ハイスクールD×D 駒王学園の第三勢力   作:空☆条☆承☆太☆郎☆

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開戦

side ISSEI

 

 

転移が終わり、焦点が定まってくると、見慣れた光景が目に入ってきた。…というか、部室だった。ひょっとして失敗か!?でも、俺とアーシアと士郎以外のみんなは落ち着いた様子だ。それに、グレイフィアさんもいない。

 

 

と、慌てていると───。

 

 

『皆さま。このたびグレモリー家、フェニックス家の「レーティングゲーム」の審判を務めさせていただく、グレモリー家使用人グレイフィアでございます』

 

ブツっという音共に、室内のスピーカーからグレイフィアさんの声が聞こえてきた。校内放送か?

 

 

『我が主、サーゼクス・ルシファーの名の下、ご両家の戦いを見守らせていただきます。さっそくですが、今回のバトルフィールドは、リアスさまが通う人間界の学び舎「駒王学園」のレプリカをご用意させていただきました』

 

 

はあ!?マジかよ!?じゃあ、この部室は作り物ってことか!スゲえな!細かい壁の傷まで再現してんのかよ!?

 

 

『両陣営、転移された先が「本陣」となります。リアスさまの本陣が旧校舎のオカルト研究部部室、ライザーさまの本陣が新校舎の生徒会室となっております。各兵士(ポーン)の方は「プロモーション」を行う際は相手の本陣まで赴いてください』

 

 

なるほど、俺は新校舎まで行かないとプロモーション出来ないのか。

 

 

「全員これを耳につけてください」

 

 

朱乃さんがインカムを配っていく。本格的だ。

 

 

「戦場ではこれでやり取りするわ」

 

 

部長がインカムを付けながら言う。これで部長からの命令(オーダー)を受けて実行していくってわけか。壊さないようにしないとな。

 

 

『開始のお時間となりました。このゲームの制限としては人間界の夜明けまでとなります。それでは、ゲームスタートです』

 

 

グレイフィアさんが言い終わると同時に学校のチャイムがなる。これが開始の合図ってわけか。

 

 

side OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side SHIROU

 

 

「本物同然だな」

 

 

転移された先が部室で、壁に手を当て感触を確かめてみても、違いはないように思える。解析を行っても、違いは見つけられない。

 

 

「シロウ、貴方は祐斗と小猫と一緒に森へトラップをしかけてきてちょうだい。マーキングも忘れずにね」

 

 

「了解です」

 

 

「はい」

 

 

「……わかりました」

 

 

と、塔城と木場が俺に続いて返事をし、手渡された小箱を抱えて出る。中身はトラバサミとかその他殺傷力の高そうな罠がごっそり入っている。…こんな殺す気満々で大丈夫だろうか?基本死人は出ないようになってるらしいけど…

 

 

「衛宮くん、これはそっちの木の根っこのところにしかけて」

 

 

「わかった。塔城、一人で大丈夫か?」

 

 

「……大丈夫です。衛宮先輩」

 

 

フンスと鼻息を吐いて、塔城は大荷物を背負い、罠をし掛けていく。あんなに小柄なのに、凄いな。

 

 

side OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ISSEI

 

 

俺たちは旧校舎の玄関に集合していた。もう少し部長の太ももを堪能していたかったが…仕方ない。俺の駒の封印を解くためとはいえ、膝枕をしてもらえるとは…本当に生まれてきてよかったぜ!

 

 

「いい、イッセー、小猫、士郎。体育館に入ったら戦闘は避けられないわ。指示通りにお願いね。あそこは重要な場所になるから」

 

 

そう。先程の作戦会議で相手への牽制のためにここを取るということになった。

 

 

「さあ、私の可愛い下僕たち。もちろん、士郎も。準備はいいかしら?後戻りは出来ないわ。相手は不死身のフェニックス家の才児ライザー・フェニックスよ。向かってくる相手を薙ぎ払い、消し飛ばしてあげましょう!」

 

 

『はい!』

 

 

全員での返事と共に、各自の持ち場へと向かっていく。

 

 

「イッセーさん!皆さん!がんばってください!」

 

 

アーシアからの応援に、手を上げて応える。回復役のアーシアは部長と共に待機となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と小猫ちゃんと士郎は、体育館の裏口から中へと進入する。木場は別行動で、先に別れている。

 

 

「……敵です!」

 

 

小猫ちゃんが敵の気配に気づき、俺たちの間に緊張が走る。体育館内のコートには四名の悪魔の姿がある。チャイナドレスのおねえちゃんと双子、それに初めてライザーと会った時に俺をボコボコにした棍使いの小柄な女の子だ!

 

 

「士郎!小猫ちゃん!カバー任せていいか!」

 

 

『Boost!!』

 

 

俺は籠手を出し倍加を始める。倍加中はあまり派手な動きを取れないため、俺は二人にカバーをお願いしたわけだ。

 

 

「任せろ、イッセー!

 

 

「……了解です。私はこの『戦車』をやりますから、衛宮先輩とイッセー先輩は『兵士』をお願いします」

 

 

言うや否や小猫ちゃんがチャイナドレスのおねえちゃんを相手取り、士郎が双子を相手取る。

 

 

「解体しまーす♪」

 

 

「バラバラバラバラバラ!!」

 

 

ドル、ドルルルルル!と音を立て、双子が手に持っているチェーンソーに火を入れる。

 

 

「な、なんでさ!?」

 

 

士郎が若干青ざめた顔で身構える。バギバギと、床に切れ込みを入れながら、士郎に迫っていく。

 

 

片や小猫ちゃんのほうでも格闘戦が繰り広げられている。フェイントを混ぜたしなやかな動きで小猫ちゃんと相対している!

