ヒソカ「ゴンを1週間で発までいかせないと掘るゾ♥️」
「さてと、どうするかね」
あれからゴンの念能力覚醒について考えていた。無理やり覚醒させてやるべきかどうか。
俺は気まぐれな方だがそれでもやるべきことは考えている。ゴンの為ならゆっくりじっくりと念能力を育てていけばいいんだがそれだと間に合わない。かといって無理やり覚醒しても原作のゴンさんを超えるとも思えない。
俺としては原作のゴンさんモードを常に維持出来るくらい強くなってくれれば無双してくれて楽でいい。
しかしそれをするにはあまりにも時間がない。
「……いや待てよ?」
逆に俺は考えた。俺がゴンを覚醒させることによるメリットはあるんじゃないのか?
ふとそう思いつき、体から発せられるオーラを電気に変化させ、それをヒソカの十八番であるゴム&ガムに変えると次に片手に炎と氷を作り出し、最後は毒を出す。
……これだ。俺は原作キルアと同じく円が苦手でどうしても暗殺者としての技術を磨いて気配を感じとるしかなかった。その気配を感じとるのが苦手なら逆に近接戦で無敵を誇ればいい。
かといって身体の強化をするのは強化系であり変化系の俺とは相性が良くない。どうせ使うなら相手に触れることで相手の体内にあるオーラを別のものに変化させて使えなくさせてしまおう。
その練習相手にゴンに無理やり念能力を覚醒させるのが適切だ。
……いやいやいや待て待て待て! 俺は何を考えた? ゴンを自分の力の為に売り飛ばそうとしたのか? 原作キルアだったらそんなことは考えない。それをしてしまうあたり俺は原作キルアと違いとんだゲス野郎だと認識してしまい、ブルーになる。
とにかくゴンに会っておこう。そんなことを考えたからじゃなく、せめて5日様子見て念能力が扱えなかったらそれで無理やり覚醒させる。そういう方針を取ろう。その為にはウイングに筋を通さないとな。
「あ、おはよーキルア」
「よう」
翌日、180階まで順調に勝ち上がりウイングのもとに向かうとゴンもそこにおり、話をするには丁度良いタイミングだった。
「ウイング、ゴン。ちょっと話があるけどいいか?」
「はてなんでしょうか?」
「つい昨日、俺はヒソカと会った」
「ええぇぇっ!?」
ゴンはヒソカがいたことに驚き声をあげていたがウイングはそこまで驚いていない。
「ふむ、ということは彼から何かアクションを起こしてきたんですか?」
「ああ、一週間後、つまり今日から数えれば6日後に200階フロアにて待っている。俺にそう告げてきた」
「何故それを私達に?」
「ここからはゴンに関係する話になる。ゴン、お前はヒソカとただならぬ因縁がある。そこで、念能力を発まで扱えるようになってある程度実力があると認めたら俺はヒソカと戦わずにヒソカとの戦いを譲ってもいいと思っている」
「え! いいの!?」
「もちろんだ。そういう訳だからウイングには申し訳ないが早送りでゴンの念能力の修行をして貰えないか? 借り一つでいいからさ」
「……はっきり言って無理です。私の手に余ります」
「だろうな」
「念を覚醒させるまではほぼ一瞬で出来るでしょうが発までとなると一年あっても足りるかどうか……」
「ねぇ、キルア。そんなに念能力の発までいくのって難しいの?」
「ムズいな」
「無理です」
俺とウイングがそう声を重ねる。確かに難しいとは思うがぶっちゃけ色々段階を飛ばせば出来なくはない。大人になると難しいは無理を意味するが、今回は裏技を使えば無理ではないということだ。
「だけど出来なくはない」
「……やれるんですか?」
「確かに俺は念能力のオーラの操作は余り得意じゃない。特に円なんかはクソザコで今でも1m*1しか出来ないんだからな」
それでもマシといえるがな。近接戦において1mというのはデカく、円の特性である感知能力を特化させ、予測能力をあげることには成功している。え? それならなんで今までやらなかったのかだと? その予測能力に特化させすぎたせいで制限時間も出来てしまったんだよ。だからここぞという時にしか使えない。
「しかしそれでも出来る可能性があるんでしょう?」
「その為にはウイング、ゴンに念能力を覚醒してやってくれ。それから一気に発まで修行をつけさせる」
「まさかその為に私と接触を?」
「心源流の師範代であるあんたと出会ったのは偶然だ。いくら念能力の修行に適しているとはいえな……どうする? 修行を見たくないのか?」
「……」
それからウイングが硬直する。そりゃそうだろうな、念能力の発の開発まで通常なら年単位だ。それを僅か数日で出来てしまう修行があるというのだから迷うに決まっている。
数分後、ようやく決心したウイングが口を開いた。
「わかりました。それではゴン君、こちらに来て下さい」
「はい」
