オーバーロード~割と日常で桃色な日常の結末~   作:へっぽこ鉛筆

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よし、年末前になんとか書き終えたぞ

そして、年末に変なものを読ませてゴメンナサイ


では、地獄開始w



オーバーロード~割と日常で桃色でアウトな結末~(年末総決算在庫一斉処分編)

 

 柔らかの光の中、アルシェは騒がしい足音で目を覚ました。小さな4つの足音が廊下を駆け、扉を騒々しく開ける。誰かはわかっていたが、ベットの温もりを感じたく、また、シーツを顔まで上げまどろみの中に落ちようとする。

 

「お姉さま、もう朝なの――」

 

「お姉さまが、一番の寝ぼすけなの――」

 

 シーツを引き剥がそうとする愛すべき双子の妹たちを寝ぼけた顔で見つめれば、朝から幸せな気分になれる。妹たちの頭を撫でてやれば、すぐに付き人のメイドに着替えを用意させ、学校の準備をする。

 

「おはよう、クーデ、ウレイ・・・二人共、ありがとう。」

 

 朝から、シワ一つ無い制服に着替えれば、メイドの女性にも挨拶を返し、穏やかな日差しが室内に差す。

 

 まだ眠たい顔を用意されたお湯で洗い、すぐにお父様とお母様の待つリビングに降りていった。お父様は既に登城の準備をしていた。

 

「おはようございます。お父様、お母様・・・」

 

「遅いぞ、アルシェ、もう、馬車の準備が出来ているぞ。」

 

「あら、アルシュ、おはよう・・・朝食が用意されているわ、温かいうちに召し上がって」

 

 テーブルから良い匂いの焼き立てのパン、更にはスープとサラダなどが用意されていた。いつもの朝食だ。あの、硬いパンと薄くぬるいスープとは大違いだ。妹たちも、私の向かいの席で、美味しそうに料理をほおばっている。

 

 ジャイムスが給士をし、メイド達が準備を始めた。ナプキンをし、行儀よくパンを口に運んだ。少し急ぎながらも、クーデリカの行儀を注意し、ウレイリカの口を拭いてあげた。

 

 ふたりの笑顔に釣られ、幸せな時間が流れる。そうだ、私は幸せなのだ。

 

 お父様は貴族としての勤め、お母様はやさしく家を守る。使用人たちは全員に給金をもらっており、私の宝物・・・クーデリカとウレイリカは、いつも無垢な笑顔を私に浮かべてくれる。

 

 そうだ、早く魔法学校に行かないとダメだ。私は冒険者なんかじゃない。だから、フォーザイトのみんなも、違う場所で幸せにやっている。そうなんだ、早く――

 

「お姉さま、行ってらっしゃいー」

 

「今日も、帰ったら一緒に遊んでほしいー」

 

「うん、行ってきます。帰ったら御本を読んであげるからね。」

 

 ふたりの金糸のような髪を撫でれば、馬車も待しあるんだ。早く出かけないと

 

 お父様が扉を開け、お母様の手入れをしたお庭を通れば・・・

 

 

 

 薄暗い、石牢の壁が目の前にあった。

 

 後ろを振り返る。クーデリカが鉄製の首枷を持ち、ウレイリカが鎖を引いている。

 

「行ってらっしゃい、お姉さま。今日も交配をがんばって――」

 

「お姉さま、アインズ様のために、早く3人目を孕まないとダメだよー」

 

 自分の着ている制服が、薄汚れたボロ布に変わっている。

 

 悪臭を放つ自分の肌、やつれ乱れたカサ付いた髪・・・ああ、そうだったんだ。これは、夢なんだ。

 

 わずかに微睡んだ思考の中、狂気と苦痛の待つ現実に、アルシェは引き戻されて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ア、グゥ・・・アグゥ・・・」

 

 僅かにまぶたを上げれば、見知った男が私の上に乗り、必死に腰を振っている。

 

 鎖に繋がれ、股を開く半裸の少女、石牢には男女の交わり、肉を打つ音が響くだけだった。

 

 ガラス玉のような感情を映さない瞳が、ぼんやりと獣のようにヨダレを垂らし“交配”をしている男、ロバーデイクがさらに深く腰を打ち付け、遠吠えのような声を上げる。これも、少女は表情を変えない。悲しいと気持ちも湧いてこなかった。

 

