ハイスクールD×D 結崎怜は仮面ライダーただし幽霊 作:ボルメテウスさん
春になり、色々忙しくなり遅れましたが続きをどうぞ!
「それでここがお兄さんのいる学校かい?」
「はい、もうすぐ休み時間でお兄様が迎えに来てくれるとお母様が言ってくれました。」
「そうか、ならば安心だな。」
これで後はこの子の帰り道を守り、あの謎の牛の怪人を倒すだけだ。
あの怪人がなんの理由でこの子を狙うのか分からないが、倒さない限りおそらく狙い続けるだろう。
そう思っていた時だった。
「あっお兄様が来ました。」
「んっ?」
そう俺は見るとそこには窓から飛び出し、こちらへ向かってすごい勢いで走ってくる何者かの姿が見えた。
その人物はそのまま見事な飛躍をすると同時に俺に向かって蹴りを放ってきた。
「なんだぁ!」
俺は蹴りを防ぐ為と栞ちゃんの安全の為に急いで栞ちゃんを抱えて避けた。
それを見た謎の人物がこちらを凄い勢いでこちらを睨み付けた。
「なに家のかわいい妹に触っているんじゃああ!」
「なっなんか勘違いしていない!」
そのまま目の前にいるお兄さんらしき人物はこちらに殴る蹴るを繰り広げた。
いくら怪しいからって危ないだろうが。
というかなんか
「むかついてきた!」
俺もそのままやられる訳にはいかない。
「なにをするんだよ、この野郎!」
「それはこちらのセリフだ!」
そう言い俺達は互いに殴り合っていた。
その殴り合いが始まり、一分もしない内に
「喧嘩は辞めなさい!」
「「がっはぁ!」」
何者かが俺達は同時に蹴り飛ばされた。
その勢いはそのまま校舎の門に当たってしまった。
■
「いやぁすまないなぁ。
妹が世話になって」
「こちらこそ、妹を心配しただけだったから襲われたのも分かるからいいぜ。」
そう言い、俺達はお互い肩を組みながら笑い合っていた。
「・・・この二人って脳のレベルが同じだから、すぐに仲良くなったのね。」
「・・・まぁ仲が良くて良かったです。」
それにしてもなかなか話せるな、確か名前は栞ちゃんのお兄さんで昴さんで隣にいるお姉さんの葵さんだったか。
「それにしてもなんで結崎はこの町に来たんだ?
俺達の事も知らないようだったけど?」
「えっと、実は少し探し物をしてそれを探していたらこの町へ来てしまったんだ。」
「探し物?
よかったら教えてくれないか、俺達も手伝うからよ。
なぁに妹が世話になった礼だ、遠慮するなよ。」
「あぁえぇっとそれは」
これは少し言えないな、なんだって物が物だからな。
そう悩んでいると栞ちゃんはなにか頭を傾げたと共に頷くと声を出した。
「実はこの人仮面ライダーなんです。」
「「「ぶっ!!」」」
そう言い俺達は一斉に噴出した。
「えっそれって本当なのか!」
「まぁ嘘じゃないけどね。」
「嘘だろ、まさかアギトに覚醒した奴がいるなんて」
「アギト?」
その単語、確か聞いたことがある。
それはたぶん覚えていない記憶の中のなにかがだと思うがもしかしたらこの二人はなにかゴーストアイコンの手がかりを知っているのか。
「あぁ栞は大丈夫だから。
ちょっとこの昴がこの人と話があるようだから少し離れておこうか。」
「はい」
そう言い茜さんはそのまま栞ちゃんを連れて行った。
「お前が探しているのはもしかして俺達のような仮面ライダーなのか?」
「違う、俺が探しているの仮面ライダーではない。
俺が探しているのはこれだ。」
そう言い出したゴーストアイコンを一つを取り出した。
「これは一体?」
「ゴーストアイコン、簡単に言うと英雄の魂が入った物だ。
これが色々な世界に散らばっているから、それを探す為にこの世界に来た。」
「この世界?」
「あぁ俺はこの世界の仮面ライダーではない。」
そう言い、そこから俺はこれまでの事についてそして昴の事情を聞いた。
なんと昴はこの世界の仮面ライダーだった。
そして栞ちゃんと出会った所についても話した。
「なるほど、アンノウンの奴が栞を。
その野郎許さねぇ」
「とにかく、このままじゃあ栞ちゃんはなぜ狙われているか分からないから家まで俺が送っていく。」
「いいのか?」
「あぁ、元はこちらも世話になったからな。」
そう言い、俺は栞ちゃんの元へと行こうとした時だった。
「きゃあ!」
「「っ!」」
