スプリガンズ~戦姫絶唱シンフォギア~ 作:K-daisuke
~私立リディアン音楽院・地下…特異災害対策機動部本部~
「ここが本部だ。今日から君には特別職員として勤務してもらう」
弦十郎に案内され、本部にやってきた宗助。あれからヘリの中で弦十郎と話した宗助は、特異災害対策機動部に入ることとなったのだ。
「ひぇぇ~すごい設備っすね……」
辺りを見回し呟く宗助。辺りには様々な設備があった。
「これからはここの出入りは自由だ。好きにしてもらって構わない」
「そうですか…助かります。ところで……俺のことなんですが…」
「ああ…君のことは一応報告させてもらう」
静かな口調で言う弦十郎
「そうですか…わかりました…あと、俺の単独行動の許可の方は?」
「そっちの方は何とかして見せるさ…その代わり、戦力としてあてにさせてもらうぞ?」
「構わないっすよ。元々そのつもりですから」
笑みを見せる宗助。そこへ通路の向こうから一人の女性が歩いてくる。
「あらら、あなたが新人さん?」
「そうですけど…あなたは?」
「私は桜井了子。特異災害対策機動部二課の研究者よ」
「存じてますよ。桜井理論の提唱者でシンフォギアシステムの開発者…ですよね?」
「あら、私のこと知ってるのね」
笑みを見せる了子。
「昔、聖遺物を研究してる施設にいたんで…その筋では有名人ですよ」
「それはうれしいわね~あ、そうそうあなたの身体についてデータを取らせてもらうけどいいかしら?」
「構わないっすよ…ジャンジャン取ってください…」
「じゃあ、後でメディカルルームにね」
そういってその場を後にする了子
「…フゥ…面白い人だな……」
呟く宗助。その後彼は弦十郎に案内されながらメディカルルームに向かった
~数日後リディアン周辺の市街地~
「さてと…今日の夕食は何にすっかな~」
市街地付近に用意されたマンションへと歩き、帰宅している宗助。検査の結果が出てからの数日間、彼は本部の仕事を手伝う傍ら、何でも屋として情報を集めていた。というのもここ数日は出動の機会がなかっただけなのだが…
「お、お好み焼き屋か。いいね、お好み焼きにしよう」
彼はお好み焼き店の前で立ち止まる。その前方から一人の女子高生が走って来ていたのに気づかず、ぶつかってしまう。
「おおっと…」「ひゃうっ!?」
驚き、転んでしまう少女。
「大丈夫か?お嬢ちゃん」
手を差し伸べる宗助。
「イタタ…あ、大丈夫です」
手を取り立ち上がる少女
「気づかずぶつかっちまって悪かったな」
「いえいえ!前を見てなかった、私の方が悪いですよ」
「いや、俺も考え事してたからな…お相子だ」
笑みを見せる宗助。それにつられて少女も笑みを見せる。
「ところで、なんで急いでたんだ?」
「えっと、それは…」
「どうしたの響?」
店の扉が開き、もう一人の少女が出てきて声をかける
「未来~、ゴメン、遅くなっちゃった」
「いいよ、響。そこまで遅くなってないし…それでそっちの人は?」
「えっと、急いでたらぶつかっちゃって…」
「もう、響ったら!すみません、響が迷惑かけちゃって」
頭を下げる少女。
「いいさ、考え事してた俺も悪いしな」
気さくに言う宗助。
「ところで君たちはリディアンの生徒だよね?」
「そうですけど…」
「やっぱりな。制服が見たことあるなって思ったんだ。俺は何でも屋をやってんだけど…最近になってリディアン音楽院から仕事が入って…なんか縁があるなって思ってな」
頭をかきながら言う宗助
「そうなんですか」
「ま、これもなんかの縁だ。これをあげるよ」
そういって名刺を渡す宗助。
「何でも屋・轟宗助…これって」
「何か困ったことが起きたら、言ってくれ。ぶつかっちまった詫びも込めて無料で引き受けるぜ」
笑みを見せながら言う宗助
「あ、そうだ。ついでに名前だけ教えてくれるか?無料にするってメモっておかないとな」
「いいですよ。私の名前は立花響です」
「響ちゃんか…いい名前だ。君の方は?」
「小日向未来です」
「未来ちゃんね…また学院であうかもしれないから、その時はよろしく頼むぜ」
笑みを見せ、その場を後にする宗助。これが響達との最初の出会いであった