、そのオルフェノクは使徒再生(インスタント)でできたオルフェノクよりも強いんだ……。」

 

「数は多いのか?」

 

「いや、其処まで多く無いよ、人間でいう希少種だね。むしろ、オルフェノクそのものが数は多く無いんだ……。結構、使徒再生でオルフェノクになる人間も少な過ぎるから。」

 

「そーなのかー。でも、弱い方に会えばいい話だよな?」

 

「まあね、でも群れたりする事が多いから、そうなったら魔法少女では手に負えなくなるから止めた方がいいと言っているんだ。」

 

「……そのオルフェノクって魔女と比べてどれぐらい強いんだ?」

 

「だいたい、通常のオルフェノク<魔女≦通常のオルフェノク二体≦オリジナルのオルフェノクだね。」

 

「……群れるって、何体ぐらい?」

 

「一体のときもあるし、二体や三体の時もあるからね……」

 

「……結局、わかったのオルフェノクが魔女くらい厄介だって事ぐらいじゃねーかよ。」

 

「魔女やオルフェノク以上に厄介なのは、かつていたけどね……」

 

「ん?いるのか?」

 

「もう、絶滅したはずだから知っても無意味だよ?」

 

「良いから教えろよ!」

 

「まぁいいさ……その名前は……ア

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーージリリリリリリリリリィ!!!

 

「杏子ちゃん!9時だよ!起きてぇ〜!」

 

 

 

「う〜〜ッ!うるせぇ!」「痛い!」

 

ーーそう言って杏子は自分を起した少年を殴り、目覚まし時計を取り上げ音を消した。

 

「……ふぁ〜、む〜……なんだよ……てめぇ、今日は休みの日だろ!もう少し寝かせろよ!」

 

「休日で寝すぎたらそれこそダメだよ!身体が昆布みたいになってぐにゃぐにゃになるよ?」

 

「別にいいだろ!12時に起こしてくれよ……」

 

「ダメだよ!俺たち子供は早寝早起きを心がけ無いと……!

それに、モモちゃんはちゃんと起きているのに……。」

 

「……チッ、わかったよ!」

 

「うん!ありがと!……あ、そうそう!朝ごはんテーブルの上に置いているから食べといてね!」

 

「たく……もうすこし寝かせろよ………

 

 

(たかし)のやつ……。」

 

 

ーαωー

 

 

 

 

ーー佐倉杏子…それが彼女の名前だ、彼女は半年前から家族に一つの隠し事があった。それは自分が魔法少女である事だ。

ーー願い事は「みんなが父親の話を聞いて欲しい」だった。

 

ーーキュウべぇと契約をし、魔法少女になった一週間後、気分転換に浜辺を散歩していた所に、海岸で倒れている少年を発見する。それが、さっき杏子を起こしにきた少年だ。

 

ーーその少年は記憶喪失であり、この教会に保護された。その少年が海岸で倒れていた時は、所持品はポケットに入っていた一つの封筒のみであった。

 

ーー宛先は書いておらず、差し出し人は書いていたが住所は書いておらず、苗字は「ナカザワ」と読むことができたが読めたが名前は読めなかった。

 

ーー隆(タカシ)という名前は佐倉杏子が考えて(テキトーに)決めた。

故に彼の名は『中() (タカシ)』になった。

 

ーー封筒の中身は手紙は入っていたがバラバラに破けており、まともに読めた部分は『もう直ぐで中学生に』の部分のみで年齢は杏子と同い年という事がわかった。

 

 

ーーそして、今現在、当の本人は……

 

 

ーー場所:教会の菜園

 

「モモちゃん!そっち引っ張って!」

 

「タカシ君!重いよ……これ……」

 

ーータカシは佐倉杏子の妹、佐倉モモと一緒に大根を採取していた。

 

「モモちゃん!せーので引っ張ろう!」「わかった!」

 

「「せーの」」

 

ーーモモとタカシは掛け声を合わせ、一気に引き抜いた。

 

「採れたぁ!」「とったどーーー!」

 

「ハハッ!ありがと!モモちゃん!」

 

「どぉいたしまして!それにしてもデッケー!なんでタカシ君が作るとこんなにでっかくなるの?」

 

「それは愛だよ!愛!」

 

