東方悟(さとり)物語   作:明太子醬油

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閑話 さとりから見た妹

 私には、二人の妹がいる。

 三つ年下のことりと六つ年下のこいしである。

 

 

 こいしは表情豊かでいつもニコニコと輝くような笑顔が特徴。見ているこっちまで笑顔になってしまうほどだ。

 そして、こいしとは対照的にことりは表情に少し乏しかった。いや、大人びているという感じか。

 いつも無表情だが、嫌な事があると少し顔を歪ませたり、面白い事があると大人のように小さく微笑んでいるだけであった。

 

 

 別にことりを疑っているわけではないが、本当にことりは私の妹なのだろうかと思う時が多い。私が知らないことを知っていたり、今まで考えもしなかった遊びまで思いついたりするのだ。

 例えば、野球とサッカー。特に野球は画期的だった。

 今までの遊びといえば鬼ごっこだったりかくれんぼだけだった。

 だが、野球という遊びは布で作った玉を投げ、木の棒で打つと簡単なのに奥が深いかった。そして、いつまでやっていても飽きなかった。

 

 

 まだ、ことりには不思議なところがあった。

 ことりは朝早く起きると外に出て、正拳突きをやっているのだが、今日はお祈りをしながら正拳突きをしていた。

 ことりの謎の行動を見終わった後に、ことりに何をしていたのか聞いたのだが、「なんでもない」と無表情で去って行った。

 本当に何がしたかったんだろう・・・

 

 ーーーーーside ことりーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 あっぶねぇー!

 俺無表情だったよな!?

 あれ見られてたとか恥ずかしくて死ぬはわ!

 

 あれって何って?

 決まってるだろう!修行だよ!しゅ・ぎょ・う

 痛い子じゃないからね!あれは気の迷いだったんだ。

 そう、あれは確か三年前ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーー俺は舞い上がっていた。

 それはなぜか?

 答えは簡単。そう・・・妖力という力を手に入れたからだ!

 

 これはあれですね!修行して俺Tueeeeeeeするんですね。わかります。

 そうして俺は正拳突き10000回と妖力のコントロール練習をすることにした。

 

 

 

 ーーーーーそして最初から挫折した。

 まず感謝の正拳突き10000回!無理!ただ拳前に突き出すだけだと思うじゃん!?それが違うんだよ・・・

 正直300回も出来ませんでした!!

 俺は頭の中で先人たちに土下座していた。

 くそ、完全に舐めていた・・・

 まず筋肉!足りない!妖怪なのに筋肉は人間そのものである。もう少しどうにかできなかったのか・・・

 そして時間!足りんわ!妖怪だから寝なくていいなんてことなかった・・・。

 あれ?妖怪って夜に活発になるんじゃないの?

 

 感謝の正拳突き10000回一時間とか化け物だな!会長さん強すぎでしょ.....

 

 まずは300回を目安にしよう!

 そうして修行の日々が始まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーそれから3年後、ただの正拳突き300回は簡単にできるようになった。

 

 フフ、さぁここから始めよう。俺の時代をな!!

 感謝の正拳突きをマスターして俺Tueeeeeeeの時代が始まるのだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 100回したあたりで気づいたんだけど、念能力使えないなら感謝の正拳突き意味なくね?というか正拳突きに何の意味あるの?

 

 こうして俺の3年間が無駄になった。

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーその夜

 泣いたよ!自分の不甲斐なさにな!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次、物語進めます。
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