嫌われ者は力を託す
あれは…俺が
前世だったあの頃…あの日…
俺が居た前世では
テロ事件が数件ほど起きていた…
俺は両親が嫌いだった
理由はただの嫉妬である
俺には兄が居た
それも優しく 頭が良く スポーツ万能
容姿も整い 最高の優等生だった…
両親はそんな兄を愛した…
だけど、俺には愛が無かった…
いつも「お兄ちゃんは出来るのに、何で貴方は出来ないのよ!」「お前は家族の恥さらしだ!」
両親からいつもいつも
俺を叩き…嫌っていた
兄は俺に優しく接してくれた…だけど、
俺は兄が嫌いだ…
好きだった人も兄が好きで…
どんなに頑張っても誰も褒めてくれない…
俺は母の叔父の家に行った
叔父は俺を優しく迎えてくれた
叔父だけは、俺に愛をくれた…
だけど、そんな時間は長く無かった…
叔父は…爆発テロに巻き込まれ
この世を去った…
俺は…叔父の死に泣いた
そして、叔父は俺に遺書を残し
叔父の財産は俺にと書いていた
すると、両親は俺を褒めた
ただ叔父の財産が欲しいだけに…
俺は財産は入らない
代わりに家を残して欲しいと
親戚に言い…叔父と暮らした家で暮らした
それから…3年後
俺もこの世を去った…
「キミには転生して貰いたい」
「…転生?」
「キミにはすまないと思っている
だけど、これは決まりなんだ」
神は俺に特典をつけず
転生させた。
だけど、神はミスで
俺に特典をつけた…【嫌われ者】を…
転生をしてからも俺は嫌われた
殴られ 虐められ ボロボロにされた…
両親からも嫌われ
俺は捨てられた…
そんな俺を見た
神は俺に特典をつけた…
【仮面ライダー】の特典を…
仮面ライダーの力で俺は
今度こそ変わろうとした
最初は正義の為に戦い続けた
感謝もされた事もあった…だけど
俺はライダーの力で人を殺してしまった…
俺は罪の意識から
ライダーになる事を恐れた
そして…今は…
なぁ…俺はどうすればいいんだ…七菜…
「…ここは…」
真が目を覚ますと
海の家の自分の部屋の天上が見えた
「…俺は…くっ」
真は起き上がると
体に痛みが走った
「…そうか…俺は…未来たちを助ける為に…」
真は思い出した
今までの事を…
すると扉が開くとそこに居たのは
「お、お兄ちゃん…お兄ちゃん!!」
未来だった
未来は起き上がった真を見て
真に抱き付いた
「…未来」
「バカ!本当にバカだよ!お兄ちゃん!
お兄ちゃんが倒れて…皆 心配したんだから!!」
「…すまない」
「お兄ちゃんが…私たちを守る為に自分を犠牲にして…
もし死んじゃったら…私…私…嫌だよ…もう家族を失いたくないよ…」
未来の家族は事故で死に
祖母も亡くした…未来は一人ボッチだったんだ…
「未来…お前に渡すものがある…」
真はある物を取り出した
白いバイクのミニカーと前輪が付き白い銃らしき物と
ドライバーだった
「これは…お兄ちゃんが使っていた…」
「あぁ…未来を守ってくれる物だ…名はマッハドライバー炎…俺のチェイサーと並ぶ…もう1つのライダーだ」
真は未来に渡す
「お兄ちゃん…何で…私にこれを託すの…」
「…何でだろうな…お前なら俺みたいに間違えずに
使ってくれそうだから…」
真は未来の頭を撫でそう言った
「…うん…私 決めた
お兄ちゃんばかり傷付かない為に
私がお兄ちゃんを守ってあげる…」
「…そうか…なら、明日から特訓だ…今日は遅いし
寝なさい…」
「うん…お兄ちゃんも無理しないでね…」
未来は部屋から出ると
真は窓から見える月を見ていた
「私が守ってあげる…か…未来…
俺が家族を守ってみせる…叔父さん…
俺…少しだけ頑張ってみるよ…
この世界と…向き合う為に…」
真は布団に戻り
目を閉じた