対魔忍もとい喰神忍 作:○坊主
~前回までのあらすじ~
絶対アラガミなんかに屈したりはしない!
目を開けると手足を封じられ、アラガミに拘束されていた。
壁がある程度残っている個室らしき空間を借りて仮眠をしていたのだが、気づかれてしまったようだ。
目先にはコクーンメイデンだろうか?それとコンゴウと思わしき個体がこちらに近づいてくる。本来なら組むはずのない個体であるはずだがどうやら今回は例外らしい。
手足が触手に絡まれて縛られているため動くことが出来ず、手を伸ばせば届くほどに距離を詰めさせてしまった。
逃げようとすれば体に纏わりついている触手が動いて己の肢体を嘗め回すように触てくる。
油断すればすぐにでも秘部に触手を纏わせてくるだろう。
なぜか操れる電撃を自分の重要な箇所に集約させなければすぐにでもその行動に移らせていたのかもしれない。
そんなことを尻目にコンゴウは己を丸のみにする気なのか大口を開けた。
近づいてくる死の宣告に己の最後を悟る。
あぁ…
アラガミには勝てなかったよ…
「ってふざけんなぁ!!!」
体に雷を纏わせ周りにある
核が無くなったことでコンゴウは瞬時に絶命し、余波を受けてコクーンメイデンも数匹消えた。
あと数分目を覚まさなければ二つの意味で死んでいたであろう現実に身震いしつつ、まだいるであろうアラガミの駆逐作業に入る。己の睡眠時間を妨害されたこと、この世界における自分の認識の甘さなど、思うところは多々あるが今は掃除の時間だと割り切る。安寧の時を得るために、彼女は引き金を引き続ける。
なんなの?寝ていて起きたら触手プレイが勃発とかなんなの?エロなの?そんなにエロが求められているの?ウ=ス異本なの?
ドーモ、ミナ=サン。ユキカゼ(仮)です。
目を覚ますとウ=ス異本ばりの展開になりかけていた。散々なぶられた後結局捕食されてバッドエンド直行になりそうな展開の。何を言っているかわからないと思うけど、ありのままに起こったことだ。そんなハンティングゲーム系統の本ではよくある展開は嫌いではない。無論二次であればの話だが。
だが残念ながら俺もとい私は屈服させられることよりも屈服させたい派なんだ。男が受けの展開なんて嫌いだ。まぁ、今の自分は女性なのだけれど。
自分は元々の性別は男だ。
女になっている件は当然ながら困惑しているし、なぜ対魔忍なのかも当然気になってもいる。
この容姿が対魔忍キャラなのはわかるんだけどなぁ…衣装も特徴的過ぎて目の毒だ。これで人目に出たら完全に痴女だぞこれ。そこらへんに落ちていた大きな布きれを身に纏っているがノーマルの服を着たい。スカートとか穿くと目の保養になったのかもしれないが男なのに好き好んでそんな羞恥プレイを楽しみたくない。ズボンとか落ちていないだろうか?
…ん?なんか人の声がする。
……一般人がここに残っているのか、それともゴッドイーターが来ているのかはわからないけど、とりあえず身を隠すか。
♰♰♰♰
「新入り、俺が言う命令は3つ。
“死ぬな”
“死にそうになったら逃げろ”
“そんで隠れろ”
“運が良ければ不意を突いてぶっ殺せ”
あ……これじゃ4つか。まぁとりあえず死ぬな、それさえ守れば後は万事どうにでもなる」
最近入ったという新型の新入りにそう告げると新入りは真剣な眼差しで頷く。
そこまで肩に力を入れる必要はないからこそ軽く接しているってのにやっぱり実戦に緊張しているのだろう。
「さーて、おっ始めるか!」
目標はオウガテイルとコクーンメイデンの討伐だ。
新人だけならともかく、この極東支部でしぶとく生き残っている自分たちからすればただの道中に出てくる雑魚敵となんら変わりない。というのもこの極東支部は他に存在している支部と比べてアラガミの強さが段違いなのだ。いわゆる世紀末状態である。
どのぐらい世紀末かというと例えばロシア支部付近に大型アラガミである“ヴァジュラ”が出現したとする。ヴァジュラはロシア支部の神機使いが5人以上束になってやっと勝てる相手だ。ちなみにロシア産のオウガテイルは一人か二人がかりで倒せるレベルだ。
そこに極東支部原産の“オウガテイル”を数匹投げ入れたらどうなるか?答えは簡単。極東原産のオウガテイルがロシア産のヴァジュラを喰らうだろう。それぐらいのポテンシャルの差が生まれている。そのため修羅の国だとか言われたりしているらしい。
