【完結】―僕と2人の幼馴染の遠い記憶―   作:kielly

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真の最終話です。
この話で、この物語のメインのキャラたちの心情がすべて描かれます。

残酷な表現が多めです。



遠い記憶—黒く染まりし者たち―(終)

Side.南ことり

 

 

 

「アイドルを始めよう!」

 

 

そんなことを穂乃果ちゃんが言い出した

初めはことりも冗談だと思ってた。だけど穂乃果ちゃんはメンバーを集めてμ'sを結成させた。

 

 

そんなときかな、みっくんが転校してきたのは。

 

穂乃果ちゃんと希ちゃんの幼馴染だったらしいみっくんは、2年生でただ一人の男の子ってことでみんなからの注目を浴びて、女の子らしい顔だちだったこともあってすぐに学校に馴染んちゃったんだ。

でも、それが2人は嫌だったのかな。

 

μ'sの活動を開始してからというもの、穂乃果ちゃんと希ちゃんは周りのほかの女の子たちが近づけないように常にみっくんのそばにいた。

 

でも、そうして過ごしていくうちに、事件は起きた。

 

 

クラスの女の子に、みっくんが暴力を振るわれた。

 

 

穂乃果ちゃんも希ちゃんも、学校のみんなから好かれてるような人たち。そんな2人を独占するかのようにみっくんは常に2人に囲まれていたの。それを悪く思った雰囲気の悪いクラスの女の子に暴力を振るわれた。

 

暴力って簡単に言うけれど、実際は生死を争うくらいひどいものだったらしくて、病院に送られてなんとか一命を取り戻した。

 

って、穂乃果ちゃんと希ちゃんは言ってたの。ことりは真実を知らない。

 

なぜならことりは――――――――

 

 

 

 

みっくんに暴力を振るった女の子と同じ気持ちだったから。

 

 

 

 

みっくんばっかりが穂乃果ちゃんとずっと一緒にいる。

穂乃果ちゃんはことりと海未ちゃんの幼馴染なのに、ことりたちよりも長い時間、みっくんは穂乃果ちゃんと一緒にいる。しかも希ちゃんと穂乃果ちゃんがずっとみっくんの事ばかり見てるせいでμ'sの練習も満足にはできなかった。次第に雰囲気も悪くなっていった。それが許せなかった。

 

だからことりは、病院に運ばれたっていうのを聞いて、内心喜んでたのかも。病院に行かずに、もうこの学校に戻ってこないことを祈った。

 

でも、みっくんは帰ってきた。

 

また穂乃果ちゃんはみっくんにつきっきり。

許せない、穂乃果ちゃんはことりの幼馴染。許せない、このままじゃ穂乃果ちゃんが結成したμ'sが駄目になっちゃう。

 

ユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイ

 

 

 

 

ことりはある日、横断歩道の信号で立ち止まってるみっくんを見つけた。

 

――――――――チャンス、だと思った。

 

隙だらけのみっくんの背中を、道路に向けて全力で――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「瑞希!ねえ起きなさいよ瑞希いいい!!!」

 

「みーくん・・・うぅっ」

 

「みーちゃん、そんな・・・うそやん」

 

 

みっくんは死んだ。交通事故で死んだって扱いになったらしい。誰も"ことりがやった"だなんてことは知らない。

泣き叫ぶ穂乃果ちゃんや希ちゃん、μ'sのメンバーたち。その泣き顔は、少しだけことりの心に傷をつけた。

 

でもいいの。これで穂乃果ちゃんがまた、ことりと一緒にいてくれるようになるのなら――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「えっ・・・嘘・・・?」

 

 

 

通夜のあと、穂乃果ちゃんは真姫ちゃんに血走った眼で"過去に戻れる薬"を求めていた。

それほどまでにみっくんは、穂乃果ちゃんにとって大きな存在だったってことに気付いた。穂乃果ちゃんの幼馴染だったのに、ちょっとの嫉妬心に負けた心がもたらした結果が、その幼馴染を苦しめていることを知ったことりも、冷静ではいられなかった。

 

正直、みっくんがいなくなったこと自体はどうでもいい。

でも、穂乃果ちゃんの泣き叫ぶ姿を見るのはつらい。

 

