魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~ 作:てりー
翠屋で三人娘と話していると、こんな話がでた
何でけん君とアリサちゃんはそんなに仲がいいの?
番外編
仲良きことは美しきかなⅠ
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あれは学校に入学してから4ヶ月くらいたったある日
「何でアンタに勝てないのよぉーーーー!!!!」
そりゃ勝てないだろ
元高校生(しかも受験生)の俺が進んでいるとは言え、仮にも小学生のテストで負けなきゃいけないんだ
総合得点600点中
アリサ:599点
俺:600点
これまで3回テストを受けて、ことごとく負けてるアリサ(ケアレスミスのみ)
次こそは、次こそは、と言っていたが、ついに我慢の限界がきたようだ
でも、いくら小学生のテストとはいえ、まともな方法で受けてる人が1点しか落とさないのは、凄いと思うんだけどなぁ
「しかも……他のやつに負けるならともかく……授業で寝まくってるあんたにーーーー」
そう、俺はだいたいの授業で寝ている
だって読者の皆さんも考えてみてよ、元受験生が『アルコールランプの使い方』とか聞いても楽しいか?
メタ発言は気にしない方向でよろしく
「次アンタに負けたら、目でピーナッツ噛んでやる!!」
おぉ、思い切った行動だな。でも、熱くなり過ぎ
「ちょいと、落ち着けって、別にテストの勝ち負けなんてどうでもいいだろうが」
「よくない!!その姿勢もムカつくのよ!!絶対勝ってみせるからね!!アンタが負けたらアンタが目でピーナッツ噛みなさいよ!!」
……なんでさ
よく分からないが、何か変な約束をさせられた
はぁ、負けるわけにはいかなくなっちまったじゃねぇか
そんな事があってから3週間後、最近アリサは毎日塾や図書館で遅くまで勉強しているらしい
何処の受験生だって言ってやりたいくらい
「アリサちゃん……大丈夫?」
「何かクマが凄いよ」
「……大丈夫よ、絶対にケンに噛ませてやるんだから」
覚えていたか
「だがなアリサよ、それで身体を壊したら元も子もないぞ」
「うっさい、あの人の力もあるんだから、絶対に勝ってやるからね!!」
本当にガンコだな
こりゃ意思曲げねぇぞ~
しかし、あの人って何だ?家庭教師かな?
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SIDEアリサ
今日は日曜日、図書館で勉強する日だ
最近、図書館に行こうと思うと心が躍る
だってあの人がいるから
あの人は、私が悩んでいる問題をすぐにといてくれた
あの人は、私の不満を文句一つ言わず聞いてくれた
あの人は、おもしろい話を聞かせてくれた
あの人は、あの人は、あの人は、あの人は、あの人は、あの人は、あの人は、あの人は、
「こんにちはアリサちゃん、今日も勉強かい?偉いねぇ」
「こ……こんにちは、今日も分からない問題があるんだけど……」
「いいよ、教えてあげる。だからちょっと、あそこの椅子の裏にこれを貼り付け来てくれないかな」
いつもと同じ、白い粉を渡される
数時間に1回、こうやって椅子の裏に貼り付けるだけで教えてくれるなら安いものだ
「わかったわ」
こうして今日もあの人に教えてもらっていた
SIDEOUT
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すずかに聞いて、アリサが行っているという図書館の近くまで行ってみると、目の前の公園に金髪幼女がいて、ベンチの裏に何か貼り付けていた
そこは、基本的に人がいない公園なので誰も見ていない
アリサは悠々と図書館に戻っていった
急に不安になる、まさかそんなはずはない、アリサがそんなことをするわけがない
ベンチの裏に貼り付けてあった物を取ると、それは
白い粉
だった
「いや……嘘だよな」
開けて少し舐めてみる
きた!!!!!!!やっぱりこれは覚醒剤だ!!
