おくれたあああああああああああああああああああああああ
というわけで今回は誕生日を記念して、かよちゃん回です。
「ぴゃあああああああああああ!?」
花陽は今、信じられないものを見てしまいました
「た、体重が5kgもフエチャッタノォ!?」
前に量った体重よりもなんと5kgも増えちゃっていたのです!
まずいです、このままじゃにこちゃんや海未ちゃんになんて言われるか・・・
花陽決めましたっ、今日からダイエットを始めます!!
これでも一応アイドルの端くれ、やっぱり体重は気にしないといけないんです!
よしっ、決めたら早速ダイエット開始です!
まずは基本的なランニングからでも――――
あ、おにぎり残ってたんだった♪
「ぴょええええええええええええ!?」
し、信じられないことが起きてしましました・・・
「さらに1kgフエチャッタノォ!?」
ダイエットをしていたはずなのに、1週間ででなぜか1kgも増えてしまいました
おかわりしていたご飯も5杯から3杯までに減らして、おなかが空いたとき用のおにぎりも1日2個までに減らしたっていうのにっ!どうしてなんですかっ!
花陽にはダイエットの才能がないのでしょうか・・・ううん、そんなことない!きっと花陽にだってできるはずですっ!明日からまた頑張ります!
あっ!ごはんが炊けたみたいですっ!!
「2人ともタスケテー!」
「花陽!?」
「どうしたんだにゃ!?」
登校して早々、花陽は2人に泣きついてしまいました。
だって、だって!!
たった1日、たった1日で2kgも増えるなんてありえないんです!!
そりゃあ炊き立てのご飯が花陽を呼んでいたのでついつい食べ過ぎてしまったことは間違いないです。でも!それでも1日でそんなに増えるなんてありえないんですっ!
そのことを2人に話したら、とても残念そうな顔をされました。なんで?
「花陽、それは自業自得よ。」
「かよちん・・・凛、かよちんの"お米に対する愛"だけは理解できないにゃ」
「そんな!ひどいよ2人ともぉ・・・」
「はぁ・・・」
「ため息まで!?ううっ、そこまでしなくたって・・・グスッ」
「あー!真姫ちゃんがかよちん泣かせたにゃー!」
「なっ!?ちょっ凛!あぁもうっ、花陽っ!泣くのやめて~っ!!」
「確認なんだけど、本当に痩せる気はあるのね?」
「う、うん。」
「真姫ちゃんしつこいにゃ。かよちんが嘘なんてつくはずないにゃ!」
「う、うるさいわねっ。わかった、協力するわ。」
「っ!ありがとう真姫ちゃんっ!」
「凛はいつでもかよちんの味方だにゃ~!」
「凛ちゃんっ・・・!お米に対する愛だけは理解できないとか言ってた気もするけど、ありがとう!!」
2人も花陽のダイエットに協力してくれることになりました!!本当に2人は優しいです。
真姫ちゃんが軽くため息をつきながら、話を切り出しました。
「で、食べる量を減らそうとしたこと以外で何か他にはやってなかったの?」
「う、うん。練習してれば運動量は十分だって思ってたから・・・」
「でも失敗しちゃったから、かよちんは痩せれなかったんだよね?」
「うぐっ・・・うん、その通りなの」
「じゃああれね、花陽には"食べる量を減らす"方法は向いてなかったってことよ。」
「う~ん、でも花陽にはそれ以外の方法が浮かばなくって」
「じゃあ真姫ちゃんはどうやってそのスタイルを維持してるのかにゃ?」
凛ちゃんがそう質問すると、ふふんと声をあげながらくるりと一回転して一言
「私?私にはダイエットなんて必要ないわ♪だって天才真姫ちゃんなんですから!」
「キモチワルイ」
「ま、真姫ちゃん・・・」
「ちょっ!凛、私の真似しないで!!あと花陽もそんな顔しないでっ!冗談だから!!」
花陽と凛ちゃんの反応をみた真姫ちゃんが慌ててそんなことを言ってきました。
そういうところも真姫ちゃんの可愛いところだと思うから、花陽は気にしてないんだけどなぁ。
「さ、さっきのは冗談にしても、私本当にダイエットとかスタイル維持とかは考えたことないわ。」
「あ、それは凛も同じだにゃ」
「う~、それじゃ参考にならないよぉ」
少しでも参考に・・・なんて思ってた花陽が間違いでした。少なくとも、この2人から得られるものは何もなさそうです、どうしよう。
「かよちん」
「え、どうしたの凛ちゃん?」
凛ちゃんが私に何かを言おうとしてます。なんだろう?
