黒と蒼の機竜使い   作:無勝の最弱

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まずは謝辞を

すみません、一話で決着まで持っていけませんでした!!

ではどうぞ!(やけくそ)


Episode3 決闘開始‼

「それでは新王国第一王女リーズシャルテ対旧帝国第七皇子ルクスの機竜対抗試合をこれより執り行う!」

 

審判役の教官の宣言が行われ、ついにリーズシャルテ対ルクスの決闘が始まる。

 

模擬戦で使われる演習場は旧時代のコロシアムを彷彿させる形状をしており、観客席は固い格子と生徒が駆る機竜使い(ドラグナイト)数名が常に障壁を展開し守っている。そうでもしないと被害が出るからだ。

 

「なんでこんなに人がいるんだろう?」

ルクスは緊張していた。演習場には大勢の学園関係者がおり、すごい見世物にされている気分だった。

 

「なぜ私が決闘を挑んだか知りたいか?ルクス・アーカディア。」

「僕が旧帝国の王子だから?」

「それは私に駆ったら教えてやる。」

 

ルクスは不思議に思っていたことが一つあった。リーズシャルテの敵意の理由はあの事故の羞恥以外にもあるように感じることだ。

 

「えっと、戦いの前に確認してもいい?」

「何だよ?今更命乞いか?」

「殺す気だったの!?それはいろいろ問題あると思うよ!?…その、仮に引き分けだったらこの勝負、なかったことにしてくれる?」

「…………」

 

不意に彼女の気配が変わる。

 

「ふっ、私の気のせいか?この期に及んで、寝言が聞こえた気がしたが?」

「寝言じゃなくて、僕は本気で―――」

「そうか。なら、いいぞ?」

 

リーズシャルテは目を細め、機攻殻剣(ソード・デバイス)の柄に手をかけた。

 

「私の正体に気づいて言っているなら、それでもいい」

 

射貫くような視線に、ぞくりとする。ただのお姫様じゃない!

 

「ルクス選手、接続の準備を!」

同時に聞こえた審判役の教官の声に促され、ルクスも仕方なく機攻殻剣(ソード・デバイス)を抜き、唱えた。

 

「来たれ、力の象徴たる紋章の翼竜。わが剣に従い飛翔せよ、《ワイバーン》」

 

契約者の声を認識した刀身の銀線が、青白い光を帯びた。

キィン。と、光の粒子がルクスの前に集まり、蒼の機竜が姿を現す。

 

接続(コネクト)開始(オン)

 

さらに呟くと、機竜の装甲が開きルクスの体を覆った。

機竜と同じように遺跡(ルイン)から発掘された装衣は、幻創機核(フォース・コア)からのエネルギーを効率的に伝導させ、通常の障壁とは別に、その表面にも強力な障壁を発生させ、装着部位を守っている。

竜を模した機械の装甲は、ルクスと一体化するように装着され、本人の体型より二回りほど大きな、機竜使い(ドラグナイト)となった。

遺跡(ルイン)より発掘されし古代兵器。

多大な戦力を秘めたその威光はしかし、対面から発生した巨大な威圧感にのまれた。

 

「そのもう一つの剣は飾りか?」

「ッ……!」

 

いわゆる汎用機竜と呼ばれる三種は飛翔機竜(ワイバーン)陸戦機竜(ワイアーム)特装機竜(ドレイク)であるがリーズシャルテが纏っていたのはそれらとは全く違うものだった。

 

ルクスの《ワイバーン》より巨大な赤の機竜が、そこにはいた。

 

「新王国の王族専用機。神装機竜―《ティアマト》。この機竜は、そこいらのとはわけが違うぞ。」

 

神装機竜。

世界でそれぞれ一種しか存在が確認されていない、希少種の装甲機竜。

その性能は汎用機竜をはるかにしのぐが、同時に精神力と体力の消耗、操作難度も桁外れであるため、使用時の疲労で死ぬこともある。

故に、神装機竜を操作できるということは、それ自身唯一無二の才能であり、弛まぬ努力の証明である。

 

(大丈夫-まだ、やれるはず)

しかし、その事実を認めてもなお、ルクスは冷静だった。

ルクスの《ワイバーン》は基本(ベース)こそ汎用機竜だが、防御特化に改造しており、ルクスを『無敗の最弱』と言わしめた腕もなまってはいないはずだ。神装機竜相手でもなんとか持ち堪えられるだろう。

