放課後、講義を終えた涼介は、愛車のFCで、サーキットを走行していた。
走行中に、車輌科の江戸川先生に呼ばれ、サーキットでバトルすることとなった。
車輌科の先生VS伝説のチームリーダー
金曜日の放課後、東京武偵高サーキットで二台の車がドリフト音と高回転のエンジン音とロータリーサウンドを響かせ走行していた。救護科の非常勤の講師、高橋 涼介が駆るクリスタルホワイトのRX-7(FC3S)と車輌科の江戸川先生が駆るシルバーのGT-R(R32)がレースをしていた。
剛気が、後輩たちを至急呼び出した。
「みんな、大変だ!。江戸川先生がマジになって、サーキットでバトルしているぞ。」
「マジかよ!。急いでいこう」
かなりのハイレベルなレースがくり広げられ、他の科の生徒がサーキットの観覧席に集まってきた。
「江戸川先生が押されている。」
「あの白いFC…確か…」
「知っているのか」
「ああ、間違えない、赤城の白い彗星だ」
観覧している生徒は、騒然としていた。
最終ラップ、先頭は、江戸川先生のR32であったが、その後ろに、ピタりと高橋涼介のFCが食いついていた。
「くっ、離れない、」
「流石は、江戸川先生だ。無駄のないコースをとっているが、タイヤの負担の影響がでているな。仕掛けるとしたら3コーナーだな」
涼介は、1.2コーナーでR32のタイヤの熱ダレを見抜き、3コーナーで勝負をかけた。
「しまった!。膨らんでいく」
「勝負あったな」
先頭を行く江戸川先生のR32は、3コーナーで大きく外に膨らみ、内から涼介のFCが、抜き去り、勝負は、高橋 涼介の勝利でレースを終えた。
「すげぇ!、きれいに追い越したよ」
「このレース見れて、幸せだ」
観覧に来た生徒たちは興奮していた。
サーキットのピットに二台が集まり、二人は車から降りた。
「いいレースでした。ありがとうございました。高橋先生、」
「こちらこそ、久々に、いい走りができました。」
二人は、車を駐車場に止め、握手を交わし、教職室で話をしていた。
「高橋先生の公道最速理論をうちの生徒にも教えてもらいたいですね」
「あれは、サーキットではなく、峠のみで通用する理論です。そういえば、武偵校に走り屋のチームがあると聞いているが、」
「車輛科で4チーム、強襲科・探偵科・情報科の混合で4チームは、確認していますが、一人、昔の高橋先生みたいな生徒がいまして、」
「その生徒の名はなんですか?」
「城崎 達也、この生徒は、武偵校の天才ドライバーで、新型のハチロクに乗っています。」
「新型のハチロクか、トータルバランスが取れているマシンだな。」
「今日、放課後、サーキットのタイム測定を行うので、見てもらおうと思いまして、」
「わかりました。」
二人は、コーヒーを飲みほした後、サーキット場へ向かったのである。
サーキットにて、
「燃料・水温・油圧よし、エンジンも問題なし、まずは慣らしをしないとな」
達也は、赤いFT-86に乗り込み、ピットから出発し、サーキットを軽めに走行していた。