ここから先は暫く原作通りなので割愛するが、何にせよゴンが念能力に目覚め纏を習得した。
「どうだ? あの一言だけで纏を習得するほどゴンは天才なんだ。これなら通常でも1ヶ月で習得出来るぜ」
「かもしれませんがそれでもまだ時間が足りません。これから数日まで縮めるにはどうするんですか?」
「そこから先は俺の仕事だ。ゴン、お前の出しているオーラを体内に留めろ。留めることが出来ないならオーラを出すのを止めろ。オーラを出す器官が身体に存在するからそれの元栓を閉めるイメージだ!」
「うん!」
ゴンがオーラを体内に留め、さらにオーラを出すのを止める。これで絶まで完了だ。
「今の元栓を閉めるイメージが絶だ。それにしても流石だなゴン」
「えへへまあね!」
「じゃあその逆、その元栓を一気に開けてオーラを解放するのが練だ。やってみろ」
「わかった!」
これまでゴンの体内で発せられていなかったオーラが膨大に膨れ上がり、雪崩のように流れる。
「よし、そこまで。とりあえず基礎については3つ教えたから俺がいいというまでその練度を高めることだな。とりあえず今日は今の姿勢でやってみろ。次のレッスンは身体を動かすからしっかり身につけておくことだ」
「うん、頑張ってみる」
ゴンがそう頷くとウイングが口を開いた。
「意外と普通ですね」
「そう思うだろうが纏、練、絶に関してはしっかりと習得させないと次の修行がより一層厳しくなる。だがゴンは見ての通り1000万人に一人の大逸材といっても過言じゃないほどの天才だ」
ちなみにハゲ忍者ことハンゾーはゴンと同じくらいの素質の持ち主であることが明らかで習得速度もおそらく最速クラスだと思われる……本当になんでこいつが主人公にならなかったんだろうな?
「確かに……」
「ズシでやるなら次の修行の方が参考になる。明日になったら面白いものがみられるぞ」
「楽しみにしてますよ」
「じゃあな」
そんなこんなで別れ、次のレッスンの準備を始める。
翌日
「これは何というか……ええ……はい、確かに修行らしい修行ですねはい」
ウイングがドン引きしながらもメモを片手に取っている。
というのも、俺が以前行ったトランプによる修行方法*2をさらにパワーアップしたものだ。
まず神経衰弱でトランプを集め、そのあと集めたトランプを使ってトランプ計算で計算、そして最後にスピードで締めくくるというものだ。
これを時間制限を設けることの他に妨害をトランプ計算にも適用している。具体的には隠で見えなくさせたり、直接殴ったりして妨害している。それを90分間延々と続けさせ15分休憩させて何度も繰り返す。
もちろん始めに対処方法を教えているがそれを実践でやるのがどれだけ難しいかわかるはずもない。
更に対処したとしても相手が俺なのでその錬度はゴンの比ではなく、ゴンが打ち負かされることの方が多い。
俺が打ち負けたとしてもゴンが対処出来るくらいに手加減している場合だ。何一つ問題ない。
「どうだ? 結構キツイもんだろ?」
「た、確かにキツイけどこれが効率のいい練習なんでしょ?」
「まあな。纏、練、絶の他に応用の周、隠、凝、堅、円、硬、流……全ての特訓ともいえるものだ」
「時々判断が追い付かない時があるけどそれはどうしたらいいの?」
「脳にオーラを送って活発化させることだな。身体能力の向上だけじゃなく判断力や推理力、ありとあらゆる脳で使われる能力が向上する。アスリート達が成功する理由としてゾーンと呼ばれる状態を作り出すが奴らが無意識の状態でオーラを脳に送っているからだ」
「脳にオーラを……なるほど、それはいいことを聞きました」
「最も適切な量以上は受容出来ないから無駄なく送ることだ。それが出来るようになればありとあらゆる能力が向上するよ……よし休憩終わり。もう一度やるぞ」
「うん!」
そんなことをやり続けること数時間が経過し、ついにヒソカに見つかる。
「やあ♥️ 僕のつけた修行方を使っているね◇」
「まあな。お前の修行方はかなり効率がいいからな。とはいえ、まだ発の段階まで達していない」
「……あれで達していないのかい♠️ そりゃ勿体ないね◇」
「相変わらず短気な奴だ。だから放出系なんて言われるんだよ」
「♠️」
「トランプを投げるなっての。ゴンの才能も大したもんだろう? 発を習得する頃にはもうお前の命も危ういぜ?」
「それはどうかな♣️︎ 僕は不死身さ♥️」
「まあいい、その余裕済ました顔闘技場で潰してやる」
「そりゃ楽しみだ♠️ じゃあまた会おう♣️︎」
そう言ってヒソカが去るとゴンが神経衰弱を終えてしまったので腹いせゴンの修行の効率を取り戻す為にスピードとトランプ計算で徹底的にしごき上げた。
「なんか強くない?」
「気のせい気のせい!」
「なんかありましたね師匠」
「ありましたね」
ズシとウイングが何か言っているが無視!
