ハイスクールD×D 駒王学園の第三勢力 作:空☆条☆承☆太☆郎☆
「衛宮のやつ…跳び出していきやがって」
現場が見えた途端に衛宮はさらにスピードを上げて、窓ガラスを突き破り中に入っていった。周辺には人除けの結界が張られていて、一般人には感知できないようになっている。
「一人じゃねえな…もう一人か二人協力者がいるようだな」
side SIROU
「よく言った!一誠!」
間に合ったみたいで良かった。一誠も重傷ではあるが、命に別状はなさそうだ。
「誰だぁ!?てめぇえは!?邪魔するんならてめえもぶっ殺しちまうぜえ!?」
「俺は祓魔局の祓魔師、衛宮士郎だ!」
「祓魔師だと!?てめえは祓魔師の癖にクソッタレの悪魔を庇うってのか!?ふざけた野郎だ!」
「悪魔だろうが、人間だろうが関係ない!俺は虐げられる者の味方をする!」
そうだ。俺は正義の味方になりたい。だから、救けるんだ!
「ったく…武器も無いのに、武器持ってる奴に突っかかって行こうとすんなよ」
フリード・セルゼンに向かって行こうとした時、その声と共に、俺は襟を引っ張られ後ろに引き戻された。
「は、八幡!?いきなり何をするんだよ!?」
side OUT
side HACHIMAN
「ここにいるのは、お前一人だけじゃないだろ?フリード・セルゼン」
「どういうことだ!?八幡」
気付いてなかったのかよ、このへっぽこ魔術師は。
「この家の周辺には人除けの結界が張られてる。こいつは魔術師じゃないから、別にいるはずだ。警戒を怠るなよ、衛宮」
「分かった!」
「次から次へと鬱陶しい奴らだなぁ!!まとめてぶっ殺してやる!」
完全にやる気になってるよ、こいつ。つっても兵藤を先になんとかしないとな。
「八幡!俺のことはいいから、あっちに倒れてるアーシアを、金髪の子を頼む!」
「駄目だ。俺たちの目的はお前の救出だ。敵が何人いるかも分からん以上は余計なことに時間を使えない」
「でも!その子は俺のことを庇ってくれたんだ!見捨てるわけにはいかない!!」
言い出したら聞かないんだよな、こいつ。グレモリー部長たちが来ないのは結界で転移を邪魔されてるからだろうし、術者をどうにかしないと結界も解けないだろう。が、このクソッタレは話を聞く気がないようだし、どうしたものか…
「八幡、俺が行くからその間にあの子を頼む!」
「おい!衛宮!」
言っても聞かない奴がもう一人いたの忘れてた。クソ!
「はっ!お前から刻んでやるぜぇっ!!」
「やってみろ!」
衛宮は折れた椅子の足二本を強化して使っている。セルゼンも光の剣でそれに対抗し、鍔迫り合っている。
「どいつもこいつも勝手なことしやがって」
そう呟きながら、できた隙を使って金髪のシスターに駆け寄ろうとした時、俺の足下に短剣が刺さる。
「っ!?こいつは…黒鍵!?」
「その少女はまだ我々に必要な存在だ。渡すわけにはいかないな」
暗闇の奥からその声は聞こえてきた。瞬間、重い蹴りが飛び込んできた。咄嗟に防御態勢をとるが、壁まで吹っ飛ばされた。
「ガッ!?」
魔術師はこいつか!強化の魔術によって蹴りの重みと威力が底上げされていやがる!
「遅いぜ!言峰の旦那ァ!!」
「退却だ。フリード・セルゼン」
「何でだよ!?俺はまだこいつらを刻んでねえんだぞ!!」
「黄金騎士を相手取るには荷が重い。それにもうお前の異端狩りとやらは終わっているのだろう?これ以上ここにいれば増援も来る。そろそろ結界が解析され解除されそうだ。そうなってしまっては少々厄介だ」
「チッ!しょうがねえ!おい、衛宮クンとやら!また今度続きやろうぜ!」
「待て!」
「バハハーイ!!」
セルゼンは懐から球体を取り出し、床に叩きつけた。
「くっ!」
当たった瞬間に凄まじい光量が辺りに広がり、目を塞いだ隙に連中は姿を消した。