ハイスクールD×D 駒王学園の第三勢力 作:空☆条☆承☆太☆郎☆
『あは。元気ですか、せんぱい?私です、いろはですよ〜』
「ああ、元気元気。じゃあな」
『ちょ、なんで切ろうとしてんですか!?待ってくださいよ〜』
寝てるときにいきなり電話かけてきて「元気?」はないだろ。ふざけんな。最近あんまり寝れてないのに。
「んで、何の用だよ?ていうか、かけるんなら時間を考えろよ。こっちは夜中の三時だぞ?」
『あ、時差忘れてました。まあ、そんなことは置いといてですね…』
そんなことじゃないだろうが…どついてやろうか。
『さっき教会から連絡が来たんですけどね…そちらにはぐれ祓魔師が潜伏してるらしいんです』
「名前は分かるのか?」
『聞いたことあると思いますけど、「フリード・セルゼン」と言います』
フリード・セルゼン…確かバチカンの教皇付きの祓魔師だったか…任務外の殺戮を繰り返して拘束されてたよな…逃げ出したのか
「そんな奴がこの町で何をしようとしてるんだ?」
『それはまだ分かりません。ただ、くれぐれも無茶はしないでくださいよ?』
「…時と場合によるな」
『むぅ…またそんなことを言う…ほんとに約束してくださいよ…』
さっきよりもトーンを抑えた一色の声を聞いて、本気で心配してるのが伝わってきた。
「分かった。なるべくそうならないようには、努力する」
『…約束ですよ?………それと、次いつ会えます?全然会ってないから、せんぱい成分が足りないんです!』
なんだよせんぱい成分って、おまえは小町が留守の時の俺か。
「いや、それはマジで分からん。当分はこっちにいなきゃならんし」
『はぁ…甲斐性のない人は嫌われますよ?まぁ、私はせんぱいのそういうところも好きですけど。あ、今のポイント高くないですか?』
台無しだよ。ていうか、小町のマネしても俺は落とせんぞ。
「なあ、もういいか?そろそろ寝たいんだけど」
『要件は伝えましたし、まだまだ話してたいけど…そうですね、おやすみなさいです。あ、それとはるさんがよろしくって』
「……おやすみ」
そうして、後輩からの業務連絡兼私用の電話を切り、俺はようやっと眠りにつくことができた。最後に不穏な人名が聞こえた気がしたが、きっと気のせいだろう。
「お兄ちゃん起きて!遅刻しちゃうよ!」
「あと五分だけ、マジで五分でいいから」
「しょうがないなあ…雪乃さん、お願いします」
起こしにきた小町と布団の取りあいをしていると、横から聞き慣れているけど、絶対にこの家にいない奴の声が聞こえてきた。
「はやく起きなさい比企谷君。それとも、本当に屍になってしまったのかしら?」
「ゆ、雪ノ下!?なんで、俺の家にいるんだ!?」
朝からいきなりの罵倒を浴びせられたが、寝起きであるのと雪ノ下がなぜか家にいるという事態に思考が追いつかなかった。
「なぜも何も、今日のことでの打ち合わせをしにきたのよ。昨日の帰りに話したじゃない。目だけではなく、脳の方にも腐敗が進んでいるようね」
なんでこいつはこうも息を吐くように俺を罵倒できるんだ?……でも、確かに昨日の会合のあとに今後の方針を決めるとか言ってたな…
「とにかく、さっさと起きて顔を洗って支度なさい」
そう言って雪ノ下は小町と一緒に部屋から出て行った。
「放課後にもう一度グレモリー先輩と話をして、私たちの扱いを決めることになるわ」
優雅に紅茶を飲みながら雪ノ下はそう話す。話を聞きながら俺もMAXコーヒーを飲み、ぼーっとした頭を覚醒させる。この病的な甘さがキマって最高にハイになってきたぜ!!
「それ、俺が立ち会う話か?別に遠坂でもいいだろ。あいつも上一級なんだから」
「そうしようと思ったのだけれど、彼女だと少々不安があるわ。うっかり癖が出ると事態がややこしくなるかもしれないから」
…確かにそうだな。あいつはわりと重要な局面でポカをやらかすことが結構あるからな。衛宮といると多少はマシになるんだがな。
「要件それだけならわざわざ俺ん家に来なくてもよくないか?」
そう俺が返すと、雪ノ下がムッとした顔になった。あれ?俺なんかまずいこと言った?
「部下の管理をするのも上司の役目だからよ?寝坊ヶ谷君」
「そうかよ」
一緒に行くと目立つので先に雪ノ下を学校に行かせ、俺は小町と学校へ行った。なぜか小町の機嫌が斜めになってて、怖かった。え⁉マジなんで怒ってんの⁉俺なんかしたか!?
遅くなってしまいました。しかも短くなっちゃいました。
来年はもう少しはやく投稿できればと思います。