そんなこんなで3日経過し、ようやく発の開発段階まで成長させた。ちなみにその間暇だったので何度も賞金を稼がせて貰った。
「さてお待ちかねの発に取りかかる」
「待ってました!」
「ノリがいいな! よし、発についての説明だがまず始めに心源流で使われる水見式という方法でどんな系統を得意とするか判明させる」
「水見式?」
「ここに水を注いでその上に葉っぱを浮かせたグラスがある。試しにこいつに練をしてみろ」
「うん」
ゴンが練をするとコップの中の水が勢い良く溢れだすと師匠の面子を保つ為かウイングが口を開いた。
「ゴン君は強化系ですね。身体能力だけでなく治癒能力も向上し、身体に関するありとあらゆるスペシャリストになります」
「へぇ……」
「ちなみに葉っぱが動くと操作系、味が変わると変化系、不純物が出来ると具現化系、色が変わると放出系、そしてそれ以外が特質系になりますよ」
「とまあ、ウイングが解説したように心源流は自分の得意とする系統を水見式で明らかにする」
「へえ……それじゃウイングさんとキルアは?」
「私は強化系ですよ」
「変化系だ」
「まだやっていないのでわからないっス」
「それじゃどんな風になるのか皆も試しに見せてよ!」
「いいですよ。まずはズシ、やってみなさい」
「はいっ!」
ズシが練をすると葉っぱが僅かに動き操作系だと判明する。
「ズシは操作系のようですね。私の番ですね」
ウイングがそういってグラスに練をすると水がゴンと同じくらいの勢いで零れ出す。……うん? 妙な違和感があるが気のせいか?
「へえ、やっぱりそうなるんだ……」
「ちなみに言っておきますと水見式は練の熟練度によってより強くその傾向が出てきます。通常であれば半年間鍛えてもズシのように僅かに出るだけでここまで露骨に出ることはありませんよ。しかしゴン君は練に関しては既に私並みと言えるでしょうね」
ああそういうことか。もうすでにゴンはそこまでの領域に達したってことか。
「へへっ、やった!」
「うらやましいッス……」
「ズシ、落ち込むことはありませんよ。ゴン君が異常なだけで貴方も十分天才ですよ」
「うっす……」
「では俺の番だな」
気合い入れて練をすると水柱が生まれるとともに水柱の形が大きく変化し東洋の竜のような形状が出来上がり、額の部分にちょこんと葉っぱが乗せられていた。
『おお、我が父』
「させるかぁっ!」
なんか水で出来た竜略して水竜が語り始めたので練を止めると水竜が崩れ、周囲は水浸しになった。
「な、なんだったの今の?」
「俺が知るか! 俺は断じて特質系じゃないぞ。3歳くらいにやったことがあるけどちゃんと変化系だったのになんであんな結果になるのかわからん」
「そう思うなら試しにもう一度やってみたらどうですか?」
「……それもそうだな」
そして気合いを入れ練をすると再び水竜が現れ、語り始める。
『我が父ヒカリいやキルア・ゾルディックよ。我が父に眠りし特質の力の源たる我が覚醒し、その力をまんべんなく使い賜らん! 』
いやいやいや待て待て待て! いろいろ突っ込み処あるけどなんで俺の前世の名前を知っているんだよ? 俺だけの秘密なのになんでこいつが知っているんだよ!
「ねえ、ウイングさん今の言葉聞き取れた?」
「いえ、全然。ズシは?」
「全くわからないっス……」
「何にせよ、もう一度やるぞ」
げっそりとしながら練をすると今度は変化系特有の特徴が現れ、俺が変化系だということを認識して貰った。いや全く意味がわからんって……これもテンプレートって奴なのか?
再びアンケートです
とりあえず主人公が特質系に目覚めてしまったのでそれについてのアンケートを取ります。特質系だろうがなんだろうが物語に影響はほぼ出ません。東京から大阪にいく過程が新幹線か電車か飛行機かの違いくらいです。どうしても受け入れられない場合は書き直せに投稿してそれ以外はよかったに投稿お願いします。アンケートの結果次第では書き直します
感想は感想に、誤字報告は誤字に、その他聞きたいことがあればメッセージボックスにお願いいたします。また高評価やお気に入り登録、感想を送ったりすると作者のモチベーションが上がります
第18話に置ける特質系獲得について
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