ーータカシは大根撫でながらそれをいう。そんな所に佐倉杏子が割って入ってタカシに話しかける。

 

「なぁ、タカシ!」

 

「おぉ!杏子ちゃん!ちゃんと起きてくれたようだね!」

 

「まぁな、それよりもさタカシ、何か思い出したか?」

 

「あぁ、杏子ちゃん……ちょっと止めてくれないかなぁ……?そんなに毎日聞かれるとけっこうプレッシャー感じちゃってさ……」

 

「タカシのためだって!……それよりも気持ち悪くねーのか?記憶喪失のまま生きてくなんてさぁ?」

 

「別に今のところ不都合ないしさ!……それに、ほら!野菜の育てかたとかそうゆうのは忘れてないし!」

 

「あ!もしかしたら、お前って記憶を無くす前は()()だったかもな!」

 

「それは……… (NO)() な?

なぁんちゃって!あははははは!あっははは!」

 

ーーいきなりタカシが醸し出した親父ギャグに杏子とモモは唖然とし、それぞれタカシに評価を述べる。

 

「20点、」「今は秋だからって無理に冬にしなくていいんだよタカシ君…」

 

「ふ、二人とも厳しいね……」

 

 

ーαωー

 

ーー時刻:夕方

 

ーー教会の菜園にタカシは鼻歌を交えながら野菜に水をあげていた。そんな彼に杏子は声をかける。

 

「なぁ……タカシ……。」

 

「♪〜♪〜〜。ん?どうしたの杏子ちゃん?」

 

「あんたさ……記憶が戻ったらどうするの?」

 

「そりゃ……喜ぶの……かなぁ?」

 

「そうじゃなくて!……もしも記憶が戻ったら、この家からいなくなるのかって聞いているんだ!?」

 

「う〜ん……わかんないなぁ〜。いつまでも迷惑かける訳には行かないし……多分出て行くんじゃない?それに、記憶が戻ったら記憶喪失だった頃の記憶が消えるパターンもあるかもしれないし?」

 

「っ!………。なぁ……」

 

「なぁに?杏子ちゃん?」

 

「あんたさえ良ければ……私からすればここにいて欲しいんだ……ずっと……。」

 

「?」

 

 

「それに、あんたのさ育ててる野菜を食べるの大好きだし……それに、寒い親父ギャグを毎日聞きたいし……。」

 

「杏子ちゃん……」

 

「だからさ、タカシあんたは私の側から……」

 

 

「寒い親父ギャグを毎日聞きたいだなんて、杏子ちゃん変わってるねぇ……。」

 

「ちょ、ちょっと、てめぇ!せっかく人が……!」

 

「それに、僕のギャグってそんなに寒いの?」

 

「っーー!あぁ!寒いよ!北極ぐらい寒い!だから、上手くなるまでこの家からいなくなるんじゃねぇぞ!いいなッ!?」

 

ーーそう言って杏子は怒りを表しながら、その場から早歩きで離れて行く。そして、入れ替わるように妹のモモがやってくる。

 

「どーしたの?タカシ君?」

 

「あ!モモちゃん!……いや、多分なんでも無いと思う?なんか悪いこと言ったかなぁ?俺……。」

 

「多分、変わってるねって言ったからだと思うよ…」

 

「あ、聞いてたんだ…」

 

「タカシ君…あまり、変わってるねとか……言わない方が良いと思うよ?タカシ君は言われても大丈夫だろうけど?」

 

「気をつけておくよ、モモちゃん。それよりもタカシ君って止めてくれないかな?ほら、一応年上なんだし?」

 

「う〜ん、だって『タカシさん』って感じしないもん!」

 

「え〜〜?」

 

「あ!もしかしたら、タカシ君ってお金持ちのお坊ちゃんだったりして!」

 

「いやいやそれは……」

 

「もし、そうだったら結婚してあげる!