そんなこともあって極東に送られるゴッドイーター達は泣いて逃げ出したりすることもあるようだ。まったく困ったもんだ。ただでさえ人材不足だってのに…
おっと、いけねぇ。考え事していたら新人が先行して行っちまった。今は新人の活躍をしっかりと目に収めねぇとな。できたら今後を支えれる存在にまで成長してくれることを望んでおくか。
「おいおい、こりゃどういうこった?」
目の前の惨状に唾を飲み込む。
オウガテイルやコクーンメイデンのみならず、フェンリルが管轄する人類が身を寄せ合って生きている都市【アーコロジー】にも被害を出すことのある中型アラガミ“コンゴウ”の死骸が転がって血の海を作り出していた。念のため神機を刺して核を探すが見つからない。どうやら何らかの手段で破壊されたようである。
ゴッドイーターでもコンゴウを討伐出来る人間は数えた方が程度しかいない。それに極東支部の神機はしっかりと管理されている。もし無断で持ち出したりすればすぐにばれるはずだ。オペレーターとして任についているヒバリもこの惨状に驚愕している。自分たちがここに来るまでの短い間にロスト反応になったらしい。
「リンドウさん。どう報告しましょう?」
「どうっつってもなぁ…見たまんまを報告するしかねぇだろう…」
我に返った新人がこれからどうするかを聞いてくる。
実に肝が据わっている奴だ。こいつは今後伸びていくな。
「この惨状を生み出したのがアラガミなのかはわからんが警戒はしておけ。まだ近くにいるかもしれん」
「わかりました」
(ヴァジュラがやったと考えてもいいがそれだと捕食されていないことの説明にならねぇ。見た感じ銃のようなもので打ち抜いた跡があるが…最悪突然変異種がいることも念頭に置いておくのがよさそうだな)
その後近くを通りかかったオウガテイルを数匹狩り終え、帰投することになるのだが俺達はこの惨状を生み出した存在を見つけることは出来なかった。
♰♰♰♰
「ふむ…これは物語開始時と捉えていいのか、ある程度進んだ後での新人研修と捉えていいのかどちらだろう?」
ある程度ストーリーが進んでいるとリンドウさんの腕輪が無くなっているはずなのでこれはまだあの事件は起きていないようだ。
オウガテイルとかを倒す際に神機を剣や銃に変形させていたことからあれは新型の神機だろう。物語に添っていけば極東支部には主人公とアリサ・エッチーナ・シタチチミエテーラさんだっけ?新型神機使いはその2人だけだったはずだから前者だと考えてみてもいいのかもしれない。最も自分が神機無しで戦っている以上原作なんて元も子もないんだが。
正直な話彼らに姿を見せて助かりました云々かんぬんを伝えた後保護してもらおうかとも考えたりした。けどアニメ見てて適正がない人はあの都市での居住は認められないんだよね。正直ゴッドイーターでもないのにアラガミを倒しているのがフェンリルの上層部に知れたりしたら絶対狙われるんだよね。研究と称してエロいことされそう。主に自分の見た目のせいで。
研究的なことで思い出したけどアリサを洗脳していたオオグルマティーチャーは許すまじ。あれのせいでどれだけアリサがウ=ス異本の被害を受けたと思っているんだお世話になりました。見かけたら狙撃して始末しようそうしよう。
そんな理由もあって今保護されるわけにはいかない。
どうせなら黒幕と思っていたマッドサイエンティストだけども中身は真っ白だったペイラー・榊に話を通して支部内に入るほうが安全だと思う。それを行うためにはもうすぐ現れるであろうシオとも接触しなければ。シオに襲われたら元も子もないけど、シオと共に生き延びていました的なことを言えば多分納得してくれるだろう。そう信じたい。
おっとそんなことをしているとアラガミが塵となって消えていった。
これがあるから人類はアラガミを駆逐することが事実上不可能と言われているんだよな…
いくら倒しても復活するなんて絶望しかない。
ぐぅぅ……
目が覚めてからそういえば何も食べていないことに今頃気づいたけど、ここはアラガミが支配する世界。
ただの食料なんて置いてないよなぁ…あっても腐ってそうだし。
自分、シオに会うまで無事に生き残れるのだろうか?
さて、食べ物を探そう…
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正直なところ出落ち感が半端ないですが頑張っていきます。今後ともよろしくお願いします。