東方悟(さとり)物語   作:明太子醬油

2 / 12
一話目編集しました。


〜対面〜

 目が覚めるとそこには

 

「ばぶばあびあ」(知らない天井だ。)

 

 いや、知ってるよ! だって一週間ずっと同じ場所にいたんだもん! ほらそこは乗りでね? 一回は言って見たかったんだよ! 悪かったな!

 

 そんなことはさて置き、俺は名前が決まった日から数えて一週間たった。 分かったことといえばどうやらおれは転成してしまったらしい。 最初は疑ってたけど三日たった時にはもう疑いはなかった。 そして俺は女であるということだ。 それ以外は父とはあれ以来一度も会っていない。 どうやら働いているらしい。 姉ともまだ一度も会っていない。どうやら父の方について行っているらしい。 母に似ているということは美人に違いない! きっとまだ子供だけどな! そして今日俺は自分の姉であるさとりにやっと会うことができるらしい。正直めっちゃ楽しみだ。

 

 そして、俺の住んでいる所は、田舎ならどこにでもありそうな感じ。 たぶん一軒家なのだろう。 俺が今寝ているベッドも木製で組み立てた跡が見られる。

 

 そんなことを考えているとどうやら母が来た。

 

「は〜い、今日もいい子にしてた〜? ご飯の時間よ〜。」

 

 もうご飯の時間か。 基本赤ちゃんである俺はほとんどの時間寝て過ごしていた。

 だってすることないし、すぐ疲れるし。なんといっても眠い! これは赤ちゃんの宿命なのか・・・。

 

「あら〜、どうしたの? 元気がないわね〜?」

 

 おっと考えていたら食べることを忘れていたようだ。

 俺は母乳を吸う。最初は恥ずかしかったが、時間が経つとお腹が減り、泣く泣く母乳を飲んだのもいい思い出だ。

 

 

 母乳を飲んでいるときに気付いたんだが、母の胸の前にあるあの目玉はなんなんだろうか? デカさは20センチくらいでこっちをじっと見ている。なぜか自分の全てを見られているような気がする。

 不思議に思いその目玉に手を伸ばしてみる。

 あ、やべ、 目が合った。 え!? 何これ!? なんかめっちゃ見てくるんだけど!? え、目が血走ってるんたけど!? 俺なんかした? 怖いんだけど!!

 

「これが気になるの〜?」

 

 俺は出来る限り首をうんうんとうなづいてみた。

 

「気になるのね〜、これは第三の目と言うのよ〜。それでね・・・。」

 

 母が言い終わる前にこんこんと扉叩かれる。

 

「入っていいわよ〜。」

 

 木で出来た安っぽい扉が開く。ん? 誰もいない。いや、いるじゃん。 そこにいたのはピンク色の髪が肩に少し掛かっている可愛いらしい女の子だった。

 

(可愛い)

 

 それが俺の持った彼女への第一印象であった。

 

「彼女はあなたのお姉ちゃんのさとりちゃんよ〜。」

 

 彼女は俺のことをじっと見てくる。

 ・・・ちょっと見過ぎじゃね。照れちゃうんだけど。恥ずかしいから見ないで!! お兄さん照れちゃう!

 

 あれ? というか俺この子見たことあるような気がするんだけど。あれなんだっけ? アニメじゃないし・・・。ゲームか? まぁ、いいか。

 

「話戻すけどね、この目は第三の目と言って私たち悟り妖怪の象徴みたいなものよ〜。」

 

 え? 私たち悟り妖怪ってどういうこと? 俺妖怪? 前世の俺と正反対なんだけど。男から女になって、人間から妖怪になったの?全部違うじゃん!どうなってるんだよ!

 

「それでね、第三の目はね、なんと相手の考えていることが分かるのよ〜。」

 

 ん? なんて? 考えてることわかるの? それってすごくないか? やべぇ、チートじゃん。すげー!

 俺はそんなことを考えているとさとりと目が合った。

 ・・・待てよ。 考えててることが分かるってことは今俺が何を考えてるかわかるってことだよね? つまり、さとりは今、俺が何を考えてるかずっと見てたってことじゃないか?

 そう考えていたら冷や汗が止まらなくなった。だってさとりの立場から考えるとこういうことになる。

 

  初めて出来た自分の妹にやっと会える

  ⬇︎

  見た目は赤ちゃん、中身はおっさん

  ⬇︎

  さとり絶句 ←今ここ

 

 

 相変わらずさとりはこっちをじっと見つめてくる。

 きっと絶望してるんだろうな・・・。フッ、笑えよ。 可愛いとか思ったのも全部見てたんでしょ? 恥ずかしいからいっその事今殺してくれ・・・。

 

 さとりがこっちに近づいてきた。

 やっとちゃんと死ねるんだな。楽しかったぜ! 第二の人生! そしてさようなら!

 

 そうして俺は目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ? まだ生きてる。

 そう思っているとさとりは俺に笑みを浮かべながら頭を撫でてきた。

 

「初めてまして、私はさとりです。これからよろしくね。」

 

 どういうこと? なんで俺を責めないの? 騙してたんだよ?

 いまの俺は目を白黒させているだろう。

 

「ちなみに第三の目は悟り妖怪には効果がないのよ〜。」

 

 そういえば、父と母が俺が何を考えているかわかっているなら、さっさと俺を処分しただろう。

 安心したからか俺は目の前にいるさとりを観察する。母に似ていると言っていたがあんまり似てない。

 たれ目じゃないし、誰だよ似てるって言った奴! でも、なんとなく全体的に似ているような気がする。不思議

 だ・・・。

 観察していて思ったんだが東方projectに出てくるさとりにそっくりなんだが。東方のさとりをロリ化したような感じ。名前も同じだし。しかも悟り妖怪だし・・・。

 いや、同一人物じゃないか!? 第三の目あるし! そういえば苗字は確か・・・古明地だったな。古明地 さとりかぁ。わーお同性同名で見た目もそっくり! まるで本物だな! って本物じゃねーか!! まさか本当に転成できるとは。そっか、転成先は東方projectかぁー。テンプレ通りにチートな能力欲しかったなー。

 

 

 

 

 

 

 

 あれからさとりは俺に外での楽しい出来事を楽しそうに話してきたり、いつか一緒に遊ぼうと勝手と約束されたりした。

 そしていつの間にか明るかった外の景色は暗くなっていた。さとりももう寝る時間なのか部屋から出ていってしまった。

 

 今日は色々なことが判明した。

 テンプレ通りにチート能力手に入れたりしたかったけど、今みたいな生活も幸せだなと一人前の世界で出来なかった幸せを噛み締めながらまどろみに身を任せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。