 何日、こうして交わっているのだろうか・・・鎖で繋がれた男女が

腰を打ち合わせている。後ろで鎖を右るゴシックロリータの看護服を着た双子と自分より少し幼いふたりの少女がまるで動物の交尾を見るような視線を向けている。

 

「あ・・・あが・・・ッ」

 

 潰された喉から、獣のようなアエギが漏れ、革製の首枷がしまった。上にのしかかるロバーデイクが深く腰を打てば、お腹の中に熱い何かが広がっていく。

 

「もう、被検体3号が動かなくなったよ。クーデリカ」

 

「ホントだ、お腹すいたのかな。ウレイリカ」

 

 息苦しい男の体重を感じながら、気だるさと絶望でもはや、動く気力もなかった。被検体3号=ロバーデイクの鼻息が髪の毛を揺らす。鎖を惹かれれば、残飯のような食事に顔を突っ込み、犬のように餌を食べた。

 

 もはや、人間性を感じない、以前の仲間をぼんやりと見れば、その頭には、大きな傷跡がある。なんでも、後ろに控える二人が「脳手術の結果――」などと言っていたが、もはや考えるのも面倒だった。ただ、あの優しかった神官がもういなくなってしまったのが悲しかった。同じ姿をしたものが、私を犯す獣になったのが悲しかった。

 

「はーい、No105も元気が無くなってきたよ。」

 

「それじゃ、No105に、元気なおクスリ打つの。」

 

 クスリという言葉に、僅かに体が反応する。

 

「あ、あが・・・あがぁ・・・っ・・・」

 

 首を振り、イヤイヤと抵抗をするが、笑顔のクーデリカが頭を押さえつけ、ウレイリカが小さな注射器を取り出した。僅かな高揚感に、鈍痛が続き、下半身がじんわりと湿り気を帯びてしまう。

 

 首筋を這う針の痛み、注射器が突き立てられる。

 

 理性が忌避感を持ちながらも、身体が幸福感を覚える薬品、それが何か考えたくもなかった・・・でも・・・

 

(あれが使用された後・・・幸せな夢を、見れる・・・)

 

 水を求める魚のように、首に突き立った注射針に敏感な突起が硬さを感じた。動脈に薬液が流れれば脳に広がる多幸感が泥沼のように身体を引き込んでいく、断続的に続く絶頂・・・記憶から嫌なモノが薄れていく

 

 ロバーデイクの身体の重みが心地よかった。あれ、私どうしたんだろう。これ、すごく、キモチイイ事なのに、どうして、私は悲しんでいたんだろう。 

 

 ほら、クーデリカ、ウレイリカ・・・私、また、赤ちゃん、妊娠するからね・・・

 

 あれ、でも・・・

 

 双子の子供と住んだ、あの場所・・・どこだったんだろう。もう、思い出せない。

 

 ふわふわと身体が熱に浮かされ、被検体3号が、お腹の奥にに熱いモノをぶつけてくる。

 

 小さな乳房が潰れ、小さな声で啼く・・・あれ、わたし、どうしてこんなばしょにいるんだろう・・・ああ、そうだ、わたし、くるったんだ・・・ぁ・・・また、たのしい、ゆめを、みれたらいい、なぁ・・・あはは・・・

 

 

 

 

 

「まったく、下等生物同士の交尾は、あさましいでありんすな。」

 

 ナザリックの守護者でる少女、シャルティア・ブラッドフォールンは汚いものを見るように吐き捨てた。隣の少女、アウラ・ベラ・フィオーラが少し赤い顔で居心地が悪そうに立っていた。

 

「でも、人間って不思議だよね。適当に番になって、腰を振って増えてくれたらいいのに・・・デミウルゴスも不思議がってたよ。なかなか孕んでくれないって」

 

「そのための実験でありんす。あの、犯罪組織のクスリを使えば、素直に交尾をしてくれるでありんすよ。」

 

 なぜか下等生物の交尾を見て居心地の悪そうなアウラ、それに対して顎で双子の奴隷を差す・・・どうも、この牝の妹らしい、この二人も生理が始まればこの姉と同じ運命をたどるらしいが、発育が悪いのか幸運なのかその日はなかなか訪れない、ニューロニストが言うには精神的な問題らしいが、仕方がないので家畜たちの世話を手伝わせている。

 

 その二人が持つ薬品、八本指の取り扱う麻薬を調合したものだ。乱用すれば白痴や記憶障害を起こすらしいが・・・家畜に使用すれば喜んで交尾に励み、順調に孕んでくれる便利なものだ。

