黄金の爪牙〜白夜を染める鮮血の騎士〜   作:パラサイトニート

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遅くなって申し訳ない。

今回も文字数が少し多いです。

秋斗について……秋斗の強さは原作の一夏よりもかなり強いです。理由は本編で


Vier

セシリアの決闘宣言の後、授業は問題なく進んでいった。そして、午前の授業がすべて終了して生徒は食堂に移動していた。ドウェルグと秋斗も食堂に移動しようとしたが

 

「なんか疲れた~」

 

マレウスが駄々をこね始めた。ドウェルグは呆れつつも理由を聞いた。

 

「アンナ、どうしたんだ?」

 

「慣れないことで疲れちゃった~」

 

「このままだと昼飯が抜きになってします」

 

「ドウェルグが作ってよ~」

 

「残念だが食材がない。週末まで待ってくれないか?」

 

「ぶう~分かったわよ」

 

「それじゃあさっさと食堂に行こう」

 

なんとかマレウスを説得したが、マレウスは席を動こうとしなかった。

 

「なんだ?まだ何かあるのか?」

 

「……抱っこ」

 

「……は?」

 

「だから抱っこしてって言ったの」

 

「……はぁ」

 

ドウェルグは溜め息をついた。こうしたマレウスの突拍子のない要求にドウェルグは頭を悩ませていた。そして

 

「分かったよ」

 

ドウェルグはそれを拒否することが出来なかった。もし拒否したならば、たちまち機嫌が悪くなり、その日は口をきいてもらえなくなってしまうからである。ドウェルグはマレウスをお姫様抱っこで抱き抱えると、マレウスは幸せそうな表情になった。

 

「よろしくね、私の騎士様♪」

 

「了解だ、我が麗しの姫君」

 

ドウェルグはマレウスを抱き抱えたまま食堂に向かった。秋斗は二人の様子を呆然と見ていたが、すぐに我にかえって二人を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇー、ドウェルグさんは料理が出来るんだ。羨ましいなぁ」

 

「大したもんじゃねえよ」

 

「私よりも作れるくせに」

 

マレウスを抱き抱えたまま食堂に着いた三人は各々食べたいものを注文したあとに談笑していた。秋斗は料理が出来るドウェルグを羨ましく思っており、自分も練習した方がいいのかな?などと考えていた。

 

「おっと。どうやら出来たらしいぜ」

 

「席は空いてるかな?」

 

「あそこが空いてるわよ」

 

マレウスが見つけた席に移動した三人の後ろを大勢の生徒が付いていた。食堂に入った瞬間、ドウェルグとマレウスは生徒達の注目の的になった。二人はそんな空気を気にせずにイチャイチャしていた。

 

「ぱっぱと食べて次の予習しないとな」

 

「うん、俺はそろそろきつくなってきたしね。二人ともお願いします」

 

「お姉さんに任せなさい」

 

談笑しながらもてきぱきと食べていると

 

「秋斗、此処いいか?幼馴染みなのだから構わないだろう」

 

箒が断りもなく席に座った。ドウェルグとマレウスは怪訝な表情になり、秋斗は呆れていた。

 

「篠ノ之さん、誰も良いなんて言ってないよね?あと幼馴染みだからって何でも許されると思ってない?」

 

「うるさい!!それよりもオルコットとの試合はどうするつもりだ!」

 

「篠ノ之さんには関係ないと思うけど……一応クラスの人から知識面は教えてもらう予定だけど」

 

秋斗の考えを聞いたドウェルグは秋斗に対する評価を上げた。すぐに対応していたことがドウェルグにとって好印象だった。だが箒は怒った顔で

 

「そんな奴に頼らなくていい!私が見てやる!」

 

変な事を言い出した。

 

「篠ノ之さんってISに詳しくないよね?束さんと仲も良くなかったし」

 

「あの人は関係ない!」

 

箒の大声が食堂に響き渡り、全員が箒に注目した。そして、箒が稀代の天才である篠ノ之 束の妹であることが学園に広まった瞬間だった。

 

「とにかく、もうあてはあるから」

 

秋斗が話を終わらせようとしても箒は尚も引かなかった。

 

「それよりも剣の腕が落ちてないか私が見てやる」

 

「剣道のこと?それならもうやってないよ」

 

「なんだと!」

 

秋斗が剣道を辞めたことを告げると、箒は秋斗に掴みかかった。だが

 

「そこまでだ」

 

ドウェルグが箒を腕を掴んで止めた。

 

「貴様!」

 

「飯を食ってる時に騒ぐな。……おい、食い終わったらさっさと教室に戻るぞ」

 

「了解~」

 

「ちょっと待ってよ」

 

「少しいいかな?」

 

ドウェルグは秋斗に早く教室戻るように言ったタイミングで上級生らしき人が秋斗とドウェルグに声をかけた。

 

「何ですか?急いでるんですけど」

 

「それはごめんなさい。あなたたちが代表候補生と決闘するって聞いたんだけど本当?」

 

「そうですけど……」

 

「私がいろいろ教えてあげようか?」

 

秋斗は上級生は善意で言ってきているのが分かったがその申し出を断った。

 

「すいません、既に教えてもらう人がいるので」

 

「そう……そっちの子は?」

 

秋斗に断られた上級生は落胆したが、すぐにドウェルグにも同じ提案をした。

 

「俺もいい。アンナと一緒にやるからな」

 

ドウェルグも同様に断った。

 

「そう……勝てるかどうか分からないけど頑張ってね」

 

上級生は激励を残して去っていった。それに合わせて食べ終わった三人は箒を置いて教室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての授業が終わり、新入生の一年生達は各々が興味のある部活動の見学に行っていた。IS学園では部活動の入部が強制されており、それは男性適合者であるドウェルグと秋斗も例外ではなかった。

