魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~   作:てりー

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第十二話

前回のあらすじ……温泉に入りました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今日も大判焼きの屋台に行ってみた

 

フェイトに会えるかもしれないという淡い期待を抱いて

 

 

「おぉ、今日も来たのか坊主、いつものでいいか?」

 

 

「はい、お願いします」

 

 

いつも通り粒あんの大判焼きを3個

 

公園で食べる大判焼きは本当に美味しい

 

 

「……久しぶりケンスケ」

 

 

特徴的な声に後ろを振り向くと、ほほえむ少女とちょっと恐い顔をした女性がいた

 

 

「あぁ、久しぶりフェイト、今日はアルフも一緒なんだ」

 

 

「あんたにアルフって呼ばれたくないよ」

 

 

すかさず飛んでくる言葉

 

厳しいな

 

しょうがないことだけど、アルフにはまだ信用されていないみたいだ

 

 

「駄目だよアルフ、そんなこと言っちゃ」

 

 

「でも、フェイト、こいつはフェイトを「それ以上言ったら怒るよ」でも……」

 

 

俺はベンチの端に移動して二人分の席を作る

 

するとアルフ、フェイトの順に座ってきた

 

二人に大判焼きを渡す

 

アルフは、毒でも入っているんじゃないかと疑ってフェイトに怒られてた

 

 

「そういえば、フェイトって何処に住んでいるの?」

 

 

「あのビルの最上階だよ」

 

 

指をさしている方向を見て言葉を失った

 

何だあのビル、たぶん億ションの域だお

 

 

「もしかしなくてもフェイトってお金持ち?」

 

 

「ここではどうだか分からない……かな

 

私とアルフだけで住んでいるから、お金持ちなのかもしれないよ」

 

 

嘘だろ

 

あれだけのビルに親無しとか

 

ってあれ?フェイトって親いないのか?

 

 

「あのオニババがやってくれた唯一のいいことだよ」

 

 

オニババってことは母親はいるのか

 

お、そろそろいい時間だ

 

なのはも帰ってくるし、俺も帰るか

 

 

「じゃあねケンスケ

 

大判焼き美味しかった」

 

 

「あんたのこと許したくないけど、この大判焼きにはお礼を言っておくよ」

 

 

二人と別れた後、俺は家路を急いだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「いい加減にしなさいよ!!」

 

 

アリサがキレた

 

 

「こないだから何よ!!私と話すのがそんなに嫌?私たちがいるのがそんなに苦痛!?だったらケンと二人でぼーっとしてなさいよ!!」

 

 

俺もですか!?

 

そう言ってアリサは出て行ってしまった

 

チラッとすずかを見ると、どちらへ行っていいのか分からない状態

 

目が合ったので、アリサのほうへ顎を動かすとアリサを追いかけていった

 

 

「ふぅ~、まぁなんだ

 

最近色々ありすぎたからな、気にすんな」

 

 

「でも、今のは私が悪かったから……」

 

 

「そうだけど、だからといって話せることじゃないしな」

 

 

魔法の話なんて体験したことなかったら、ただのオカルト現象だ

 

あの二人だったら信じてくれるとは思うけど

 

 

しょぼくれるなのはを置いていくのもあれだけど、アリサの所に行くか

 

 

 

 

ど~こ行ったかなアリサは

 

廊下とか教室とか見てきたけどどこにもいない

 

 

話し声が聞こえてきた

 

こっちからかな

 

近づいてみると

 

「だって悩んでるじゃない!!あんなの言わなくたって、聞かなくたって分かるわよ!!それなのに……それなにに何にも話してくれないじゃない!!」

 

 

そうなんだけどさ、すずかも言ってるけど仲良しの友達にも言えないことはあるし

 

あって当然なんだけどな

 

と思ったが、アリサの本心はそれでも聞いてあげるくらいしてあげたい

 

何か少しでも役にたってあげたいという優しい心だった

 

 

「ありがとな、アリサ」

 

 

「「ケン(君)」」

 

 

「今、なのはは話せないことがたくさんあるんだ

 

なのはは筋金入りの頑固者だから、迷惑をかけると勘違いして話さないと思う

 

でも、アリサの優しさはきっとなのはに伝わるよ」

 

 

「ケンは……ケンはなのはの理由を知っているの?」

 

 

「……あぁ、知っている」

 

 

何故かアリサとすずかはホッと胸をなでおろしている

 

何でも、俺がいるなら安心だそうだ

 

そう言って貰える事は悪い事じゃない、むしろ嬉しいな

 

 

「でも、けん君、話せるようになったら話してね

 

もしかしたら、けん君は自分が心配されてないと思ってるかもしれないけど、私もアリサちゃんも、けん君が無事でいて欲しいと思っているんだからね」

 

 

盲点だった

 

てっきり俺は心配されてないものだと思ってた

 

ありがとう、アリサ、すずか

 

 

俺となのはの日常がここにある

 

 

ってことを再確認させてくれた

 

 

「べ、別に心配してるわけじゃないんだからね

 

ただ、あんたが帰ってこないとすずかが……うにゃー!!」

 

 

アリサの頭を撫でる

 

帰る場所はもうあったんだな、出来ていたんだな

 

なら俺は、前に突き進むのみだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「2人で帰るの久しぶりだね」

 

 

そういえばそうだな

 

アリサとすずかが休んだ日以来か

 

 

「ちょっと寄り道してっていい?

 

皆にこんな顔見せられないよ」

 

 

なのはについて行くと、海の見える見晴らしのいい公園に出た

 

なんかこのごろ、よくなのはの話を聞いてるな

 

 

「私たち3人はね、最初はケンカしたんだ」

 

 

へぇ、少し驚いた

 

今は例外として、あんなに仲がいいのにな

 

 

「原因はアリサちゃんがすずかちゃんのカチューシャをとったからなんだけどね」

 

 

どうにも、そのころのアリサはあまり性格がよくなかったらしい

 

 

「すずかちゃんもやめてって言ってたんだけどね、結局私がアリサちゃんの頬を叩いちゃったんだ」

 

 

すずかは今よりも引っ込み思案だったらしい

 

しかし

 

「痛い?でもね物をとられた人の心はもっと痛いんだよ」

 

って……高校生でも言えないやつ一杯いるぞ

 

 

「アリサちゃんと掴み合いの大喧嘩になって、でも最後はすずかちゃんが

 

やめて!!

 

って言ってくれて、その後から一緒にしゃべるようになったんだよね」

 

 

そんな過去があったんだ

 

 

「私は、皆に心配かけたくないだけなのに

 

どうしてこうなっちゃうのかな」

 

 

俯いているなのは

 

でも、それはアリサだって分かってる

 

それでも助けになりたい

 

助けになれない自分が悔しい

 

そう思っているのだろう

 

 

凄く不器用な2人だな

 

 

 

俺はそんなことを思いながら、なのはの話を聞いていた

 

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