 

 

「真姫ちゃん」

 

 

 

馬鹿だ、ことり自身そう思いながらも、真姫ちゃんに穂乃果ちゃんと同じことをお願いした。

そんなことは絶対にできない、そう思っていながらも、真姫ちゃんならそういう方法や現象を知ってるかもしれないだなんて、ことを思って。

 

 

 

 

 

 

「ことり。穂乃果や私がもしいなくなったら、そういうことだと思って」

 

 

 

ある日、真姫ちゃんがそんなことを言ってきた。

なんのことだかわからなかったけど、真姫ちゃんの目は真剣だった。

 

もしかして本当に?

 

ことりの頭に少しだけ、タイムスリップなんて単語が浮かんできました。

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果ちゃんと真姫ちゃんが、同日に行方不明になった。

真姫ちゃんが言っていたことが起こったんだ。

 

だとしたら、本当に過去へ?

 

ことりはもう一つ、真姫ちゃんから言われていたことを思い出す。

 

 

 

『もし私がいなくなったら、うちのトイレの中に薬を隠してあるからそれを飲みなさい』

 

 

 

ことりは、真姫ちゃんから教わっていた方法で真夜中に真姫ちゃんの家に侵入し、トイレの中に入り込んだ。

 

・・・あった。真姫ちゃんが言っていたものだろう薬を見つけた。

 

普通に考えればできっこないこと、だけど真姫ちゃんの目は真剣そのもの。

嘘はついてないはず。

 

ことりは真姫ちゃんを信じ、そしてまた穂乃果ちゃんと会えることを夢見て薬を飲んだ――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……」

 

 

 

ことりが目を覚ましたそこは、ことりの部屋。

でも、何かがおかしい。

 

 

 

「っ!これって……」

 

 

 

カレンダーを見ると、そこには1年前の日付が。

 

 

 

「本当に、タイムスリップしちゃったんだ……」

 

 

 

信じられない気持ちと、もしこれが成功してるとしたらまた穂乃果ちゃんに会える。

驚きと喜びで満ち溢れたことりの心はもう、普通ではありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は流れて、またあの時期。

 

みっくんは去年同様のタイミングで音ノ木坂に来た。

ことりはこの時期に、穂乃果ちゃんに伝えた。

 

 

 

「ことりも、タイムスリップしてきたの」

 

 

 

すると穂乃果ちゃんは、何も言わずにことりを抱きしめてくれました。

泣きながら言ってた。

 

 

 

「ありがとうことりちゃん……ことりちゃんもみーくんと離れるのが嫌だったんだよね?」

 

 

 

違うよ穂乃果ちゃん。

心でそう思いながらも、穂乃果ちゃんに抱きしめられてるうれしさに負けて

 

 

 

「うんっ。今度は絶対に――――――――みっくんを助けようね」

 

 

 

心にもないことを言って、穂乃果ちゃんを喜ばせた。

 

 

 

 

 

 

「これでことりちゃんも実質"みーくんの幼馴染"ってことになるね」

 

 

 

 

 

まったく嬉しくないその言葉を笑顔で受け止めながら、ことりは穂乃果ちゃんに協力することにした。

 

 

 

 

それから何度も何度も失敗を重ねた。

どうしても助けられない、そのことが悲しみ・怒りに変わって、穂乃果ちゃんの様子も徐々に変わっていった。

 

 

 

「みーくんさえいればいい。みーくんさえいてくれれば」

 

 

 

他の人なら誰が犠牲になっても構わない、そう言い出しちゃった。

 

壊れていく穂乃果ちゃんをずっと横で見ていながら、ことりは思う。

 

 

 

 

このままみっくんを何度も消せば、このまま2人でずっと一緒に高校生のまま過ごしていけるんじゃないかな、ってね――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「穂乃果ちゃんの想いを、叶えなくちゃいけないから」

 

 

 

 

今回も駄目だったね、穂乃果ちゃん。

 

でも大丈夫だよ。

 

 

 

ことりだけは、いつまでもそばにいてあげるから。

 

 

 

