テンプレはH×Hの世界でも通用する   作:ディア

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遅れました!色々と言い訳がありますが、とりあえずウマ娘とポケモンが面白かったとだけ言おう!作者は元々競馬民だからウマ娘にもハマるんだよ……

前回のあらすじ

キルア「ハンター試験合格したけど帰りたくないでこざるぅぅぅ!」
イルミ「うるさい」ハリブスー


第16話 実家×帰宅×送迎

 はいはい。というわけで戻って七三分けパンダ君にいびられていまーす! 

 

「どうして、てめえは! そんなに余裕なんだっ!」

 

「慣れたから。何年お前の弟やっていると思っているんだ?」

 

 余りにも涼しい顔で罰を受けるのを見てミルキは言葉を荒げて鞭を振るう。

 

「くそっ! くそっ!」

 

 まあこの罰のほとんどが七三分けパンダの八つ当たりだがそれを甘んじて受けるのは、こうしないとヤンデレなアイツが出てきて余計なトラブルになりかねないからな。

 

 

 

「もう良い?」

 

「まあ、そうじゃな。その辺が妥当なところじゃ」

 

 この世界の祖父であるゼノの許可を得たので手錠を無理やり外して振り下ろしてきた鞭を掴むと七三分けパンダが顔を歪ませ、舌打ちするとその場を去った。

 

「さてキルア、お主の友と名乗る少年達が来ているぞ」

 

「どんな奴だ?」

 

「ツンツン頭の少年、金髪の美少年、それと老けた顔の青年じゃな」

 

「マジか」

 

 流石ゾルディック家先代当主ゼノ・ゾルディック。レオリオが青年だと見破るとは……

 

「その少年達と会う前にシルバが呼んでいるから会いにいくようにな」

 

「了解」

 

 言い付けを守り、ゴン達と会う前に親父の元に向かうと一言俺に尋ねる。

 

「キル、お前の話を聞きたい。試験で何があったのか、そしてそこで誰と出会い、何を思ったのか……些細なことでも話してくれ」

 

 

 

 このセリフを聞いている限りだと不器用な父親がそれまで蔑ろにしていた息子に歩み寄ったように感じる。

 

 しかし俺は知っているんだぞ? シルバは俺をなんだかんだ言いつつも暗殺者として育てようとしていることを。だが俺はこのゾルディック家の家督を継ぐつもりは一切なく、寄生虫の如く親のすねを齧り続けるニートになるんだ。前世は自宅を警備する警備員だったが今回もその手で生きるんだ! しかし俺が力をつけるのはキメラアントの脅威から逃れる為であり──(以下略)

 

 

 

 それから俺は試験であったことをベラベラと話す。特にゴンとは親しい仲でチケットまで渡したことを告げる。

 

 

 

「思えばお前と父子として話したことはなかったな。俺が暗殺者として育てられたように強要してしまった。だがお前はキルア(俺の子)であって俺自身ではない。好きに生きろ」

 

「良いのか?」

 

「もちろんだ。この家から出ていけとも言わん。疲れたら帰って来てもいい」

 

「その時はそうさせて貰うよ親父」

 

「ただ一つ誓え」

 

「何をだ?」

 

「絶対に仲間は裏切るな」

 

 シルバがそう言い、親指を噛んで血を流して俺にそれを見せる。

 

「誓うよ。裏切ねえ、絶対にだ」

 

 俺もシルバと同じように親指を噛んで血を流しシルバの親指と重ねる。

 

「行ってこい」

 

 シルバから解放され、そして廊下にて包帯巻き巻きモンスターペアレントが現れた。

 

 

 

「キル!」

 

 包帯巻き巻きモンスターペアレント──ようはキルアの母親のキキョウのことだ。今世の俺の母親でありそのモンスターペアレントさはH×H読者諸君ならご存知だろう。表面上とはいえシルバは俺を自由にしたのに対してこいつは所謂教育ママであり、束縛してくる。そういう意味でも包帯巻き巻きモンスターペアレントと心の中で呼んでいる。

