ハイスクールD×D 駒王学園の第三勢力 作:空☆条☆承☆太☆郎☆
side ISSEI
俺は、自宅のリビングでぼーっとテレビを眺めながら、少し変わった日常に思いを馳せていた。
ライザー戦の後すぐに、部長が俺の家に住むことになった。さらに、勝ったお礼として部長のファーストキスを貰ってしまったんだ!
「柔らかかったなぁ、部長の唇」
思い出すだけで前屈みになっちまう!そういえば、ライザーは初めての敗北を味わいショックで寝込んでしまったらしい。
あとは、そうだな、俺の左腕のことだな。これに関してはもう元には戻らないけれど、一つの解決策というか、応急処置が部長や朱乃さんの調べで見出された。
それは、左腕のドラゴンの魔力を散らすというものだ。そうすることで普通の腕の状態を維持することが可能になった。まぁ、数日毎にそれをする必要があるんだけどな。
それに、あれ以降ドライグは沈黙を続けている。また
あまりちゃんと説明を受けていないから、その「白い奴」ってのが、どんな存在なのかはあんまり分からない。でも、戦闘状態になるようなことがあるなら、俺は負けないように今から鍛えるしかないってことだよな。
ライザー戦も、八幡と士郎がいなかったら負けていた。これは確実だ。部長もそう言って、レーティング・ゲームの勝敗に関してはあまり喜んでいなかった。
「イッセー、お風呂に入ろうと思うんだけど、あなたも一緒にどう?」
何!?お風呂!?部長と一緒に!?やったぜ!!
「だったら私も一緒に入ります!イッセーさんと部長さん二人だけなんてダメです!」
そこへ、涙目になりながらアーシアが割って入る。
「アーシア。悪いけど、そういうことだから。宣戦布告ってことでいいかしら?」
「負けませんよ!」
おお、二人が火花を散らしている…やっぱり、女の子ってよく分からん。
でも、なんでだろうな。これからこんな風に俺の日常はどんどん賑やかになっていくんだろうなっていう気はするんだ。
side OUT
side UNKNOWN ENEMIES
冥界のとある森の奥に一部開けた場所。そこには、一つの庵があり、中には二つの影があった。
「それで、こんなところまで来て俺に何のようだ?」
座して対面する二つの影のうちの一つがそう口を開く。対するもう一つの影が不敵に笑む。
「ああ。もうすぐ俺は戦争を起こす。だが、面倒な連中がいてな。おまえには、用心棒を頼みたい───『
比古清十郎と呼ばれた男は、やれやれといった感じで一つため息を吐いた。
「はぁ…で、金を積んできたってわけか、堕天使のコカビエルさんよ…堕天使の幹部たるあんたが、用心棒を雇うなんてな」
「まあ色々と事情があってな。もちろん、金だけじゃないさ。おまえがそれだけで動く男じゃないのは知っているさ」
「と、言うと?」
コカビエルと呼ばれた男は、ややもったいつけるような素振りを見せたあとに一口出された茶を飲み、言う。
「さっき、面倒な連中と言っただろう?黄金騎士もいいとは思うが、おまえが一番戦いたがる者がいる」
「俺が戦いたがる、ね…黄金騎士以上のヤツがいるってのかよ」
「ああ、いる。『
比古清十郎はその名前を聞いた途端に、高笑いする。
「く、はははっ、はははははっ!!!」
ひとしきり笑い終えたあと、差し出された札束の入ったアタッシュケースを掴み、言った。
「商談成立だ。コカビエル」
それを聞いて、コカビエルは満足そうに笑みを浮かべる。
「そうだな。では、日取りはまた伝える」
side OUT
side ???
「あ?いなくなっただァ?どういうこった黄泉川!」
アルビノのような白い髪に真っ赤な瞳の細身の少年は、携帯電話に向かって怒鳴り散らしていた。道行く人々は奇異の目でそれを見て、通り過ぎていく。
「チッ!どうなッてやがンだ、あのクソガキ」
「クソ!インデックス!あの野郎、駒王町がどうとかって言ってたな、もう一人茶髪の女の子を抱えてたし…クソ!急がねえと!」
路地裏から黒髪をウニのようにツンツンにした少年が飛び出してきた。その顔は焦燥感に駆られていた。
「…アイツは…なンでこンなところにいやがるんだ?それに、茶髪のガキがどうのこうの言ってやがったな」
根拠はないが、なぜだか白い少年には確信があった。
「おい、てめェ」
「おまえは!?どうしてここに!?」
side OUT
様々な線が混ざり合う。混沌とする中で、彼らは一体どこへ向かうのか。
大混戦ですね。
いよいよ次回からエクスカリバー編です。オリキャラも出していくつもりです。