そんなわけで、今回は凛ちゃん回です。
ちょっとした真面目回。
『一緒に星空を見に行くにゃ!』
凛ちゃんにそう言われ、μ'sのみんなと僕は坂の上にある公園に集まることになった。
星を見るということで、9時くらいを目処に集まることになったので
一度家に帰ってから、ということになり、再びみんなで集まったのだけれど・・・
「う~、寒いにゃ~・・・」
季節は秋。
この公園が高いとこにこともあって、風も吹いていて寒い。
「凛が行こうって言いだしたんでしょ。これくらい我慢しなさい。」
「まぁまぁ真姫ちゃん。凛ちゃん、これ使って?」
「かよちん優しいにゃ~♪それにくらべて真姫ちゃんは・・・」
「な、なによ。そんな目で見ないでっ」
ジト目で真姫ちゃんを見ながら、花陽ちゃんが貸してくれた厚手のコートにくるまっていた。
まるでコタツの中で丸くなってる猫みたいで可愛らしい。
「ふふっ、こたつの中で丸くなってる猫みたいね♪」
絵里さんも同じことを思っていたみたい。
凛ちゃんは「ふにゃぁ」と言いながら温まっていた。本当に猫みたいで、見ていてすごく和む。
「おーいみんな~!こっちきてきて!」
突然、穂乃果が声を出した。
穂乃果の声にみんなが駆け寄ると、そこには
「うわぁ・・・きれい・・・」
満点の星空。これ以上ないくらいに星が輝いていた。
「きれいだね・・・」
「そうですね。見ているだけで疲れが取れてしまいそうです。」
「とってもきれいだね、穂乃果ちゃん、海未ちゃん。」
確かに、見てるだけで疲れが取れそう。
さっきまで寒そうにしていたみんなも、その輝きに目を奪われている。
こんな星空をみんなと一緒に見れるなんて。凛ちゃんに感謝かな。
「ねぇ、みんな。」
急に凛ちゃんが声を出した。
凛ちゃんの方にみんなの目線が集中する。
凛ちゃんが、語り出す。
「凛ね、この前のライブでウエディングドレス着て踊って歌れて、すごく嬉しかったにゃ。みんなが凛を選んでくれたのもだし、女の子としての自信もなかった凛を押してくれたことも、すごく嬉しかったにゃ。たぶんね、μ'sに入ってなかったら、前までの凛と何も変わらずに毎日を過ごしてたと思うんだ。だから、みんなにはすごく感謝してる。」
一旦間をおいて、夜空を見ながら、続ける。
「みんなはキラキラしてるのに、凛だけそのキラキラがないんじゃないかなって、ずっと不安だったの。でも、今はもう違うんだ。凛だって女の子なんだって、凛だってみんなと同じようにキラキラしてるんだって、自信があふれてくるんだにゃ!だから、みんなにはすごく感謝してるの!」
「凛ちゃん・・・」
「それとね?今日、みんなで星を見に行こう、なって言ったのはね?」
「この満点の星空みたいにキラキラ輝けるようになって、穂乃果ちゃんやみんなよりもっとキラキラ輝いて見せる!そう言いたかったんだにゃ!だから、今日からみんなは友達でもありチームメイトでもあり、ライバルだにゃ!」
凛ちゃんが、星空よりキラキラした笑顔でそう言った。
そう言った凛ちゃんの力強い目には、確かな決意が宿っていた。
「ふふっ、凛はそんなことを思っていたのですか?」
「凛ちゃんはもともとから立派な女の子なのにね♪」
「そやね!凛ちゃんほど女の子らしい子はおらんのに♪」
「そうね、凛は初めからキラキラしてたわ♪」
「うんうん!凛ちゃんはとってもかわいい!」
「ま、にこよりは輝いてないだろうけど?かわいいってのは認めてあげるわ!」
「みんな・・・えへへ♪」
海未さん・ことりちゃん・のんちゃん・絵里さん・穂乃果・にこちゃんがそういうと、凛ちゃんは心から嬉しそうに笑った。
僕も何かを言おうかと思ったけど、その笑顔見てたら言いたいこと忘れちゃった。
すると、真姫ちゃん・花陽ちゃんも想いを口に出す。
「私も、みんなと同じで凛は誰よりも女の子らしいと思ってたわ。だから、今みたいに自信満々に言ってくれるのがすごく嬉しい。でもライバルだと思ってるのは私も一緒。絶対にみんなには負けないわ!もちろん凛、あなたにもね♪それと・・・今みたいに凛や花陽と仲良くできてるのも、きっかけをくれた凛のおかげだと思うの。だからその・・・ありがとう、凛。」
「花陽ね、凛ちゃんが男の子から言われたことをずっと気にしてたのを知ってたから、アイドルとしてやっていくのが実は嫌なんじゃないかなってずっと心配してたの。実際その通りで、衣装以外で女の子らしい服装とかあんまり見たことなかったから、この前のライブの時、何が何でも凛ちゃんにドレスを着てもらおうって思ってたの。そうすれば凛ちゃんが自信を持ってくれるかなって思って。・・・やっぱりそうしててよかった。だって凛ちゃんがそんな風に言ってくれるようになったから。すごくうれしい。でもね凛ちゃん。花陽もみんなに負けない、凛ちゃんにも負けない!だから、これからもチームメイトとして、ライバルとして一緒に頑張ろうね、凛ちゃん!」
「真姫ちゃん、かよちん・・・」
2人のまっすぐな想いを聞いて、凛ちゃんはすこしウルウルしている。
普段控えめな2人からの言葉だけに、周りのみんなも少し涙ぐんでいる。
かく言う僕も、涙が出そうになっていた。というか少し出てたみたい。
「ありがとう、すごく嬉しいにゃ。えへへ・・・」
「よーし!凛もあの星空よりももっと輝いて見せるにゃ!」
そう言って指さす満点の星空の下に
星空よりも輝く1人の女の子が、さらなる成長を見せた瞬間だった。
「あ、みーちゃんにも負けないにゃ!」
「え?なんで僕なの?」
「だって凛よりももっと女の子らしいからだにゃ」
「うるさいっ!」
りっぴーの誕生日ということで、凛ちゃん中心のお話を書いてみました。
本編ではまだまだ凛ちゃんは出てくる回数が少ないので、ここぞとばかりに凛ちゃんを中心に書いてみました。
女の子としての凛ちゃんの決意、それに対する真姫ちゃん、かよちゃんの想い。
そう言ったものを書いてみました。
改めて、りっぴー、誕生日おめでとう!!