 

 

「おっと!」

 

 

ヒュッ!と背後から棍が突き出される。寸でのところでそれを躱し、相手に向き直る。思った以上に動けてるみたいだ!

 

 

『Boost!!』

 

 

二段階目!尚も突き出される棍を躱し、或いはガードして捌いていく。

 

 

「…ガードが崩せない」

 

 

苛立った棍使いの子がそうこぼす。あんだけ修行したんだ!そう簡単にやられるかよ!

 

 

『Boost!!』

 

 

よしきた!三度目のパワーアップ!ここだ!

 

 

「いくぜ、俺の神器(セイクリッド・ギア)!」

 

 

『Explosion!!』

 

 

音声と共に俺の体に力が溢れる!一定時間のパワーアップ状態だ!

 

 

「おらぁっ!」

 

 

一瞬虚をつかれ、動きの鈍った棍使いの子に拳を当てる!

 

 

「くらえ!俺の新技を!弾けろ!『洋服崩壊(ドレス・ブレイク)』ッ!」

 

 

俺が指を鳴らすと同時に、女の子の服が弾け飛ぶ!もちろん、下着もなぁ!露わになる白い肌。そして、おっぱい!小ぶりだけども、それもいい!!

 

 

「イ、イヤァァァァァァァッッ!」

 

 

轟く悲鳴。大事な部分を隠そうとその場にうずくまる女の子。

 

 

「アハハハハハ!どうだ、見たか!これが俺の技だ!これは女の子の服を消し飛ばす妄想をし続けた!延々とな!魔力の才能を、すべて女の子を裸にするためだけに使った!これは、俺の妄想の賜物だ!」

 

 

修行の時に朱乃さんに相談して、そこから俺の妄想が始まった。毎日毎日野菜を魔力を使わずに剥いてきた。発動条件は相手に手で触れて、俺の魔力を流し込む。すると、目の前のこの結果が生まれるってわけだ!

 

 

「くっ…最低!女の敵!」

 

 

涙目で棍の子が罵ってくる。その言葉、甘んじて受けよう。

 

 

「なんなの、アイツ!最低!」

 

 

「…そこは否定出来ない」

 

 

士郎!フォローしてくれよ!

 

 

「……見損ないました」

 

 

グフっ…遠くからの小猫ちゃんの呟きはさすがに胸に刺さったぜ。…ザザッと、インカムに通信が入る。

 

 

『イッセー、小猫、士郎。私よ』

 

 

部長の声だ。小猫ちゃんと士郎にもちゃんと届いているようで、二人が頷きを返してくる。

 

 

「はい!俺たちは無事です!もう、絶好調ですよ!」

 

 

『それは結構ね。でも、朱乃の準備が整ったわ!作戦通りにお願いね!』

 

 

部長の命令が入った!俺は小猫ちゃんと士郎に合図を送る。二人が頷き、体育館の出口へと向かう。

 

 

「逃げる気!ここは重要拠点なのに!」

 

 

双子の一人が士郎に追撃を掛けるが、斬り伏せられ、リタイヤする。

 

 

『ライザー・フェニックスさまの「兵士」一名、リタイヤ』

 

 

瞬間、グレイフィアさんの声が響き渡る。

 

 

双子の一人は光に包まれて何処かへと転送されていく。俺たちは尚も走り、中央口から出る。

 

 

ズドッオオオオオ!と、閃光と共に、巨大な雷が体育館へ降り注いだ。光が止むと、体育館は跡形も無く消失していた。

 

 

撃破(テイク)

 

 

空を見上げると、巫女装束を纏った朱乃さんの姿があった。

 

 

『ライザー・フェニックスさまの「兵士」二名、「戦車」一名、リタイヤ!』

 

 

再び、グレイフィアさんの声が木霊する。

 

 

それにしても、一撃でこれとは…木場から聞いていた『雷の巫女』の通り名は伊達じゃないな。…絶対に怒らせないようにしよう。うん。

 

 

「…なあ、一誠。おまえも俺と同じこと考えてると思うんだよな…」

 

 

「…そうだな、士郎」

 

 

「「ハハハハ」」

 

 

ふと、小猫ちゃんがジト目で俺を見ていることに気がついた。…やっぱり、さっきの技のことだよな…

 

 

「……イッセー先輩、私に絶対触れないでください……」

 

 

と、蔑んだ声音と顔で俺を睨んでくる。くっ…当たり前だよなぁ、あんな技を見たら警戒しちゃうよなぁ…

 

 

「ハハハ、大丈夫だよ。味方には使わないから」

 

 

「……それでも最低な技です」

 

 

どうやら、本格的に嫌われてしまったようだ。

 

 

『朱乃が最高の一撃を決めてくれたわ。これで最初の作戦が上手くいったわね。あの一発は次弾まで時間がかかるわ。朱乃の魔力が回復ししだい、私たちも前へ出るから、次の作戦に向けて動き出してちょうだい!』

 

 

「了解です!」

 

 

そう。最初の作戦。それはこの重要拠点である体育館の破壊だ。もちろん、相手の下僕を巻き込むことを前提にしてだ。中でバトルしたのも、相手をそこに釘付けにするための囮。あとは、適当に時間を稼いで退散。そして、朱乃さんがサンダーブレークというわけだ。

 

 

「待て、何かくる!」

 

 

運動場へ向かおうとしていると、士郎が何かの気配を感じ、身構える。

 

 

「士郎、どうし───」

 

 

ドォォンッッ!!

 

 

轟音と共に俺たちを爆撃が襲った。

 

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