【完結】―僕と2人の幼馴染の遠い記憶―   作:kielly

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合宿編、ついに練習スタート

といってもストレッチ回ですが。


"裏"の正体が、今回で暴かれます



22話 合宿≪練習≫

「よろしくね、にこちゃん、絵里さん」

 

「ええ♪」

 

「・・・ふんっ」

 

 

 

"先輩"と呼ばずに名前で呼ぶ。

 

精一杯の、僕なりの親しみを込めた呼び方で。

 

にこちゃんと絵里さんの2人の態度はそれぞれ別だけど、嬉しそうにしてるのはわかった。

 

 

 

 

 

ただ

 

 

 

 

 

 

 

"3つの視線"が気になったんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合宿≪練習≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ練習しましょうか!」

 

「いえ~い!」

 

 

 

絵里さんそういうと、穂乃果が嬉しそうに声を上げた

 

いよいよ合宿が始まるんだね

 

 

 

「練習、というのはどういうことをするのですか?・・・絵里?」

 

 

 

海未さんがそんな疑問を投げかける

絵里さんのことだから、何も決めてないわけないとは思うけど、気になるかも

 

 

 

「そうね、まずは軽いストレッチくらいから始めてみましょうか。前の神社での練習のときみたいに。」

 

「えぇ~!?またあの練習やるの~!?」

 

「あれはきついにゃぁ・・・」

 

「ん?何か文句あるかしら?」

 

「「なんでもありません」」

 

「ん、よろしい♪」

 

 

 

嫌そうな顔をするにこちゃんと凛ちゃんだけど、絵里さんの言葉一つですぐに折れてしまうあたり、やっぱり"生徒会長"としての絵里さんを意識してるのかなと思ってしまう。

 

 

 

「ただし、班を組んでやってもらうわ」

 

「班、ですか?」

 

「えぇ。そしてその班は、すでに私と希の方で決めてあるわ」

 

 

 

班を組んでやってもらう

ルールを説明してたときに言ってた、"最低3人以上"っていうのは練習のときもそうなのかな?

 

絵里さんが続ける

 

 

 

「じゃあさっそくだけど、班を発表するわね・・・」

 

 

 

若干の緊張が漂う中、絵里さんが告げる

 

 

 

「1つ目の班は、にこをリーダーに、花陽、真姫。2つ目の班は、希をリーダーに、海未、ことり、凛。そして3つ目の班が、私をリーダーに、穂乃果、そして瑞希。この3つの班でまずはやってもらうわ」

 

 

 

どうやら3つの班を組んで練習をするみたい

 

にこちゃんをリーダーとした、にこ・花陽・真姫班

 

のんちゃんをリーダーとした、希・海未・ことり・凛班

 

そして絵里さんをリーダーとした、絵里・穂乃果・瑞希班

 

 

3年生をリーダーにした3班なのはわかった

 

けど、僕は考える

 

なぜこれを穂乃果やにこちゃんなしに、絵里さんとのんちゃんの2人だけで決めたのだろうか

そしてなぜこの班分けなのか————————————

 

 

 

「瑞希、何か問題でもあったかしら?」

 

「え?」

 

 

 

考え事をしているのがばれたのか、絵里さんに声をかけられた

僕は冗談交じりに流そうとした

 

 

 

「あぁ、この班分けなんですけど、なんでにこちゃんがリーダーなのかなって思って」

 

「は!?にこ以外にあの3人でリーダー候補いないでしょ!」

 

「そうね・・・そこは頭を悩ませたわ。にこより真姫の方がリーダーに向いてるんじゃないかって」

 

「え、絵里まで!?」

 

「苦渋の決断よ。わかりなさい、瑞希」

 

「絵里さん・・・っ」

 

「もうなんなのよ~っ!!」

 

 

 

絵里さんも僕と同じように冗談で返してきた

にこちゃんはそれが冗談と気づいてないらしく、必死になって抵抗する

・・・面白い。

 

 

 

「はいはい、じゃあ班ごとに分かれて、さっそく始めちゃいましょ~!」

 

 

 

さっきまでのやり取りをあっさり流し、絵里さんが練習開始を促した

 

 

僕らは、それぞれのリーダーのもとに集まりだした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・私たちに任せなさい」

 

「えっ・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里さんに僕の耳元でささやかれたその言葉の意味は、分からないままで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