突然の声に俺達は驚き、一緒にその声の元へと大急ぎで向かった。
「葵!」
そこには倒れている葵ちゃんと牛のアンノウンが栞ちゃんを抱えてどこかへと連れて行こうとしていた。
「栞!」
「させるか、変身!」
そう言い俺はベルトにすぐにゴーストアイコンを入れて、変身した。
【カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!】
それと同時に移動しようとしていた牛のアンノウンに突っ込み、共に転移した。
転移すると同時の周りの景色はこれまでとは違い、まるでどこかの廃工場だった。
その周りには巨大な発電機が幾つも作動し、不気味な雰囲気を出していた。
「ここは、それよりも」
俺はすぐに牛のアンノウンを切り込み、横に抱えていた栞ちゃんを取り戻した。
奴はこちらが来るとは思わなかったのか油断したのか、すぐに離した。
「貴様まさかここまで来るとはな」
「それはこちらのセリフだ。
なんでこの子を狙うんだ!」
「その娘はアギトとは異なる力を持つ。
その力を使えばアギトとなれる者を探し出し、私の得た雷と重力の力によって滅ぼすだけだ。」
「そんな人殺しをこの子にさせるかよ。」
「だとしてもだ、たった少ししか出会っていない貴様がなぜその娘を助ける。
「この子には俺も助けられたからな。
それに子供を守るのに理由なんていらねぇよ!」
「ならばここで死ぬが良い。」
そう言うとこちらにむあって襲い掛かってきた、ここで対応しようと思うが今のまま戦うと栞ちゃんが危険だ。
ここは一旦距離を取って、栞ちゃんを安全な所へと連れて行ってから戦う。
そう思いガンガンセイバーをガンモードに変えようとした時だった。
「無駄だ。」
それと同時に奴は片手を出すと、そこから吸い込まれるようにガンガンセイバーが奴の手へと向かって飛んだ。
「これはまさか重力!」
先程言っていた重力はこれの事だったのか。
これじゃあ下手に武器を取り出すと危険だ。
俺はそう思うと奴はこちらに向かって雷を放ってきた。
「やばい、ネロ頼む」
そう言い、俺はネロのゴーストパーカーが飛び出ると同時に栞ちゃんを受け止めてくれた。
「奏者」
「大丈夫だ。
にしても厄介だな。」
周りの発電装置のせいで異常な程上がっている。
このままでは栞ちゃんも危ない。
そう思った時だった。
突然天井から巨大な音がすると同時になにかが次々と発電装置を破壊していった。
「なっなんだ!」
「よぉ待たせたな。」
それと同時になにかが下りた人物は地面に降りた。
「お前は昴!」
「よぉ結崎。
お前が栞の事を守ってくれたおかげで俺がここまで来ることができたぜ。」
「でもどうやってこの場所へ?
「なに、こいつに案内してもらったんだ。」
そうするとバイクから降りたのはなんとエミヤだった。
「えっいつの間に」
『君が転移前に彼の所へ移動したんだ。
幸い、私は君の居場所を知る事ができるから発見には時間はかからなかったからな。』
「そうだったのか、ありがとうな。」
「それよりも早く栞を安全な所へ。
ここは俺に任せろ。」
そう言い昴はアンノウンの前へと立った。
「大丈夫か。」
「任せろ」
そう昇は親指を立てた。
その言葉を信じ、俺は真っ先に栞ちゃんの安全の為に離れた。
場所はそれ程遠いと昴の救援に時間がかかるから、一番安全な場所である工場の近くにあった森の中でネロのアイコンを置いた。
「ネロ、もしもの時は任せた。」
「任された、奏者も気を付けて」
「あぁ」
そう言い俺は栞ちゃんを木の傍で寝かせた。
「すぐに終わらせて来る。」
そう言い、俺は急いで工場へと向かった。
そこで行われていたのは昴が変身したと思われる姿である金色の戦士が戦っていた。
牛のアンノウンはその手で放つ攻撃で昴を追い詰めていった。
そして、その手に貯めたエネルギーを昴に放とうとした。
だが
「こちらを見ていなかったのは油断だぜ。」
「なっ」
俺はすぐに手に持った新たなガンガンセイバーで牛のアンノウンを切り裂いた。
それにより、アンノウンから出てきたゴーストアイコンを取った。
「これは」
俺が手に取った瞬間、また俺の頭の中でなにか記憶が浮き上がってきた。
それはこれまでの記憶とは違い、三人の戦士の話だった。