昔、馬鹿な友人に誘われて一回だけ舐めたことがある、その感覚だ
ウゲェ、オエェ
直ぐに近くのトイレで胃の中のものを全てだす
それでも興奮はおさまらない、必死に冷静になれと念じる
「何処のどいつだかしらねぇが、アリサをたぶらかした罪、償ってもらうぞ」
俺は図書館へ向かった
図書館の中を見回してみると、すぐに見つかった
金髪幼女と勉強している大人なんてそうそういるもんじゃない
決定的証拠を握るために待っていると、それから2時間後のことだった
「じゃあ、また行ってきてくれるかな」
「は~い」
その手に渡された物は、白い袋だった
俺はカメラで取った後、外にでようとするアリサの腕をつかんで男の前まで行く
「な、なんでケンがいるのよ」
驚いているが気にしない
男の前へいって、白い粉を叩きつける
「ぶわっ、何しやがんだこのガキ!!」
殴りかかろうとするのを止めて
「この粉について話がある、ちょっとそこの公園まで来い」
精一杯ドスを効かせた声で威圧する
だがそこは大人、子供の戯言と平然としている
俺が不安なことは一つだけ
アリサも麻薬に犯されていないか
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公園の広場に俺とあの人がたった
遠くのベンチにアリサを座らせて待たせる
「単刀直入に聞くぞ、あれは麻薬か?そして、アリサには舐めさせたことがあるのか?」
「麻薬?お兄さんには、何を言っているのか分からないなぁ……おい餓鬼、世の中には知っちゃいけねぇもんがあるんだよ!!」
最後にはドスを効かせた声で威圧してきた
だが、俺が聞きたかったことはそんなことじゃない
「もう一度だけ聞くぞ、あれは麻薬なんだな、アリサに舐めさせたことはあるのか?」
怒りと苛立ちを必死に押さえ込む
その時、俺は近づいてくる影に気づくことができなかった
「はっ、だからどうした、お前に関係があるのか?アリサに舐めさせた事?あぁ、あるぞ
その時は非道く落ち込んでいたからな、感謝して欲しいもんだぜ」
白状しやがった
しかもアリサに舐めさせただと?
あの野郎、ぶち殺してやる!!
だが、その時、袖が誰かに引っ張られた
「ねぇ、ケン、麻薬ってどういうこと? 私が舐めたことがあるってどういうことなのよ……」
やべぇ、聞かれた
調子づいた男が更にしゃべる
「そうだよアリサ、君が運んでいたのは麻薬だったんだ、
それに、君が…何だったかな……そうだ!! テストに負けて悔しいと落ち込んでいた日、その日に舐めさせたら気分が良くなったと嬉しがっていただろう」
しかも、俺のせいもちょっと入ってんじゃねぇか、チクショウ
「そんな、私、犯……犯罪をしてた……なんて……しかも…麻薬を舐めイヤァァァァ!!!!!!!」
アリサが泣き出す
あの野郎
これ以上しゃべらせてたまるか、と一歩踏み出した時
「これを知られた以上、口封じしなきゃなぁ」
その瞬間、周りから男が5~6人あらわれた
いつのまに呼んでやがった
こっちにはアリサもいる……厳しいな
「いつまで待たせやがんだこのバカ!!」
一番偉そうなやつが言う
雰囲気的に、一番偉いのはあいつなんだろう
「へ、へぇ、すみません」
さっきまで高圧的だった男が、急にへりくだる
「まぁいい、女のほうは捕まえて売り飛ばす、変態どもが好きだろう。男の方は用済みだ、捕まえてバラすぞ」
「「「はい!!」」」
襲いかかってきた
アリサを抱えて距離をとろうとするが、アリサが泣いて動かない
クソッ、包囲されたか
周りを取り囲む男6人
いくら、身体能力がヤバいからといって、所詮は子供の身体、上から押しつぶされれば動けないこともあるし、蹴られれば吹っ飛ぶ
しかも、動けない女の子を守りながら
一人の男が俺を蹴り飛ばす
ドゴッ
吹っ飛ぶが、囲まれているので近くにいた男にもう一度蹴り飛ばされる
ドガッ
痛くはない、あまり痛くはないが……ウザい
一人の男が、いまだ動けないアリサに向かって手をのばした
「やめろ!!」
飛びつこうとするが、またも蹴り飛ばされてアリサが捕まる
「さぁて、アリサちゃん。君のために男の子がボコボコにされているよ~」