ズットイッショダヨ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side.高坂穂乃果

 

 

 

 

みーくんが死んだ。

事故に遭って、即死だったって。

 

嘘だ、そんなことありえない……

穂乃果は通夜の間、ずっとそんなことを思ってたよ。

でも、もうみーくんはそばにいない。いつもそばにいたのに、今はもう――――――――

 

 

 

「お願い真姫ちゃん、みーくんに・・・みーくんにもう一度会わせて・・・っ」

 

 

 

えへへ、変なお願いだよね。

通夜の後、真姫ちゃんをこっそり呼び出して、できもしないお願いをしたんだ。

 

 

 

でも、奇跡は起きたの。

 

 

 

 

 

「これが、飲めばタイムスリップできる薬、なんですね?」

 

 

 

真姫ちゃんの家で真姫ちゃんのお父さんに渡されたのは、タイムスリップできるかもしれない"可能性を持った"お薬。真姫ちゃんは穂乃果のお願いを真剣に受け止めてくれてたらしくて、お父さんに方法がないかを聞いてくれたらしい。

 

穂乃果はなんの躊躇いもなく飲んだ。

 

 

 

「うっ!!!」

 

 

 

苦しい。今まで感じたこともない苦しみが穂乃果を襲ったんだ。そして自然と意識がぼんやりしてきて、気づいた時には

 

 

 

「えぇっ!ほ、本当にタイムスリップできちゃったの・・・?」

 

 

 

穂乃果の部屋にいたの。しかも高校に入学した時の部屋の雰囲気、カレンダーを見ても日付は高校年のときを指してる。

お母さんや雪穂に聞いても、本当に1年前に来てしまったということを実感するだけ。

本当に、タイムスリップできちゃった。っていうことはまた、みーくんに会える……

 

それだけでもう、穂乃果の心は嬉しさであふれてたよ。

 

 

 

 

 

高校2年になったとき、みーくんは前と同じタイミングで音ノ木坂に来た。

希ちゃんも大喜びで迎え入れたんだ。

 

前のことなんて忘れよう。きっとみーくんが死ぬだなんて、そんなひどい夢を見てただけに違いない。

そう、思ってたんだ。

 

 

 

 

みーくんは、また死んだ。

次はとある公園で、誰かにやられたらしい。

 

なんで?せっかくタイムスリップできたのに、またこうなっちゃうの?

そんなのおかしい。絶対に。

 

 

だから私は、タイムスリップしてきた真姫ちゃんにもう一度お願いする。

 

 

 

「真姫ちゃん、もう一度お願い」

 

 

 

 

 

何度も何度も繰り返す。

 

 

 

 

「みーくん!一緒に帰ろうよ!」

 

 

 

「真姫ちゃん、またお願い」

 

 

 

 

 

 

 

「みーくん!穂乃果と一緒にご飯食べに行こう!」

 

 

 

「真姫ちゃん・・・ごめんもう一度」

 

 

 

 

 

 

「えへへ、みーくんとまた一緒にこうしていられるね。もう絶対に離さないんだから」

 

 

 

「真姫ちゃん!もう一度・・・っ」

 

 

 

 

 

 

 

「えへへ、みーくん温かい・・・え?抱きしめられるのが痛いって?だってこうでもしなきゃみーくんが他の女の子に取られちゃうもん」

 

 

「真姫ちゃん、いいよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして何度も何度もみーくんが死ぬたびにタイムスリップするのを繰り返すたび、気づいた。

 

 

なぜだか、みーくんは穂乃果ではなく希ちゃんと一緒にいることが多くなった。

 

どうして?ねえどうして希ちゃんなの?穂乃果はずっとみーくんのそばにいてあげたのに!

 

希ちゃんはまるで、穂乃果からみーくんを取り上げるように。みーくんは自然と穂乃果を警戒するようになっていっちゃったの。

おかしいよね?穂乃果はずっとみーくんのことだけ考えてずっとみーくんのそばにいた!なのにどうして希ちゃん・・・?

