ハイスクールD×D 駒王学園の第三勢力 作:空☆条☆承☆太☆郎☆
「ひーひー…」
俺のやや後方では、兵藤が苦しそうに大荷物を背負って歩いている。そして、俺も衛宮も同じく大荷物を背負って歩いている。
…なんでだよ?同じ部に所属している以上は一緒に修行するってよ!?雪ノ下に講義したが、グレモリー部長が奉仕部に対して、来たる結婚を賭けたレーティングゲームの為の修行の手伝いを依頼したらしい。その結果、俺と衛宮がオカルト研究部員も兼ねているから手伝いを押し付け…いや任されて今に至るわけだ。
俺って手伝う側でしょ?なんで、明らかに修行する側のことやらされてんの?
「
「衛宮君、こっちに
木場と衛宮のそんなやり取りが聞こえてくる。まあ、このぐらいだったらまだまだ余裕はあるわな。
「…ひょっとして、あれが宿舎か?」
しばらく山を登っていると、「修行」の二文字にそぐわない豪奢な建物が見えてきた。
こんな別荘他にもたくさん持ってるって、やっぱり貴族ってすげえ。
別荘に着くと、女子組は二階へ着替えに行き、俺たち男子組はそのまま一階にいる。
「じゃあ、僕も着替えてくるね」
そう言って、木場は浴室の方へと向かっていった。俺も着替えないとな。
「八幡、ジャージの首元ほつれてるぞ」
「ほんとだ。あとで直しとくか」
グロッキーな兵藤をリビングに残し、俺と衛宮はそれぞれ別々の空室で着替えを始めた。
暫くしてリビングに全員集まると、部長が笑みを浮かべながら言った。
「さて、早速外で修行開始よ」
兵藤たちとは少し離れたところに俺と衛宮は来ていた。
俺は色々有名すぎるから助っ人として参加すると少々まずいことになるので、今回助っ人に選ばれたのは衛宮だった。
ただ、このまま衛宮を参加させても微々たるもんだ。そう思い、俺はある秘策を衛宮に授けようと思う。
「衛宮、例の双剣は投影できるのか?」
「あれから何度かやってみたんだけど、あの時の中身を再現できないんだ。ほぼハリボテと変わらない」
「…そうか。やっぱり、
そばに置いてある二本の鞘に収まった剣を衛宮に放り投げる。
「なんだそ、れっ!?」
ズドォッ!と衛宮が俺の放った剣をキャッチした途端、勢いよく地面に倒れた。
「魔戒剣だよ。おまえには十日で
「あ、ぐっ…」
衛宮は懸命に魔戒剣を持ち上げようとするが、ビクともしない。これは、この魔戒剣を構成する金属ソウルメタルの特性だ。単純な力ではなく、精神力の強さに応じてその質量を変える。
「まずは、そいつを持ち上げるところからだな」
「重、い!ぐっ」
まだまだ時間がかかりそうだな。