戦場のヴァルキュリア ✖️ おひげのホワイトドール ロランとガリアと月の蝶のおとぎ話   作:溶けない氷

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あなたとの間に 命ある形を


第4話 おひげと橋

第4話

僕が義勇軍に志願することになることになったんだけど

その時に色々とあったから書き残しておこうと思う

まずは中隊のバーロット大尉、

メガネが特徴の知的美人。

どんな人かは知ってる人は知ってるし省く

知らない人はゲームすればわかるよ SteamでWindows対応のHD版販売してるし

「それでロラン・セアックといったか。アメリア出身・・・

随分とまぁ遠いところから来たものだが、なぜ義勇軍に志願を?」

今は義勇軍に入隊する面接中

このヨーロッパじゃアメリアなんて異世界も同然だし

アメリアで1年前にあった月との戦争なんてSF同然なので僕は

「はい、お世話になった人がいるのですが。

その人がお兄さんを追って義勇軍に入隊したので

恩を返したくて入隊しました。」

バーロット大尉は『ああ、そういうことね』ってわかったような顔をしてたけど・・・

「それで何か特技は・・・やはりあれか?アメリアの作業機械だと聞いたが」

あれ、つまりホワイトドールだ・・・・

「はい、アメリアにいた頃は自動車ドライバーや飛行機パイロット、

機械技師を、自警団ではホワイトドールを使っていました。」

「随分と器用なんだな。だが、悪いがこの国にはまだ飛行機械はないぞ。」

飛行機械・・・・ディアナカウンターのヴォドムのまえでは玩具同然だったけど

このヨーロッパではまだ発明されたばかりみたいで、

逆の意味で珍しい玩具でしかないらしい。

あれば敵地の偵察とかに使えるんだろうけど・・・・・

でもヨーロッパには強力な戦車があるから兵器の技術は

アメリアよりヨーロッパの方が発展してるかもしれない。

このままでいけばそんなに遠くない将来、ヨーロッパでも

ボルジャーノンみたいなモビルスーツが発明されるのかも・・・・

「そうだな、さしあたっては支援兵として整備や

後方支援任務にでもついてもらおうと思うが

なにか希望はあるか?」

「はい、自分は義勇軍第7小隊を希望します!」

「ほう、何故だ?お前とホワイトドール程の支援能力があれば

工兵隊や整備班でも引っ張りだこだと思うが・・・」

(ここがふんばりどころだ・・・どうしてもイサラお嬢さんの近くにいなくちゃ)