 

「無駄よ3人は帰ったわ。独房に戻りなさい……って言いたげだが、断る。あの3人のことを抜きにしても外に出る理由があるから退いてもらう」

 

「ああっ、成長したわね、キル! 私の考えをそこまで読むなんて……でも尚更ここは──」

 

「退け邪魔だ」

 

「は……ぁぁぁっ……♥️」

 

 うわっ、漏らしやがった汚ねえっ! 原作で包帯巻き巻きモンスターペアレントが変人なのは知っていたが変態ではなかったぞ! 変態はヒソカだけで充分だっての! 

 

 シルバとの誓いは守るとしてこいつがいる限り絶対戻りたくない。そう思わせてしまう程度にはドン引きしていた。

 

 

 

 

 

 それから俺はアルカの部屋に来ていた。

 

「お兄ちゃんーっ!」

 

「アルカ、久しぶりだな」

 

 アルカと別れてから何日だろうか。原作とは違い俺はアルカのことをしっかりと覚えている。俺の想いがあいつの針に勝ったとしか思えない。想いだけに。

 

「アルカ、これからお兄ちゃんは友達の所にいくんだ。でもアルカを連れていくことは出来ない」

 

「えーっ!?」

 

「まあ聞けアルカ。意地悪でそんなことを言っている訳じゃないんだ。お前にはやってもらいたいことがある」

 

「それってお願い?」

 

「俺が出掛けている間にゾルディック家の情報を集めろ。それだけだ」

 

「あい」

 

 

 

 さて今のやり取りでご理解頂けただろうか? アルカではなくお前と呼んだのはナニカに変わり、このナニカになると願い事を叶えてくれるようになる。ただし代償もあり、それ相応の物と引き換えになるという条件がある。

 

 しかしその代償を0にするのが命令。唯一俺だけが命令出来、どんな事でも実現してしまうが多用するとイルミに嗅ぎ付けられ利用されてしまうので注意しながら使わなければならない。

 

 故にこんな面倒なやり取りをしなければならないが、それをしてでも今回命令したのは理由がある。イルミが危険だからだ。イルミの動きさえわかっていれば後は味方になり得る奴らでイルミに牽制することが出来る。上手くいけばイルミvsゾルディック家なんて展開も出来る。

 

 そういう望みを少しでも増やす為の策──それがゾルディック家の情報収集だ。

 

 

 

「いい子だ」

 

 アルカを撫で、その場を去りアルカと別れると俺はゴン達と再会する。

 

 

 

 

 

「キルア、傷だらけだけど大丈夫なの?」

 

「まあな。それよりもゴトーの用意したゲームは楽しめたか?」

 

「あはは……まあそれなりにね」

 

「こうして無事に会えたってことは楽しめた証拠だよ。ゴトーもお疲れさん」

 

「キルア様……」

 

「ゴトー、俺はこの家をまた離れるよ。しばらくしたら戻る上に御当主様の許可も頂いているから心配するな。もしあのマミーもといおふくろが何言っても着いてくるなよ?」

 

「畏まりました。いってらっしゃいませ」

 

「さてゴン、クラピカ、レオリオ。麓まで行こうか。案内するよ」

 

「おっ、いいのか?」

 

「問題ないよ。むしろここまで来るのに大変だっただろ?」

 

「そうなんだよ。特にあの重い扉とか、ミケとか──」

 

 会話を弾ませながら麓に下りていく。

 

 

 

 

 

 そして麓を下り、街に着くとクラピカがヒソカの居場所を教えてくれた。

 

「9月1日、ヨークシンシティで待っている。1日から10日の間に世界最大のオークションが開かれる。つまり旅団はそのオークションの最中に何かをするつもりなのだろう。ヒソカもヨークシンのどこかにいるはずだ。見つけたら連絡するよ」

 

「ありがとう」

 

