東方空雲華【完結】   作:船長は活動停止

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これから一週間二週間リアルが忙しくなりますので次回から投稿が遅れるかもですm(__)m





第四十四話 狂喜乱舞

緋想の剣で裂かれて口から血を吐いた。

「ッ!お前、殺したはずじゃ……」

「ハッ、天人はあれだけの火力だけじゃ殺せないわよ」

得意気に胸を張る。

「……天人は煩悩を捨てた者がなる奴と聞いたが……おかしいな。俺の前にいる天人は煩悩まみれじゃねぇか」

「五月蝿いわね。少し黙ってなさい」

地を蹴り、橙矢に迫る。

「ッ!」

緋想の剣を弾いて続いて繰り出される蹴りを脛で受け止め、腕を横に殴り付けて空いた脇腹に蹴りを入れた。

「ったいわね!」

吹き飛んだ天子を追うべく足を強化させて―――

「天人ばかりズルイわね。私も混ぜなさい」

横から幽香が橙矢の顔を掴み、木に投げ付けた。

「ガァ!?」

頭から叩き付けられ、意識が混濁する。

とにかく足を地に水平に回すと幽香の足を払い、距離を離す。

「ッハァ……ハァ……」

脳を働かせて何とか混乱を止める。

「次行くわよ」

傘を振り上げた幽香が目の前にいた。

「………ッ!」

刀を横に構えて受け止めるが勢いは止められずに弾かれる。

舌打ちして腕を強化させると力任せに振り抜く。すると暴風が巻き起こり、幽香に僅かに後退させる。

「………成程、さすがに半分妖怪だとこうなるのか……」

誰にも聞こえない程小さく呟くと刀を返して地に突き刺す。

瞬間幽香の傘が刀によって阻まれる。

地面ごと幽香を下から吹き飛ばした。が空中で体勢を整えると傘の先端を橙矢に向けた。

「ッ!マスタースパ――――」

「させるかよ!」

光が集束する傘の先端に刀先を突き出す。

激突し、光の塊が爆発して幽香と橙矢を吹き飛ばした。

「ッァ!」

「ウッ!」

地を転がるが刀を地に刺し、無理矢理止める。

「マスタースパーク!」

「何ッ!?」

爆煙の中から一筋の光の柱が飛んでくる。それを上半身を寝かして避ける。

「よくもやってくれたわね」

橙矢の上まで幽香が跳んでくると、殴り付けられる。後頭部を再び地に打ち付ける。

「……ラァッ!」

痛みを紛らわすように転がりながら幽香を斬りつける。

「―チッ!」

突然の反撃に反応出来なかったのか微かに幽香の頬を斬り裂いた。

「………………やるわね貴方。人間で血を流させたのは貴方で……あら、何人目だったかしら……いなさすぎて忘れたわ」

頬から流れる血を拭って口を歪める。

「……それは光栄だな」

「貴方には特別に風見幽香の本気を見せてあげるわ」

言うと同時に幽香の周りから可視出来るほどの妖力が溢れ出る。

「まだこんなに余力を残していやがったか………」

「幻想〈花鳥風月、嘯風弄月〉」

一枚のスペルカードを取り出す。

「またスペルかよ………!」

飛んでくる弾を避けながら距離を離していく。

「逃がさないわよ!」

離した分だけ詰められるが橙矢は急ブレーキをかけて幽香に向き直り、刀を振るう。

咄嗟に傘で刀を引っ掛けると上手く橙矢の背後へ移る。

橙矢は一気に跳躍して木の枝に乗る。

「そんなに逃げることないじゃない」

「……………」

「まったく……仕方無いわね」

幽香がため息を吐くと幽香の姿が揺れた。

「ッ!」

「――――どうしたの?何も無いところを見て」

「何ッ!?」

背後から幽香の声がして慌てて振り向き様に刀を薙ぐ。

しかし背後には誰もいなかった。

「何処へ――――」

すると後ろから肩に手が置かれた。

