東方空雲華【完結】   作:船長は活動停止

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今日久々に部活やったのですがあまりにも運動不足過ぎて吐きそうになりました。いやほんとシャレにならなかったです。


【挿絵表示】


今回も模写させてもらいました。ナズーリンです。特に言うことは無いです。
次回は布都を描いていきます。

ではではどうぞ。




第五十一話 間欠泉センター

 

 

 

地霊殿に着いて扉を開けた。

「さとり!いないのか!おい、さとり!」

橙矢の声が響き渡るがそれ以外の声がしない。そもそも生命の気配すら感じない。

(おかしい………確か地霊殿には世話できない程のペットを飼っていたはずじゃ………)

「くそ!もう考えるのはやめだ……!」

その後隈無く探したがさとりは見付けられなかったが血塗れのペット達が…………。

それを見たとき橙矢は自身の中で怒りが沸き起こったが無理矢理押さえ込んだ。

(今キレたところでどうこうなるわけじゃねぇ……それよりもさとりは………。いや、まだひとつ探してない部屋があった……さとりの部屋………!)

とにかく大きい部屋を探し出すがいかせん大きいだけあって見つかる傾向がない。

「広すぎるんだよここ……無駄に広くしやがって!」

半ば探すのを諦めてきた時だった。

「………………ぁ……ぅ……」

「ッ!誰だ!!」

声のした方の扉を開けた。

―――――――そこには………。

 

 

 

 

 

そこには身体から大量の血を流しているさとりが倒れていた。

その近くにはゴスロリ服の少女と腕に砲撃用とも思える筒を填め、右足には石の靴を履いた黒髪の少女も血を流して倒れている。

「さとり!」

「う………橙矢……さん……?」

「あぁそうだ。まだ息はあるようだな」

「橙矢さん………どうして……ここに?」

「何か東風谷がここにある間欠泉センターってところの最深層が急に活動を停止したから来てみたんだが……そしたら旧都があんな悲惨になってて……」

「そうですか………フランさんならもうここには……いませんよ……」

「分かってるそんなの……!」

「じゃあ……私達が心配で来たのかしら?」

「いいから黙ってろ……傷に障る」

「ふふ……心配してくれるのね………少し嬉しいわ………………」

「……………………」

いい終えてから気を失ったさとりと他二人をベッドで横にすると地霊殿を後にした。

他に誰かがいたような気がしたが………。

 

 

 

 

 

 

 

その後も萃香、勇義、橋姫にヤマメを地霊殿に搬送した。

何とか命に別状は無いみたいだが………。

「橙矢さん!こっち来てください!」

急に早苗が大声をあげた。

「何だよ………」

声のする方に足を進めると急に明るいところへと出た。

位置からして………地霊殿の後ろ側だろうか。

「何だここ………」

筒状の大きな部屋が上に永遠と続いている。

「私も初めて来ましたけど……どうやらここが間欠泉センターの最深層、みたいですね」

「ここが………」

現代的なアートにも見えなくもないが……。橙矢はそういう方向にはまったく興味がないためよく分からない。

「にしてもどうやってここからエネルギーを排出しているんだ……?」

「簡単な話、空さんが能力を使っているんです」

「へぇ………〈核融合を操る程度の能力〉ってところか?」

「ビンゴですよ」

それで、と橙矢は上を見上げた。

「で、その空って奴が活動を止めたから停止したんじゃないのか?」

「だったら私もこんなところまで来てないですよ。空さんが活動してない時でも自動でエネルギーを排出しているはず……なのですが」

「なるほどねぇ……いやはや困ったな」

「そうですね。……まず原因を調べないと」

「残念だけどもう見付けたぞ」

「ゑ」

橙矢の言葉に目を見張る早苗。橙矢を見ると上を見上げていた。橙矢同様見上げるが遥か上方に間欠泉センターの先が見えるだけだ。

「お前には見えないだろうな。俺は視力を強化しているからな」

「そうですか………。それで何が見えますか?」

「破壊されてるな。それもかなり大掛かりに……正直言ってよく倒れないものだ」

「え、それってもしかして」

「あぁまさかのまさかだ」

「崩れかけ?」

「大正解」

「じゃあ早くここから離れ――――」

瞬間ドォン!という音と同時に間欠泉センターが大きく揺れた。

「ッ!なんだ……!」

「橙矢さん!上から何か来ます!」

上を見上げると焔をたなびかせた剣を振りかざした少女が真っ直ぐ橙矢と早苗目掛けて飛んできた。

「やべ……!東風谷!」

早苗の手を取るとその場から跳ぶ。するとさっきまで橙矢がいた場所に剣が降り下ろされた。

その衝撃で床に罅が入る。

「…………!」

早苗を地霊殿へ突き飛ばし、自身も飛び込む。

「はぁ……はぁ……畜生……何なんだよ」

刀を抜いていつでも戦闘を開始できる体勢を取る。

「アッハハハハハ!さすがお兄様!あれを避けれるなんてさすがだわ!」

無邪気な笑い声に目を見開いた。

煙幕が晴れていき、声の主が姿を見せた。

 