班に分かれての練習が始まった

 

僕の班には絵里さんと穂乃果がいる

...穂乃果が暴走しなきゃいいけど。

 

 

 

「ストレッチから始めましょう?」

 

「うんっ!みーくん手伝って~!」

 

「えっ、僕!?」

 

「こらこら穂乃果、瑞希も一応男の子なんだから、ね?」

 

「一応ってなんですか!?」

 

「やーん♡みーくんも男の子なんだねぇ♡」

 

「ああああああ!!!」

 

 

 

絵里さんと穂乃果の2人にいじられてしまう

この2人、僕の天敵なのかもしれない・・・

 

けど

 

こんな調子でずっと穂乃果がいてくれるのなら、むしろそれは良しなのかも

 

 

 

「穂乃果、私が手伝うわ。」

 

「あ、うんっ!絵里ちゃんお願いっ!」

 

 

 

どうやら絵里さんが手伝ってくれるらしい

何もすることがない僕は、とりあえず2人の様子をうかがうことにした。

 

 

 

「じゃあいくわよ~」

 

「うんっ、いいよ~・・・っう」

 

「あら?前よりは柔らかくなったのかしら?」

 

「えへへっ、みーくんに手伝ってもらってたんだもん」

 

「・・・ふーん、瑞希はすでに経験済み、なのね?」

 

「なっなんですかその言い方は!?」

 

「そうなの・・・穂乃果、みーくんにあげちゃったの」

 

「ほのかああああああああああ!!!」

 

「あははっ♪冗談よっ。でも、前よりずいぶん柔らかくなったってのは本当ね。いい感じになってきてるわ」

 

「えへへ♪だよねだy「でもこれはどうかしら?」いったあああいっっ!!!」

 

「あははっ♪これくらいで痛がってるようじゃまだまだねっ♪」

 

「助けてみーくぅんっ!」

 

「あ、あはは・・・」

 

 

 

絵里さん、めっちゃドSみたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にこ班では————————————

 

 

 

「ちょっと!にこの言うこと聞きなさいよ!!」

 

「ふん、小学生みたいな見た目の子に教えられることなんてないわ」

 

「ぬぁんですって~!?」

 

「ちょ、ちょっと二人とも・・・」

 

「花陽は黙ってなさい!」

 

「ちょっと!?今は私と話してるんでしょうが!花陽にまで被害合わせないでよ!」

 

「あの、れ、練習は・・・」

 

「いくら先輩とはいえど花陽にそんな言い方するのは納得いかないわ!!」

 

「確かに花陽には悪いと思ったけど、それとこれとは話が別よ!今はにこがリーダーなんだから!!」

 

「だ、誰か助けて~・・・」

 

 

 

にこを筆頭としたグループのはずだったが、にこと真姫の言い合いに上手くいっていない

花陽は1人、どうすることもできないまま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、希班では———————————

 

 

 

「ふっ」

 

「おぉ~!海未ちゃんすごいね!」

 

「これでも一応、少しはやってますので」

 

「よいしょっ」

 

「ことりちゃん、すっごく柔らかいやんっ」

 

「えへへ~♪」

 

「そして・・・うん。」

 

「にゃああああっ」

 

「凛ちゃん・・・相変わらずなんやね」

 

「にゃっ!?だ、だって凛、昔から体固いから」

 

「ふふふ・・・言い訳するんやね?言い訳する子には・・・お仕置きやっ!」

 

「にゃあああああああああああああっ!?痛いにゃぁっ!!!!」

 

「ふふふっ!これがのぞみん流のストレッチや!!」

 

「にゃああっ、これじゃただの拷問にゃあっ!?」

 

「凛、その程度で痛がってるようじゃまだまだですよ?」

 

「凛ちゃん可愛い~♪」

 

「先輩たちみんな、鬼だにゃああああああああああっ!!」

 

 

 

前屈、ただの前屈だがその4人には大きな差がでた

希、海未は平均以上、ことりはトップレベルの身体の柔らかさを見せつけたが、凛は平均を下回るほどの柔軟であった。

 

 

 

「・・・あ、ちょっとことり、穂乃果ちゃんのところ行ってくるね!」

 

「お、それならうちも一緒に行くやん♪海未ちゃん、凛ちゃんを頼んだよっ」

 