先に家に入ってるよ!早く水撒き終わって入って来てね!タカシ君!」

 

ーーそう言うとモモも家に入りその場にはタカシのみ残され、苦笑いしながら呟いた。

 

「……や、やっぱり思い出さない方が良いかも……。」

 

 

 

ーαωー

 

場所:教会ー聖堂

 

ーーそこで一人の聖職者が話を説いていた。その聖職者は佐倉杏子の父親であった。

 

ーー聞いている人数は聖堂の中の席が全て埋まりそうなほどであった。

 

「今日の話はここまでです。皆さん今日もありがとうございました。またのご清聴をお待ちしております…」

 

 

ーー話が終わり、聴衆者が全員帰るとその聖職者は奥の部屋に入り、椅子に座ってひと息つく。

 

「ふぅ……。」

 

ーーすると、別の部屋からタカシがお茶を持ってきてその

 

「お疲れ様です!おじさん!」

 

「ああぁ…!タカシくん!」

 

「ああこれ、冷たいお茶です!どうぞ!」

 

「ああ、ありがとう!すまないね!………はぁ…。」

 

ーー杏子の父親はタカシからお茶を受け取り、手を冷やすようにお茶のコップを回し持つ、ため息をついた所にタカシは違和感を感じてタカシは質問をする。

 

「ん?どうかしたのですか?おじさん?」

 

「……いやね、ちょうど半年くらいかな?君がこの家に来る一週間前位にね……不思議なことがあったんだよ……。」

 

「不思議なこと……ですか?」

 

「ああ、イキナリだ……今まで、誰も私の話を聞いてくれなかった……まぁ、それは私も、半分位は当然の結果だって思っていたんだよ……。

私はね『新しい時代には新しい教えが必要である』と考えていてね、元からある教えとは別に『ごく当たり前の事』を説いていたんだ……。まぁ、結果はさっき言ったとうり……誰も聞いてくれなかったんだ……。

でも、ある日突然、目が覚めたら、ここの教会の窓から外をみたら、大勢の人が私の話を聞かせて欲しいとね……。」

 

「つまり……どういう事ですか?」

 

「もしかして、みんなが私の話を聞くようになったのはね……私は君が原因じゃないかと思っているんだ……ほら、君が来た日と、日にちが近いからね。妻は『自分を信じて幸せの種を蒔こうとしていたから』といってくれるけどそれだけじゃないと思っていてね……。」

 

「いやぁ〜〜。俺にはそんなに魅力は無いと思うんですけどね〜。それに、その一週間後から俺がここでお世話になり始めたんですよね?……なら。原因は他のものだと思いますよ?」

 

「う〜〜ん。他ね……。」

 

「まぁ、そんなに深く考えなくて良いと思いますよ!ほら、おじさん!冷たいお()がぬるくならない内にちゃ()ちゃ()っと飲んでください!」

 

ーー杏子の父親はタカシの出した親父ギャグに唖然とし笑顔で評価を言い渡した。

 

「ははは…タカシ君……30点!」

 

「え〜〜?今回も50点超えなかったか〜〜。あれ?でも笑いましたよね?」

 

「いや、寒いけどね……聞いていて、楽しいんだよ!」

 

「楽しい……?ですか?」

 

ーータカシは不思議に思い、首を傾げる、杏子の父親はそんなタカシに説明した。

 

「ああ!君が来た時からね、家族の雰囲気が明るくなったんだよ…!私の話を聞いてくれる人が沢山増えても、暗かった杏子も、モモもね!君が来てくれて感謝しているんだ!

君さえ良ければ……ずっとこの家にいて欲しいんだ!どうかね?」

 

「ん〜〜。記憶が戻ってから考えておきますよ!」

 

「ははは、良い返事を楽しみにしておくよ!」

 

 

 

 

 

 

ーαωー

 

ーー翌日

ーー朝

ーー場所:居間

 

ーー佐倉杏子の家族はテレビを見ていた報道されていた内容は……

 

『ニュースをお伝えします。本日も、人間が灰色の塵になる事件が発生しました。』

 

「(まさか……これって、キュウべぇの言っていた……!)」

 

「また、こんな事件か……。確か、半年前からこんな怪奇現象が出始めたんだっけ?信じたくないなぁ……どう思う?杏子ちゃん?」

 

「え?私?そ、そうだな、信じたくないよなぁ!」

 

「?…大丈夫?杏子ちゃん?」

 

「大丈夫、大丈夫…それよりもお前、早く学校に来いよ!冬の半ばで手続きは完了するんだろ?」

 

「うん!そうなったら、よろしくね!杏子ちゃん!」

 

