亀更新及び不定期更新な小説ですがこれからもよろしくお願いします。
前回のあらすじ
キルア「お前ら(新人狩りズ)、ゴンの噛ませ犬な!」
ウイング「どうです?キルア君、師匠と会いませんか?」
あれから俺はゴンとの試合の一緒に見るという条件でビスケと会うことにした。やましい気持ちは一切なくむしろ
「秘術! 火山大噴火!」
「な、なんだ!?」
ゴンのふざけた掛け声とともにステージ板をほぼ全てひっくり返すと対戦相手のギドが空中で体勢を取れなくなるだけでなく瓦礫がギドを襲いダメージが蓄積する。
「わっしょーいっ!」
「あぁぁぁっ!?」
そしてゴンが釣り竿でギドの義足部分を捕まえぶん回し、釣り竿の糸を解こうとするが手に届いた時には既に遅く、糸が解き、遠心力により勢いよく地面に叩きつけられた。
「うぎゃぁっ!?」
「はいこれでおしまい!」
ゴンはポキッと容易くギドの義足を折るとギドが「ギブアップだ……」と呟き試合は終わった。
俺はそれを見てつまらなそうに呟いた。
「全くあれだけ発奮させたのに情けない奴らだ」
いくらゴンが天才とはいえ向こうにはドーピングも渡してパワーアップさせた以上何かしら面白いことをしてくれるのかと思いきや全然そんなことはなかった。精々威力がかさ増しになった程度で原作よりもゴンがパワーアップしているので酷い試合となった。所詮新人潰しで燻っているような人間だから発想力に乏しいんだろう。
「あんた、あの相手に何かしたの?」
俺の隣にいるロリババア──ビスケット・クルーガーことビスケがそう尋ねるが俺は「ゴンの相手に相応しくないから発奮させただけだ」と答えた。
「ふぅん。でも基礎も応用もまだまだだけど光るものはあるさね。1000万人に1人の素質というのもわかるわさ」
「それだけじゃない。今年のハンター試験で会長の印象値評価はゴンは念能力者2人を差し置いて3番目に高かった」
「へぇ……本当に素質の原石なんだね。でもあいつで3番目ということはあんたが1番目?」
「そうだな。多分そうなる」
原作とは違って一番左になっていたから素質という意味では1番なのかもしれない。
「面白いじゃない。いいわ、あんた達に師事させてあげるわさ」
「いっ!? あんた達って俺もか!?」
器のキルアが拒絶反応してしまい思わずそう声を荒げてしまう。
「何? 文句ある?」
「確かに強くなることには越したことはないけど、はっきり言って俺、あんたよりも強いよ?」
「言うじゃない。それならこの舞台で決着つけるわさ」
「それは構わないがハンデ持ちすぎじゃないか? そのちんちくりんな身体で戦うにはちとキツイと思うぜ」
「安心しなさい。取って置きの秘策があるから」
そう言ってビスケが不敵な笑みを見せ、その場を去るとビスケの隣にいたウイングが汗を滝のように流していた。
「ふぅ~……なんてことを言うんですか貴方は」
「仕方ないだろ? せっかく作った発を実戦で使えるか試したいんだからさ」
「そんなことの為に……」
「それに俺が負けるなんて思っているの?」
「それはそうでしょう! むしろ師匠を打ち負かすことが出来るのはネテロ先生くらいのものでしょう」
「そのネテロ先生に俺は勝ったぜ。常人だったら全治数ヶ月の大怪我を負わせてな」
「……はい?」
「信じられないなら会長に聞いてみるといいよ。本気ではないとはいえ怪我を負ったのは事実だし」
唖然とするウイングを尻目に俺はそう告げ立ち去る。
しかしどうしたもんかね、ここでヒソカと戦うことになるのは
「ゴン、どうだった? あの新人潰しの3人は?」
「んー、キルアに比べたら弱かったよ。あれじゃ相手にならなかったね」
「そりゃそうだろうな」
何せあいつら3人を捕まえてけしかけたのは俺だし。課題でも出しておけば良かったか? まあ過ぎたことだし、次は出してみるか。
「いい具合に実っているねキルア♥」
「うわっ!?」
「ヒスォイ=ドカドン!」
「♠」
ゴンが驚く一方で俺が名前をわざと間違え、それに怒ったヒソカがトランプを投げる。そしてそれを受け止める。そして俺が「放出系かよ」と呟くのがワンセットだ。
「わざと間違えるのが悪い♣」
「ふん、まあお前が放出系の如く短気なのは今に始まったことじゃない。それで俺と試合したいのか?」
「今の僕の目的はメインの君じゃない♢ 僕の目的はゴン、君だよ♥」
「俺?」
「そろそろつまみ食いしておこうかなってね♠今の君なら十分に僕と戦えるだけの資格を持っている♣」
「試合か……勿論引き受けるよ」
「おいっ! お前はまだヒソカに勝てないって」
「確かにガチの戦闘なら勝てないかもしれないけどルール有りなら勝てるさ」
「じゃあ決まりだね♥何時にしようか?」
「7月10日、この天空闘技場で待つ」
「了解♢」
ヒソカがそれを快諾し、ゴンが不敵な笑みを見せると共に俺のローキックがゴンに炸裂した。
「〜っ!」
「お前、バカ! 本当にバカ! 十回くらい死ねって思えるくらいバカ!」
「っぅ……キルア、何をそんなに怒っているのさ」
「そりゃ怒るに決まっているだろアホンダラ。面倒なことをしてくれたよ本当に!」
あの原石ハンターが数ヶ月間お前と接触しないはずがないだろうが! その間に俺も巻き添えになるんだぞ! キルアという身体が俺の記憶を通して拒否反応を起こしているから嫌なんだよ!