「はい、自分のホワイトドールは構造が特殊なため定期的なメンテナンスが

必要なのですがガリアではそのメンテナンスが出来る人物は

自分がお世話になったイサラ・ギュンターさんしかおりませんので。」

嘘じゃないよ、ホワイトドールのナノスキンの滓取りを一緒にしたのは

ガリアではイサラお嬢さんだけだしね。

「なるほど、整備の問題か。それでは仕方あるまいな。

ロラン・セアック。新隊員として義勇軍第7小隊への配属を命ずる。

指示は追って小隊長より受領するように。」

「はい、ありがとうございます!」

そういって部屋を出るとふぅと肩の荷を降ろす

ああ、軍隊式ってこんなに肩がこるもんだな。

するとイサラお嬢さんが

「ロランさん、どうでしたか?」

と聞いてくれたので僕は

「大丈夫でしたよ、同じ第7小隊です。」

と答えたらお嬢さんは困ったように

「なんで、志願なんかしたんですかロランさん。

だってこの戦争はあなたには関係(関係なくなんかありませんよ!)」

僕はお嬢さんを遮って答える

「こんな人の命をなんとも思わない戦争、確かに嫌ですよ。

でも一番嫌なのはそんな戦争で僕の大切な人が傷ついたり死ぬことなんです。

だから僕は戦います。ガリア人だからとか帝国だからとかじゃなくて

人の命を大事にしない人とは、僕は誰とでも戦います! 」

「ロランさん・・・・

わかりました、それにもう同じ小隊の仲間ですしね。

よろしくお願いしますよ、ロラン二等兵」

「こちらこそ よろしくお願いします!イサラ伍長!」

そういって互いに敬礼する僕たち。

イサラお嬢さんはにこっと笑ってくれてそれがとっても可愛かったんだ。

・・・あれ僕って二等兵?・・・・新入りだもんね。

それから僕はイサラお嬢さんと一緒に整備班のクラウスさんとリオンさんに

挨拶に行ったんだ。

どんな人たちかって?ゲームしてくれればわかるよ

僕のホワイトドールの整備に協力してくれる人たちで自称ガリア一の発明家

「オーラーイ オーラーイ そっちのトラックはエンジンオーバーホール

この戦車はギアボックスの点検だ。」

「はぁぁぁぁ、正規軍の連中は戦車に対する愛が無いっすよ。

これなんか砲塔外さなきゃいけないじゃないっすかぁ。」

い、忙しそうだなぁ・・・・

「あのーすみません」

「何?今、忙しいんっすけど・・・ってロランさん!?白ひげのロランさんっすか!?」

「ええ、ロランさんだって?まじかよ本物?あぁぁぁ!白!白ひげ!本物だぁ!感動!」

な、なんか凄いリアクションだなぁ・・・

「あの、僕のことご存知なんですか?」

「そりゃもう!新聞でもガリア機械週報でも取り上げられた白ひげっすからね!」

「噂のアメリアの最新モデルの作業機械!機械を扱うものにとっちゃまさに白い彗星!」

圧倒されるなぁ・・・・・

「二本足で歩き、様々な作業をこなす!これがどれだけ凄まじい技術力を要求することか!俺たちプロにはわかるんっすよ。」

「二足歩行なんて、全くアメリアの技術力はとんでもないよ。偉い人にはそこがわかんないんだよ」

え、えーと どうすればいいんだろう・・・・

するとイサラさんが助け舟を出してくれた

「クラウスさん、リオンさん。ロランさんはこの度第7小隊に配属されることになりました。ホワイトドールもエーデルワイス共々これからよろしくお願いします。」

「「アイェェェェェ!」」

なんか二人とも奇声発してるけど・・・・大丈夫かなぁ・・・・

「まじっすか!いやぁエーデルワイスに触れられるだけでも

超ラッキーだと思ってたらホワイトドールまで!

こりゃいいことありすぎて後が怖いっすよ!」

「それにしても『高貴な白』を駆るイサラさんに『白い人形』使いのロランさんかぁ

お二人とも白つながりでお似合いですね。」

「え、そ そんなお似合いだなんて・・・」

顔を赤めるイサラお嬢さん。

そっかぁお嬢さんの戦車も『白』なんだな。

そして僕はお嬢さんの『エーデルワイス』にも挨拶する

「へぇ、お嬢さんが戦車を持ってたなんて・・・」

「エーデルワイス、前の大戦で私の父が作りましたがコストの面で

一両しか作られなかったんです。」

戦車について誇らしげに説明してくれるイサラお嬢さん。

例え兵器でもお父さんの残してくれたものはやっぱり自慢したいんだろう

「ヨーロッパ一の『白』ですよ。アメリア一の『白』さん」

「ふふ、アメリア一の『ひげ』もヨーロッパ一の『花』には負けますよ。」

そういって笑いあう二人の元に詰め寄るのは・・・・・

 

 

 

・・・・・・

赤みがかった茶髪の女性、ロージーが詰め寄る

 

 

「おい、そこのお前、女の方だよ。お前はダルクス人だな」

見るからに不機嫌そうな女の人がやってきてイサラお嬢さんに詰め寄ってきたんだ

一体なんなんだろう?

「なんでこの部隊にダルクス人が紛れ込んでいるんだ?」

ダルクス人がいるからどうしたっていうんでしょうか

「あのーすみません」

「なんだよ銀髪の坊や。あんたもダルクス人じゃないんなら疫病神と一緒にいたらひどい目にあうよ?」

その言葉にイサラお嬢さんが泣きそうな顔をするのを見て僕は怒り出す

「なんなんですかあなたは!突然他人に詰め寄って、疫病神扱いして!

あなたも軍人なんでしょう!義勇軍の兵士なんでしょう!

それなら人に対する礼儀ってものを心得てるべきでしょう!

