るーちゃん無双   作:るーちゃんLv255

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外に出てみたるーちゃん。今回は学園生活部に出番はないようです。


第22話 じゅんび

とりあえず駐車場までやってきたるーちゃん。しかし、どれがめぐみの車なのかを聞かずに飛び出してきたため棒立ち状態でした。

当然周囲はあいつらだらけなのですが、未だに段ボールを被っているためかその大半は遠巻きに見ているだけでるーちゃんに襲い掛かる様子はありません。何体かドン引きしている個体がいるようですが、彼らはそれなりに知能の働く強敵なのでしょう。もっとも知恵を働かせたところでどうにかなるほどあいつらとるーちゃんの差は小さくありません。ゾウリムシがどれだけ工夫を凝らしたところで太陽を投げ飛ばすことなどできないのと同じです。

とりあえず誰も襲ってこないし、片っ端から試せばいいかと楽観的な結論に至ったるーちゃん。近くの車から順に見ていきます。

空はどんより曇り空。なんだか雨が降りそうな天気でした。

 

ようやくめぐみの車を見つけたころには、ぽつりぽつりと雨が降り出していました。エンジンかかるのかやパンクしてたりしないかなどを確認しているるーちゃんを背景にあいつらの群れが続々と校舎に雪崩れ込んでいきます。どうやら雨が嫌いなのは相変わらずのようです。

しばらくめぐみの愛車を(好き勝手に)弄くりまわしていたるーちゃんも、ちょっと傘でも買ってくるかと思い立ち、モノリスをレインコート代わりにすたすたと学校を出ていきます。一応どこに行くのか伝えておかないとりーねーが怒りそうだなと考えたるーちゃん。異様によく通る口笛をぴぃぃぃーっと吹いてラ・ネージュを呼び出すと、『傘買ってきます』とだけ書いたメモを運ぶよう頼んでおきました。これでたぶん怒られることはありません。現在進行形で校舎に乗り込んでいく元生徒の群れのことは完全スルーしていますが、るーちゃん的にはまるで脅威にならないため仕方ないことです。たぶん誰かがなんとかするでしょう。くるみさんとか、きーさんとか、生徒の群れに押し流されていくポニーテールとか。

 

傘を求めて街をうろつくるーちゃん。道中でも雨を嫌ったあいつらが雨宿りをしている現場がちらほら見られますが、誰に迷惑かけているでもないしとりあえず放置です。片っ端から被せてやるほどのダンボールもないわけですし。

たまに雨を克服したのか元々苦手でなかったのか余裕かましてるーちゃん目掛けて突っこんでくる個体もいるようですが、雨に濡れて風邪を引いてしまってもかわいそうだなと思ったるーちゃんはそれらを掴んではとんでもない勢いで振り回して水気を吹き飛ばし、脱水の終わったやつから順に屋根のある家の中へと放り込んでいきます。水気と一緒に血液とか腕とか頭とかがぶっ飛んでいってしまう個体もいますが脆いのが悪いのです。身体が弱っているときに雨に打たれるなんて健康に悪いから絶対だめです。るーちゃんとのお約束だよ。

 

そうして歩いていると、一軒のコンビニが目に付きました。棚やら何やらをバリケードに、あいつらの侵入を防いでいるようです。中でギャーギャー大騒ぎしていることから人がいるようです。人がいるならここで傘買えばいいや、とるーちゃんはコンビニへと向かっていきます。

しかし、買い物をするためにはまずコンビニ前に群がっているあいつらをどうにかしないといけません。るーちゃんは手頃なバスを引き摺ってくると、群がるあいつらを誘導して中に詰め込んでいきます。一通りみんなが乗車したのを確認すると、るーちゃんはアクセルとハンドルを固定して窓から脱出します。コンビニ発来世行きバスガイドのるーちゃんでした。