「面倒なことってどんなこと?」
「そうならない為にも扱いてやるから覚悟しておけ」
「ねぇどんなことなのさ、キルア!」
「後になればわかる」
そう言っていつものトランプを出して外に出てゴンを誘導する。
「ゴン、これまでやってきた修行は基礎である纏、絶、練、発についてはウイングが教え、それを俺が実践形式で教えた」
「確か言っていたね」
「だが基礎だけじゃヒソカに勝てやしないし、応用があってはじめてヒソカが用意した舞台に立つことが出来る。つまり応用を徹底的に詰め込む!」
「応用は確か周、隠、凝、堅、円、硬、流だっけ?」
「その通りだ。身体ではなく物体にオーラを纏わせる周、絶を用いてオーラを偽装させる隠、身体の一部に集中的に集める凝、練で増幅したオーラを身体に留め防御をあげる堅、身体の周囲にオーラを広げ探知する円、凝に絶を足して無駄なオーラの排出を止めさせより集中させる硬、素早く凝の移動を行う流。トランプ修行はこれらを効率的に鍛え上げることができる」
ちなみに派生技としてONEPIECEから発想を得た絶と流を使って必要最低限に回避する紙絵と頭に凝をすることで演算能力を高め未来視を行う心鋼、ドラゴンボールから発想を得た空を飛ぶ技術の舞空、NARUTOから発想を得た壁や水上を歩く技術の壁足などがある。だからその気になれば俺は身勝手の極意や未来視、空も飛べる、水の上も走れる人間になってしまったという訳だ。
まあここまで来ると発なのかもしれないが変化系特化型の俺でも扱えることからそうじゃないし、発だとしてもデメリットがほぼないから万能の能力と言える。
「え〜またトランプ?」
確かにそう言うだろうな。だが今回はそれに条件を付け加えてやる。
「まあやってみればわかる。とりあえず俺がやったことだけやってみようか。いくぞ!」
オーラを纏わせたトランプをゴンに投げると条件反射でそれを避ける。その避けたトランプはあり得ない角度で床に突き刺さるものもあればそうでないものも存在する。
「痛っ!?」
しかしゴンが避けきれずにトランプが突き刺さると不思議そうに見つめる。
「さっきいっただろう。これからヒソカと戦うには応用も必要だって!」
「そんなことを言われても今までとは桁違いに難易度が上がっているんだけど!?」
「とりあえず目を凝らせ、体を堅くしろ! それで防御は出来るようになる!」
その言葉を理解したのか目にオーラを流し、身体全体にオーラを留める。すると隠で隠されていたトランプを見抜けるようになり、一枚当たったとしても弾き返した。
「よし次だ! 次は予測してオーラを流して一箇所に防御を固めてみろ! 徐々にペースを上げていくぞ!」
「了解!」
間接的に俺が教えた心鋼で演算能力を高め、トランプの投げた方向だけでなく軌道すらも完璧に読み取り紙絵で避ける。俺としては流を用いて硬で防いで欲しかったんだがまだ流に関しては不完全だから仕方ないし、俺が見せている紙絵を真似するのは当然といえば当然なのかもな。
「たはっ、避けちゃった」
「避けられるんだったら避けてダメージを少なくした方が良いが、今はそうじゃない。部分的に凝をする技術は持っておいて損はない。避けられないダメージを少しでも無くす為にもだ!」
原作ではヒソカがバンジーガムを使って回避不可能にした攻撃をしているし、そういった攻撃を堅で受け止めるのはかなり効率が悪い。
俺も近接戦主体だがゴンの場合はそれ以上だ。多少放出系寄りではあるものの遠距離攻撃は一つか二つくらいしかない。俺みたいに遠距離攻撃でも強力な発があるのであれば話は別だが、少なくとも今のゴンはその領域に達していない以上ヒソカに攻撃を与えられる手段は近接戦のみということになる。
ヒソカにとって流が未熟な段階な状態のゴンは格好の餌食となるだろう。心鋼を極めて全て読み切るのであればそれも話は別だが俺でもそこまで達していない。精々未来視が出来るのは5秒先くらいだ。
「ま、まだ……!」
そんなこんなで数時間が経ち、疲労困憊になったゴンが倒れる。
「本当にタフな奴だよお前は」