「他のメンバーからも、どうやってスタイル維持してるのかとか聞いたらどうかな?」
「!!」
凛ちゃんの一言で気づかされました。そうです、この二人以外にも頼れる人はまだいるんです!それも、もっと頼りになりそうな人が・・・!
「絵里ちゃん!!スタイルっていったら絵里ちゃんがいる!!」
「絵里ね。この件に関しては一番頼りになりそうじゃない。」
「よーし、かよちん!さっそく絵里ちゃんに聞きにいくにゃ~!」
「うんっ!!」
こうして、花陽のダイエット方法を見つけるための作戦を開始したのです!!
まずは絵里ちゃんだけど・・・絵里ちゃんだけで解決しちゃったりして。
それならそれがいいんだけどね♪
「絵里ちゃん!」
「ん、どうしたの花陽?」
「かよちんが絵里ちゃんに、スタイル維持の方法を聞きたいらしいんだにゃ!」
「スタイルに関しては絵里が断トツでしょうし、参考になるかと思ったのよ。」
まずは絵里ちゃん。大人顔負けのそのスタイルを維持してる絵里ちゃんの秘訣、どんな秘訣なんだろう。
・・・というか凛ちゃん達もついてきてくれてるんだね、ありがとう。
「ん~、スタイル維持っていうていでやってる特別なことっていうのは無いわ。」
「えっ、絵里ちゃんも何もやってないの?」
「あ、でもね?私がチョコ好きなのは知ってるかもしれないけど、そのチョコには食欲を抑える効果があるらしいわ。食前にチョコを食べることで食欲をなくさせて、結果的に食べる量を減らすことができるらしいわ。」
『おぉ~!』
チョコダイエット・・・!これは意外でした!
絵里ちゃんがチョコ好きなのは知ってたけど、そういう効果があったなんて知りませんでした・・・
「さすが絵里ちゃん!!頼りになるよぉっ」
「そ、そんな。私はただ好きでチョコ食べてるだけだから」
「好きで食べてるものがスタイル維持につながってるところもさすがだわ、絵里。」
「やっぱり絵里ちゃんはすごいにゃぁ♪」
「や、やめてよ、もうっ。」
「絵里ちゃん、さっそく1週間試してみるね♪ありがとうっ!」
「あ、うん!1週間で効果が出るかは分からないけど、参考になったのならよかったわ♪」
さすがは絵里ちゃん、やることなすことの全てが理に適っているだなんてっ。さすがとしか言いようがありませんっ!
よしっ、花陽も絵里ちゃんの真似をして、絵里ちゃんとまではいかなくても、元の体重にまで落とせるように頑張るぞ~っ♪
「絵里ちゃんの馬鹿あああああああああああああああ」
「えっ、ええっ!?」
ううっ、絵里ちゃんにはもう頼れませんっ!だってっ、だって!!
「絵里ちゃんのやつ試したら、1週間で2kgもフトッチャッタノォ!!」
「ええっ!?どうして!?・・・まさかとは思うけど、食前じゃなくて、おやつとして食べてたとか?」
「花陽はそんなことはしませんっ!せっかく絵里ちゃんに教えてもらったんだからっ!」
「じゃ、じゃあ、どうして――――」
「チョコを食べてからご飯を食べると、口の中でチョコの甘さとご飯がマッチして、逆にご飯を食べすぎちゃうんですっ!!」
「・・・はい?」
「うぅっ、思わぬ罠でした。まさか白米とチョコがあんなにも合うだなんてっ」
「うん。花陽、あなたにこのダイエットは無理だわ。」
「うっ!そ、そうですね・・・せっかく教えてもらったのに、ごめんね?」
「ううん、花陽が謝ることはないわ。あなたに合っていなかっただけなのだから。というか花陽はそのままでいいの。無理にダイエットなんてしなくたって、こんなにも可愛いんだもの。」
「あっ・・・えへへ・・・♪」
絵里ちゃんがナデナデしてくれました。馬鹿だなんて言ってしまったのに、今の花陽を許してくれる絵里ちゃんはやっぱりお姉さんって感じがします。
絵里ちゃんにナデナデしてもらえるんなら、花陽、ダイエットなんてやめちゃおうかな――――って!
「だめですーっ!」
「わっ!?い、いきなりどうしたのよ」
「ダメなんですっ!花陽は自分を甘やかしすぎてるんですっ!だからダイエットしなきゃいけないんですっ!」
「そ、そう?でも無理は良くないわよ?」
「絵里ちゃんには悪いけど、ここだけは譲れませんっ!」
「そう・・・じゃあ、無理しない程度に頑張りなさいね?きつくなったらすぐやめるのよ?」
「ありがとう絵里ちゃんっ!じゃあ花陽、行ってきます!!」
絵里ちゃんに無理をしないようにと念を押されながら、花陽はその場を後にしました。
あれ、そういえば2人がいない・・・この前だけ付き添ってくれてたのかな?
