東方空雲華【完結】   作:船長は活動停止

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レイセン、十分で描いたのでかなり雑です。


【挿絵表示】


それと橙矢君の新しい刀、童子切ですが、これは狂い帽子屋さんからのアイディアです。ありがとうございます!

ではではどうぞ。



永遠の罪 ~Create A Sensation Fan~

 

 

 

 

 

月の兎に手足を縛られて身動きを取れなくなった橙矢は月の都へと連行されていた。

「……………………なんだよこれ」

橙矢の手には縄の上に何か透明な縄で縛られていた。

「それはフェムトファイバーといってねフェムト、つまりは須臾。須臾とは時間でいう千兆分の一。その意味が分かるかしら?」

「どっちにしろ俺が動けないことは分かった」

「理解が早くて助かるわ」

「………で、俺が今置かれている立場を説明してくれるか?」

「そうね………連行されてるわ」

「んなこと分かってる」

地べたに座らされている橙矢に対して後ろには警備の月の兎が数名。そして前方には豊姫と刀を携えた女性が椅子に腰かけており、その背後ではサグメが佇んでいた。

「…………貴方が東雲橙矢ですか」

刀を構えた女性が橙矢を視界に入れて口を開く。

「…………あぁそうだが」

「事情はお姉様から聞いた。何故貴方がこのようなことをしたのかは理解が出来ませんが一応理由は聞きます。何故月へ?」

「…………何故、だァ?んなことてめぇらが一番分かってんだろうが!幻想郷を壊しやがって……!」

「……黙れ穢れた下郎が!!」

橙矢が怒りのまま叫ぶが背後に控えている玉兎により地に叩き付けられて無理矢理口が閉ざされる。

「ッ………!」

「貴方達、別にそこまでする必要はありません。理由を聞いたのはこっちです。故に彼は話す権利がある」

「……………」

「………ケッ、常識のねぇ奴だな。勝手に人の口を閉ざすなんざ」

「まぁそう怒らないでください」

「……質問には答えた。今度は逆にこっちから質問する。……文句ないよな?」

「……答えられる質問なら、ですけど」

「何で幻想郷を攻撃する?確かに地上は穢れまみれ。浄化しようと思うのも仕方ない。だがなんで今なんだ?お前らだったらとっくの昔にやれてるはずだ」

「………それはお姉様から」

「そうね。私がはじめに提案したんだもの。私には答える義務があるわね」

「………」

「………はじめは唐突なものよ」

「豊姫」

サグメが声をあげるが豊姫がそれを止める。

「………八雲紫が攻めてきた年に私達月人はある対策を練っていたわ」

「……………」

「……貴方の思ってることと同じことよ。まさかまさかのそのまさか。地球全土を浄化させること。もう二度と月への進行を許さないために」

「…………………だから?」

「そう、だからその手始めとして幻想郷を、よ」

「………………へぇ」

ミシミシと縄が軋むと千切れる。

「………そんなの俺が許すとでも?」

だがフェムトファイバーが千切れなかった。

「………許してもらわなくても結構よ。だけど所詮この世は力の差で決まるの」

「だったら俺に従いやがれ……!」

強化をして千切ろうとするがびくともしない。

「厄介だな、このフェムトファイバー…だっけか?」

「須臾よりも早く動かなければそれは解けないわ。ま、無理だけど。…………さて、次に貴方をどうしましょうか」

「………俺は別にどうこうされても何か言うつもりはない………けどな、幻想郷にこれ以上手を出したら………分かってるんだろうな」

睨み付けるが豊姫は肩を竦めるだけだった。

「それは怖いわ。ま、特に貴方をどうこうする気はないわ。……特等席で見せてあげる」

「……特等席?」

「えぇそうよ。……依姫」

「はい」

依姫は刀を抜くと振り上げる。

「貴方には少し眠ってもらうわ」

一気に振り下ろして肉を深く抉った。

「…………………ゥッ!」

鮮血が舞い、血が地に飛び散る。

「……ッ。…意外………だな……。穢れなきこの地に………俺みたいな………穢れまみれの血が付くが……」

「この際は仕方無いわ。だけど安心なさい。貴方にはまだ死んでほしくないの」

「ハッ……どうせ最後には殺すくせになにをほざいていやがる………」

「貴方にはさらに地獄を見てもらいます」

「ッ!まさか………やめろ!!」

橙矢を余所に豊姫は能力の使って地球とを繋げる。

豊姫の口が三日月の歪まると扇子を広げた。

「さぁ始めましょう。幻想郷の浄化を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かを感じ取って紫は上空を見上げる。