流石原作のハンター試験で2番目に印象値を与えただけのことはある。オーラの無駄遣いをしたのに想像以上に粘ってみせた。
「無駄遣いをなくせば今の俺のように疲労困憊になることもなくなるぜ」
「……わかった。キルア、もう動けないから手伝ってもらっていい?」
「了解」
肩を貸し、ゴンの個室へ向かうとそこで俺は講座を始める。
「ゴン、だいぶ疲れは取れたようだな」
「なんとかね。基礎体力だけは自慢なんだ」
「よし、じゃあこれからは応用について稽古形式で教えていくぞ」
「稽古形式ってまたやるの?」
「座学を交えて実際にやってみるだけだ。実戦形式ではやらない」
「なんだそういうことか」
「今のお前ならこっちの方が効率が良いからな。それよりもお前が苦戦していたのは流だな」
「いきなりその部分に集中しろとか頭でわかっていても追いつけないよ」
それはそうだ。流が身につかないのは今に始まったことじゃない。原作でも一ヶ月以上の修行期間があったにも関わらずG.I編でゲンスルーと戦った際にも「オーラの移動が未熟」と酷評されていたくらいには流は難しい。だからこそトランプ修行で何度も教えた上に今日厳しくいって覚醒するように誘導したんだがそれでも身につかないか。
「まあそういうだろうと思ってな、ハンター達の遊びでこんなのがある」
イボクリ*1を見せるとゴンが関心を示し、凝視する。
「何それっ!?」
「イボクリって奴だな。覆っているオーラをイボみたいにして動かしたり増やしたり形を変えたりする遊びだ。俺が出来るのはイボを緩急つけて動かすことくらいで形を動物のように変えたり増やしたりするのは苦手だ」
一応出来ない訳ではない。円の練習のついでではあるがイボクリの練習もやってきたのである程度は出来る。しかしジンみたいに複数のイボを変えたり増やしたりといったようにするには1秒以上要する。
「へぇ……」
「人によってはこれを極めたところで能力の有無に関係ないというがあくまでそれはトップクラスのハンター達の話だ。流が出来るようになればイボクリも比較的出来るようになる。特に念能力初心者なんかは流が出来ないからイボクリも出来ない訳だ」
かなり見た目は地味な遊びだがあくまでもトップクラスのハンター達にとってであり流すら出来ない底辺プロハンターはそれすらも難しい……と俺個人は思っている。ジンが高スペック過ぎてあいつを基準にすると自然とそんな評価になってしまう。
「そっかぁ……」
「まあこれを応用すればこんな事も出来る」
右手のイボをオーラを込めて肥大化させ、破裂させたかのように見せかけすぐに引っ込めると頭の上にそのオーラが流れたかのようにイボが出来、同じようにすぐに引っ込め、そしてそれを左手に移す。
「イボクリは手で細かくやっているのに対して流は体全体でやりオーラの割合を操作する。こんな風にやってみろ」
頭から右手、右足、左足、左手とオーラを瞬時に動かす。
「うわ……」
「引くなって。ヒソカと戦うにあたってこれくらい出来ないと話にならないんだぞ」
奴の念能力は発がバレてもバレなくても強いと思えるくらいには強力だ。しかし基礎や応用が作中トップクラスかと言われると片鱗こそ見えているが微妙だ。隠に関しては紛れもなく作中トップクラスだが、それ以外は他の奴らと同じレベルな気がする。少なくとも硬とかは使っていないし、硬ではゴンの方が上をいく。
となればその強みを伸ばしつつ、奴の最大の強みである隠と発を封じてしまえばゴンでも勝てる。その為にもまず流を瞬時にするのは必至なんだ。紙絵をするなというのはゴンの強みを伸ばせなくなる可能性があるからでもある。
「あ、ぁぁ……」
そんなこんなで座学を終え、再びトランプ修行をし座学をする。それを何度も繰り返し、ゴンも疲労困憊の状態になり死に体となった。
「今日の所はここまでだな。後は疲れを取るだけだ。寄り道せずに部屋に戻れよ」
「……」
返事をするのも億劫になったのかゴンが無言で軽く頷き、別れる。
「さてと、これからどうしたもんかね」
部屋を出た俺はカジノへと向かう。そう最初にここに来た時に出禁になったあのカジノだ。
