【完結】―僕と2人の幼馴染の遠い記憶―   作:kielly

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1週間以内とか言いながら、二日で投稿しちゃいました。どうもkielly(きえりー)と申します。
今回はタイトルでもお分かりかとは思いますが、にこちゃんとの絡みが多い回となっております。

にこちゃん可愛いからね、仕方ないね。




2話 アイドル研究部の部長

今朝の練習から時間が経ち、今は放課後。

明日から土日休みだったからよかったものの、いつもより1時間も早く起きるのはなかなか辛くて。

 

 

「ねみぃ…」

 

 

授業は基本的に真面目に受けている俺は、眠いながらに必死に睡魔と戦って、見事に勝利した。

しかしそのせいもあって、今はかなり眠い。

早いとこ帰って今日は早めに寝よう。

そんなことを考えてきた時

 

 

「みーくん!今から練習するんだけど、来てくれるよね!?」

 

 

穂乃果が急に目の前に現れたかと思えば、目をキラキラさせながらそんなことを言ってきた。そのキラキラが俺の目に刺さる。

 

 

眠いから帰らせて欲しい。

 

 

そう言えばよかったものを

 

 

「あぁ、行くよ」

 

 

そう言ってしまった。

だってキラキラした目で見てくるんだぜ?

後ろの2人も、申し訳なさそうに、でも期待しているような目でこちらを見てるし。

断らせるつもりなんてなかったんだろう。やっぱり女子怖い。

 

 

 

 

 

 

3人に連れられ、やってきたのはある部屋。

 

"アイドル研究部"と書かれたプレートが貼り付けてあった。

 

あぁ、ここが部室なのね。

ガチャッとドアを開けると、そこにはすでに4人揃っていて

 

 

「あっ!白河先輩だにゃ!」

 

 

明るい声で星空さんが迎えてくれた。

その横にいる小泉さんもにっこりと微笑みながらこちらを見ている。

向かいにいる西木野さんは、関心がなさそうに髪の毛をクルクルしていた。癖なのだろうか。

 

一番遠いところに座っている矢澤先輩が話を切り出した。

 

 

「じゃあ、みんなも揃ったことだし、みんなの入部届け、出しに行きましょう?」

 

 

あれ?すでにみんな入部してるんじゃなかったの?

 

 

「あ、まだみんな出してなかったんですか。もうすでに部員なのかと思ってましたよ。」

 

「白河、あなたも入部届け出すのよね?まさか、出さないなんて言わせないわよ?」

 

 

…ん?

 

 

「えっ、俺も入部しないといけないんですか?」

 

「は?何言ってるのアンタ?」

 

 

は?なんて言われてしまった。すごく怖い。

しかも、入部しなきゃいけないなんて話は全くされていない。

 

 

「え、だって俺ただのファンってだけなんですけど…」

 

「それがまずいんでしょうが。アイドルやってく上で、理由もなくファンであるあんたとずっといるといろいろ問題が出てくんのよ。」

 

「まぁ、それはそうかもしれませんが」

 

「そうよ。かといって、せっかくファンになってくれた男の子を簡単に手放すわけにもいかないわ。μ'sのメンバーに、っていうのも無理があるしね。そこで――」

 

 

一拍おき、そして一言。

 

 

「あんたには、μ'sのマネージャーをやってもらうわ!」

 

 

予想外の一言。

 

入部する前提で話されたのも予想外だったが、それ以上に予想外。

でも、そんなことより―――

 

 

俺を"男の子"として扱ってくれたのがうれしかった。

 

 

この人、口が悪いわりに、相手が気にしている弱みとかそういうことには口を出さない人らしい。

・・・俺が人のこと、口が悪いなんて言えたもんじゃないけども。

 

μ'sのマネージャー、か。でも・・・

 

 

「矢澤先輩はそう言ってくれるかもしれないけど、他のメンバーは――」

 

 

そう言って他のメンバーをちらっとみた。すると。

 

 

みんな、笑ってこちらを見ていた。

 

 

穂乃果に関してはうんうん頷きながら最高の笑みを浮かべている。

もとからそのつもりで、穂乃果は今日の練習に呼んだろだろうか。

というかいつの間にそんな話をしていたのだろうか。朝練前、とか?

とはいえ、これもまた

 

 

「はい、わかりました。よろしくお願いします。」

 

 

断れなかった。

 

というか断る理由がなかった。

 

μ'sのことはほんとに好きだし、ファンのグループのマネージャーになれる、なんてそんな奇跡はそうそうないことだろう。それに・・・

 

 

なんとなく、この人たちなら、この女の子たちとなら、うまくやっていけそうな気がしたから。

 

 

「やったーっ!じゃあ早速入部届け出しにいこ!」

 

 

待ってましたとばかりに穂乃果が部室から出ていく。

それに合わせて他のメンバーも部室から出て行った。

 

・・・今回は俺の腕を引っ張ってはくれないのですね、穂乃果さん。

 

なんとなく寂しさを覚えた。

メンバーが続々と出ていくなかで、矢澤先輩だけはその場から動かなかった。

 

 

「白河、一つだけ言いたいことがあるの。」

 

「え?なんですか?」

 