 

ううん、希ちゃんだけじゃなかった。みーくんは"穂乃果から"遠ざかってる。ほかのメンバーには普通にしてるのに。

 

 

タイムスリップして失敗すれば、みーくん、もしくはμ'sの誰かが死んじゃう。

前はみんなを助けたい、そう思っていたからタイムスリップを続けた。

 

でも、その結果がこれ。

 

なら、もういいや――――――――

 

 

 

「みーくんさえいればいい。みーくんさえいてくれれば」

 

 

 

そうだよ、最初からみーくんだけ助けれればそれでよかったんだ。

あははっ、馬鹿だなぁ穂乃果も。みーくん以外はいらないのに!

 

あはっ、あははっ

 

 

 

あはははははははははははははははははっ!!

 

 

 

 

さぁ、真姫ちゃん。

今回もお薬お願いね。

そして今回こそは、必ず――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなは知らないらしいんよ。

 

 

うちもタイムスリップをしているってことを。

 

 

 

でも、うちは知っている、真姫ちゃんのお薬の力で穂乃果ちゃんたちはタイムスリップしてるって。

 

 

どうしてかって?

 

 

そりゃあ、まぁ――――――――

 

 

 

 

うちがスピリチュアルパワーを持ってるからやん。

 

 

 

 

Side.東條希

 

 

 

うちには力がある、過去に戻る力が。

うちには力がある、その人が"いつの時代を生きてる人なのか"がわかってしまう力が。

 

どうしてやろうね?生まれつきそんな力がうちにはあったらしい。

 

 

 

「あ、今回も穂乃果ちゃんタイムスリップしたんやね?」

 

 

 

分かってしまううちには、穂乃果ちゃんがタイムスリップして、みーちゃんが生存できる世界を探してることくらい余裕でわかる。力のせいもあるけれど、幼馴染だからこそ、小さな変化も理解しやすかった。

 

 

 

みーちゃんの通夜の後、真姫ちゃんに壊れた様子でお願いする穂乃果ちゃんをこっそり見てしまった。

 

そしてその数日後、本当に穂乃果ちゃんは行方不明に、そしてそれに合わせるようにことりちゃんと真姫ちゃんも行方不明に。

 

うちにはすぐわかった、薬の力で本当にタイムスリップできたんやなって。

 

うちもうちでみーちゃんがいなくなってしまったことのショックでおかしくなってたんやろうね。

やり方こそ知ってたものの今まで使わなかったタイムスリップの方法。

 

それは、自分で自分を殺めること。

 

だからやりたくはなかった。

でも今回はそれすらも構わない、そう思ってしまうほどにショックを受けてた。

 

だってみーちゃんはうちの初恋の人、そして今もまだ好き。

 

大好き。みーちゃんと一緒にいたいんは穂乃果ちゃんだけやない。

 

 

そして、穂乃果ちゃんだけのみーちゃんになんて、絶対にさせたくない。

 

自分の部屋に隠しておいた長いロープ。

それを天井からつるし、その先端に輪っかを作ってその中に自分の首をひっかける――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ……成功、したみたいやね」

 

 

 

目を覚ましたうちは真っ先にスマホで日付を確認した。

1年前の日付、間違いない、成功や。

 

 

 

そしてまた、みーちゃんがうちの高校に来た。

今回こそは、そう張り切る穂乃果ちゃん、そしてそれに一緒になって頑張ることりちゃん、そしてその都合を知っている真姫ちゃんの3人からは、他のみんなからは感じられない雰囲気を感じた。

もちろん、うちやてみーちゃんとずっと一緒にいたい。考えてることは同じ。

 

でも、うちはあえて3人には話さなかった、うちもタイムスリップしてきたっていうことを。

 

うちには、1つの野望があった。

 

 

みーちゃんをうちだけのものにしたい。うちだけを見てほしい。穂乃果ちゃんや他の女の子なんて見てほしくない。

 

 

 

 

そんなことを思っていたころに、みーちゃんから、みーちゃんとの思い出の公園でこんなことを言われた。

 

 

 

「僕、穂乃果に告白しようかなって思ってるんだ」

 

「えっ」

 

 

 

何を言われたのか分からなかった。

うちだけを見ていてほしい、そう思っていたうちに対しての残酷な発言。

頬を赤らめたその様子は本物で、冗談を言ってる様子はない。

 