「はい、お任せあれ♪」

 

「お、鬼だにゃああああっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇぇ・・・絵里ちゃんいじわるすぎだよぉ・・・」

 

「ふふっ♪でもずいぶんと柔らかくなったんじゃない?」

 

 

 

絵里さんの超ドSストレッチに何とか耐えた穂乃果

でも絵里さんが言う通り、穂乃果の身体は練習前に比べて明らかに柔らかくなっていた。

・・・ただのドSじゃないみたいで安心した。僕はそんなストレッチしたくないけど。

 

 

 

「穂乃果ちゃん、ずいぶんとよくなってるみたいやね♪」

 

「穂乃果ちゃんすご~い♪」

 

「あ、希とことりじゃない。そっちはどうなのかしら?」

 

「あはは・・・」

 

「うちらはええんやけどな・・・あれみてみ」

 

 

 

 

 

「こら凛っ!そんなんじゃいけませんよ!!」

 

「にゃああああっいたいいいいっ、いたいよぉおおおっ!!」

 

 

 

「何よ!?あんた仮にも年下でしょうか!!」

 

「はぁ?年齢気にするとかイミワカンナイ」

 

「あううう・・・誰かぁ・・・」

 

 

 

 

「あ~・・・」

 

「これは・・・」

 

「まずいですね」

 

 

 

明らかにまずい、そう思わせるような感じだった。

 

凛ちゃんは予想以上に身体が固く、にこちゃんの班に関しては、にこちゃんと真姫ちゃんが言い合っててまともな練習にはなってない

 

 

でも、この合宿を開いた上での目的は果たせてきていると思う

 

 

のんちゃんは、この合宿を提案するうえでこう言った

 

『みんなの心の距離が遠いままじゃ、何をしたって上手くいかない』

 

確かに練習としてはだめかもしれないけど

 

でも

 

"心の距離を縮める"という目的は果たせていると思う。

・・・一部を除いて

 

 

 

やっぱり、のんちゃんはすごい

 

改めてそう思った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ストレッチ終了後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・で、希。どうたったのかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「"ことり"の様子は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん、やっぱり穂乃果ちゃんのことばっかり気にしてた。」

 

 

「っていうことはやっぱり・・・」

 

 

「穂乃果ちゃんの"異常"の裏には"ことりちゃん"がいる、ってことやね」

 

 

「すごいわね。さすがだわ希。まさか—————————言い当てるなんてね。」

 

 

「・・・伊達に幼馴染やってないんよ、うちだって。」

 

 

「そうね。とりあえず希の読みは当たってたわけね。あの班分けは正解だったようね」

 

 

「・・・絵里ち」

 

 

「わかってるわ。ここからが問題なのよね?」

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

「大丈夫よ、きっと。」

 

 

「そう、やね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別場所にて

 

 

 

 

 

 

「ふぇぇ・・・疲れちゃったよぉ」

 

 

「お疲れさまっ。絵里ちゃんの方、どうだった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねえ、穂乃果ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん・・・絵里ちゃん、なかなかみーくんに近づけさせてくれないや・・・何かいい方法ないかなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ことりちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん~・・・ことりも、希ちゃんに結構縛られちゃってて上手くいってないんだよね~、ごめんね?」

 

 

「そっか~っ。ことりちゃんもだめか~」

 

 

「ごめんね?ことりが穂乃果ちゃんに勧めたことなのに・・・」

 

 

「ううん、いいの。ことりちゃんがいなかったら、穂乃果何もできてなかったかもしれないから」

 

 

「穂乃果ちゃん・・・絶対にことりが上手くやって見せるから!」

 

 

「ことりちゃん・・・ありがとうっ!」

 

 

「・・・ことりにはそれくらいしかできないから。でね?穂乃果ちゃん、次なんだけど————————————」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2人の"乙女"は、たった一つのものを手に入れるため、あらゆる手段で攻めてゆく

 

 

 

 

 

 

 




いよいよ"裏"の正体が出てきました。

ことりと穂乃果、この二人がいかにして瑞希を手にするのか

そしてそれに気づいていた絵里と希

この4人で行われる、"裏"のお話もお楽しみに。


はじめに出てきた"3つの視線"
穂乃果、ことり・・・あと一人は誰なのでしょうか?

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