魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~   作:てりー

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第十七話

前回のあらすじ:クロノと戦って勝ちました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「クエェェェェェ!!」

 

 

あぁ~、うるせぇなぁ

 

フェニックスみたいな赤い怪鳥が吼える

 

 

俺となのはは、順調……ではないけれどジュエルシードを集めている

 

アースラと協力関係を結べてからは、前よりもジュエルシードを見つけるペースが遥かに上がっている

 

気になるのがフェイトだ

 

アースラの探査ではもう4回ジュエルシードが見つかっているが

 

俺たちが確保したのは僅か2個

 

つまり、自分の足で探している女の子に負けているのだ

 

でも、アースラの仕事が遅いわけではない

 

ということは、フェイトが動く範囲が広くなったということ

 

それは同時に、更に無理をしていることになる

 

フェイトは大丈夫かな

 

アルフがついていても無茶ばかりするみたいだから心配だ

 

 

ん?何でこんなに余裕なのかって?

 

あの程度なら俺が出る必要がないから

 

現に、今ユーノが鎖で縛ったした敵をなのはが封印して終了

 

う~ん、この二人の息が合いすぎてて恐いくらいだな

 

 

「お疲れ、なのは、ユーノ」

 

 

声をかけて、アースラに戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SIDEフェイト

 

ダメだ……今回も空振りみたいだ

 

やっぱり管理局相手じゃ厳しいのかな

 

このまま集められないで終わるのかな

 

 

……ダメだ、そうやって考えるから先に奪われるんだ

 

私はフェイト・テスタロッサ

 

大魔導師プレシア・テスタロッサの娘

 

だから不可能はない

 

 

……そうだ!!

 

まだ捜索していない所があったじゃないか

 

きっとそこに違いない

 

絶対に持ち帰るんだ、母さんの為に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ッフ、ッフ、ッフ……ハァ……」

 

 

俺は日課の訓練をしている

 

一日でもサボると鈍るので、少しでもやるようにはしている

 

継続は力なりってやつだな

 

なのはとユーノはおやつを食べているところだろう

 

 

そう言えば……桃子さんから、なのはの過去を聞いたな

 

そうして、俺は思考の海に入っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SIDEなのは

 

 

チョコ味で中はしっとりとしている美味しいクッキーを食べています

 

飲み物はジュース

 

当然だけど砂糖と牛乳を入れた甘いお茶なんかじゃないの

 

 

「なのはは、親御さんと離れて寂しくないの?」

 

 

前にいるユーノ君が聞いてきた

 

寂しい……か

 

それはとっくの昔に忘れてしまった感情

 

いや、覚えているのだろうけれど

 

無意識のうちに抑えてしまっている感情

 

だから寂しくなんかない

 

 

「寂しくないよ。ユーノ君にけん君もいるし、私は小さい頃から慣れてるから」

 

 

あれ?何を言っているのだろう

 

 

「私がまだ小さいときにね、お父さんが仕事で大けがをして入院してたことがあるんだ」

 

 

けん君にも話したことないのに

 

でも、止まらない

 

相手がユーノ君だからじゃない

 

抑え続けていた気持ちがあふれ出したのだろう

 

こんなこと話すつもりじゃなかったのに

 

 

「喫茶店も始めたばかりだったからね、お兄ちゃんもお姉ちゃんも大忙しだった」

 

 

あの時は大変だったと思う

 

いつもいつも遅くまで働くお母さん

 

それでもお父さんのお見舞いは欠かさず行って、凄いなって思ったりしたっけ

 

私も……手伝いたかった

 

でも、それはワガママだと思ったから、言い出せなかった

 

皆を困らせたくないから

 

それは、今も同じ

 

でも、この頃

 

ちょっと間違っているのかなって思ってきた

 

アリサちゃんとのケンカもそうだし

 

何より温泉で、けん君に言われた言葉

 

 

『なのはの全てを受け止めたい』

 

 

嬉しかった

 

純粋に嬉しくて……涙が止まらなかった

 

 

「だから、一人は慣れてるんだよ」

 

 

ここからは絶対言わない領域

 

私は、けん君が家に来てくれたから救われたんだ

 

私にとって、雨雲を吹き飛ばす風であり

 

柔らかく包み込んでくれる太陽でもある、けん君

 

恥ずかしくて言えないし、言うつもりもないけど

 

すっごい感謝をしてるし

 

すっごい大好き

 

お父さんやお兄ちゃんに向ける感覚とは少し違う

 

……よく分からないや

 

もう少し大人になったら分かるのかな?