 

緊張が場を支配する。そして――

 

 

模擬戦(バトル)開始(スタート)!」

 

 

合図と同時に二機の装甲機竜(ドラグライド)は動き出す。

先に動いたリーズシャルテは飛び上がると同時に機竜息砲(キャノン)-機竜専用の武装である大砲を構える。

 

「まさか、いきなり打つ気か…?」

 

ルクスは上昇を止め怪訝そうな顔をする。

機竜息砲(キャノン)幻創機核(フォース・コア)からのエネルギーを充填して放つ。強大な威力を誇るが「溜め」をしている間に回避行動をとるのに十分な距離を取られ、防御の態勢をとられてしまうという弱点がある。

ルクスはすでに十分な距離をとっている。しかし―

 

「ふっ…!」

 

ドウンッ!

 

いきなり打ってきた。しかしその軌道はわずかにそれている、どういうことだ?疑問を感じ硬直しているルクスに横から衝撃が走り、射線上に押し出された。

 

「なッ…!」

 

完全に虚を突かれた回避不能のタイミング。

防御に特化していても、最大充填の砲撃をまともに受けたら一発アウトだ。

とっさにルクスは機竜牙剣(ブレード)を斜めに構え砲撃の盾にし、幻創機核(フォース・コア)からエネルギーを全力で注ぎこみ刃に纏わせた。

本来、破壊力を上げる行為ではあるが、そうすることで威力をそらし、自らも軌道上からはじかれる。

 

「う、あっ…!」

 

態勢を整えようとするルクスに高速の何かが飛んでくる。

破損しかけたブレードで何とか四つの飛来物を弾く。

 

「あれは―――!」

「あれをよけるとはな。プライドが傷ついたよ」

 

飛来物は昨日アイリから聞いた《ティアマト》の特殊武装《空挺要塞(レギオン)》だ。それらはリーズシャルテの命令の元に機竜本体から独立して動いている。

機竜息砲(キャノン)の威力は高い、誰だっていきなりそんなものを向けられれば当然意識が向かう。さらに、わずかに射線をそらすことでそらした方向に意識を向かせ、その隙に逆方向から《空挺要塞(レギオン)》をぶつけ、本来の射線上に押し出す。

 

単純だが、えげつねぇ…By作者

 

「正直あまく見ていた、だがそんな半壊状態のブレードで何ができる?もう一本の機攻殻剣(ソード・デバイス)を抜いたらどうだ?そっちがお前の本気なのだろう?」

「悪いけど―。こっちの剣は抜くわけにいかないんだ。だから、試合前言った通り、引き分けになったら手打ちにしてくれるかな?風呂のことは、ご、ごめん。謝るけど―」

 

ルクスの言葉を聞いたとたん、「なめられた」と感じたのだろうか、機攻殻剣(ソード・デバイス)を天に掲げたリーズシャルテは叫ぶ。

 

「《ティアマト》よ!本性を顕せ!」

 

直後、光の粒子が集まり、《ティアマト》の右肩と右腕部に接続された。

 

「踊りは得意か?ルクス・アーカディア」

 

現れたのはアイリの話によると、普段は負担の大きさから使用を避けている付属武装《七つの竜頭(セブンスヘッズ)》。その威力は語るまでもない。

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!相手を殺す気ですか!?いくら手加減しても模擬戦の域を超えてしまう!」

「だ、そうだが。降参は―――」

「いえ、僕からはまだ。」

 

慌てて審判役の教官が止めに入るが、ルクスははっきりと戦う意思を宣言した。

 

「ならば、この場で果てろ!旧帝国の誇りとともに!」

 

リーズシャルテは叫ぶと同時に機攻殻剣(ソード・デバイス)を振るって《空挺要塞(レギオン)》を追加召喚し、計十六機の《空挺要塞(レギオン)》を伴って、一斉に攻撃を開始する!

 

 

 

 




申し訳ありません。設定はこの戦いが終わった後に上げるつもりですので今しばらくお待ちを!

うーん、早くクルルシファーさんを出したい!

次話はいま大急ぎで編集中です。早く上げれるように頑張ります。
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