ハイスクールD×D 結崎怜は仮面ライダーただし幽霊 作:ボルメテウスさん
「ここは一体?」
そこはどこかの果てなき荒野に無数の剣が突き刺さっていた。
最後に見た俺の家の光景からあまりにも違いすぎて戸惑ってしまうがなぜこんな所に来たんだという疑問が大きかった。
「よく来たと言ったらいいだろう、結崎伶」
その声が聞こえ、振り返るとそこにいたのは紅い外套を着た謎の人物だった。
「あなたは一体何者なんだ?」
「ここは君の神器であるゴーストアイコンの中の世界だ。」
その一言だけでも驚いた。
まさか俺が普段持っているゴーストアイコンの中がこんな風になっているだったなんて誰が想像できたのだろうか?
周りは明らかに俺が持っていた手のひらに収まっていた物とは比べものにならない程の質量がある剣が山程あった。
「ゴーストアイコンの中だって?」
「そうだ、君がこれまで力を貸してくれた者達はそれぞれゴーストアイコンの中に自身の世界がある。」
「それが分かったとしてもあんたは一体」
「私は先日君の正義を見て疑問に思った英雄に過ぎない。
だからこそ質問して貰う、お前の正義とは一体なんなんだ?」
「俺の正義?」
正義とはまた安直な質問だな。
「あぁそうだ。
君の行動の数々を見ての疑問だ。
君は正義の象徴とも言える存在である仮面ライダーを初めとする様々な戦士に憧れ様々な事をしてきた。
だがそれは果たして本当に正義だと言えるのか」
「んっ言えないよ。」
「それは自覚しているんだな。」
「当たり前だ。
俺は自分で正義の味方になるつもりはない、ただ仮面ライダーのようになりたいだけだ。」
そう言ったら向こうの男はなにやら驚いた顔でこちらを見つめた。
「その仮面ライダーという幻想に縛られて、数々の人々を殺す事になってもか?」
「分からない、正直言って俺にはそれしかなかった。
仮面ライダーによって俺は生きる意味を持った存在、仮面ライダーを目指して果たしてなれるかどうかなんて分からない。
だけどもしも俺が見てきたライダーだったら」
「手が届くのに手を伸ばさなかったら一生後悔する。それが嫌だから、手を伸ばすんだ!
だから俺はただ人を助ける為にやるんだ。」
「なるほど、君は正義の味方を目指さず、偽善となるつもりか?」
「偽善でも人が救えたらいいじゃないか。
それになんで偽善が悪いんだと思う。」
「ふっ確かな、なるほど君の考えはある意味面白い。
ならばここに呼ぶ理由ができた。」
そう言い目の前の男は二つの剣を取った。
「今から君に不死鳥を倒す手段を教える。
と言っても君が考えている方法の手助けにしかできないがね。」
「俺の考えている方法ってやっぱりあれはいけるのか?」
「ルールの中では問題ない。
私が確認した限りではそのような事は書いていなかった。
つまりはこの方法はある意味邪道だが、元から今回の戦闘での条件で対等じゃないのだからこれぐらいのルール違反ぐらい面白いだろう。」
「確かに」
「さてっとこの10日間、君を鍛えるとしよう。
私の能力は君の戦い方は私と同じでイメージを頼った戦い方をしている。」
「えっそうなの?」
「あぁだからこそ私の戦い方を教える。
だが同時に君自身の戦い方に変えて欲しい。」
「俺自身の戦い方?」
「私の戦い方は所詮真似事に過ぎない。
だが君にはそれ以上にある面白い才能がある。
それと合わせれば君にとっては戦いやすいだろう。」
「・・・分かったよ。
それじゃあ頼むよ、師匠!」
「師匠、なにやら慣れない呼ばれ方だがまぁやれるだけやってみよう。」
それと共に俺の修行が始まった。
◇
修行が初めって十日後だった。
あれから結崎の姿は誰も発見できなかった。
なんでもアーシアの話によれば、結崎の手から現れた謎のゴーストアイコンが現れるのと同時にまるでそのゴーストアイコンに吸い込まれるように消えていったらしい。
その後現れたネロさんの話からしたらゴーストアイコンの一人が結崎を特訓させる為に呼び出したと言っている。
「だとしても間に合うのかよ?」
俺はそう言いながら部室で結崎を待っていたけど、もうそろそろ時間だって言うのに結崎が来る気配がない。
「このままでは結崎なしでの戦闘になってしまいます。
それでは勝てるかどうかだなんて。」
そう言い部長が心配そうに言った。
「大丈夫です、先輩は来ますよ。」
そう言ったのはなんと小猫だった。
「小猫」
「先輩は仮面ライダーに憧れていました。
だから約束をきっと守ってくれるはずです。」
その一言で納得できた。
それにここで裏切るような奴じゃないからな。
そうしているとなにやら廊下から音が聞こえてきた。
「すいません!
遅くなりました!」
そう言い現れたのは結崎だった。
ただしその格好はボロボロの制服で、体のあちらこちらに絆創膏などが貼られていた。
「なっ結崎、その怪我はなんだよ!」
「んっあぁ気にするな。
ちょっと修行でやりすぎてな。
まぁなんとか新しい力も使いこなせるようになったからな。」
新しい力って一体?
『現在の所はなんとかイメージ通りの物を作れるようになれただけで良かろう。』
そうしていると結崎からなにやら声が聞こえたと思うと結崎のベルトから出てきたのは二つの赤い光だった。
片方は俺達も知っているネロさんだった。
だがもう片方は紅い外套を着た、白い髪を着た男だった。
ただしネロさんと同じく小さめの姿だったけど。
「あなたは?」
「えっとこちらはまぁ俺の師匠的な存在のエミヤです。」
『どうも初めまして。
俺の名はエミヤ、よろしく頼むよ。』
「新しいゴーストアイコンというのはネロと同じく実体化できる英雄だったのね。」
『余にとっては不服だが、まぁ奏者が強くなるならば文句はない。』
『ふむ、私としては彼は面白い才能を持っているからな。
才能がなかった身として、彼を鍛えるのは面白いから文句はないのだがな。』
「でも待って、エミヤという名前の英雄なんて知らないのだけど。」
『私はいわいる未来の英雄という存在だ。
君達が知るのも無理はないがね。』
「そう、でも間に合って良かったわ。」
そう言い部長が安心したように言ってくれた。
「では、そろそろ時間です。みなさま魔法陣に」
それと共になんといつの間にか近くにいたグレイフィアさんが用意した魔法陣の上に光始めた。
「どうやらこれに乗ってから始まるようね。
皆、準備はできている?」
「「「「「はい!」」」」」
その一言により俺達の戦いが始まった。
結崎「修行は数々のライダー達が辿ってきた道。
その中でも代表は仮面ライダー響鬼だ!」
エミヤ「このライダーは異形だがなぜ代表なんだ?」
結崎「響鬼は山の中で修行をする事によって、体を極限までに鍛えた人が変身するライダーです。
その為に日本中に様々な仮面ライダーがいるというライダーの種類だけならば平成ライダー一と言ってもいいでしょう。」
エミヤ「なるほど、世界中に対応するライダーか。
武器も見た限りでは太鼓やトランペットなど個性豊かなライダーだな。」
結崎「まぁそのおかげで俺は努力の大切さなど様々な事を教えられました。
という事で次回ハイスクールD×D 結崎怜は仮面ライダーただし幽霊
新技続々 対決ライザー眷属!」
エミヤ「今こそ修行の成果を見せる時だ。」