義勇軍って祖国を守るために立ち上がったもっと立派な人たちの集まりじゃなかったんですか!」

思いもかけない反撃に詰まるロージー

だが彼女のダルクス嫌いはこの程度では止まらない

「なんなんだよ てめぇ!ダルクス人でもないのにダルクスをかばおうってのかよ!」

そういって彼女は僕の胸ぐらをつかむ でも引けない

こういう自分の身勝手で人を傷つける連中

ギンガナムやグエン様のような相手には引けないんだ!

たとえ戦ってでも!

「やめないか!」

 

するとウェルキン小隊長が走ってくると、ロージーさんは僕の胸ぐらを話した

 

「こっちの方の小娘だよ!ダルクス人がいるなんてふざけやがって!

こんな不吉で油臭せぇ奴らと戦えるか!こいつらは何もしない疫病神なんだよ!

それにこの銀髪の小僧までダルクスの肩を持ちやがって!」

するとおじさん ラルゴさんが

「隊長さんよぉ、俺達はダルクス人と一緒になんざ戦えねぇんだよ。

それに実践経験のないボウズの言葉になんか誰も聞きやしねぇよ」

実戦経験はともかくダルクスは関係ないでしょう!

僕は反論しようとするがイサラお嬢さんが袖をつかんで制止してくれた

正直のところ実戦経験なら僕はここの大抵の人よりも積んでるだろう

ヴィシニティから始まったディアナカウンターとの地球での戦い

ギンガナム艦隊との宇宙での戦い

そしてギンガナムとターンXの地球での決戦

あんなものをたくさん経験してるから偉いなんていうなら、そんなのはギンガナムと同じだ!

食ってかかろうとする僕 

マリアさんもスージーさんもイーディーさんも止めようとするけど・・・

「待ってくれみんな!」

するとウェルキンさんが間に入り込んだんだ

「僕の指揮がそんなに信用できないのなら賭けをしよう」

ウェルキンさんは笑いながら

「48時間以内に橋を奪還する。それが出来なければ隊長を辞退する」

 

「そのかわり作戦が成功したら以後は僕の指示に従うこと、それでロランくんもいいかい?」

ラルゴさんも呆れたように笑い出して

「おい、今の言葉・・・二言はねぇな?」

「もちろん」

だって。む、無茶ですよ・・・・・

・・・・・

その後、僕はウェルキンさん、アリシアお嬢さんと会話をしたんだけど・・・

「ウェ・・・しょ、少尉。48時間以内に橋を奪還って・・・・可能なんですか?」

ここらへんの説明はゲームをやってもらえれば詳しくわかるから省くけど

ヴァーゼル市に唯一残ったヴァーゼル橋の奪還に正規軍が失敗したから

義勇軍がやれ、ということらしい。

火力も装甲も正規軍に劣る義勇軍で成功する可能性があるなんて

素人の僕でも思わない。

するとウェルキンさんは説明してくれたんだ

川の一部に植生してる植物を観察してわかったけど水深が浅い場所がある

そこならイサラお嬢さんの戦車、エーデルワイスでもオプションをつければ渡れるって

僕は感心したけど、いままで試したことはと聞くと

「うーん、正直いままでやったことが無いからねぇ。だから賭けなんだよ。」

ふ、不安だ・・・・

僕はホワイトドールで何かできないかと思った

でも僕のホワイトドールは高すぎて奇襲には向かないし

装甲も戦車に比べるとずっと劣るから使えないそうだ。

正直、いまのホワイトドールのバリアがどの程度の出力なのかは

撃たれてみないとわからないし、僕もそんな賭けはしたくない。

そこで僕はホワイトドールでイサラお嬢さんの戦車の改修を手伝うことにした。

改修は思ったより大変で隙間にゴムパッキンを新しくはめなきゃならないし

シュノーケルは思ったより大きくて取り付けに苦労しそうだった。

ホワイトドール無しじゃ改修に時間がかかって

48時間以内というウェルキンさんの約束はかなりギリギリになったと思う。

こんなんで橋の奪回なんてできるのかなぁ・・・

僕は不安でいっぱいだった

 




ついに始まった 橋の奪還作戦『春の嵐』
エーデルワイスを先頭に対岸の油断していた
帝国軍を奇襲して橋の制御室にたどり着く
義勇軍の第7小隊
ところが橋の開閉モーターの稼働に
必要な燃料が抜かれてて大ピンチになっちゃったんだ
次回 おひげと春の嵐
ヴァーゼル河にターンエーの風が吹く
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