【完結】―僕と2人の幼馴染の遠い記憶―   作:kielly

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なんちゃんソロデビュー3周年おめでとう!!(激遅)

12月12日をもって、南條愛乃さんがソロデビュー3周年を迎えられました。
お祝いすることができて大変光栄です。


今回は、そんななんちゃん演じる絢瀬絵里さん中心の回です!


なんちゃんソロデビュー3周年記念『えりちかちゃん!』

 

 

「おー、みずきー!えりちかとあそぼ~♪」

 

「!?」

 

 

部室に入ると、なんだか見覚えのある金髪美幼女がいた。

 

金髪・・・えりちか・・・えりちか?

 

 

心当たりのあるその名前に疑問を抱いた僕は

 

 

「えーと・・・えりちかちゃん?本当のお名前は何ていうのかな?」

 

 

その子のしゃがんで目線を合わせ、そう聞いてみた。

 

 

 

「も~、みずき、あたしのなまえわすれちゃったの~?ひとのなまえわすれたらいけないんだよ~?」

「あ、すいません。って!そうじゃなくって、お名前、もう一回えりちかちゃんからお名前を教えてほしいんだ。」

 

 

年齢相応の応答に困惑しつつも、その子から名前を言ってもらうようもう一度お願いしてみた。

 

 

すると、予想通りの名前が、その子の口から放たれた。

 

 

「もう、しかたないからおしえてあげる~♪あたしのなまえは――――」

 

 

 

 

 

 

「"あやせ えり"っていうんだよ~!」

 

 

 

 

 

 

「分かってたけど嘘だあああああああああああああああああああああ!?」

 

 

 

やっぱり、この金髪美幼女はあの絵里さんだった。

 

 

え、本当にあの絵里さんなの?確かに絵里さんの面影はあるし、えりちかってのも、"えり"っていう単語でもしやとは思ってたけど、まさか本当にあの絵里さんだなんて・・・信じられん。

 

 

 

 

いや、まて。これは本当にあの絵里さんなのか?もしかしたらこの子が嘘をついている可能性もゼロじゃないはず。

 

・・・よし、ならば試すしかあるまい。というか試さなければいけない気がする。だってありえないんだもん。

 

 

「絵里さ・・・じゃなかった、えりちかちゃん?ちょっとお願いがあるんだけど、いいかな?」

「ん~?どしたのみずき?」

「くっ!?・・・あ、あの、1曲踊ってもらいたいなぁって。えりちかちゃんの踊り見てみたくって。」

「うん、いいよ~♪」

 

 

上目づかいで首をかしげるその可愛らしさに昇天しかけつつも、なんとかそれに耐えた僕のお願いがとおった。

 

僕のことを"みずき"と呼んでるから、この美幼女が絵里さんだったとしても、記憶はちゃんと引き継がれてることになる。記憶があるというのなら、本物の絵里さんなら、きっと僕を魅了するダンスや歌が見れるはず。絵里さんでないのならそもそも踊れないはず。

 

さぁ、本物か偽物か、確かめさせてくれ―――――

 

 

 

 

♪かなしみに~と~ざされ~て~ なくだけの~き~みじゃな~い~♪

 

 

 

 

「はああああああああああ可愛いよおおおおおおおおおおお!!」

「うわっ!みずきくるしいよ~っ」

 

踊りも完璧で歌も最高。確実に絵里さんだと分かったうえで、小さい身体をめいっぱい使って踊り、幼くなった声で歌っている姿を見るというこのギャップのすごさ。

 

普段はお姉さんキャラとして定着している絵里さんのこんな子供っぽい様子を見れるだけで僕はもう感無量っ!とにかく可愛くて仕方がなくて、思わず僕は絵里さんを抱きしめていた。

 

 

「可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い」

 

「み、みずき・・・くるしい、くるしいよぉ」

 

 

 

 

 

「ねえ、誰に可愛いって言ってるの?もちろん穂乃果にだよね?」

 

「あ?」

 

 

 

 

気が付くと後ろにはいつもの穂乃果が立っていた。いつものような目で僕を見つめてきているためいつもなら何かしら反応するのだが、今の僕にとっては穂乃果すらもどうでもよくなっていた。

 

「ああぁっ可愛いよおっ♪」

 

「ねえだから誰に可愛いって言ってるの?他の女ならゆるさな「ほのかー!ほのかもあそぼー!」きゃああああああああ何この子すごく可愛いいいいいいっ!!!」

 

 

あ、穂乃果陥落。

どうやら穂乃果もこの絵里さんの可愛さにやられたようだ。まぁ仕方ないよ、こんなに可愛いんだもの。

 

「ねえねえ穂乃果にも抱っこさせてよぉ!」

「やだね、今は僕が抱っこしてるんだから「えりちかほのかのところいくー!」はいわかりました。穂乃果、どうぞ」

「やったぁ♪ああぁん絵里ちゃん可愛いよぉぉっ♡」

 

絵里さんにお願いされたとあっちゃ仕方ないということで穂乃果に絵里さんを渡す。穂乃果もずいぶんと絵里さんに魅了されてしまっている・・・あれ?