遠くでバスが盛大に事故をおこしたような音が聞こえてきたあたりでるーちゃんはコンビニに入店しました。あいつら相手ならどうにか防げるバリケードでも、るーちゃんの侵入はどうにもなりません。素早さ255掃除255のるーちゃんによってバリケードを構成していた棚やら何やらは一瞬にして通常の配置に戻されてしまいました。あっという間に片付けられてしまった店内は商品が無事ならこのまま営業できそうなレベルです。中に立て篭もってたらしいモヒカン達が「あ、何してんだお前!」と騒ぎ出す頃には既にるーちゃんビニール傘を持てるだけ持ってレジに向かっていました。さっさと会計をしろ、といわんばかりの目でモヒカンを見てますが、彼らは店員ではありません。なんだこいつ的な視線をるーちゃんに向けるばかりでした。

 

「おい、こいつ多分あれだよな?この前合流してきた幼女打倒し隊が追ってるとかいう・・・」

「ああ、間違いなく例のやばいやつだ・・・。だが、感染したやつを連れ歩いてるって話じゃなかったのか?」

「あれは非常食だって噂だから、もう喰っちまったに違いねえ」

店内で割と失礼なことをぼそぼそ言ってるモヒカン達を背景に、るーちゃんは駐車場でモヒカン達の車を弄繰り回していました。どうやら食料調達中に車が壊れて篭城していたようで、るーちゃんに傘の代金代わりに修理を依頼したようです。修理255のるーちゃんにかかればちょっとした車両トラブルなどあっという間に解決するのですが、モヒカンがぶつぶつうるさいので今日のるーちゃんはちょっとスローペースです。やるき0(最大値255)です。

「どうする?やるか?」

「だが、片手でビルを投げ飛ばすって聞いたぞ」

「瞬間移動するとか言ってたやつもいたな・・・勝てるのか?」

「そんなもん噂だろ、所詮は幼女だ。やってやる!」

モヒカンのうちの一人が敵意を露にした瞬間、駐車場から鉄骨が飛んできてそいつの頭を吹き飛ばしました。明らかに投擲後とわかる姿勢で一仕事終えた表情をしている幼女がいるため犯人は明白です。残ったモヒカン達が始末までのあまりの速さに戦慄していると、るーちゃんはまだやるかと言わんばかりの挑発的な笑みを向けます。最近ずっと学校にいたから、派手に動き回りたい気分になっていたようです。

しかしモヒカン達は即座に降伏の意思を固めたようで、さっさと揚げれるかぎりの白旗を揚げていました。仲間の仇を討つという発想はないようです、モヒカンにあるまじき高い危機回避能力を持っているようでした。

 

そうこう揉め事を起こしてみたり、部品を求めて他の車両を解体したりと時間を潰し、モヒカン達の車が直る頃にはすっかり夜更けになっていました。るーちゃんとモヒカン達はコンビニで缶詰パーティーをしてお腹を満たすと、それぞれの拠点へと帰ることにしました。るーちゃんは攻撃してこないモヒカンには寛容なのです。優しさ255です。

別れ際にモヒカン達から「駅周辺にはお前を狙っている俺らの仲間がわんさかいるから、絶対に来るんじゃないぞ」なんて情報ももらったるーちゃんは、たくさんの傘とみんなへのおみやげの缶詰を放置されていたタクシーに詰め込むとそれを丸ごと抱え上げて学校へと戻っていくのでした。




モヒカンとて人です。たまには頭がいいやつもいるでしょう。
あいつらとて人でした。たまには頭がいいやつもいるでしょう。
共通するのは触らぬ神に祟り無しと理解していることです。

そのころのご当地ヒーロー
「こう雨が降っていると、生存者も感染者も出てこないから面倒だな・・・・・・ってバスがなz
衝突、轟音・・・そして爆発。雨の日だったこともあり、付近に事故の目撃者はいなかった。

そのころのラ・ネージュ
(めっちゃ校内に入って来てるな・・・これは危険か?)
「くるっぽー」
(お気楽なやつめ、これだから鳩というのは・・・)
「誰が鳩だ」
(!!?)
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