 

矢澤先輩が真剣な表情で何かを伝えようとしている。なんだろうか。

 

 

「昨日、みんなでそれぞれ自己紹介したでしょ?あんたの趣味聞いて『似合ってる。ぴったりだ』なんて言ってしまったこと、謝りたくて。ごめんなさい。」

 

 

そういってペコッと頭を下げてくる矢澤先輩。

先輩から頭を下げられる日が来るなんて思っても見なくて。

 

 

「え!?あ、いや、顔をあげてください先輩!そんなの気にしてませんから!」

 

「いえ、こうでもしないと私の気が済まないの。昨日希にああいう風に言われてなかったら、あんたが容姿のことをコンプレックスに感じてるなんて気づけなかったと思うから。」

 

 

先輩は続ける。

 

 

「私も、幼児体系なんて馬鹿にされるこの体をコンプレックスに感じてるの。あんたのとはちょっとジャンルは違うかもしれないけど、一目でわかる身体的特徴っていう点では同じでしょ?だから、それを他人に色々言われる苦痛は私にもわかるの、痛いほどに。」

 

 

確かに高校三年生にしては発展途上な部分が多いとは思っていたが、俺から見るにそれがコンプレックスとは思っていなかった。

確かに、案外コンプレックスというのは人から言われない限り気づけないものなのかもしれない。

 

 

「だから、気づいてなかったとはいえ、あんなことを言ってしまったことを謝りたかったの。」

 

 

そんな風に思っていただなんて。

 

この先輩は、本当に・・・

 

 

「優しい人なんですね、矢澤先輩って。」

 

「・・・そんなことないわよ。むしろ逆、無意識に人を傷つけるひどい奴よ。私は、そんな自分が嫌い。」

 

「そんな風に自分のしたことをちゃんと謝れたりする素直なところ、そして相手の気持ちを考えられるそんな先輩、僕は好きですよ。」

 

 

本当に優しい人だ、この先輩は。

自分がされたら、言われたらいやなことはしない。もししてしまったらしっかり謝る。

見た目は幼げだが、心は立派な大人のようで。

 

 

「あんた、そんな簡単に好きって言わないほうがいいわよ。」

 

「え・・・?あっ、ん!?ちがっ、そういう意味じゃなくてっ!」

 

 

やべぇ、結構恥ずかしいこと言ってしまったかもしれない。

心なしか先輩もわずかに赤くなってるようにも見える。それをみてたらこちらも顔が熱くなってきた。

 

 

「ふふっ・・・まぁいいわ。いずれこの天才アイドルにこにーがあんたをメロメロにしてやるんだからっ。覚悟してなさいよ!」

 

 

そう言って、笑顔で「にっこにっこにー♡」なんて言いながらポーズを決めていた。

 

 

あざとい。

 

 

でも、似合ってる。そう思った。

 

 

 

「ファンであるとはいえ、そう簡単に僕は落とせませんよ?」

 

「ふふっ♪そういう生意気さ、嫌いじゃないわっ。」

 

 

そんな言い合いをして、自然とお互いに笑みがこぼれて。

楽しい。μ'sに、この人に出会えてよかった。

 

 

「じゃ、行きましょ!長くなっちゃったし、みんなも待ってるわ!」

 

「はい、行きましょうか。」

 

 

そう言って動き出す。

 

 

「ここからが本番よ。覚悟は?」

 

「・・・大丈夫です。」

 

 

入部届けを出す、たったそれだけのことなのに、なぜ覚悟が必要なのか。

通常ならば、顧問の先生にでも提出すればいいのだが、生憎この部活には顧問はいないとのこと。

 

そして、顧問がいない場合、入部届を提出する場所は1か所。

 

 

 

 

 

そう、生徒会室だ。

 

 

 




今回3000文字と、プロローグ、前回より少ない文字数となっております。
あれれ~おかしいぞ~?

にしても、1話の中に全員を登場、なんていうのはなかなかに難しいですね。
本来なら、この話の中に絵里ちやのんたんも登場させ、主人公含む8人でのアイドル研究部を完成させていたはずなのですが・・・なんてこったい。


そういえばみなさんは、ラブライブの映画はご覧になりましたか?
見てない人で、ラブライブが好きだ!という人はぜひ見ておくことをお勧めします。
ほぼ上映終了している今さら何を言うかとという話ですが。

上映されている劇場が残りわずかとなってしまいましたね。
私の地元である九州や、今住んでいる未開の地での上映はすべて終了してしまっているようです。なんと悲しいことか。

ブルーレイの予約はすでにしております。早くほしい。
でも劇場で見るのと、家のテレビで見るのとでは全然違いますよね。
何回も見ているはずなのに、1週間もすればまた見たくなる。
やめられない、止まらない。
内容を思い出すだけで、映画の曲を聴くだけで、涙が浮かんできます。
こんないい作品に出会えて本当によかったと、心から思います。
これからもずっと応援していきたいです。

あ、サンシャインの方のCDも予約しました。
ルビィちゃん可愛いよ、ルビィちゃん。


この物語のことより私情のことを多く語ってしまうのはなぜでしょうかねw


1月20日 改
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