 

「あれ、なんで穂乃果はこの子が絵里さんだってわかったの?」

「だって、匂いが絵里ちゃんのだったし、目の色も絵里ちゃんのと一緒だし、何より金髪だったから・・・」

「に、匂いって・・・」

「みーくんの周りに取り付く女の匂いは全部把握してるよ。もちろん、みーくんのもね♡・・・浮気したら、わかるよね?」

「っ!?」

 

せっかく可愛い可愛いえりちかちゃんを見て和んでいたというのにいきなりどん底に落とされた気分にさせる穂乃果さんマジぱねえっす。

関係なしとばかりに絵里さんを可愛がっている穂乃果。はぁ、僕も絵里さん可愛がって和みたい。

 

 

「おまたせ~♪」

「お待たせしました・・・って、穂乃果は何をやってるんですか?」

「あぁ、ことりちゃんと海未さん・・・見てれば分かるよ」

「??」

 

ことりちゃんと海未さんの2人が来たが、それにも反応せずに穂乃果は愛でている。

 

「はぁぁ可愛いっ♡みーくんとの子供にしたいよおおっ!!」

「穂乃果のやつ、また変なこと言って・・・」

「瑞希、あの子は何なんですか?なんだか見覚えがある気がするのですが」

「あぁ、そのはずだよ。だってあれ絵里さんだもん」

「!?」

「えぇ!?あのかわいい子、絵里ちゃんなの!?」

 

2人に正体を教えると、当たり前だけど驚いた。そりゃそうだよね、いきなりあの小さい子が絵里さんだなんて言われて信じられるわけがない――――

 

「穂乃果っ!私にも絵里を貸してください!」

「じゃあ海未ちゃんの次にことりにもお願いっ♪」

「うんっ♪みんなでかわいがろうね~♪」

 

え、嘘でしょ。

僕が正体を教えるや否や、すぐさま穂乃果の隣に行って絵里さんを貸せとか言い出した。みんな順応するの早すぎやしないかな。

 

 

 

「ぶほぁっ!!」

「海未ちゃん!?」「う、海未ちゃあああああああんっ!!!」

「えっ!?」

 

穂乃果から絵里さんを受け取って1分も経たないうちに、海未さんは鼻血を出しながら倒れてしまった。

な、何があったんだ・・・!?

 

「海未ちゃんが絵里ちゃんの上目遣いにやられちゃった!!」

「な、なんだって?」

「ことり~、あそぼう・・・?」

「ふあぁぁ」

「ことりちゃん!?」

 

次はことりちゃんが上目遣いにやられ、またもや鼻血を出しながら床に横たわってしまった。

・・・えりちかちゃん、恐るべし・・・!

 

 

「どうしたんですか!?」

「何があったのよ!」

「穂乃果ちゃんの悲鳴が聞こえたにゃ!!」

「い、1年生の3人組・・・」

 

悲鳴を聞いて、1年の3人が駆けつけてきた。

 

「う、海未ちゃんとことりちゃんが・・・」

「え?海未とことりがどうし――――きゃあ!?」

「真姫ちゃんどうしたの――――海未ちゃん!?ことりちゃん!?」

「2人ともそんな顔してどうしたの、ってええ!?2人が鼻血出して倒れてるにゃ!?」

 

2人の悲惨な状態をみて驚く3人。これ、絵里さんがやったんだよって言ったらどうなるのかな。

 

「実はそこにいる子、信じられないだろうけど絵里さんなんだよ。その子の上目遣い見て2人はやられたんだ。」

『ええ!?』

「あ~!まき、はなよ、りん~!あそぼ~!!」

 

言うが早いか、えりちかちゃんが穂乃果の元を離れ、3人のところへ来た。歩く姿が何とも可愛らしい。

 

「こ、これがあの絵里だというの・・・!?」

「あ、あり得ないです」

「絵里ちゃん可愛いにゃ~!」

「あっ!凛ちゃん!?」

 

凛ちゃんが歩いてきたえりちかちゃんを抱きしめていた。このパターンってまさか?