 

「ドウェルグさんはどこに入部するんだ?」

 

「特に決めてねぇな……アンナは?」

 

「いっそう同好会でも作っちゃう?」

 

「入りたいのがなかったらそれでいいか」

 

三人はとりあえず手当たり次第に見学していった。そして

 

「此処はあんまり近づきたくなかったんだ」

 

「同感だ」

 

「まぁせっかくだし、入っていこ?」

 

剣道場にたどり着いた。秋斗とドウェルグは露骨に嫌な顔をしたが、渋々中に入った。

 

「すいません、見学していいですか?」

 

秋斗は部長と名乗る人物から見学の許可をとった。部長はどうせなら体験していかないかと勧めてきたのでドウェルグと秋斗は体験することにした。

 

「織斑君は経験があるんだっけ?」

 

「はい。と言っても既に辞めていますけど」

 

「そっか~。ヘグニ君は?」

 

「剣道の経験はないが、剣術なら師事された」

 

「じゃあ織斑君は試合でもしてみる?ヘグニ君はそれを見学っていうのはどうかな?」

 

「構いませんよ」

 

「俺もそれでいいです」

 

「OK~それじゃあ相手だけ「私が相手になろう!」ど……」

 

秋斗の相手に箒が名乗り出た。箒は既に防具を付けて試合の準備を終えていた。

 

「篠ノ之さん、あなたまだ本入部してないでしょ?それに全国優勝者と試合なんて無茶です」

 

「秋斗は昔は私よりも強かったです」

 

「でもね……」

 

部長は箒の身勝手な言動に抗議したが、箒は訳の分からない理論で秋斗と試合をすると言って聞かなかった。

 

「篠ノ之さん、部長さんが困ってるから」

 

「秋斗!お前はそこの二人ではなく幼馴染みの私といるべきだ」

 

「幼馴染みになんの関係が……はぁ分かったよ。一試合だけね」

 

秋斗は結局箒と試合をすることになった。秋斗は防具を着ずに箒の前に立った。

 

「秋斗、防具を着ろ!」

 

「サイズが合わないよ」

 

秋斗の身長は特別高くはないが女子用のものではサイズが合わなかった。

 

「いいだろう。私が勝ったら剣道部に入部してもらう。剣道を辞めるような軟弱な精神を指導してやる」

 

「もう剣道はやらないって言ったのに……」

 

秋斗は箒の言い分を聞き流しながらも構えをとった。

 

「それじゃあ……始め!」

 

開始の合図と同時に箒は秋斗に向かって一直線に距離を詰め、竹刀を振り降ろした。。秋斗はそれを見て後ろに下がりつつ箒の攻撃を捌いた。秋斗は箒の攻撃を捌きつつ、反撃の隙を見つけようとしていた。だが、その姿は

試合を見ている生徒には逃げているように見えたのか、疑問の声が上がった。

 

「織斑君って弱いのかな」

 

「所詮は男でしょ」

 

「逃げるな!」

 

「別に逃げてる訳じゃないけど……ね!」

 

「なっ!」

 

秋斗は箒の面を狙った竹刀を横に反らしてカウンターで面を放った。

 

「面あり!勝者、織斑 秋斗!」

 

面が決まり秋斗の一本勝ちとなり試合は終わった。秋斗は部長に礼をしたあとドウェルグに声をかけた。

 

「ゴメン、時間取らせて」

 

「別にいいさ。それよりも剣道辞めたんじゃなかったのか?」

 

ドウェルグや見学していた生徒達は皆疑問に思っていた。秋斗の動きは剣道を辞めた者の動きではなく、もっと洗練された動きだった。

 

「剣道は辞めたけど、その代わりに剣術を近所に引っ越してきた人達に短期間だけ教わったんだ」

 

「へぇ、ちなみに名前は?」

 

「櫻井 螢って人と確か……ベアトリスって名前の人」

 

その名前を聞いたドウェルグとマレウスは思わず吹き出してしまった。まさかその名前をこんな所で聞くとは思ってもいなかったのである。

 

「まさかレオンハルトとヴァルキュリアがねぇ」

 

「先代と先々代の第五位の弟子か……なあ織斑」

 

「なんだ?」

 

「俺と剣で勝負してみないか?剣だけじゃない、体術の使用しての模擬戦だ」

 

秋斗はドウェルグの申し出に即答した。

 

「分かった。でも此処だと迷惑になると思うけど……」

 

秋斗は私用で剣道場を使うことをためらっていた。

 

「別にいいよ。今日は元々デモンストレーションしか予定にないし」

 

部長からの了解を得たので秋斗は動きやすい服に着替えると言って着替えに行った。

 

「一応手加減はしなさいよ」

 

「剣術と体術だけで戦うから問題ない」

 

マレウスはドウェルグに念を押していた。聖遺物の使徒の身体能力は常人では視認すら出来ない。そんな能力フルに発揮したりすれば剣道場が一瞬にして崩壊してしまう。

 

「遅くなった」

 

秋斗はジャージ姿で剣道場に戻ってきた。それを確認したドウェルグは秋斗の前に立った。

 

「剣道のルールはなし。体術あり。勝敗はどうやって決める?」

 

「相手が動けなくなるまで。っていうのは?櫻井さんとの稽古はいつもそうだったし」

 

「じゃあそれでいこう……簡単に倒れるなよ」

 

「そっちこそ……部長さん、合図だけお願いします」

 

ルールを決めた二人は開始の合図を待っていた。秋斗はドウェルグの初動を見逃さないように集中力を高め、ドウェルグはリラックスして秋斗を見ていた。

 

「それじゃあ……始め!」

 

秋斗対ドウェルグの試合が始まった。

 

 




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