出禁になったからカジノに入るのは無理なんじゃないのかって? 確かにハンター試験受ける前までの俺ならそうだろうが今は違う。今の俺はキルアを超えたスーパーキルアだ。オーラの質を変え、髪の毛を染めるだけで別人の風貌へと変わる。髪の毛だけなら素人でも見分けがつくがオーラが変わるとオーラを感じ取れるハンターは勿論だが、オーラを感じ取れない素人でも違和感を感じてしまい別人だと錯覚してしまう。
一応キメラアントのメレオロンのようにそこにいても認識することが出来ない認識阻害の発は作っているが、あれはメレオロンの能力と頭の中で認識しているせいか別の制約を作る必要があった。その制約はその間だけランダムで五感のうち一つだけ機能しなくなるというものだ。メレオロンは呼吸をしない限りではある為そこが違う。
それにこの認識阻害能力はそんな制約がなかったとしてもカジノでは全く使えない。どうしてもカジノを楽しむ為にはカジノで人間に話しかける必要があるからであり、この認識阻害は無用の長物となる。
「じゃあよろしく」
「アルキ様、こちらになります」
アルキと名乗って俺はカジノのコインを受け取ると早速スロットへと向かう。
そのスロットはこの前来た時とは異なるスロットであり、右回転、縦回転、左回転といったように別々に回っているだけでなく凝を使って目押ししようとするとそのスロットに凝に使われた分のオーラが吸収されてより一層回転が速くなり、並みの動体視力では目押しなどできなくなってしまう。
おそらくだがこのスロットは念能力者対策に作られたものだ。そうでなければこのカジノ全体が念能力者のオーラを吸収するようになっている。俺は
・効果
以下の条件を満たした行動を取った対象者のオーラを吸収する
・制約(条件)
このカジノ内において凝や発などといった念能力を使おうとした場合
体内からオーラを出した場合
その他の条件もある?
・誓約(コスト軽減の為の条件)
対象はカジノ内の生物とし、その生物が出たら対象外となり、入ったら対象内とする。またこの念能力は念能力者がいなくてもカジノが開店したら自動で発動するが一度発動したら使用者本人であってもカジノが閉店するまで誰にも止められない
こうしてまとめた感じは変化系の念能力だな。オーラを吸収すること自体は変化系である俺でも出来ているが、こんな面倒なものをつくるくらいならヒソカのバンジーガムのようにお手軽なものをつくる。かといって俺のオーラ吸収では太刀打ち出来ないのも事実だ。いくら俺が念能力の素質があるとはいえ向こうの制約と誓約が重過ぎる。例えるなら転生する前の人間がどんなに身体を鍛えても大砲に撃たれたらどうしようもない、そんな感覚だ。
しかし全く攻略法がない訳じゃない。絶をしてしまえばオーラを吸収されることはない。それどころか絶をすることにより感覚を研ぎ澄ませることが出来、目だけではなく耳、鼻などから得られる情報を脳が処理し、スロットを当てる。
「よし、まあこんなもんだな」
いきなり大当たりを出し、コインが増えていくと周囲がざわめき始める。念能力者からすれば純粋な身体能力で目押ししているようなものだから当たり前と言えばそうだが、念能力者でもない素人もざわめくのは何故だ?
それを検証する為にもう一度スロットを回し、再び大当たりを出す。
「おいおい、嘘だろ?」
「あんなマジキチ地味たスピードでなんで当てられるんだよ……」
あ、そっち? そっちに関しては訓練の成果としかいいようがないんだけどな。まあ何にせよ所持金を50倍に増やして置くか。
このお話をお楽しみ頂けた、あるいはこの小説自体をお楽しみ頂けたならお気に入り登録や高評価、ここすき、感想の方を宜しくお願いいたします。
また感想は感想に、誤字報告は誤字に、その他聞きたいことがあればメッセージボックスにお願いいたします。
尚、次回更新は未定です
第18話に置ける特質系獲得について
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