 

「にゃぁっ!!」

「凛ちゃん!!」

 

やっぱり、えりちかちゃんの可愛さにやられたようだ。上目遣いのえりちかちゃんの破壊力・・・恐るべし!

 

「はぁぁんっ!!」

「ヴェエッ!!」

「花陽ちゃん!!真姫ちゃん!!」

「凛ちゃんに続いて2人まで・・・!」

 

1年生の3人が絵里さんを見て3分で全滅という修羅の状態に。えりちかちゃん1人で世界壊滅できるんじゃないのかな。

・・・あれ?そういえば僕も上目遣いを食らったはずなのになぜ平然としてるんだ?もしかして僕が食らったそれよりもっとすごいのを食らったとでも・・・?

 

「みんな~♪みんなのアイドルにこにーが――――ひぃ!?」

 

いつものノリで来たにこさんが絶望したような表情。それもそのはず、だって5人が鼻血を出しながら倒れてるんだから。

もしかしてにこさんも・・・いや、可愛い妹さんたちがいるにこさんに限って、そんなことはないだろう―――

 

「ぶほぉぁっ!!」

「にこさあああああああああああん!!」

 

そんなっ!?にこさんまでもが撃沈!?妹もちで小さい子たちの可愛らしい姿なんていくらでも見てるはずのにこさんが・・・そんな・・・!

 

「あれ~?なんでみんなたおれちゃったの~?ほのか~、みずき~?」

「あ、あはは・・・」

 

言えない。えりちかちゃんが可愛すぎてみんながやられたなんて言えない。

 

にしても、これは非常にまずい。

絵里さん除く8人のμ'sのうち、すでに穂乃果とのんちゃん以外のみんながやられてしまった。

そしておそらく、このえりちかちゃんの一番の被害者になるのは間違いなくのんちゃんだろう。のんちゃんがこんな絵里さんをみておかしくならないわけがない。

なんとしても、のんちゃんが来るまでに何とかしなくては。そのためには・・・

 

「穂乃果、この絵里さんを連れてどこかへ逃げるんだ」

「えっ!?ど、どうして?」

「ここにもしのんちゃんが来てしまったら、どうなる・・・?」

「っ!!そっか、まだ希ちゃんはやられてなかったんだね。希ちゃんが今の絵里ちゃん見ちゃったら確実にやられちゃうもんね!」

「頼んだよ穂乃果・・・」

「うん、まかせてみーくん!!って、あれ?絵里ちゃんは―――」

 

穂乃果は僕のお願いをすんなりと受け入れてくれた。しかし、肝心の絵里さんが見当たらない。さっきまで足元にいたはずなんだけどな。

 

 

 

「え、絵里ち!?なんでそんな小さくなってるん!?」

 

 

 

 

「えっ・・・?」「絵里ちゃん!?」

 

「のぞみ~!みんながあそんでくれないの~、だからあそんで~!」

 

 

 

いつの間にかのんちゃんが来ていたらしく、絵里さんはのんちゃんの足元にいた。

 

まずいでこれ。これを避けてたのに・・・

どうなることやら―――

 

「あぁ絵里ちっ!なんでこんなに可愛くなってるん!?」

「のんちゃん!?」

 

やべえ、のんちゃんが飛び始めちゃった。絵里さん含む3人がただ茫然と眺める中で、1人ピョンピョン飛び跳ねてらっしゃる。

 

「のぞみ~、うさぎさんになるの~?」

「うわあああああああああああえりちいいいいいいいいいいいい!!」

「希ちゃん!!!」

 

次は床をゴロゴロと転がり始めてしまった。やばい、この副会長ヤバい。

部室内をゴロゴロ。他のみんなや鼻血を気にせずに転がりまわっているあたり、周りがまったく見えてないんじゃないかな。

 

「のぞみ、だいじょうぶ?」

「あぁ!絵里ち!可愛い!あぁっ!!!」

「のんちゃんさすがに壁に向かって頭突きはまずいよ!!」

「希ちゃん落ち着いて!!」

「のぞみなにしてるの~?あたまいたいいたいするよ~?」

「はっ!?絵里ち、大丈夫やで!絵里ちがいればうち何でもできるから!」

「ほんとう~?」

「あはぁぁっ!!可愛いっぶほぉぁっ!!!」

『希ちゃん(のんちゃん)!!!』

 

ついにのんちゃんも鼻血を出してしまったようだ。あぁ、のんちゃんまでも―――

 

 

「ふ、ふふっ、うちはみんなと、違うんや・・・!」

「!?」

「お~のぞみがおきた~♪」

 

鼻血を出しつつもなお起き上がるのんちゃん。絵里さんへの愛が、ここまでの力を生み出しているのかっ!

