ハイスクールD×D 駒王学園の第三勢力   作:空☆条☆承☆太☆郎☆

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交交

side Kamijou Touma

 

 

「ああ…財布が軽い…どうしたものか」

 

 

とぼとぼと歩く少年───上条当麻は小銭しか入っていない財布を見て虚ろな目をしていた。

 

 

「ふんふんふーん、ふふーん」

 

 

上条の少し先を、鼻歌混じりにスキップしている白い、金地の刺繍が入り所々を巨大な安全ピンで留めた修道服を着ている銀髪のシスターであるインデックスは彼とは対象的に満足感に溢れた表情をしている。

 

 

「とうま。さっきから死んだ魚の目みたいになってるよ?具合でも悪いの?」

 

 

「いやいやいや、誰のせいだと思ってんだ!おまえがばかすか頼みまくるから俺の財布はすっからかんなんだよ!!」

 

 

 

そうして暫く歩いていると、上条はふとした違和感を覚えた。

 

 

 

(おかしいな。まだ八時前なのに、()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

車一台すら通らない道路を見て、上条は警戒を最大限に高める。

 

 

 

「見つけたぞ禁書目録」

 

 

黒い羽を撒きながら、()()は舞い降りてきた。

 

 

「なんだ、こいつは!?」

 

 

 

「とうま、そのひとは堕天使なんだよ!!」

 

 

 

インデックスを庇うように上条は前に出て拳を構える。

 

 

「おまえはいらん。必要なのは禁書目録だけだ」

 

 

 

堕天使の男は右手を横に上げ、掌を広げると、そこにバチバチと光が集まっていく。

 

 

 

「くそっ!インデックス!!逃げろ!」

 

 

 

「でも、とうまは!?」

 

 

 

「俺のことはいいから、早く逃げろ!!」

 

 

 

───瞬間、男の手から光の槍が放たれる。

 

 

 

ズバヂィィィィ!!!と凄まじい音が辺りに鳴り響く。

 

 

 

「ふん。たかが人間ごときが───」

 

 

 

そう。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「っぶねえ!!??でも、右手で消せたってことは異能由来ってことか」

 

 

 

少年───上条当麻は()()()()()()()()

 

 

 

「馬鹿な!?なんだ、おまえは!!」

 

 

 

「なんだも何も、ただの高校生さ。これならインデックスが逃げる時間ぐらい稼げそうだ」

 

 

 

「人間風情がふざけたことを!!」

 

 

 

激昂する堕天使を前に上条は再び拳を構える。

 

 

 

side OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ISSEI

 

 

 

「…バルパー・ガリレイ!」

 

 

 

木場が憎々しげに睨む白衣の男。木場の仲間たちを殺したイカれ野郎。

 

 

 

「おーおー、俺も有名なったもんだな、オイ。…てかフリードよぉ?てめえはまだその『因子』を使いこなせねえのか?」

 

 

 

「ってもよぉ、このクソみたいなベロが切れねえんだよ!」

 

 

 

「他のクソよりも見込みがあるとはいえ、てめえも所詮はクソだな。因子を聖剣の刀身に込めてみろよ間抜け。ちゃんとよく斬れるようになるからよ」

 

 

 

「チッ。こうか?」

 

 

 

フリードの身体が一瞬光ったかと思うと、先程よりも聖剣の輝きが増したようだ。

 

 

 

「あらよっと!」

 

 

 

ズバッとあれだけしつこく絡みついていた匙の神器が難なく切断された。ヤバい!逃げられちまう!!

 

 

 

「さっさとしろよ、これから儀式を始めるんだからよ」

 

 

 

「あいあいよ!!」

 

 

 

フリードが懐から何かを取り出す。ありゃこないだの閃光弾か!!

 

 

 

「んじゃ、まったね〜」

 

 

 

バシュッ!と光が辺りを包み、俺たちの目をくらます。

 

 

 

「一足遅かったか!!追うぞイリナ!!」

 

 

 

「うん!ゼノヴィア!」

 

 

 

遅れてやってきたイリナとゼノヴィアが駆け出していく。

 

 

 

「僕も追わせてもらうよ!逃がしてたまるか!」

 

 

 

木場も二人の後を追い、この場を駆け出していった。どいつもこいつも勝手に動きやがって!

 

 

 

そして、この場に俺と小猫ちゃん、匙の三人が残された。

 

 

 

「力の流れが不規則になっていると思ったら…」

 

 

 

「やれやれ、困ったものね」

 

 

 

聞き覚えのある声に、恐る恐る振り返ってみると───

 

 

 

「イッセー、どういうことか説明してもらえるかしら?」

 

 

 

険しい顔の部長と会長の姿がそこにあった。

 

 

 

「ああ…オワタ」

 

 

 

顔が青ざめていくのを俺は自覚した。

 

 

 

side OUT

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side Accelerator

 

 

 

「っ、…ぐ」

 

 

 

うっすらと意識が戻り始めたのか、一方通行(アクセラレータ)は半目を開ける。

 

 

 

「よぉ、目覚めたみたいだな」

 

 

 

「…誰だ、てめェ!?そうだ、あいつは!?」

 

 

 

「あんま無理すんなよ。ボロボロなんだから」

 

 

 

「ふざけンじゃねェ!」

 

 

 

目の前に立つ山賊のような格好をした男の胸ぐらを掴み、一方通行は激昂する。

 

 

 

「クソがッ!!」

 

 

我を取り戻したのか、一方通行はすぐに手を放した。

 

 

 

「助けてやったのに随分だな」

 

 

 

「俺は別に頼んでねェだろォが」

 

 

 

ふらふらと一方通行は歩き出そうとする。

 

 

 

「どこに行くんだ?連中を追うのか?」

 

 

 

「てめェには関係ねェだろ」

 

 

 

「俺も付いて行ってやるよ。俺の仲間も勝手に突っ走って行ったからな」

 

 

 

「チッ。勝手にしやがれ」

 

 

 

side OUT

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