「……………始まるのね」

幻想郷に開いた穴から月の都が見える。だがこっちからは向こうへは行けない。たとえ紫であってもだ。

「……………」

「紫様。これは一体………」

藍が近くに現れる。

「……どうやらやられたようね」

スキマを開くとその中へと入っていく。

「………藍、貴方も着いてきなさい。……東雲さんを連れ戻しに行くわ。それに月人に止めに」

「……………御意」

藍もスキマへと入り、そのスキマは閉じられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「馬鹿!やめろ!」

何とかもがくがフェムトファイバーはびくともしない。

そんな中で豊姫は扇子を片手に幻想郷へと歩んでいく。

「待ちやがれ!!」

「押さえておきなさい」

すると玉兎が一斉に橙矢を押さえ付ける。

「………ッ!」

「穢れたものを浄化する。これの何がいけないのかしら?」

「浄化すればなんでもいいってわけじゃあねぇんだよ!」

「……………」

無言で橙矢に背を向けて歩を進める。

 

 

 

 

 

「あら、オイタはそこまでですわ」

 

 

 

 

 

豊姫の能力によって開かれた地上へと道が閉ざされた。

「…………………まさか貴方が戻ってくるとは思わなかったわ」

不敵な笑みを浮かべて目線を上に向ける。そこには妖怪の賢者とその式神が月人と玉兎を見下ろしていた。

「八雲紫、尻尾を巻いて貴方は逃げたんじゃなくて?」

「あの時は東雲さんに逃がしてもらっただけよ」

「……また逃げるだけでしょう?」

「……さて、どうでしょうね。私も久し振りのお遊びですもの。楽しませていただきますわ」

スペルカードを引き抜くと突き付ける。

「藍、貴方は東雲さんを保護なさい」

「分かりました。お気をつけて」

「分かってるわ。前回のような不覚はもう取らない」

そう言うと弾幕を放つ。

「………面倒ね」

依姫は抜き身の刀で打ち落とす。

「廃線〈ぶらり廃駅下車の旅〉」

巨大なスキマが開いて電車が走り抜ける。しかし豊姫が扇子を振って風を巻き起こさせて電車を破壊する。

「……………ッ」

「軽いわねぇ。これが外の世界の科学力かしら?」

「いえ、貴方達二人を止めれれば良かったわ」

「ッ!まさか!」

橙矢の方を見ると丁度藍が橙矢を押さえ付けていた玉兎を吹き飛ばしたところだった。

「退治屋無事か?」

「……何とかな。それよりなんで来たんだ?」

「話は後だ。とりあえずここを抜け出す」

「……………そうだな」

「あの男を逃がしてなりません!」

「私が」

サグメが動こうとするが依姫に止められる。

「私がやります。下がっていてください」

少し屈むと藍目掛けて駆け出す。

「む、やる気か……!」

「駄目だ藍さん!逃げろ!」

「え?」

「もう遅いですよ」

すでにふところに潜り込んでいた。

「チッ!式輝〈プリンセス天狐-Illusion-〉」

爪を振り上げ、刀と甲高い音を立てて激突する。

「……ッさすがは月人だな!このスペルを受け止められるとは思わなんだ………ッ!」

「貴方と下らない話をしてる暇は無いの。消えてくれないかしら九尾の狐」

すると依姫の全身から光が立ち上る。

「可美葦牙彦舅尊よ。その活力を以て我の敵を薙ぎ払い給え」

藍を弾くと橙矢へと標的を変えて刀を振り下ろす。

「ッ俺!?」

「退治屋!」

刀が橙矢を裂く寸前藍が間に割り込んでその身で受けとめる。

「藍さん!?」

鮮血が吹き出て血が飛び散る。そして崩れ落ちて橙矢にもたれ掛かる。

「……邪魔が入りましたね」

再び刀を上段に構える。

そして振り下ろす。その光景が橙矢には嫌にゆっくりに見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………」

目の前に迫る刀。だが橙矢の心は酷く落ち着いていた。いや、落ち着いていたというよりかは何も考えていなかった。ただ崩れ落ちてもたれ掛かっている藍を見ていた。

「…………また、駄目…………だったか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――ふざけるな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……もう二度と………失わせはしない」

フェムトファイバーの紐が音を立てる。だがそれでも千切れはしない。

だったら…………

「だったら……須臾よりも早く千切ればいい話だろうが――――!」

動け、光よりも、何よりも、須臾よりも―――!

「動きやがれくそ野郎がアァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――瞬間、フェムトファイバーの紐が千切れ、目の前に迫っていた刀を掌で掴み止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんかよく分からない。

感想、評価お待ちしております。

では次回までバイバイです。
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