フランドール・スカーレット。

 

「フラン………様……」

「アッハハハハハハハハハ!どうしたのお兄様ァそんな驚いた顔して!私がここにいるのがそんなにおかしいかしら?」

「…………………」

「私ね、考えたの!どうやったらお兄様と遊べるかって!そしたらね気付いたんだ!私が弱いからお兄様は遊んでくれないんだって………だから私は強くなってみせた!お兄様だって見たでしょう?旧都が全壊したところを!鬼が、旧地獄街道の実力者が倒されているところを!私がやったんだよ。私が!一人で!強いでしょう?強いでしょう!?だったら私とアソンデヨオ兄様ァ!!」

目が緋色に爛々と光り、剥き出しの牙がその光を反射させる。

手にした巨大な剣のレーヴァテインが出力を増す。

「……………!」

「お兄様……行くよォ!」

「………!東風谷!さとり達を安全なとこまで避難させろ!」

「え、ですが橙矢さんは……」

「俺はあれを抑える……」

言い残すと足を強化させて間欠泉センターへ飛び込んでいく。

降り下ろされるレーヴァテインを刀で受け流し、少ない足場のひとつに着地する。

「禁忌〈カゴメカゴメ〉」

(いきなりスペルだと……!)

背後から前後左右上下から弾幕が迫ってくる。

「マジかよおい………」

足を巧みに使って避け続ける。

「さっすがお兄様!これは効かないかー、だったら……禁忌〈フォーオブアカインド〉!」

三人のフラン増えて合計になる。

(フォー、つまり四人のオブアカインド……of a kind……同種のもの……考えたな)

そこで考えるのが面倒になり思考を停止させようとしたがそれを止めた。

考えなければ全て反射神経に身を委ねるしかない。だが身を委ねれるほど橙矢は自信家ではない。念には念を。

『お兄様いっくよー!』

四人同時にかかってくる。

「……ハァ…なるべくは使いたくなかったが………仕方無い」

何やら橙矢が呟くがフランは気にせずレーヴァテインを降り下ろした。

それを橙矢は刀で受け止め、押し返した。

「ッ!」

「目には目を、歯には歯を……そして禁忌には禁忌を」

片手を地に付け、低い体勢を取ると身体の中にある妖力を解放した。

「………ッ」

「何驚いてんだよフランドール、俺が半妖なのは知ってるだろ?」

急に喋り口調が変わった事に違和感を感じたが特には気にならなかった。

「いや、強くなったんだなって思ってさ!どんどん行くよ!」

「…………!」

レーヴァテインを振り上げて橙矢を吹き飛ばした。

妖力を解放したとはいえ半妖。完全な妖怪に勝てるはずがない。それに妖力には制限がある。五分弱で切れるような妖力しか持ってない。

「あーもう使い勝手が悪すぎるな」

「何呟いてるのッ!」

「何でもねぇよ!」

間欠泉センターから飛び出し、地霊殿の屋根に着地して刀でレーヴァテインを受け止める。

その衝撃で瓦が捲れ上がった。

「障害物かよ……邪魔くせぇ!」

レーヴァテインを弾き、後ろへ跳ぶと腕を強化させて振るった。暴風が吹き荒れ、捲れた瓦を吹き飛ばす。

「ほら次、行くぞ!」

足を強化させて距離を詰めると下から斬り上げた。

宙で華麗にターンして避けられると至近距離でカードを取り出した。

「禁忌〈そして誰もいなくなった〉」

瞬間目の前に弾幕が広がり、直撃した。

「カ………ァ……!」

残り全ての妖力を使って防御壁を作ったがそんなの気休め程度にしかならない。

地霊殿の屋根から落ちそうになり、端に掴まった。

「お兄様ァどうしたの?あの時の強いお兄様は何処に行ったの?」

まるで弱くなってるね、と掴んでいる手を力一杯踏みつけた。

「ぐ……!」

「まだ本気を出さないの?お兄様ァ………死んじゃうよ………?」

「は、生憎理由が無い戦いはしない派でしてね……」

「そう、じゃ死んじゃえ」

掴んでいるところにレーヴァテインを降り下ろされる。

「ちょっ、マジかよ!」

抵抗も出来ずに宙に放り出された。

「だって戦わないのでしょう!?だったら死んじゃえ!」

「その理屈はおかしいですって!!」

妖力は切れようともまだ能力は使える。足を強化させて着地に成功する。

「………………」

顔をあげると屋根の上でフランが迷惑そうにこちらを見ていた。

「………そんなに俺邪魔かな」

「…………………」

何も言わず橙矢に向けて真っ直ぐレーヴァテインの剣先を上げた。

「死ね」

弾が無数に飛んでくる。

「マジかよ………」

 

 

「―――――苦戦しているようね、橙矢」

 

 

直撃する寸前弾は爆発した。

 

 






特に言うことは無いのでこれで


では次回までバイバイです!
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