【完結】―僕と2人の幼馴染の遠い記憶―   作:kielly

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遅くなっちゃったけども

えみつん、1stアルバム『EMUSIC』発売おめでとう!!!


今ひたすらリピートしてます。
ほんとにいい曲ばかり。というかいい曲しかない。
えみつん、やっぱり最高です。

というわけで、今回は穂乃果ちゃん回。

瑞希と2人で映画に行くお話です。


「EMUSIC」発売記念 『2人きりの』

「みーくんっ、今度の土曜日、一緒に映画見に行こうっ!」

「え、映画に?」

「うんっ!」

「土曜日か。うん、大丈夫だよ!」

「やったぁ♪」

 

う~、緊張したぁ…

観たい映画があったからみーくんを誘ってみたけど、断られなくてよかった♪

 

「じゃあのんちゃんも誘っとくね?」

 

えっ!?それは今回はダメっ。だって・・・

 

「ええっ!?だ、だめっ!今回は2人きりがいいのっ!」

「…ってことは、穂乃果と僕の2人だけで?」

 

そう、2人きりっていうのがしてみたかったんだ。

 

「う、うん。だめ、かな?」

「えっ?あ、いや、ダメってわけじゃないんだけどさ」

「…嫌なら別にいいんだよ?」

「え?嫌なわけじゃないよ?ただ、珍しいなって思ってさ」

「たまには、2人でっていうのもいいかな〜、なんて。あはは…」

「そう、だね。うん、そういうのもいいよね!」

「っ!うんっ、そうだよ♪じゃあ予定決めようよ!えっとね――」

 

 

 

ということで、今日穂乃果は初めて、みーくんと2人きりでのお出かけの約束をしました!えへへ♪

…世間じゃ、こういうのって『デート』っていうのかな。そう思うと何だか恥ずかしいや。

とにかく明日は初めての2人きり!うぅ~!楽しみ~♪

今日は早めに寝て明日に備えなきゃ♪

 

あ、このマンガの続き読んでから寝ようかな。

 

 

 

「え~!?もうこんな時間なの!?」

 

うわああんっ!寝坊しちゃったよぉっ!

せっかく早起きして、少しでも可愛く見せようって思ってたのにっ。

寝る前にマンガ読んでたらそのマンガの前の話が気になって、1巻から読み直す、なんてことしちゃったのがいけなかったんだろうなぁ…

昨日の穂乃果のばかっ。

 

集合場所の話をしたら、みーくんが「僕が穂乃果の家まで行くよ」なんて言ってくれたのは嬉しかったんだけど…こんなんじゃみーくんに怒られちゃうよぉ…

あと10分で約束の時間。

急いで髪を整えて、服を着替えて、バッグを持って。…よしっ、準備できたっ!

 

「行ってきま~すっ!」

 

準備してすぐ外に出た。

う~、待ってるんだろうなぁ・・・

 

と思ってたけど

 

「あれ?まだ来てない?」

 

家の外で待ってるはずのみーくんがまだ来てません。

あれれ~?おかしいなぁ

時間を確認してみると、集合時間を10分すぎてるみたいで。

これはもしかして・・・

 

「ごめん穂乃果っ!おまたせっ」

「あ、みーくん!」

 

急いできたのか、若干息が切れてるみーくん。

よく見ると、髪が少しはねてるところがある。

ひょっとすると、だけど

 

「お寝坊さん?」

「あ、あはは・・・実はそうなんだ・・・ごめん」

 

やっぱりみーくんも寝坊してたみたい。

穂乃果も寝坊しちゃったけど、ここは言わないで、ちょっとからかってみようかな♪

 

「む~、せっかく2人で出かけようって約束したのに。」

「ごめんてばぁ。許してよぉ・・・」

「ひどいよみーくん。そんなんだから、いつまでたってもそんなに女の子らしいんだよ。」

「ええっ!?それはひどくない!?」

「ひどくないもん、女の子を待たせるなんて男の子失格だよっ」

「あぁっ・・・ごめんよ穂乃果ぁ・・・」

 

みーくんが泣きそうになっちゃってる。その顔が面白くって

 

「ぷっ・・・ふふっ・・・」

「穂乃果、さん?」

「あははっ♪ごめんごめん、面白くってつい♪」

「もしかして、からかってたの?」

「うん!実は穂乃果も寝坊しちゃったんだよね~、だから全然怒ってないよ♪」

「うっ・・・このっ、穂乃果のくせにっ」

 

つい笑っちゃった♪

あー、ほんとにみーくんをからかうのって楽しいなぁ♪

今日はまだ始まったばかり、まだまだいじめちゃおっかな♪

 

 

そのあといろいろとお話ししながら歩いてたら、あっという間に映画館についちゃった。

2人きりだからちゃんとお話しできるか心配だったけど、そんな心配はいらなかったみたい。

だってみーくんが女の子のお話についてこれるから、すごく話しやすいんだもん♪

こんなこと言ったら、みーくん拗ねちゃうかな?