「希ちゃんっ!」
「ん?お~、花陽ちゃんやん!どしたん?」
「実はね――――」
次は希ちゃんのところに来ました。
絵里ちゃんに続いて、希ちゃんもかなりスタイルがいいので、参考になるかと思ったからです。
花陽は今までのことを全部話して、何か解決策がないか、スタイル維持の秘訣を聞いてみました。
希ちゃんにはあまりダイエットのイメージがないので、どんな答えが返ってくるか気になります・・・
「ん~、うちは基本、ダイエットなんて考えないから秘訣なんて言われても特にないけど、強いて言うなら・・・」
「しいて言うなら?」
「スピリチュアルパワー、かな?」
「希ちゃん、花陽は真剣に話してるんですっ。」
「えっ、うちの中じゃ割と真剣な答えやったんやけど・・・」
真剣に尋ねてるのに、ネタで返されるなんてひどいですっ!
「ま、まぁ、その話はおいといて、解決策やけどな?」
「・・・なんですか?」
"解決策"という言葉を発した途端に、希ちゃんの顔色が怪しくなりました。これってまさか―――と思った時にはもう遅かったんです
「わしわしや~っ!!」
「ひゃあっ!!や、やめてよぉっ、ぁっ」
「んん~?いい声出てるやん♪そうやってれば、このたわわに実ったところの余計なお肉が落ちるで~?」
「いやあああああああああああああっ!!」
希ちゃんから逃げ出してきた花陽は、かなりの疲労感に包まれながらも廊下を歩いていました。
うぅ、絶対希ちゃん楽しんでたよ・・・
「あ、花陽ちゃん!」
「ほ、穂乃果ちゃん・・・?」
後ろから声がしたかと思うと、穂乃果ちゃんが手を振りながらこちらに小走りで向かってきました。
「どうしたの?すごく疲れてるみたいだけど・・・」
「あ、あはは、希ちゃんに、ちょっと」
「あ~、そういうことか~」
希ちゃんに、と言っただけで通じたあたり、穂乃果ちゃんも結構警戒してるんだなぁ。
あれ?そういえば穂乃果ちゃんはどうやってスタイル維持してるんだろう?
「穂乃果ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「え?どうしたの花陽ちゃん?」
気になって、聞いてみました。すると――――
「うーん、穂乃果も特にダイエットはしてないかなぁ」
「やっぱりかぁ「でもね!」えっ?」
「みーくんにいつも怒られてるのっ!穂乃果がお菓子食べようとしたらね?『おい、食べ過ぎてんじゃねえよ、太るぞ』ってすごく蔑まれた目で言われるのっ!!それが怖くて怖くて...♡」
「・・・穂乃果ちゃん、それって嬉しいの?怖いの?」
「すっごく怖いの♡だから自然と食べる量が減っちゃうんだ~♪もうっ、みーくんが怖すぎて、穂乃果ストレスで太っちゃいそうっ♡」
「違う意味で太りそう。そっか、ありがとうね穂乃果ちゃん。」
「えっ!もういいの!?」
ダメです、あの人に言っても何も参考になるものがないです。他のところに行こうかな。
そのあとも、まだ聞いていないメンバーに聞きに行ったのですが――――
ことりちゃんは
「今の洋服着られる程度なら太ってもいいかなって思ってるんだ~♪」
「そ、そうなんだ」
にこちゃんは
「弟たちのためにあれこれ動いてたら、太るものも太らないわ。」
「だよね~」
海未ちゃんに至っては
「健康な身体を作るには、まずしっかりとした栄養バランス、生活リズムを整える、適度な運動をすることがいいとされています。なんなら花陽の生活、私が調整しましょうか?」
「ひぇぇ!?い、いいですうううううううううううううううう」
危うくμ'sの練習どころか、花陽の生活すら調整されるところでした。
海未ちゃんの作るメニュー、確かに効果的なんだけど、きついんだよね・・・
「はぁ・・・」
結局、μ'sのメンバー全員に聞いてみたけど、参考にできるものがありませんでした。みんな、ダイエットなんてしてないとか、気にしてないとかの反応ばっかりで。やっぱりみんなはすごいなぁ。
それに比べて花陽なんて――――
「あれ、花陽ちゃん?こんなところでどうしたの?」
「み、瑞希さん・・・?」
瑞希さんが花陽のところにきました。
そうでした、まだこの人がいたんだった。
瑞希さん?あっ、そういえば!!