「さて、私はここらで失礼するよ。キルアとも再会出来たし一区切りついた。オークションに参加するにも金が必要だからこれからハンターとして雇い主を探すとしよう」

 

「んじゃ俺も故郷に帰って勉強に専念させて貰うぜ。国立医大に入ればバカ高い授業料も免除されるしな」

 

「そっか。二人とも頑張ってね」

 

「本当のハンターになる為の裏試験もあるけどそっちに専念してくれよ?」

 

 ここで爆弾を投下すると二人が固まる。そして二人が俺に詰め寄って来た。

 

 

 

「どういう意味だ!?」

 

「こんな時にそれを言うなんて鬼かお前は!?」

 

 特にレオリオが鬼を宿したと言わんばかりに詰め寄り捲し立てる。まあそうなる気持ちはわかる。いきなり抜き打ちテストが出されたようなものだからな。

 

「そう焦るなって。主に心源流って武術の流派がそれについて詳しいから縁があったら腕を磨くついでに裏試験について聞いてみるといい」

 

「私はともかくレオリオ、お前は落ち着けるか?」

 

「落ち着けられるかよ」

 

 えっ!? それはちょっとマズイな。クラピカのこの後の動きはまだ改変しても大丈夫だがレオリオはそうじゃない。レオリオが医大生になって貰わないと困るんだよな。

 

「レオリオ、少しテストをする。このテストで俺の問題に答えられなかったら勉強に専念して欲しい。逆に答えられたら裏試験に必要な物を教える」

 

「わかった」

 

「なら私もいいか?」

 

「俺も!」

 

「いいぜ。これから俺はある生き物の形をした物体を出す。その物体を全て答えられなかったら不合格とする。制限時間は10秒。さあいくぞ!」

 

 頭の上で念のオーラを形作り、龍と虎の形状にするが3人は俺の手のひらを見つめており、答えられないのは明らかだった。

 

「さあ10秒経過だ! 答えてみろ!」

 

 そんなこんなで時間が経ち、3人が答えた形状はいずれも違う物ばかりだった。

 

「全員外れだ!」

 

「ええっ……」

 

「まあこのテストは余程の天才か、裏試験に必要な技術を習熟している奴にしか答えられないようになっている。お前達が答えられないのは当たり前だよ」

 

「キルアてめえーっ!」

 

「よせレオリオ。これは私達の負けだ。それにこんなテストを出したということは何か理由があるのだろうキルア?」

 

 クラピカがレオリオを抑え宥め俺に説明を求める。

 

「この技術は余程の天才でもない限り試験勉強しながら習得するのは無理ってことだ。これを測る為のテストがさっきの奴だ」

 

「そういうことか。なら仕方ないか。ここにいる私達では実力が足りないということだ」

 

「くそ、絶対その技術習得してやるからな!」

 

「じゃあ9月1日ヨークシンでまた会おうか」

 

「おう!」

 

 全員の掛け声がその場に響き二人が立ち去ると残されたのはゴンと俺のみになった。

 

 

 

「キルア、さっきの答えってなんなの?」

 

「龍と虎。正確には龍虎相見える図式だよ」

 

「ええっ? キルアそんなの出していたの?」

 

「出していたよ。妄想でもないし、それのやり方をこれからお前に教える」

 

「本当!?」

 

「その為には天空闘技場に行って貰う。もちろん俺もいくぞ」

 

「天空闘技場、確か腕に覚えのある人達が集まるところだっけ?」

 

「……まあそんなところだ。とりあえず200階まで戦ってその後そいつについて教えてやるよ」

 

「本当!?」

 

「本当だ。ゴンがヒソカに追い付きたいならこの技術は必須だからな」

 

「よーし、頑張るぞ!」

 

 ゴンの気合いの入った声がどこか懐かしさを感じさせ、俺は笑顔になる。ヒソカ対策はゴンに任せておけば俺はイルミに専念出来るからかもな。




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  • 強キャラ(ネテロクラス)
  • 原作超え
  • 原作と同格
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