 

上映時間までもう少しだったから、さっそく劇場に入った。

 

「まさか穂乃果が2人分のチケットを用意してくれてるなんて。」

「えへへ♪偶然2人分のチケットをもらっちゃってたんだよ♪」

「あぁ、そういうことね」

 

ま、嘘だけどね。

本当はあらかじめチケットを2人分買ってたんだ。

だって、2人きりで出かけるの、すごく楽しみだったんだもん♪

穂乃果ってば、できる女かも?なんて♪

 

今日見ようと思ってた映画は、恋愛もの。

今話題になってる作品で、ちょっと気になってたから選んじゃった。

いつもなら、映画なんて寝てるだけで時間が過ぎちゃうから絶対行かないんだけど

今回はどうしても2人で見たくなっちゃった。

なんでだろ?

 

 

 

映画が終わって、2人でカフェに入った。

映画の内容は、簡単に言うと切ない恋物語、そんな感じ。

恋人同士だった2人が、男の子のある理由でお別れしなくちゃいけなくて。

最後までどうしても離れたくないと言っていた女の子が、最後は必死に笑って送り出す。

そんな、お話し。

 

いつもなら寝ちゃってて内容なんて覚えてないはずなんだけど

今日は、最初から最後までちゃんと見てて、少し涙が出ちゃった。

みーくんも切なくなっていたのか、カフェに入ってからというもの、何も言わなくなっちゃった。

私も、何も言えなくなっちゃって。

 

「映画、すごく切ない話だったね。」

 

みーくんがいきなりそう言ってきた。

 

「うん、すごく、すごく切なかった。」

「あはは、見てて少し泣いちゃったよ。」

「だよね、穂乃果も涙出ちゃった。」

「やっぱり、泣いちゃうよね。」

「うん、泣いちゃった。」

 

また、お互いに言葉がなくなる。

だって、すごく悲しい気持ちになっちゃったんだもん。

もし、みーくんがあの男の子みたいにどこかに行っちゃうことになったら。

そう思っちゃうだけで、悲しくなっちゃう。

 

「穂乃果」

「・・・えっ?どしたの?」

「あのさ。」

「うん?」

 

真面目な表情で、急に話しかけてきた。

意を決したように、声をだす。

 

「僕、あの映画見ててさ、すごく悲しくなっちゃったんだ。」

「うん」

「でも、悲しくなったのは映画の内容だけってわけじゃなくてね?もし、穂乃果があの男みたいにどこかに行っちゃうっていうのを想像しただけで、今も泣きそうなんだ。」

「・・・え?」

「僕はもう、前みたいに穂乃果と離れ離れになるなんて嫌なんだ。だから、お願い。これからもずっと、僕のそばにいてほしい。」

「えっ・・・?それって・・・」

 

こ、これって!?もしかして、告白、ってやつ!?

え、えと、どうしよう。いきなりだったから心の準備が・・・

で、でも、みーくんなら・・・嫌じゃないかも。

 

「え、えと、穂乃果の方こそ、ずっとみーくんのそばにいたいかな、なんて・・・」

「やった!よかったぁ、そう言ってくれて安心したよ」

「えへへ・・・穂乃果もすごく嬉しい・・・」

 

こ、これって!これからみーくんと、こ、恋人同士ってこと!?

・・・えへへ、穂乃果の初めての恋人がみーくんだなんて、嬉しい。

いきなり告白してくるなんて、案外男の子らしいんだね、みーくんも♪

 

「もちろん、μ'sのみんなともずっと一緒にいたいな!そしたら毎日楽しいだろうし!」

「・・・へ?」

「ん?どしたの穂乃果?」

「みんなとも一緒にいたいって・・・?」

「え?言葉通りの意味なんだけど?」

「・・・じゃあ、さっきの告白は?」

「告白?僕そんなことしたっけ?」

「え、さっき『穂乃果とこれからもずっと一緒にいたい』って・・・」

「うん、穂乃果もだけど、みんなもずっと一緒ならいいなって!」

「もうっ!みーくんなんてしらないっ!ばかっ!」

「えぇっ!?な、なんで怒ってるの!?」

 

ばかっ、ばかっ。

これって穂乃果の勘違いってことじゃん。

みんなも一緒にって・・・

穂乃果のことだけ見ててほしいのに。

いっそのこと、本当にお別れするなんてことになったら、穂乃果のことだけ見ててくれるのかな。

あれ?なんで『穂乃果のことだけ』なんて思っちゃうんだろう。

今日の穂乃果、なんだかおかしいや。

 

 

それから少ししてカフェをでて、2人でショッピングしにいったんだけど

一生懸命に謝ってくるみーくん見てたら、面白くなっちゃった♪

ほんと、かわいいなぁ♪

 