「瑞希さんっ!穂乃果ちゃんを脅してお菓子を食べさせないようにしてるって、本当ですか?」
「えっ?」
穂乃果ちゃんが言っていたことを一応、確認がてら聞いておきます。
「え?いや、僕確かにお菓子を控えるようには言ってるけど、『お菓子食べ過ぎないようにね』くらいの言い方しかしてないんだけど・・・言い方悪かったのかな?」
「あ、いえ、それだけで十分です。瑞希さんが悪くないのが分かりましたので」
「???」
やっぱりあれは穂乃果ちゃんが妄想してただけなんですね。瑞希さん、大変そうだなぁ。
そんな人に、花陽の自己責任の悩み言うの申し訳ないなぁ
「花陽ちゃん、もしかして悩み事でもあるの?」
「えっ・・・?」
「そういう顔してたよ?」
「あぅ・・・そう、です。聞いてもらっても、いいんですか?」
「もちろん、花陽ちゃんが悩んでるんなら何でも言ってよ」
そうでした、この人は人の顔を見ただけで心を読み取ってしまうような人でした。
そういうところは、花陽はすこし苦手です。
でも、そういうところに助けられたりもします。
花陽は、最後の希望をかけて、今までのことを話してみました。
「そっか。」
「うん。瑞希さんは、どう思いますか?」
「ん~」
話した後、瑞希さんは少し黙り込んで考え始めました。
ほんの数秒、考えた後で瑞希さんは言いました。
「花陽ちゃん、深く考えすぎだよ?そうやって考えれば考えるほど、ストレスたまっちゃって痩せれるのも痩せれなくなっちゃうよ?」
「それはそうかもしれませんが・・・」
「それに、みんな今の花陽ちゃんが好きだと思うよ?僕もそうだけど、無理に頑張って痩せようとしてる花陽ちゃんはみてて胸が苦しくなってくるし」
「でも!花陽は痩せたいんですっ!みんなはスリムな体系を維持してるのにっ、花陽だけ、花陽だけが太ってたらみんなに申し訳ないんです!!」
「花陽ちゃん・・・」
「そんなことないよ!!」
「花陽、あなたは素敵よ」
「えっ?2人とも・・・?」
「私たちもいるわよ?」
「まったく、花陽は考えすぎなのよ」
「花陽ちゃんは真面目やからねぇ」
「かよちゃんはそのままがいいのっ!」
「ええ、ことりに賛成です。変わらないままの花陽が私は好きです。」
「うんっ!花陽ちゃんはそのままが一番だよっ!」
「み、みんな・・・っ!」
凛ちゃんと真姫ちゃんが来たかと思ったら、その後ろには他のみんなもいました。
まさか、凛ちゃんと真姫ちゃんが集めてくれてたのかな・・・?
だから今日は花陽だけで聞きまわって――――
「ね、花陽ちゃん。そのままの花陽ちゃんが、僕もみんなも、大好きなんだよ。だから無理に痩せようとしないで?」
「そうだよかよちん!かよちんはアイドルとしての意識が高すぎるからそう言ってるのかもしれないけど、かよちんは可愛いからそんな必要はないんだにゃ!」
「ファンのみんなも、μ'sのみんなも、私も、今のままの花陽でいてほしいと思ってるわ。花陽が苦しんでる姿を見るくらいなら、アイドル活動なんてやめてしまった方がいいわ」
「み、瑞希さん・・・凛ちゃん・・・真姫ちゃん・・・」
3人は、とっても優しい笑顔で花陽を見つめてくれています。
後ろにいるみんなも、すごく優しい笑顔。
あぁ。花陽は考えすぎてたんですね。
こんなにも花陽のことを思ってくれるみんなの気持ちも考えずに、ただ自分勝手に"痩せたいから"っていうのをみんなに押し付けていたんですね。
それに気づいたとき、なんだか涙があふれてきました。
「は、花陽!?」
「かよちんっ、なんで泣いてるにゃ!?」
「ぅっ。みんな、ありがとうっありがとうねっ・・・」
「・・・ふふっ、そういうことね。」
「かよちんらしいにゃ!」
みんなのやさしさに包まれて。花陽なんかのわがままにも真剣に応えてくれて。
やっぱり、私はμ'sに入ってよかったと、心から思いました。
その日の夜――――
「ぴょええええええええええええええええ!?」
し、信じられないことが起きましたっ!
「た、体重がっ!!5kgもオチチャッタヨォォ!!!」
ダイエットなんて、しなくてよかったみたいです♪
いかがでしたでしょうか?
設定としては、2期のほのぱなダイエット回がなかった扱いで書いております。
思ったより真面目(?)な回にはなりましたが、どうだったでしょうか?
本編の方の更新が滞ってしまい、申し訳ありません。
記念回がある程度落ち着いたら更新しますので、それまではお待ちを。