 

ん?絵里さんが何やらもじもじしながらのんちゃんを見ている。なんだ・・・?

 

「の、のぞみ・・・?」

「え、ど、どしたん絵里ち?」

 

本能が悟った。あ、これはヤバいやつや、と。

 

 

 

 

 

「のぞみ、いつもありがとう。だいすき!」

 

 

 

 

「絵里ちああああああああああああっ!!??」

 

 

 

 

「希ちゃああああああああああああんっ!!」

「あぁっ!これまでにない倒れ方!!!」

 

のんちゃん終了のお知らせ。

のんちゃんは噴水のように鼻血をまき散らしながら倒れこんでしまった。やはりのんちゃんが一番の被害者になってしまった。

 

 

 

ここまで、9人中8人撃沈。残ったメンバーは穂乃果だけ、僕含めても2人だけ。なんでこうなったんだろう。

 

「ねえねえほのか~、みずき~、みんなどうしちゃったの?」

「え゛?あ、あはは・・・」

「絵里ちゃんは知らなくてもいいかなぁ、あはは」

「む~、ならふたりとも、えりちかとあそんで~?」

 

みんなしてやられてしまったため、絵里さんと相手できるのが2人だけ。まさかの全滅まであるのか?

 

「絵里ちゃん、穂乃果と一緒に遊ぼう?」

「わーい♪ほのかだいすき~!」

「ぐっ!!・・・か、可愛いっ・・・穂乃果もやられちゃうかも」

「穂乃果!今お前がやられたらまずいんだけど!気を付けて!!」

「ねえねえほのか~」

 

絵里さんが穂乃果に何かを言いたげな様子。もじもじしてる姿が何とも愛らしくて可愛い。って、そうじゃない、こうなった時、誰も耐えることができていない。ということは―――

 

「穂乃果!絵里さんをみるな!!」

「えっ?」

「ほのか~」

 

絵里さんを見たら遅いと伝えたものの、時すでに遅し。

 

 

 

「ほのかはみんなのたいようなんだよ~!えりちかもね?ほのかのことだいすきなんだよ~♪だからありがとうっ!」

 

 

 

「おほぉぁっ!!」

「穂乃果あああああっ!?」

「み、みーくん・・・」

「ほ、穂乃果!」

「上で、待ってる、ね・・・」

「ほ、穂乃果ああああああああああああ」

 

穂乃果撃沈。あぁ、最後の望みが・・・

 

「みずきみずき~。なんでほのかもたおれちゃったの~?」

「くっ・・・」

 

この子には何の罪もないんだ。だけどここまでの被害を与えたえりちかちゃんはやはり悪魔。いや天使か。

 

「ねぇねぇみずき~?」

「ご、ごめんえりちかちゃんっ」

 

絵里さんの顔を見てはいけない。みんな、絵里さんのもじもじした姿からの言葉でやられている。

 

「みずき~、ちょっとしゃがんで~?」

「えっ?あ、はい。なんでしょうか?」

 

上目づかいはさっき耐えることができた。言葉だけなら何度も聞いた。ならあとは顔さえ見なきゃいい。

 

 

 

そう、簡単なことだ―――

 

 

 

 

「みずき、いつもありがとうっ!だいすきっ!」

 

 

 

 

 

 

「うわあああああああああああっ」

 

 

 

 

ほ、ほっぺ、ほっぺにキス・・・ぐっ。

 

 

 

みずきは めのまえが まっくらになった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ううん・・・?ここは、部室かしら?」

 

「みんなはいるのか――――ひぃぃっ!?み、瑞希!?穂乃果!!希いいいいいい!!!!」

 

 

 

 

「み、みんなをこんなひどい目に合わせたのは誰なのよおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

犯人は、絵里さんでした。

 

 

 

 





本当に遅れてしまって申し訳ないです。

記念回なんだから記念日にあげなきゃいけないだろうとは思っていたのですが、リアルの都合もあってなかなか書けませんでした。申し訳ないです。



今回の回、いかがでしたでしょうか?

雑な面があるかもしれませんね、申し訳ない。


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