「―――いい加減見付けてくれないかしら?」

「ッ!」

今度は振り向くよりも早く地に投げつけられた。

「ウッ!ゴァ!?」

地を何度も跳ね、視界が何度も反転する。

「よくやったわ花妖怪」

橙矢の跳ねる先に天子が緋想の剣を構えていた。

「後は……私がやるわ!」

「天人風情が生意気言ってんじゃねぇ!」

降り下ろされる緋想の剣を―――素手で受け止めた。

「ッ素手で……!?嘘でしょ……何で掴めるのよ!」

「ッいてぇな……このビームサーベルもどきが……!」

刀を逆手に持ち替えて腹に刀を突き刺して続いて横に蹴り抜いた。

「ッ!」

血を撒き散らすが一切かいもせず天子が緋想の剣を橙矢に向けて降り下ろす。それを鞘を抜いて受け止める。

「変則的な防御………慣れてるわね」

「褒められてる気がしない……なッ!」

鞘を緋想の剣ごと地に叩き付けて刀を首目掛けて横に振るった。

直後天子と橙矢に幽香が放ったマスタースパークが直撃した。

「カ……ッ!?」

「な……にやってんのよあの駄妖怪ッ!」

何とか橙矢は地に刀を突き刺してその場に留まる。

「邪魔よ天人。少し除外願えるかしら」

「チッ、黙りなさい妖怪風情が…ッ!」

緋想の剣を幽香に向けて真っ直ぐ構える。

「………何の真似かしら?」

「受けてみなさい。これが私の最大火力!〈全人類の緋想天〉!!」

緋想の剣を纏う気質が膨脹したかと思うと幽香にマスタースパークのような橙色のレーザーが放たれた。

「ッ!マスタースパーク!」

天子に対して傘を構え、光の奔流を放った。

激突し、拮抗し合う。

威力はほぼ互角。

辺りの木々は衝撃波で吹き飛び、焦土と化する。

「なんつー威力だよ……ッ。こんなんじゃ……」

何とか吹き飛ばされないように堪える。

「……いや、待てよ…!」

足を強化させて幽香の背後へ移動する。

「終わりだ風見幽香!」

「ッ!」

刀で幽香の背を深く斬り裂いた。

間違いなく致命傷やそれに近い傷を与えたに違いない。

幽香の身体がグラリと揺らぎ、マスタースパークの威力が弱まる。

天子が放つレーザーに呑み込まれ、迫ってきた。僅かにだが幽香の顔が苦悶に歪んだ。

確かにあれほどの威力は幽香にとっても驚異だろう。

「……ッ!」

咄嗟に幽香の頭を下げさせて自身も下げる。

レーザーが橙矢の髪の毛を掠めて過ぎていく。

「アッハハ!やっぱり妖怪風情が私に勝てるわけないわよね!」

幽香が自分に押し負けたと勘違いして天子が高笑いしていた。

「……………」

強化したままの足を地に叩き付けて焦土と化した地を捲り上げ、レーザーと相殺させた。

「ッ!掻き消した…ッ!?」

「甘いんだよ七光り野郎が!」

一歩で懐に潜り込むと袈裟斬りをした。

「ッァ!」

怯んだ隙に腹を蹴り飛ばし、距離を離した。

「邪魔だ」

崩れ落ちた天子を一瞥してから振り向き、幽香に焦点を合わせる。

「…………なん……でよ」

幽香が睨むが涼しい顔で橙矢は見ていた。

「…………」

「惚けないで……。貴方私を斬った後あのくそ天人のレーザーを避けさせたじゃない……」

「………少し前も言ったが俺は目の前で殺されるのが嫌なだけだ」

「戯れ言を………!」

腕で身体を持ち上げると立ち上がる。

「戯れ言なんて言ってないさ。……ま、あんたからしたらそう聞こえるかもしれないが」

「………邪魔者はいなくなったわ。さぁ始めましょう」

「………………仕方無いな」

刀を両手で構えると刀の先を幽香に向けた。

「そう、それで良いのよ」

脂汗をかきながら笑みを作り、傘を構えた。

「行くわよ東雲………!」

同時に地を蹴り、傘と刀が激突した。

 

