全てが敵のこの世界で   作:味噌神のスペリア

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あらしのまえのしずけさ

不思議な森の中に一人の

化け物が居た

 

『貴様…力を求めるか?』

 

化け物は真に語る

 

「力?…」

 

『貴様は力を求めるか?そして

力を手にし 生きるか?』

 

「…求めているものが力なら

俺は…最初から生きてはいない」

 

『…ほぅ…じゃあ、貴様は何故

戦う?…何が貴様を動かす』

 

「…夢だ」

 

『夢だと?』

 

「そう…夢だ…俺は何もない

ただ争いが無い世界を望んだ…

弱者も強者もいない…誰もが平等な世界を」

 

『…なら、貴様はその世界を創るのか?』

 

「…いや、俺が創るんじゃない…

世界に生きる 皆で創るんだ」

 

『やはり…貴様は面白い…アイツとは違う

俺と同じ奴が…なら、力がいる時 願え

貴様に力をやる』

 

化け物はそう言って

真の前から消えると

真の意識も失っていく。

 

 

 

 

 

 

チュンチュンと小鳥の声が聞こえ

真は目を覚ます

 

「…そうか…あのまま…気を失ったのか…」

 

真は制服を掴み

制服を着ると 怪我をした所を隠した

 

「…傷付くのは慣れている……俺にはやらない事がある」

 

真はブレイクガンナーとエンジンブレードを持ち

教室を出た。

 

真は廊下の窓から

グランドを見ると

グランドにゾンビの姿が無く

静かな誰もいないグランドがあった。

 

「……静かだ…」

 

真は生活部の扉を開けると

そこには、悠里の姿があった。

 

 

悠里「あ、おはよう 真君」

 

「あぁ…おはよう」

 

悠里「真君 朝ご飯食べる?」

 

「…頼む」

 

悠里はキッチンに向かい

料理を作る

真はエンジンブレードを壁に置き

ブレイクガンナーを懐にしまうと

悠里が温かいシチューを真の前に置いた

 

「…うまそうだ」

 

悠里「昨日の晩ごはんの残りで

皆で作ったんだよ」

 

「…いただきます」

 

真はスプーンを取り

シチューを食べる

 

「…うまい」

 

悠里「ふふふ 真君 笑ってる所 初めて見るね」

 

「…笑っていたのか?」

 

悠里「えぇ…凄く 優しい笑顔だよ」

 

真に少しの変化があったのかも知れない

今まで 笑う事が無かった 真

未来と過ごした時でもご飯を食べて

笑う事は無かった…少しずつ真が変わっているかも知れない

 

「…そうか」

 

真はシチューを食べ終わり

スプーンを置いた

 

「皆はどうした?」

 

悠里「まだ寝ているわ 」

 

「…そうか…なら、俺は学校の探索をしてくる…

昼には戻ってくる…」

 

悠里「わかったわ…真君 無茶は駄目よ?」

 

「あぁ…わかった」

 

真はエンジンブレードを持ち

生活部の扉を開ける

 

「…シチュー…旨かった…ごちそうさま」

 

悠里「うん!行ってらっしゃい 真君」

 

真は生活部の扉を閉め

学校の探索に向かう

 

「さて…2階を制圧して…出来たら1階を制圧…

やれる範囲をやる…」

 

真はエンジンブレードを強く握り

学校に残るゾンビを制圧しに向かった。

 

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