「ああ!……あ!でも、学校で杏子ちゃんは止めろよ!」

 

「え?なんで?」

 

「恥ずかしいから!行ってきます!」

 

「行ってらっしゃい!杏子ちゃん!」

 

「私も行ってきます!タカシ君!」

 

「あ、行ってらっしゃい!モモちゃん!」

 

ーαωー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー時間経過ー

 

 

 

ーαωー

 

ーー場所:風見野某所

ーー時刻:放課後

 

ーー杏子が一人で家に帰っている時だ。彼女がふと自身のソウルジェムを見ると、

 

「ん?あっ……!魔女が出てきやがった!」

 

ーー杏子のソウルジェムには魔女を察知した反応があった。杏子はそれを確認するとすぐさま反応のある方向へ向かっていく。

 

「待ってなッ!今すぐにやっつけてやるからなぁ!」

 

 

 

ーαωー

ーー場所:杏子の教会の聖堂

 

ーータカシが鼻歌交えながら教会の聖堂を掃除している時だった。

「ふーんふふーんふーんふーふーん♪」

 

 

ーータカシに突然異変が起きる。

 

ー…ーッン

 

 

 

 

 

 

 

 

《ギィィィィ--------------------ッ!!》

「ッ!?ーー!っう!ああァッ!!ぐっ!(あ、頭が……!)」

 

ーータカシはバランスを崩し、その場に倒れこむ。

 

「があッ、ぐぅ……!」

 

 

 

 

 

 

 

ーαωー

 

 

ーー場所:魔女の結界。

 

ーー佐倉杏子は魔女の結界に入り、魔女と戦闘していた。

ーー魔女の特徴は全て新聞紙で作られたティラノサウルスのようなデザインであった。

 

「%#@a¥〆*2∬≠$€(グォ--------------!!)」

 

「はっ!丸めて軽く捻り潰してやるよ!」

 

ーー彼女はそう言いながら手持ちの槍を構え、突進する。

 

「ki¥€〆%(ギォ-------------!!)」

ーー魔女は杏子に向かって拳を振り落とした、杏子はするとそれをひらりと回避する。

 

「っと!あぶねぇ!」

 

ーー杏子は回避した場所を見て、冷や汗が出る。そこには深いクレーターができていたからだ。

 

「とんでもねぇ馬鹿力だなぁ!だったら!」

 

ーーすると突然、杏子の姿が3人に増える。理由は彼女が幻惑の魔法を使って二人の偽物を作り出したからである。

杏子はそのまま作り出した分身を突撃させて自分は後ろへ回り込む。

 

ーー突然3人に増えた彼女を見た魔女は戸惑い、目に付いた者から平手で潰す。

 

「¥$€ap°々g<※(グ、グォ------------!!)」

 

ーーすると魔女が潰したものは跡形もなく煙のように消えた。そして、

 

「残念!そっちは偽物さ!」

 

ーーと、杏子はそう言って魔女に大きな一撃を与える。

 

「br#g&€jm〻≠w¥々∬(ギァ----------------!!)」

 

ーー魔女の形は崩れ、グリーフシードを残して魔女の結界ごと消えてしまった。

 

 

「よし!守備は上々っとぉ!」

 

ーーそう言って、杏子はそこから帰っていった。

 

 

 

 

 

ーαωー

 

ーー場所:聖堂

 

「ーーーッぅ!…はぁ……はぁ…?……??………なんだったんだ?今のは……。」

 

ーータカシは頭を押さえるのを止めた。彼自身、頭を抑えて苦しむ原因はわからなかった。すると、その様子を見ていた人物がタカシに声をかける。

 

「タカシ君!今、頭抑えていたけど大丈夫?」

 

「あ、モモちゃん!うん、大丈夫!」

 

「タカシ君……この前も、頭抑えていたね……」

 

「え?そんなことあったけ?今回が初めてだと思うんだけど?」

 

「覚えてないの?」

 

「ご、ごめん……覚えてない…。あははは……。」

 

ーー佐倉モモはタカシを心配してしていた。しかし、タカシは能天気に笑って済ましてしまう。そんなタカシにモモはため息をついて、注意する。

 

「タカシ君、今度病院で検査して貰えば?病気かもしれないし……?」

 