 

そうだといいな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

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桃子さんに言われた言葉

 

 

「だから、なのはのそばにいてやってほしいの」

 

 

それは騎士の誓いのように洗練されているもの

 

俺はそれを了承した

 

だから裏切る気など、サラサラない

 

なのはが行く道を共に行こう

 

それが明るい道なら後ろから

 

暗い道なら照らしながら

 

 

 

「エマージェンシー!探索海域にて魔力を感知!」

 

 

現実に引き戻された

 

艦橋に向かうと、ちょうどフェイトが海に向かって魔力流を打ち込むところだった

 

何て力

 

魔法には疎い俺でも分かる

 

もしかしたら、なのはが俺に秘密で練習したと思っている魔法並じゃなかろうか

 

でも、あれだけの魔力を海に打ち込んだあと

 

もし、残っているジュエルシード6個が全部発動したらどうするつもりだ?

 

いくらフェイトが天才でも、アルフが優秀でもそれは無理だろう

 

本当に……無茶をする

 

 

 

轟音と共に、海に6個の竜巻ができた

 

最悪の事態か

 

 

「なんとも……無茶をする子ね」

 

 

リンディさんが頭を抱えている

 

 

「このままでは自滅をしてしまう

 

早く助けに行きましょう」

 

 

クロノがバリアジャケットを装備しようとする

 

なのはも同じようにいつもの姿に着替える

 

 

「いけません」

 

 

この勢いを阻害する声

 

リンディさんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SIDEクロノ

 

なんて無謀な子なんだ

 

早く助けに行かないと

 

いつもよりも、どこか柔らかい色合いのバリアジャケットに身を包む

 

さぁ、早くいかなきゃ

 

 

「いけません」

 

 

え……?

 

何で? 意味が分からない

 

だから叫ぶ

 

 

「何故ですか!? 母さん!!」

 

 

助けが必要なら颯爽と現れて助ける

 

それが正義の味方じゃないか

 

母さんなら分かっているはずなのに、なんで

 

 

「わきまえなさい、クロノ『執務官』

 

この状況で、一番合理的にジュエルシードを回収する方法は?」

 

 

……そうだった

 

今の僕は、クロノ・ハラオウンじゃない

 

クロノ・ハラオウン『執務官』なんだ

 

 

でも、こんな人達を全員救うために管理局に入ったんじゃないのかよ

 

これだけの力があるのに、破滅に向かう一人の少女も救うことができない

 

何が……何が正義の味方だ

 

 

「すいませんでした、艦長」

 

 

この次は、この次こそは正義の味方として振る舞おう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

腐ってやがる

 

いや、腐ってはいない

 

あれが組織としては一番の判断なのだろう

 

よく考えてみれば確かにそうだ

 

この場での最善は、フェイトを見捨てて消耗したところで

 

フェイト共々捕獲することだろう

 

そうだ、確かにそうだ、それが最善だ

 

理解できる

 

だが

 

 

納得がいかねぇ

 

 

これが、どこぞのおっさんだったのならばどうでもいい

 

フェイトの鬼婆(プレシアだったか?)でもそうだ

 

でも、今戦っているのは、待っているのは絶望しかないと分かっていても、戦っているのはフェイトだ

 

 

俺の守りたい一だ

 

 

 

どうすれば助けることが出来る?

 

リンディさんを脅す?

 

無理だ、あの人がそんなことに屈する人だとは思えない

 

 

艦を沈める?

 

なおさら無理だ、ここは宇宙空間だから、そんなことしたら皆死んじまう

 

 

ワープの制御の仕方なんて分からないし……

 

 

【行って】

 

 

それは希望の声

 

 

「なのは、ケン、行って」

 

 

これまでの戦いでも、幾たびの危機を救うための原動力になった声

 

 

「僕がゲートを開くから……早く!」

 

 

思わずにやける

 

ありがとう、ユーノ

 

助かった

 

 

「誰か、あの子を捕まえて!!」

 

 

させるかよ

 

取り出したる剣は、クロノとの戦いでも出した剣

 

 

『勝利すべき黄金の剣

カリバーン

 

 

「お前もいけ、ユーノ

 

ここは俺が止める」

 

 

階段を上がってきた局員の足下に、複製した剣を突き刺す

 

まさか剣を出すとは思わなかったのだろう

 

動揺が広がる

 

 

「ほら……さっさと行け

 

フェイトが辛そうだぞ?」

 

 

この一言で、これまで死んでいたなのはの目に気力が戻る

 

 

「分かった!!