一人は昴と同じくアギトとなっている青年だった。
彼は記憶を失いながらも人々を守り、そこが自分の居場所だと言っていた。
俺はそんな彼に憧れた。
なにもかも無くした俺でも、彼のように守れる居場所を作れるかもしれないという憧れを。
「大丈夫か、昴!」
「あぁなんとか、それより栞は」
「無事だ。
それにこちらも少し力を取り戻せた。」
「力ってそれでもあの牛のアンノウンは厄介だぞ。
さっきから電撃やらこちらを引っ張たりする力を持っているぞ。」
「安心しろ、せめて引っ張る力はもう奴にはない。」
「えっ」
そう言い、俺はゴーストアイコンを見せた。
「これが奴の体内に」
「あぁこれであいつは重力を操ってた。
だけどそれはもうなくなった。」
「だったらもうハンデはなしだな。」
そう言い昴も立ち上がった。
「さぁこっからがクライマックスだ。
いけるか。」
「あぁいつでもいいぜ。」
そう言い、俺は一つのアイコンを取り出し、ベルトに入れた。
【カイガン!アルトリア!
ブリテンから降臨!騎士王!!】
俺がアルトリアのアイコンを入れると共に変わり、同時に手に持っていたガンガンセイバーを持った。
そしてそれに合わせて昴もその姿を変え、赤い鎧を纏い、剣を持つフレイムフォームへと姿を変えた。
そして俺達は目の前にいるアンノウン、バッファローロードへと構えた。
お互いが動かない中、俺はバファローロードへと近づき、ガンガンセイバーでその手に持っていた槍を切り裂いた。
ガンガンセイバーの切り味に負けたのか槍は二つに割れると共に地面に落ちた。
それにより、発射しようしたプラズマは消滅し、俺は横へと跳び後ろに迫っていた昴の持つフレイムセイバーがバッファローロードを連続で切り裂き、その角や様々な部位を切り裂いていった。
「とどめだ。」
「あぁ」
それと共に俺はベルトを元のオレ魂に変わり、昴の方もグランドフォームへと変わり必殺の構えを取った。
【ダイカイガン! オレ! オメガドライブ!】
そして俺の背後に現れる模様、そして昴の足元にあるアギトの模様が出てきた。
その二つの模様が共鳴するように俺と昴の二人を囲む程の大きさになり、巨大な光が重なり合った。
「はあぁぁ!」
俺達は空へ飛び、そして同時に互いの力によって強化されたエネルギーが足に宿り、奴へと向かって蹴りを放った。
その蹴りを防ぐ為にか奴の前に電撃と青の重力によって俺達の蹴りを防ごうとした。
そのエネルギーのぶつかり合いにより、巨大な稲妻が互いに当たって来ている。
だが
「「負けるかぁぁ!!」」
そうして互いの攻防が激しくなった。
だがそれは長く続かなかった。
奴の放つ防御はやがて亀裂が入り、その亀裂はやがて巨大な物へと変わり防御は砕け散った。
「っ!」
それにより俺達の蹴りは奴に当たると同時に後ろへと吹き飛ばされた。
その衝撃により、奴の体は爆発が起こり、その体内から出てきてゴーストアイコンの二つが出てくる。
「アイコンが二つ?
ニュートンは回収したけどもう一つのアイコンは」
そう思い回収しようとした時だった。
「そのアイコンは渡せないな。」
そう言うと共に俺の足元になにかが襲い掛かってきた。
急いで避けると、目の前に立っていたのはなんと仮面ライダーガオウだった。
「お前は俺の世界で会った。」
「お前にはこれを渡せないな。
さすがにまだ必要だからな、この牛若丸のアイコンは」
「牛若丸だって?」
牛若丸、確か源義経の幼少の頃の名前だったはずだが。
『結崎の元に牛若丸のアイコンはなかったはずです。』
そうベルトから出てきたアルトリアが答えてくれた。
「そうなのか。」
だとしたら一体あのアイコンは
「どちらでも言い。
これ以上俺達の邪魔をするなら時に食われるぞ」
「待ちやがれ、なに訳の分からない事を」
そう言い昇がガオウを追いかけようとしたが現れたガオウライナーにより、ガオウの元へと辿り着けなかった。
「牛若丸、一体どういう事だ。」
戦いは終わった、だけど新たな謎ができてしまった。
■
戦いを終え、俺は森に寝かしていた栞ちゃんの元へと向かった。
幸い怪我はなく、安心し彼女を背中に乗せて家まで送っていく事にした。
そういえば昴は一体どこへ行ったんだろうか?