やめろ……それ以上アリサを傷つけるな……やめてくれ……
「この子がやられているのは君n「やめろーーー!!!!」」
力いっぱいの叫びに、ここで俺を調子づかせたらまずいと判断したのか
「とりあえずこいつをしめろ、その女は気絶でもさせておけ!!」
……ありがとよ……アリサを気絶させてくれて……これで…これで真の力が使える……
「いくぞ、カス共、2秒でケリをつけてやる」
あまりの豹変ぶりに皆言葉を失う
「……ハッ……何をやっている、こいつを殺せ!!」
遅いよ……もう終わりだ
「『ゲート・オブ・バビロン王の財宝』」
展開させる
「何だ……こりゃあ」
流石に言葉を失ったようだ
バーサーカーの使っていた斧剣をとりだして複製する
「殺しはしねぇよ……ただ……死ぬほど苦しめ!!」
峰を向かせて頭上にセットして、アリサを持っているやつ以外に落とす
腕は折れ、足はあらぬ方向に、血が飛び散って泣き叫ぶ
「ひぃぃぃぃ、こいつは返すから、どうか、どうか助けてください」
知ったこっちゃねぇ、アリサに手をだした瞬間から、お前等は終わっていたんだ
「知るか、カス」
アリサを抱いて、余っている片方の腕で斧剣を持ち、横に凪ぐ
ドグシャッ
嫌な音がして男は崩れ落ちた
残ったのは、血だまりに倒れている男6人、
「別にお前等が麻薬を売ろうがどうでもいい、問題は、俺の守りたいやつに手をだしたことだ」
俺は、アリサを抱きかかえてその場を去った
何処行こうかな~
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SIDEアリサ
どこか分からないけど白い部屋
「ほら、これを舐めろ」
男の人に出された白い粉を言われるがままに舐める
舐めるたびにいい気分になって高揚する
あぁ、私、麻薬が好きになっちゃったんだ
私、駄目になっちゃったんだ
いつのまにか場所が変わっていた
……ここは……牢獄?
そっか、私捕まっちゃったんだ
そうだよね……あんなことしちゃったんだもんね
パパ、ママ、なのは、すずか……ケン
ごめんなさい
サ
?何か聞こえる
サ、……リサ
懐かしい声、そこに引き寄せられる
いつのまにか周囲は海
光指す海面に向かって、浮上していった
SIDEOUT
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「アリサ…アリサ…アリサ」
うなされ始めたアリサに、優しく声をかける
帰ってくる場所はここだ
「ん、にゅ~………ケン?」
起きたか、よかった
ガバッと跳ね起きると
「なんでケンが?私捕まったんじゃ……え?……何で?」
夢と現実がごっちゃになってるな
「たぶん、思っている事は全部夢だよ。恐い物は全て払った
安心していいよ」
何か呆けてる、どうしたんだろう
「夢…?でも、私、犯罪を……」
そういうことか……
確かに犯罪っちゃあ犯罪なんだが
「ケン、やっぱり私、犯罪をしたんだよね。麻薬を取っちゃったんだよね。もう……戻れ…ない…んだ…よ…ね…」
最後は嗚咽まじりになった
……馬鹿やろう
俺はアリサを抱きしめた
折れそうな程小さくて
こんな背中に重い物が乗ってしまったことを後悔して……
「それがどうした
犯罪?確かに犯罪かどうかと問われたら犯罪かもしれない
でもアリサは
後悔している
反省している
謝りたいと思っている
そんなお前がどうして悪いと言えるんだ
それでも悲しいのなら、
悔しいのなら、
俺にぶつけろ、そのくらい俺が受け止めてやる!!」
未成年だから、知らなかったから
励ます方法はいくらでもあるかもしれないけど、俺はこうやって受け止めたい。
だって、アリサは俺の大事な人だから
「……ケン……ケン……ケン…うえぇぇぇ」
泣け、泣け、今の俺はお前の専属だよ
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SIDEアリサ
あの後、泣き疲れて寝てしまった私を家まで送ってくれたらしい
ありがとうケン
私を救ってくれて
助けてくれて
私からなんて恥ずかしくて言えないけど
大好きだよ