スプリガンズ~戦姫絶唱シンフォギア~ 作:K-daisuke
~5年前・???~
炎上する建物の中、大勢の人々が逃げ惑っていた…。多くは研究員や職員…そしてそれを追いかけながら建物を破壊していく白衣の青年と二人の少女。少女たちは銀を基調とした鎧のようなもの…シンフォギアを纏っていた。
『彼女のいない世界に意味などない!!世界が彼女を殺したのなら私は世界を殺そう』
青年はそう叫び、少女たちとともに進む…それを呆然と見つめる…三人の少年。やがて青年は少年達に気づき…そして…手にした銃を少年の一人に向けたのであった。
『お前たちさえいなければ彼女は!!』
~5年後・マンションの一室~
「ヤメロォォォ!!」
そう言ってベッドから起き上がる長身の青年。鍛えられた身体に汗をにじませ、荒い息を吐いている…青年は呼吸を整えると汗を拭う。
「また…あの夢かよ……」
青年は呟くように言うとゆっくりと立ち上がり、水を飲もうと冷蔵庫のほうへ向かった。
「最近は少なかったんだけどな……」
冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出し、飲むと一息つく。
「あれから5年か……」
そう呟き、外を見る青年…その向こうには町並みが見えていた。町並みをしばし見ていると不意に携帯にメールが届く…
「おっと、メールか…」
携帯を操作しメールを見る。そこにはこう書いてあった。
『日本国内にて対象の目撃情報アリ。座標を送る』
添付された座標データを見るとジャンパーを羽織り、部屋を出る青年。彼は駐車場に止めてあるバイクに乗る。
「この座標までは遠いな…けどいかねえとな」
バイクを走らせ、座標の地点に向かう青年。彼の名は轟・宗助。何でも屋を営む青年である。
~日本国内…山間の集落付近~
深夜…ソレは現れた。人々を襲う異形の怪物…ノイズ。特異指定災害であり人類が抵抗することがほぼ不可能な存在。ノイズは悠然と集落へ向かっていた…
「全く、面倒なこった」
たまたま、集落で休憩していた宗助はノイズを見ると呟く。そして、あろうことかノイズのいる方向へと駆け出した。
「ま、むしゃくしゃしてたし暴れますか」
ノイズへと向かう宗助。走りながら腰部に光が集まるとベルトのようなものが現れていた。
「スプリガン・オンステージ!!」
その言葉とともに彼の周りを光が包み込む。光が晴れるとそこには全身が黒く機械的になり、白いプロテクターを身にまとい、顔を仮面で覆った戦士が立っていた。
『さて、暴れますか』
戦士が呟くと同時にノイズが襲い掛かる…しかし戦士はそれを受け止め、そのまま投げ飛ばしたのだ。
『俺に出会ったのが運のつきってな…』
右手にフォニックゲインを収束させる戦士。彼は歌わない…その身が既に聖遺物と化しているが故に…そして彼は知らない…この地に向かう一振りの剣のことを…彼はスプリガン。その身を完全に聖遺物と融合させたいわば人型の聖遺物である