 

 逆に、避妊のための薬品も制作しているらしいが、それはンフィーレアという人間が製作している。ゴブリンなど繁殖力の強い亜人種の人口調整に使うらしい、が、それもどうでもいい。

 

 むせ返るような性臭のする石牢のなか、耳まで赤くするエルフの少女の背後、シャルティアが背後から抱きとめる。チロリと、舌を出し耳朶を舐めた。

 

「ひゃ、も、もう、シャルティア・・・こんな場所で、やめ・・・て、っ」

 

「こんなとこで、どうしたでありんすか、ちゅっ・・・」

 

 首筋にキスをした。その感触に背筋を震わせ、さらに、僅かなお腹の膨らみを撫でれば、膝を震わせ甘い声が石壁に木霊する。

 

「アウラも、ここ・・・タマゴを産みたいんでありんすね。わたしは、ここでも、構わないでありんす、よっ・・・」

 

「や、やだ・・・こんな場所で・・・ヒッ・・・ッ」

 

 褐色の肌が上気し、わずかに腰を突き出すアウラ、その股間の部分がじんわりと濡れている。

 

「そうでありんすね。一緒にベットに行きましょう・・・アウラ・・・ちゅっ」

 

 一際大きな声で啼く下等生物たち、お腹の中の異物を抑えながら、二人の少女たちは石牢を後にした。

 

 

   

 

 

 

 

 

 クワイエッセ・アルファ・・・養母であるユリ・アルファ先生から家名を頂いた彼は、ボンヤリとした視界の中、石床の上を歩いていた。裸足で汚れと埃にまみれた床は気持ち悪かったけど、今は特に気にしない。ぼんやりと・・・どこか他人事のように、ああ、今、自分は夢を見ているのだとわかった。

 

 13歳の誕生日から、時々、見る夢・・・朝起きると、下着がベトベトして気持ち悪くなり、翌日、友達のアンジュラと目を合わせづらくなるあの夢だった。ああ、そう言えば、夢に出てきたのはアンジェラだった。時々、ユリ先生の時もあったが、その時に似ている。でも、今回は、嫌に現実的な夢だった。まぁ、夢にも現実的なモノもあるんだな。と、ボンヤリと思った。

 

 目の前に、簡素のベット、それに、シーツが引いてある。これは、あまり見たことのない情景だった。さらに、その上に乗っているものが珍妙なモノ・・・いや、人のようだが、とても奇妙なモノだった。

 

 豊満な胸と腰つきの女性、に見えなくもなかったがシルエットが異様だった。その手足の膝と肘の先がなかったのだ。黒いレースのガーターとリビンが短い四肢の先端に飾られている女性、猫のような耳元まで避けた笑いを受け馬ながら、紅い瞳が自分を写していた。

 

「ああ、クワイエッセ・・・愛しい、愛しい、クワイエッセ・・・ェ」

 

 血のような赤い舌が唇から誘うように動く、身体は硬く硬直し、のどが渇く・・・何か、恐ろしい化物に誘われるような・・・甘い花弁に触れるように、ふらふらとそのモノに吸い寄せられた。

 

 どうして自分は息が荒くなっているんだろうか、さらに、頭に血が上って思考が定まらない。下半身はズボンが痛くなるほど・・・あれ、いつの間にか、ズボンと下着を脱いでいる自分は、ベッドに這いより、その女性の胸に顔を埋めた。

 

「・・・ああっ、ん・・・ッ」

 

 目を細め、柔らかい二の腕が頭を撫でる。胸に顔を埋めれば、懐かしい・・・柑橘類のようなミルクのような匂いが、さらに頭の中に靄の中に広がっていった。

 

「クワイエッセ・・・また、一緒に愛し合おう・・・私を、見て・・・ぇ」

 

 顔を上げると、自分と似た紅い瞳を覗き込む・・・何かが自分を包み込んだ、どこか、頭の隅でアンジェラの怒った顔が思い出されたが、夢の中、クウィエッセ・アルファは腰を女性の中に突きいれて・・・

 

 

 ・

 ・

 ・

 

 

「クワイエッセ、クワイエッセ・・・早く起きなよ。」

 

 目を覚ますと、アンジェラの明るい声で目を覚ました。体は重く、シャツはぐっしょりと汗で濡れていた。

 

 心配そうに「大丈夫?」と顔を見るアンジェラに、大丈夫と返事をすれば、下着に違和感を感じる。またか・・・と、恥ずかしそうにアンジェラの顔を見れば、怒ったような恥ずかしいような顔で背中を見せた。