 

一緒に行こうユーノ君」

 

 

そう言って飛び出していった

 

 

「これは、契約違反ですよ?」

 

 

リンディさんの静かな声

 

どちらかというと、怒りを押し殺した声かな

 

そういや、契約なんてものも存在したな

 

すっかり忘れていたよ

 

 

「あちゃ~、それはすいません

 

俺の独断での契約違反ですね

 

申し訳ない」

 

 

「……あくまで、剣介さんが全て計画したと言うのですね」

 

 

頷いて肯定をする

 

泥を被るなら俺一人で十分だ

 

 

「わかりました

 

皆さん、剣介さんを捕まえて」

【ごめんなさいね】

 

 

非情な決断命令と共に、念話で謝罪をしてくる

 

そこで悟る、別にリンディさんも強要したかった訳ではないと言うことに

 

【大丈夫ですよ

 

それより、どの程度までぶっ飛ばしていいんですか?】

 

 

【そうですね

 

周りの機器が壊れない程度にお願いします】

 

 

りょーかいです

 

 

さぁ、こっちはこっちで開幕だ

 

 

「死に物狂いでかかってこい

 

そして、その全てを封殺してやらぁ!!」

 

第2幕が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SIDEなのは

 

転送された先は、いつも通り空の中

 

前までだったら驚いて何も出来なかったかもしれないけど、今は違う

 

雲の切れ間から降りると、そこには消耗したフェイトちゃんと、何か光のような物に捕まっているアルフさんがいた

 

それでもアルフさんは私の姿を見ると、光のような物を噛みちぎって飛びかかってくる

 

恐ろしくなんかない

 

 

「僕たちは戦いに来たわけじゃ……ない!!」

 

 

ユーノ君がいるから

 

激しい音がして、アルフさんの一撃を止めた

 

フェイトちゃんを探さなきゃ

 

えっとーーいた!!

 

ジュエルシードの近くで辛そうにしながらも、封印をしようとしている

 

 

「フェイトちゃん!!」

 

 

振り向いた顔は恐かった

 

 

「一緒に止めよう」

 

 

今度は驚きの顔

 

さぁ、私の魔力を受け取って

 

 

ピンク色の光がフェイトちゃんのバルディッシュを包む

 

これは決意の証

 

フェイトちゃんと対等に話し合いたいっていう、決意の証

 

 

「二人で半分こしよう。一緒に封印だよ」

 

 

それだけを告げて距離をとる

 

 

私には経験があるから少しだけわかる

 

一人ぼっちの時に一番やってほしいことは、大丈夫?とか声をかけてもらうことじゃない

 

 

「ディバインバスターフルパワー」

 

〔Yes my master〕

 

 

フェイトちゃんの準備もできた

 

 

「サンダー」

「ディバイーン」

 

 

一人ぼっちの時に一番嬉しいのは、同じ気持ちを分けあえること

 

寂しいのも、悲しいのも半分こにして分けあえること

 

 

「レイジ!!」

「バスター!!」

 

 

やっと分かった

 

 

「友達になりたいんだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

なのはがフェイトに魔力を分けた

 

俺はそれを見ながら、また一人を縛り終えた

 

 

「さぁ、次はどいつだ?」

 

 

今度こそ誰も近づいてこない

 

そりゃそうだろう

 

俺の周囲には、神の牡牛をも縛り上げる鎖で縛り上げられた局員がたくさんいるのだから

 

 

「待て待て待て待て、分かったよ剣介」

 

 

クロノ? どうしたんだ?

 

 

「こっちとしても、もう作戦は失敗したも同然だ

 

だから、僕も出る

 

君も出てくれないか?」

 

 

やっとか、今か今かとずっと待っていたんだぞ

 

局員を『天の鎖

エルキドゥ

』から放す

 

 

「ゲホッ、ゲホッ」

 

 

ちょっと咳き込んでいるけど気にしない

 

 

「よし、じゃあ行くぞクロノ」

 

 

堅い漆黒のバリアジャケットを纏ったクロノと共に転送された

 

 

 

おぉ、いつも通り空中だな

 

 

「剣介」

 

 

どうしたんだ、クロノは?

 

 

「その……ありがとう」

 

 

は? 何が?

 

そう言って飛び立ってしまった

 

本当にどうしたんだ? あいつ

 

 

ドゴォォン!!

 

『転輪する勝利の剣

エクスカリバー・ガラティーン

』のような爆発がおきた

 

 

うわぁ、何ぞこれ

 

 

どうやら、なのはとフェイトのタッグ攻撃のようだ

 

もの凄いなこれは……

 

兎にも角にも、ジュエルシードを封印できたからよしとするか

 

なのはとフェイトの近くによっていくと

 

 

「友達になりたいんだ」

 

 

なのはがやっと伝えられた素直な気持ち

 

結果がどうでも、これはきっとマイナスにはならない

 

 

轟音と共に、海に雷が落ちた

 

どういうことだ

 

 

「か、母さん」

 

 

フェイトの呟き

 

これが、プレシア・テスタロッサの攻撃か

 

次はどこに……フェイトか!?

 

何でか分からないが、直感でフェイトだと思って、フェイトの前にでる

 

本当にきた!!

 

「治療……」

 

ダメだ、癒の魔術を使えば10分間宝具は使えない

 

ということは、『天地統一

エインヘルト・ワールド

』が消えて海に落ちるということになってしまう

 

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

飛ぶな、保て……意識よたも……

 

 

「けんくーーん!!」

 

 

目の前が真っ白になった

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