 

 

「あ・・・あぁっ・・・」

 

 

 

うちは絶望したんよ、そんなみーちゃんをみて。

 

 

だからかな。

 

 

 

 

「あぁ・・・ああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 

 

気づいた時には近くの自販機の下に捨てられていた瓶をもって、それでみーちゃんを――――――――

 

 

 

 

 

うちのまわりには、赤い血。

 

そしてうちの目の前には――――――――息をしていないみーちゃんの姿。

 

 

 

「ふふ、あははっ」

 

 

 

ピクリとも動かない。

その姿をみて、なぜかうちは"興奮"した。

 

人を殺める、これがこんなに興奮するだなんてうちはこの時まで知らなかった。

 

こんなに興奮するなんて……

うちの心に、1つの思いが生まれた。

 

 

また、この感覚を味わいたい。

 

 

そう思った時には、すでにうちの懐には包丁の刃が突き刺さってた。いや、突き刺したんよ。

 

 

うちだけのものになってくれないのなら、うちのものになるまでうちが穂乃果ちゃんからみーちゃんを奪い続ければいい。

 

 

 

 

その後何度もタイムスリップを繰り返し、そのたびに穂乃果ちゃんから無理やりみーちゃんを奪うような形でみーちゃんにつきっきりで生活しては、みーちゃんが至らぬ発言をするたびに思い出の公園でみーちゃんを。そしてうちも。

 

 

何度もやってるうちに、穂乃果ちゃんの様子が狂い始める。

それを見るたびにうちもまた、その様子を見て楽しめる。自然とみーちゃんはうちのもとへやってきて、穂乃果ちゃんから逃げるようになった。

 

穂乃果ちゃんはことりちゃんの力を使って何とかみーちゃんを奪おうとしてきたけど、うちもうちで絵里ちの力を最大限に生かしてそれを防いだ。

 

快感。穂乃果ちゃんは絶対にうちには敵わない。一回一回タイムスリップするごとにその快感を味わえる。

 

そして、穂乃果ちゃんはうちもタイムスリップしてることを知らないっていう優越感、これもたまらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あははははははっ!!!」

 

 

 

おっといけない、ついついお腹から声出して笑ってしもうた。誰かに聞かれてなきゃいいけど。

 

 

さて、そろそろうちからも告白しとこか。

 

 

 

 

 

「みーちゃん、穂乃果ちゃんたちに、また会いたい?」

 

 

 

「え・・・?」

 

 

 

「穂乃果ちゃん達に、また会いたい?」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ううん、僕を殺そうとしてたやつに、会いたいと思う奴なんていると思う?」

 

 

 

「そっか」

 

 

 

 

 

 

「みーちゃん、うちな?実は、ずっと言いたかったことがあるんよ」

 

 

 

 

 

 

 

「みーちゃん。ずっと前から、ずっと前からみーちゃんのことが――――――――」

 

 

 

 

 

 

 

「大好きでした」

 

 

 

 

 

 

 

「だからみーちゃん・・・うちと一緒に――――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻ろう?」

 

 

 

 

 

 

もう一度過去に戻ろう。

 

そして、みーちゃんが音ノ木にきてからの穂乃果ちゃんの滑稽な姿、そしてみーちゃんを殺める時の快感、もう一度うちに味わわせてよ。

 

 

もう、この世界は

 

 

 

 

うちだけのモノや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―僕と2人の幼馴染の遠い記憶—

 

 

 

 

 

完結

 

 




これにてこの作品は完結となります。
今までお付き合いくださった方々には本当に感謝しています。
初投稿作品ゆえ、グダグダしたり唐突な展開になることが多かったかとは思いますが、完結まで投稿できました。
この作品のおかげで、自分が書きたいもの、物語を展開していくことの難しさ、作品を投稿することの楽しさを知ることができました。
更新頻度が低かったにもかかわらず、ここまで続けてこれたのも応援してくださっていた読者様あってのこと。本当に感謝しています。

これからもいろんな作品を投稿していけたらと思っていますので、よろしければそちらの方もお付き合いいただけると嬉しいです!

では、これにて。
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