そう考えながらも家の前に着く頃に栞ちゃんは起きた。
無事意識を取り戻し安心したので声を掛けようとした時だった。
「行くの」
そんな寂しい声だった。
その声になんて答えたら良いのか分からなかった。
だけど答えられるのはただ本当の事だけだった。
「あぁこの世界の目的を果たしたからな。
次の世界に行かないといけないからな。」
「もう会えないの」
「そうだね、本来世界の移動は俺だけではできないからね。
もう会えないかもしれない。」
「・・・」
そこからは俺の背中に埋もれるようにして栞ちゃんは黙った。
こうやって会えたのは本当に少しだけだったけど、お別れはもしかしたらこの子にとっては初めてかもしれない。
人との別れを経験するこの子にどんな言葉を掛けたら良いのか分からない。
俺からは分からないが、記憶の中にあった彼だったらこう言うかもしれない。
「俺が知っている偉大な人が言っていったんだが自分のいるべき場所があるって、いいなって」
「自分のいるべき場所」
「あぁ俺はもしかしたらそこへと戻る為に戦っている。
栞ちゃんの持っている力もその為にある物だ。」
「自分の場所」
「あぁそしてもしかしたらだけど、その先でまた会えると思う。
自分のいるべき場所の為にも戦った先にね。」
「・・・」
「だからこそもしもまた出会えたら、一緒にどこかに出かけようか。」
「うん」
不器用ながらも俺から言えるのはこれだけだった。
そう言い、家の前についた栞ちゃんを降ろた。
そこには先ほどまで泣いた後があるのか目の下に少し汚れていたが笑顔で見ていた。
この子は寂しい思いをしながら別れてくれる。
そんなこの子にできる事はもしかしたらこれだけかもしれない。
「栞ちゃん、これを」
「これは?」
それは俺のポケットの中にあったハンカチだった。
昔、彼を見習い始めて作ったハンカチだ。
そこには不器用ながらもアギトのマークが書かれていた。
「これはおまじないのハンカチだ。
もしも栞ちゃんが泣きたい時があったらこれを持ってくれ。
届くかどうか分からない、だけど届いたら絶対に助けに行く。」
「本当ですか。」
「あぁ本当だ。」
このハンカチにはそんな力があるかどうか分からない、だけどあるような気がする。
そんな思いがどこかあった。
そうしている内に俺の後ろにデンライナーが降りてきた。
「どうやらもうそろそろ別れのようだ。」
そう俺は立ち上がり、デンライナーに乗った。
「さよなら、結崎さん。」
「さよなら、栞ちゃん」
そう言うと共にデンライナーは走り始めた。
次の世界へ向けて
■
俺はデンライナーの食堂へと戻ると、そこには泣いていたモモタロス達がいた。
「えっと、この状況は?」
「皆、さっきの会話を聞いて泣き始めたんだ。
なんでも感動したって」
「当たり前だろ、良太郎。
あんな小さい子が賢明に泣いているんだ。
泣くに決まっているだろう」
「そうやで、良太郎。
あの子の心の強さに俺は泣いたで」
「栞ぃ成長したなぁ」
そう言いモモタロス達と共に栞の姿を見て泣いていた昴が頷いた。
「・・・なぁなんで昴がこのデンライナーに乗っているんだ?」
「いや、さすがにあんな場面だったら見守らないと思ってここに入ったんだ。
それでここってどこ?」
「ここはデンライナーと言って、今絶賛移動中だが」
「どこに?」
「次の世界」
「次の世界?」
そう言い昴は窓の外を見ると、そこには既に移動を始めており地面は遥か下で行こうにも行けない状況になっている。
「嘘だろぉ!
ちょっと降ろしてくれ!」
「それが止まれないんだよ」
「誰か降ろしてくれぇぇぇーーーー!」
そんな空しい昴の叫びを無視するようにデンライナーは次の世界へと向かった。