「う〜〜ん?痛いっていうより……なんか、うるさいって感じがしたんだ……。」

 

「痛いじゃなくて?」

 

「うん……なんか、これ、病気じゃ無いかもしれない……俺の勘だけどね……でも、心配してくれてありがとう!」

 

「ほんっと、心配かけさせないでね。タカシ君。」

 

「はははは…善処します。」

 

ーαωー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌日ー

 

 

ーαωー

 

ーー場所:某所

 

ーー杏子の妹、モモが学校から帰っているところだった

 

「ん?なに……あれ?」

 

ーー佐倉モモは奇妙なものを発見し、そこへ近づいていった。それがとても危険なものだとは知らずに……

 

 

 

 

 

 

 

ーαωー

 

ーー場所:杏子の教会

 

ーータカシが鼻歌交えながら食器の洗い物をしている時だった。

「ふーふふーんふーん♪」

 

 

ー…ーッン

 

《ギィィィィ--------------------ッ!!》

「ッ!?ーー!っう!ああァッ!!があぁーッ!!」

パリ-----ン!

 

 

ーー昨日と同様にタカシに突如異変が起きる。巧也はバランスを崩し、洗っている食器を落としてしまう。

 

 

「うっ!?うぁあッッーー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーαωー

 

ーー場所:某所

 

杏子が学校が終わって帰っているところだった。

 

 

 

すると、杏子の携帯に電話がかかってくる。

「はい!もしもし!?」

 

「おねえちゃぁ〜ん……」

 

「も、モモ!?」

 

「ここ、何処ぉ〜〜?!こわいよぉ〜〜!うぇ〜〜〜。」

 

「どうしたんだモモ?!い、いったいどこにいるんだ!?モモ!」

 

「わ、わかんないよぉ〜〜!どんどん……周りが…建物がぁ……ザ-----ザザッ------……プヅン……ツ------ツ------………」

 

ーー佐倉モモからかかってきた電話はそこで切れてしまい、杏子は何度も掛け直すが、モモへは繋がらなかった。

 

「大変だ!杏子!もしかしたら、君の妹は魔女の結界に紛れたのかもしれない!」

 

「ッ!?くそがッ!最悪じゃねーーかよ!」

 

ーー杏子はそう、文句を言いながら現場へ急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

ーαωー 

 

ーー場所:魔女の結界

 

「おねえちゃん!おねえちゃん!うわぁ〜〜ん!だれかぁ〜〜!」

 

ーー佐倉モモはこの世のものとは思えない、恐ろしい空間にいた。彼女は誰か、誰でもいいから側にいて欲しいそんな気持ちだった。

 

 

「うわぁ〜〜ん!う…………な、なに?あれ?」

 

ーーモモに歩いてくる人影があった。しかし、その人影は

 

 

 

 

 

ーー人間ではなかった。

 

 

 

 

 

 

ーαωー

 

ーー佐倉杏子が移動している途中、肩に乗っているキュウべぇは宙を見て何か考えてるようであった。

「……………。」

 

「ん?どうしたんだ?キュウべぇ!?」

 

「杏子。どうやら、魔女は()()に倒されたようだ……。」

 

「ーーッ!?……はぁ!?どういうことだよ!?」

 

ーー杏子は立ち止まり自身のソウルジェムを見て納得し、キュウべぇになにが起きたか聴こうとする。すると前から誰かが走ってきていた。

 

 

「おねえぇちゃぁん!」

 

「も、モモ!」

 

ーー杏子の妹、佐倉モモだった。杏子は安心して抱きしめて怪我をしていないか確認する。

 

「モモ!大丈夫か!?」

 

「うん!ぜんぜん平気だったよ!だってね……!」

 

「だって?」

 

 

「4号がね!4号が私を守ってくれたんだよ!」

 

「おい、4号って……あの?」

 

「でも…」

 

「でも?」

 

「色が……白くて、角が6本あった……。」

 

ーー杏子は考えていた。もしかしら、その白い4号って言うのは、本物か……それとも、4号に似たオルフェノクかもしれないと……。

 

「(いずれにせよ、助けてもらったしな……今度お礼言うか……あと、キュウべぇに一つ聞きたいこと聞いてみるか……。)」

 