 

 

 

 

 

命蓮寺―――

水兵服を着た少女はふと顔をあげた。

「聖ー、少し出掛けてくるよ」

「あら村紗、こんな暗い時間にですか?」

「うん、ちょっとね」

「……そうですか。気を付けて行ってらっしゃい」

「ありがと!じゃあ行ってくるね!」

手を大きく振ってから寺を出ていく。そして誰の姿も見えなくなった事を確認すると駆け出した。

 

 

 

 

 

 

同じ時博麗神社――――

「何なんだよこいつら!」

布都と屠自古が神社に着いた頃にはすでに戦闘は始まっていた。

邪仙とその従者。そしてその協力者である天邪鬼、鬼人正邪と吸血鬼であるフランドール・スカーレット。

それに応戦するように霧雨魔理沙が弾幕を放っていた。

その後方に博麗霊夢。

目的の人物である霊夢の目の前に来る。

「博麗の巫女!無事だったか!」

「あんたは…尸解仙の……」

「うむ、簡潔に言うぞ。お主は今狙われておる。だから早くここから離れろ」

「そんな事知ってるわよ……。あそこにいる邪仙が言ってたからね。……けど魔理沙を置いては………」

「それは我達に任せろ。だからお主はここから逃げることを考えろ」

「………ッ……そう、それじゃ任せたわよ」

渋々だが首を縦に傾けた。そして布都に背中を向けて飛んでいく。

「逃がすかよォ!」

天邪鬼が魔理沙の弾幕を越えてくる。

「行かせるものかよ!布都、行きますよ!」

屠自古が手に雷を迸らせながら布都に言う。

「言われんでも分かっておる!」

「ハッハァ!あの退治屋がいない今私がこの戦いの主導権を握っているのも同然!行くぞォ!」

「チッ!」

――――瞬間森林の中からひとつの人影が転がり込んできた。その者は天邪鬼と屠自古が放った弾幕の中へ突っ込んでいく。

「ッ危ない!」

布都が叫んだ瞬間弾幕が消し飛んだ。

「ッ!?」

「いっつぅ……。あの野郎…」

弾幕を消し飛ばしてきた人影、橙矢は後頭部を擦りながら立ち上がる。

「お前……退治屋!?」

「あぁ?……あ、天邪鬼」

続いて橙矢を狙った光の奔流が森林の中から放たれる。橙矢はそれを強化させた刀で弾いた。

「他の奴に気を取られないで頂戴。貴方は私と戦えば良いのよ」

幽香が傘を構えた状態で出てくる。

「何処のヤンデレだよお前は」

「橙矢、お主……」

「気にするな布都。こいつは俺が抑えておくから」

「いやしかし……」

「後頼むぞ」

地を蹴り、幽香に突撃していった。

「まったく……しょうがない奴だな」

「構えなさい布都。来るわよ!」

「アハッ♪お兄様だァ」

ひとつの小さな影が橙矢に突っ込んでいく。

「ッ!あれはフランドール・スカーレット!?しまった……!」

屠自古が追おうとするが遅く、橙矢の背後に迫ると炎で生成された剣を振り上げた。

「私とも遊ぼうよ!お兄様!!」

「ッ!妹様!?」

回避を試みるが突然の事で身体が動かない。

(くっそ、さすがにあれを喰らうのはマズイ……!)

なるべく威力を減らさせようと腕を強化させる。

「行っくよー!禁忌〈レーヴァテイン〉!」

巨大な剣が降り下ろされる。

―――その時

 

 

 

「転覆〈撃沈アンカー〉」

 

 

 

フランと橙矢の間にアンカーが墜落してきた。

 

 




タイトルと話が噛み合ってないだと……!?

表現力無さすぎてすみません。

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