 

 どうやって着替えようか、もじもじと確認するが、いつもの不快感がなかった。そんなはずはない。いつも、夢の中で・・・そう、恥ずかしい感覚を思い起こすが、自分の硬くなったもの以外、何も確認できなかった。

 

 一瞬、不思議そうな顔をするアンジェラと目が合って赤面する。彼女の方も、なにか気まずそうに顔を逸らし「先に、言ってるね。」と残してその場を後にした。

 

 窓辺から差し込む光とともに、寮の中の予備鐘が鳴った。すべてのスケジュールは学園内に響く鐘の音で決まっている。クワイエッセは何か違和感を感じながらも、朝食を取るために着替えることにした。

 

 

 

 

 

「ええい、クワイエッセを映せ、クワイエッセを――」

 

 〈水晶の画面(クリスタルモニター)〉を見た肘と膝から先のない少女が、鼻息を荒く興奮している。肌のつやがよく、下腹を気にするクレマンティーヌ、その隣で〈千里眼(クレボヤンス)〉を操るニグレドを押しのけ魔法の現像に叫んでいる。

 

「あの、クレマンティーヌ。他の子供たちの様子が見れないのだけど・・・」

 

「あーん、ニグレドちゃーん、もう少し、もう少しだけだから・・・」

 

 手足のない不格好な女性が、気持ちの悪い猫なで声を上げる。画面の向こうではその女性に似た少年が木剣を打ち下ろし、さらに的に向かって突き出す。一連の動きが流れるように加速し、人にあらざるスピードで行われた。

 

「うんうん、〈流水加速〉も出来るようになったんだね。えらいえらい…」

 

「あの、だから、クレマンティーヌ。ほかの子の様子が・・・あ、アンジェラちゃんは、第三位魔法を使えるようになったのね。」

 

 全員が13~15歳程度の幼い少年少女たち、全員がアインズ・ウール・ゴウンの孤児院で英才教育を受けた子供達だった。人外のゴブリンやオークなどもいる。流石は他種族連合国を目指しているだけはある光景だ。エ・ランテルは流石に人間種族が中心の都市だが、魔導都市アインズ・ウール・ゴウンには多種多様な種族が存在する・・・事になっている。

 

 アインズが経営する孤児院の中でも、特に優秀で、魔導王に絶対の忠誠を誓う少年少女たち・・・殆どは、この学校を卒業と同時に、官僚か士官として彼に仕えることになっている。(一部、優秀で美形のものは、シャルティアの“親衛隊”に編入される。)その観察と保護が、ニグドレの日課になりつつあった。

 

 彼女は幸せを感じていた。多少、うるさいアインズ様のペットがで出入りして、彼女の子供を優先的に魔法で検索しなければならないが、それでも、自分が懇願して救済した子供たちが、偉大なる者に仕えるのは母親として心に感じるものがある。

 

 そして、もう一つ・・・隣のクレマンティーヌが愛おしそうに自分のお腹を撫でる。

 

「ああ、クワイエッセ・・・愛おしいクワイエッセ・・・また、お母さんと愛し合おうね。また、お母さんに、戻ってきてね。」

 

「あら、クレマンティーヌ。アインズさまから妊娠の許可を頂いたの。」

 

 子供のような無邪気な顔で頷く少女、こうして、ナザリックの中で小さな命が生まれることは、ニグレドにとっても喜びだった。それが、たとえどのような形であったとしても、タブラ・スマラグディナ様から頂いた慈愛と狂気が彼女にとっての全てだった。

 

 

 

 

 

「しかし盲点だったな。まさか、航空兵力がここまで有効だったとは」

 

 戦闘メイドの一人、エントマ・ヴァシリッサ・ゼータを伴って訪れた“牧場”で生産された飛行蟲の性能を確認する。高速で飛行するナナフシとバッタを混ぜ合わせたような不気味な蟲、剣刀蟲のように頭部が刃になっており、相手に突進して切り刻む、正直、空母航空兵力と戦うには分が悪いが、数さえ揃えば十分に対抗できるだろう。

 

 そう、問題は数だ。「戦争は数だよ。兄貴」とかつての偉人も言っていたとタブラさんも言っていた。いや、あれは死獣天朱雀さんだったかな、とりあえず、量産化の目処を立てないといけない。

 

