ハイスクールD×D 駒王学園の第三勢力 作:空☆条☆承☆太☆郎☆
「兵藤。これ持っていけ」
決戦当日。オカルト研究部の部室に俺たち部員は集まっていた。そして今、俺は兵藤に袋に入れた
「なんだこれ?」
「
「?…まぁ、よくわかんねえけど、ありがとよ!」
そして、周りを見てみれば、他のメンバーも思い思いの様子で待機していた。木場と衛宮は何やら談笑しているし、塔城は椅子に座って本を読んでいた。部長と先輩方二人は優雅にティータイムしている。
「…アルジェント、兵藤に
「ええ。家を出る前に渡しておきました。でも、どうするんですか?
「まあ、使う状況はこない方がいいんだけどな。念のためだ」
「…そうですか。わかりました、ハチマンさん」
そう。ザルバが想定した状況。それは兵藤にとって酷な状態になるだろう。ただ、相手が相手なだけにそうなる可能性が十分高い。だからこその奥の手だ。
「開始十分前となりましたが、皆さん、準備はお済みになられましたか?」
室内の魔方陣が光だし、ルキフグスさんが現れる。確認と同時に皆が立ち上がった。
「開始時間になりましたら、ここの魔方陣から戦闘フィールドへ転送されます。異空間に設けられた専用の舞台ですので、思う存分に戦っていただいて構いません」
空間を用意するなんて、凄えよな悪魔。
「加えて、今回の『レーティングゲーム』は両家の皆さまも他の場所から中継でご覧になります」
ちなみに俺も部長の手配で、別の場所から観戦させてもらうことになっている。
「さらに、魔王ルシファーさまも今回の一戦を拝見されておられます。それをお忘れなきように」
魔王か。悪魔のトップの一角まで見にくるのか。それほどまでにこのゲームが注目されているのか?
「そう、お兄さまが…」
部長が驚いた様子で目を見開いた。…ていうか、
「あの、今、部長が魔王さまのことをお兄さまって…俺の聞き間違いでしょうか?」
兵藤も信じられないといった顔で、口を開いた。
「いや、部長のお兄さまは魔王さまだよ」
「なん…だと!?マジで部長のお兄さんって魔王なんですか!?」
木場のさらりとした返答に兵藤は再度驚きのリアクションをとる。…一々うるせえやつだな。
「その通りよイッセー。そしてそれが、私が家を継がなければならない理由でもあるの」
そう言えば、今の魔王四名は役職の名前になってるって雪ノ下が言ってたな。それを名乗れるのは強大な力を持った者であるとも。
部長の兄貴がそれで家を出ちまったもんだから、後継は必然的に部長になるってわけか。
「そろそろ時間です。皆さま、魔方陣のほうへ」
ルキフグスさんの言葉と共に、俺以外の面子は用意された魔方陣に集まった。
「なお、一度あちらへ移動しますと終了するまで魔方陣での転移は不可能となります」
戻ってくる時は勝敗が決しているってことか。
「衛宮」
「おう。任された分は果たしてくるさ。八幡」
衛宮が言い終えると同時に、転移が始まり、何処かの空間へと、跳ばされて行った。
「転移が終わったようですね。行きましょうか、比企谷君」
転移が終わると同時に、部室に入ってきたのは、ここ駒王学園の生徒会会長である支取蒼那先輩である。ただし、このヒトも悪魔の関係者であり、グレモリー部長の親友でもある。本名をソーナ・シトリーという。
「わかりました、会長」
「生徒会室のモニターからの観戦になるわ」
こうして、リアス・グレモリー対ライザー・フェニックスのレーティングゲームが始まった。
side OUT
遅くなっちゃいました。ごめんなさい。
それにしても、レガリアが延期とは…