 

 

 

 

 

ーαωー

 

ーー場所:某所(公園らしきところ)

 

「さて、杏子僕に用があるのかい?」

 

「ああ……。昨日、私の妹を助けてくれた奴が何者かわかるか?」

 

「多分だけど、オルフェノクだと思うね。もしくは魔法少女だと思う。」

 

「そーかよ……。なぁ、そのオルフェノクって、いい奴っているのか?」

 

「…………杏子、君には言ってなかったけど、オルフェノクの本来の目的を言っておくよ。」

 

「オルフェノクの目的?」

 

「オルフェノクはオルフェノクの力を持たない人間全員をオルフェノクにすることなんだ。

あの、ニュースでいきなり人間が灰になる事件も奴らの仕業なんだよ。」

 

「な、なんだって!?それ、本当かよ!?」

 

「十分に気をつけたほうがいいよ。君の妹を助けた何者かも、たまたまそうなった結果になっただけかもしれないし……杏子、家族の為にも、オルフェノクに対して心を許して油断したらダメだよ!」

 

「わ、わかった。気をつけておく……。」

 

「付け足すように言うけど、人間とオルフェノクはもはや、別物だよ。魔法少女と魔女くらい違う!魔法少女が魔女を倒さなくてはならないように、人間もオルフェノクを倒さなくてはいけないんだ!」

 

「なるほど……。わーたよ!あいつらにも気をつけるように言っておくよ。」

 

「うん!その方がいいね…………。」

 

「ん?どうした、キュウべぇ?」

 

「いや、なんでも無いさ……。」

 

 

ーーキュウべぇがそう言うと杏子を呼びかける声が聞こえる。

 

「おーい、杏子ちゃぁん!」

 

「あ!隆ぃ!」

 

「ほら、君の家族が君を呼んでいる。早く行ってあげたらどうだい?」

 

「あ、ああ!そうする。じゃあな、キュウべぇ!

隆ぃ!何の用だ!?」

 

ーーそう言って杏子はキュウべぇと話していた場所を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

「…………ナカザワ……タカシ…か……。」

 

 

 

ーαωー

 

 

「ねぇ、杏子ちゃん。」

 

「な、なんだよタカシ?」

 

「さっき杏子ちゃん、一人だったのに誰かと話しているようだったけど……俺の気のせいかな?」

 

「 !……き、気のせい!気のせい!タカシの勘違いだ!」

 

「……慌て過ぎだよ杏子ちゃん……。それよりも、おじさん…最近、杏子ちゃんが、よく夜遅くに出かけたり帰りが遅かったりして心配してるけど……。」

 

「うっ……!」

 

「年頃の女の子が好奇心旺盛で盛んに行動しやすいのはわかるけど、危険な事だけはしないでね……。モモちゃんもおじさんも俺も心配しているし……。」

 

「…………。」

 

「……まあ、気をつけてねって事!………杏子ちゃん?ゴメン…俺、強く言いすぎたかな?」

 

「え?い、いや、そんな事ねーよ!」

 

「……ほんと?」

 

「ほんと!ほんと!ほら、早く帰るぞ!」

 

「………。」

 

 

 

ーαωー

 

 

ーー場所:杏子の家

 

ーー杏子とタカシが家に帰ると、妹のモモがテレビを見ていた。つられて二人ともテレビのニュースをみる。

 

『昨日、○○○の場所でバスに乗っていた、乗客、運転手含め17人が一斉に行方不明になると言う事件がありました。遺族の方はとても悲しんでおり、行方不明者が帰ってくる事を待っています。

未だ目撃情報も無く、バスの中には複数の灰色の塵山があり、これを事件との関連性を警察は------』

 

 

 

「おねえちゃん……タカシ君……わたし、最近このニュースばっかりでこわいよぉ……。」

 

「モモちゃん……。」

 

「……(オルフェノクか……。半年前からこの事件が多発し始めたよな?……何で、半年前からなんだよ?キュウべぇの奴は何か原因知っているのか?)」

 

 

「タカシ君、おねえちゃん。」

 

「なに?モモちゃん?」「どうした?モモ?」

 

「4号が……返って来てくれたって話したら……お姉ちゃん達は信じる?」

 

「モモ……(それは……偶々、4号の形をとったオルフェノク(バケモノ)かも知れねぇんだ……でも、簡単に『それは4号なんかじゃ無い』なんて、言っていいのか?