「ああ・・・モモンしゃ、まぁ・・・また、また・・・ぁ、産まれりゅ、よぉ・・・」

 

 またか・・・と、地面を這う宿主が足元にすがりつく、かつてのエントマを追い詰めた蒼の薔薇の一員、今は、紆余曲折のすえ牧場の繁殖用の検体のイビルアイが汚らしいヨダレを垂らしながら這い寄ってくる。

 

「アインズさま。失礼を・・・こらぁ、至高の御方の御御足が汚れるからぁ、汚いブタさんは、向こうに行ってるのぉ」

 

 ごぎゅり、と、肉の潰れる音とともに、イビルアイのボテ腹にエントマのつま先がめり込む。体液と垢に汚れた裸体をくねらせ絶叫する少女・・・いや、ヴァンパイアなので年齢はわからない。しかし、その小さな産道からゴボゴボと再び卵が床に落ち、それをエントマが採取する。

 

「エントマ、検体(マルタ)は大切に扱え・・・それは貴重な実験動物だ。壊すのは惜しい」

 

「も、申し訳ございません。アインズさま。このエントマ、どのような処罰も――」

 

「よい・・・しかし、もう少し数を育てられないのか?ヲ級蟲はともかく、飛行蟲は数を揃えなければ戦力に並んぞ」

 

 畏まるエントマが、仮面の下、申し訳ない声を出す。

 

「その、一般的な人間を宿主にした場合、1~2度の生産で精神と肉体が壊れてしまいます。このイビルアイは特殊でして、複数の生産に成功しているのは、この検体だけです。」

 

「うむ~、つまり、イビルアイのようなヴァンパイアを宿主にするか、大量の人間を攫ってくるかどちらかということか」

 

 しかも、“イビルアイのようなヴァンパイア”が他にいるのは皆無に等しい。つまり、大量の人間の娘をさらう意外量産の方法はないが、それは余りにもリスクが大きい。

 

「現在のペースですと、収容所で廃品の牝を宿主にし、後は美味しく頂い・・・食料になどしていますが、生産ペースを上げるとなると若い娘を攫う以外に方法は・・・」

 

「よい、生産は主に迎撃用の飛行蟲を急がせろ。そう言えば、ヲ級蟲の性能はどうだ。」

 

 エントマの表情は変わらない。が、声はわずかに低くなる。

 

「結果は良好・・・ではないです。源次郎さまのお集めになった“いべんとあいてむ”ですが、恐れ多いことですが、敵の航空兵力に効果は薄いと思われます。」

 

 そこで、エントマの創造主、源次郎さんが残したアイテムを思い出した。

 

 艦これとのコラボイベントで入手したヲ級頭部装備品・・・寄生蟲のコスプレアイテムだ。効果は任意の飛行蟲を召喚できる(回数制限有り)という微妙なアイテムだ。いわゆる、タンスの肥やし的なアイテムとも言える。

 

(まぁ、数はたくさんあるんだし、実験に使っても怒らないよね。源次郎さん)

 

 しかし、職業レベル:セイラー1を持つ人間種族意外装備できないなんて聞いていないぞ。まぁ、敵から鹵獲した“娘”を調きょ・・・洗脳して装備させてみたけれど、やはり、あれ自体も数を揃えて使わないと効果がない。結局は、生産がネックになるのか・・・

 

 その時、エントマの採取した卵が割れ、まだ、色素の薄い幼蟲が這い出てくる。キィィと薄気味悪い声で鳴くそれが、蜜に誘われたのか、母親だろ本能で察知したのか、イビルアイの薄い胸にすがりつき、母乳の吹き出すそれに噛み付いた。背を仰け反りわずかに股間から潮の匂いのする液体を吹き出すヴァンパイアの少女

 

(はぁ・・・こいつらの相手をしている方が楽だったな。まったく、戦争なんてやるもんじゃない。)

 

 アインズは、なおも痙攣し、幸せそうに母乳と蜜を垂らすイビルアイに背を向けて、次の視察地のことを考えた。たしか、次はシャルティアの収容所だったな。こっちは、問題がなければいいな。と、思ったりもした。

 

 

 

 

 

 

 

 





アルシェ「ヤク中アヘ顔エンディングって・・・」

クレマン「ショタ近親相姦エンディングって・・・」

イビルアイ「なんかよくわからん蟲姦エンディングって・・・」

アインズ様「よし、もう、作者殺そうw」

 仕方が無かったんや・・・色々と仕方が無かったんや

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