2人で女の子向けのお洋服のお店に入って、女の子の服を着て赤くなってるみーくんを見たり

2人でプリ撮って、みーくんのとこだけいろいろ落書きして遊んだり

そんなことしてたらあっという間に時間が過ぎて。

今は、横に並んで歩いて家に帰っている。

 

「はぁ~、今日は楽しかった♪」

「そりゃよかったね・・・」

「あれ?なんでそんなに疲れてるの?」

「誰のせいだろうねぇ!」

 

あれれ?みーくんがすごく疲れた表情してる。

これは、またまたからかうチャンス♪

 

「・・・穂乃果と一緒で、楽しくなかった?」

「え?」

「ごめんね?やっぱり2人きり、なんてやめておけばよかったかな。」

 

ふふ、こんなこと言っちゃったら、みーくん絶対焦っちゃうよね♪

・・・少しだけ不安だったから聞きたかった、なんて気持ちもあるんだけど。

 

でも、みーくんの反応は少し予想と違ったんだ。

 

「穂乃果、そんなことは絶対にないよ」

「え?」

「僕さ、穂乃果から2人きりで遊ぼう、なんて言われて正直焦っちゃったんだ。だって、今の歳になって、相手が幼馴染とはいえ女の子と2人きり、なんて。僕だって一応は男だから、緊張するよ。」

「う、うん」

「でもね?今日一日終わってみて、僕、すごく楽しかったって思ってる。穂乃果のかわいいとことか、映画見て切なくなって泣いちゃってるとことか、みんなと一緒じゃ見れないような穂乃果がたくさん見れて、すごく嬉しかったよ。」

「・・・うん」

「確かに疲れたよ。でも、2人きりが嫌とか、穂乃果と一緒にいるのが嫌とか、そういうことは絶対に思ってないよ。」

「・・・」

 

あれ~・・・からかおうって思ってたのに、真面目な空気になっちゃった。

これじゃからかえないよぉ。

しかも泣き顔見られてたなんて、恥ずかしいよぉ。

 

でも

 

「みーくん、ありがとうね。穂乃果、すごく嬉しいよ。」

 

それはそれでいいのかな、なんて。

ふふっ、真面目なみーくんも好きかな。

 

「ううん、むしろお礼を言うのは僕の方だよ。」

「えっ?」

 

え、お礼?穂乃果は何もしてないはずなんだけど・・・

 

「映画のチケット、予め買って用意してくれてたんでしょ?」

「えっ!?そ、そんなわけないよ!?これはもらったんだもんっ」

「そんな嘘つかなくていいのに。このチケットの購入時間、昨日の19時って書いてあるもん。遊ぶ約束したの昨日の夕方だし、もらう予定だったとしても、『もらった』って過去形で言ってたのはおかしいもんね?」

「あっ・・・うぅ・・・」

 

そんなところまで見られるなんて、完全に盲点だったよ・・・

これじゃあまるで――

 

「穂乃果、そこまでして僕と2人きりで遊びたかったんだね?嬉しいよ♪」

「うっ!う、うるさいよっ!」

「ふふっ!今日ずっといじられてたから、そのお返しだよ!それじゃ、また明日ね!今日の『デート』、すごく楽しかったよ~!」

「あっ、ちょっと~!」

 

からかってすぐ、走り去っていったみーくん。

うぅ、最後の最後でみーくんにからかわれるなんてっ。

穂乃果、一生の不覚だよぉ。

しかも、最後まで送らないで女の子1人残して帰るなんてっ。

絶対あとでからかってやるっ。

 

「お姉ちゃん、そこでなにしてるの?」

「えっ!?雪穂!?なんで!?」

「なんでって・・・ここ、家の前なんだけど?」

「えっ・・・?」

 

見ると確かに穂乃果の横に、『穂むら』の看板。

置いて帰った、なんていったけど、ちゃんと送ってくれてたんだ・・・

やっぱり、優しいなぁ、みーくん。

 

 

でもっ!穂乃果のことをからかったのは絶対に許さないんだからっ!

明日絶対、みーくんをからかってやるんだから!

 

だから、また明日も一緒にいようね、みーくん♪

 

 




特別記念回ということで書いたのですが、なんと本編1話分より長い可能性まである文字数になってしまいました。
いつもは、少しでも読みやすいようにと少なめの文字数で抑えているのですが、そこそこ量が多くなってしまいまったようで。

今回は穂乃果ちゃんと瑞希の2人きりで映画に行く、というお話でした。
ちょっとSっ気の強い穂乃果ちゃんを書いてみましたが、いかがでしょうか?


それはそうと、えみつんの1stアルバム『EMUSIC』、最高です。

僕は個人的に
「言葉より強く」「スピカ」
この2曲がすごく好きです。
ほんと、えみつんの歌声はいいですね。

まだ購入されてない方、購入を考えている方。
後悔はしないと思いますよ。


改めて、1stアルバム『EMUSIC』発売おめでとう、えみつん!
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