……でも、モモの為にも……私は……)」

 

 

 

 

「なぁ、モモ……

 

その、4号…てのはな……」

 

 

ーー杏子が自分の妹にそう、伝えようとしたその時に

 

 

 

 

 

「モモちゃん……4号って………なに?」

 

 

 

 

ーー周りの真剣な空気を壊すようなタカシ声が部屋中に響きわたる。その言葉に雰囲気を壊された杏子は悩むように片手で頭を押さえ、妹のモモは唖然とする。

 

 

「タカシぃ……おまえなぁ……。」

 

「え、えーとね……タカシ君4号てのは……。」

 

 

 

 

ーαωー

 

 

ーー杏子ちゃんとモモちゃん共に隆に説明中ーー

 

 

 

 

ーαωー

 

 

ーータカシは4号について説明してもらい終えると、なるほどと言わんばかりの表情をし、杏子とモモはやれやれと言わんばかりの表情をした。

 

「タカシがまさか記憶喪失とはいえ、4号を知らないとは思わなかった……。」

 

「私も……」

 

「いやぁ〜ゴメンゴメン!」

 

ーーふぅと一息をついてタカシは次の様にモモに伝えた。

 

「ねぇ、モモちゃん……本当にそれは4号だったのかな?」

 

「ほ、本当だよ!タカシ君!角が6本あったけど、私を守ってくたもん!」

 

ーーその言葉に杏子は複雑な顔をし、タカシは、

 

「……モモちゃんもしも、その4号が悪い奴だったらどうするの?」

 

ーーその言葉に杏子とモモはびっくりして、モモは叫びながらタカシに文句を言った。

 

「な、何でタカシ君、そんな事言うの!?酷いよ!せっかく、私を助けてくれた------------」

「ヒーロー物ってさぁ…2pカラーの人って、悪い奴だったり主人公の永遠のライバルのパターンが多いからねぇ……。

ほら!前にやってた鎧ドライバーブラックrxの『シャドームーン』って奴も、同じ白色だったよね?

たまたま君を助けたって形になっただけかもしれないし……」

 

「あ……うん。」

 

「た、タカシぃ……お前なぁ……。」

 

 

 

ーーモモは若干納得してしまい、杏子は苦笑いをした。

 

「でも、タカシ君が何と言おうと私は……あの4号と似た人はヒーローだと……思うの……。あの人を悪者だと私は思わない!」

 

「モモ……あのな、もしかしたら……」

 

ーーそう、杏子がモモに向かって話そうとすると。

 

「じゃあモモちゃん一ついいかな?」

「た、タカシぃ!お前なぁ!!」

 

ーー無理やりタカシが割って入ってきた。まるで、杏子に話をさせない様に

 

「ごめん!杏子ちゃん、俺にこれだけ言わせてくれたらもう、俺、喋らないから!だからお願い!」

 

ーータカシはそう言って手を合わせて頭を下げて杏子に謝る。

 

「わかった、それだけだぞ、早く言ってくれよな。」

 

「…ありがと、杏子ちゃん。

モモちゃん、俺、モモちゃんの事が心配なんだよ……」

 

「私が心配?なんでなの?」

 

「モモちゃん……モモちゃんの言うとうりさ……その4号に似た6本角がある奴って、もしかしたら99%味方かも知れない……モモちゃんは確実、100%、絶対にって俺たちや杏子ちゃんに、言い切れる?君の味方だってその人は言ってくれたかな?」

 

「んーんー……タカシ君がそこまで言うと、100ぱーせんとって言い切れないと思う……。」

 

「だよね……、だったら、俺や杏子ちゃんはその、残りの1%が不安なんだ……。」

 

「でも、99%だったら……」

 

「99%でも、1%あれば外れは絶対にでるんだよ。100人で100個あるくじで99%当たりでもたった一つの外れが自分は絶対に外れないとモモちゃんは思う?99%が絶対に大丈夫って思う?」

 

「……思わない。」

 

「……うん、簡単に平たく言うとねモモちゃん。

俺や杏子ちゃんは、少しでもその不安が1%でもあればモモちゃんが心配なんだ……俺の言いたい事わかってくれた?」

 

「わかった……でも、その6本角がある4号が味方だと思いたい……。」

 

「じゃあ……かけしないかな?」

 

「かけ?」

 

「うん、もしもその6本角がある4号に似たのが人間の味方ならニュースで放送がいずれされるよね?」

 

「うん。」

 

「じゃあさ、三か月で、いいかな?」

 

「……あ、わかった!その3か月以内で角が6本ある白い4号がニュース放送されたら私の勝ちだね!」

 

ほう()そう()だよ!俺が言いたいことはね!なぁ〜んちゃって!」

 

「……タカシ君、無理やり過ぎで10点、」「シリアス壊すなよタカシ……」

 

「ご、ごみん……。でも、3か月放送されなければ俺の勝ちでアイスとか、買って貰おうかなぁ……。」

 

「え!ず、ずるいタカシ君!じゃあさ!タカシ君は何してくれるの!」

 

「俺にできることなら何でもしてあげるよ!」

 

「え!?お、おい!タカシ!そ、それは……」

「ん?いま、何でもしてくれるって、タカシ君……。」

 

ーータカシが負けた時に何でもすると言った瞬間、杏子の妹のモモは目を輝かした。その刹那、タカシはその言葉を軽く言うべきじゃあなかったと後悔した。

 

「や、やっぱ今の無しで!」

 

「ダメ!キャンセルはなし!

もしも……私が勝ったら……」

 

ーーそう言うと、モモは顔を赤くしてタカシに言った。

 

「私と結婚してね!!」

 

「……。(ど、ど、ど、どうしよう!……きょ、杏子ちゃん……た、助けてぇ、……)」

 

ーー言われた瞬間、タカシは顔を青くし、杏子に助けを求めるかの様にチラ見するが、

 

「………(しらねーよ、自分で言ったんだから自分で何とかしろよ!)」

 

ーー首ごと使って、タカシから視線を逸らした。タカシは助けなど、無くなったと悟り、

 

「わ、わかった!3か月ね!3か月後までにその角が6本ある白い4号が味方だと判ればぁ!モモちゃんの勝ちで、そうじゃなければ俺の勝ちで良いね!」

 

「うん!」

 

 

 

ーaωー

 

 

 

ーー数分後

ーー隆と杏子が、話をしていた。

 

「何で、杏子ちゃん……俺が話し終わったあとモモちゃんに何も話さなかったの?」

 

「もう、必要なかったんだよ!あんたが私の言いてぇ事全部言うせいでさぁ!」

 

「ははは、ご、ゴメン……。」

 

「………でも、ありがとな…。」

 

「え?」

 

「わかってたんだろ?あんた、私の言いたい事が何か……。」

 

「……うん、だいたいね。あのままだと杏子ちゃん、喧嘩するかもと思って……モモちゃんと……さ、」

 

「だと、思ったよ。出会ったときから、あんたはそんな感じだったもんな……私もあのままモモと自分の言いたい事言ってたら喧嘩してたろーな……。

私も、あんたみたいに器用に話せたら……。私が……キュウべぇに言った…………願い……を……パパに………。」

 

「……杏子ちゃん?」

 

「あ、ううん!何でもねーよ、タカシ!悪い悪い!ほら、腹減ってきたし!なんかご馳走作ってくれよ!」

 

「まだ4時だからダメ!」

 

「ケチくせ事を言うなよ!!」

 

「ーーー!ーー!」

 

「ー。ーーー。」

 

 

 

 

ーー杏子は少し、自分の望みをタカシに打ち明けようとするが辞めてしまう。また、別の機会か、時が来たら話そうと、杏子は自分の胸に誓った。

 

 




Q今回、誰かが守らねば杏子妹は死んでた?
A生きてました………たぶん。

Qどうして主人公の名前、隆(タカシ)なの?

A仮面ライダー555のパラダイスロスト見ればわかります。






次回予告




「光っていたって一体……?」

「君の妹が4号と遭遇したって言うのはただの作り話かもしれない。」

「自分に特別な力なんて、あんまり思いたくなかった……。」

「やっぱ、タカシ……お前は記憶喪失のままでいいかもな……。」



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