魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~   作:てりー

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第二十一話

前回のあらすじ:アリシアの事を聞きました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SIDEなのは

 

今、プレシアさんがいるところに向かうための準備をしている

 

でも、ちっともはかどらない

 

考えるのは、けん君の事

 

プレシアさんと話していた時のけん君は本当に嬉しそうだった

 

あれが、けん君の本当の姿なのかな

 

あぁ、どうすればいいのか分からない

 

けん君を否定するべきなのだろうけど

 

私は守りたいって言われちゃったし

 

今までも守ってもらっている

 

どうすればいいのかな

 

私はけん君について行くべきなのかな

 

分からないよ

 

本当に分からない

 

でも、一つだけ

 

とにかく今の所はけん君について行こう

 

これまでもそうしてきたのだから

 

SIDEOUT

 

 

SIDEプレシア

 

ごめんねフェイト

 

でも、もう伝えるべき事は伝えた

 

あとは、気づいてくれるかどうか

 

あの様子では気づいてないだろう

 

でも、石神剣介とかいうのがいるから、そこまで心配はしていない

 

同じような理想を持っているから分かる

 

彼は、最期の時までフェイトを守り続けてくれるだろう

 

どうか、お願い

 

神様

 

あの時にもう頼まないと決めたけど、一回くらい、いいわよね

 

あの子に祝福がありますように

 

そして、私とアリシアにも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

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俺は覚悟を決める

 

あれだけの事を言ったんだ

 

この戦いが最後だ

 

これが終わったら……

 

これ以上、迷惑をかけないように……

 

 

そういえば、フェイトは大丈夫かな

 

倒れた事じゃない

 

プレシア・テスタロッサが伝えたかった事を分かっているかだ

 

医務室に着くと、アルフと、目の輝きを失ったフェイトがいた

 

 

「あんた……

 

……近づくな

 

あんたはフェイトに近づくな」

 

 

それを無視して近づくと、行く手を遮られる

 

 

「そこをどいてくれ」

 

 

「嫌だね

 

あの鬼婆と同じような考え方を持っているあんたは、フェイトに近づく資格なんてないよ」

 

 

はぁ……あまりこの手は使いたくなかったが、仕方ない

 

 

「すまんな、アルフ」

 

 

その瞬間、四方八方から飛んでくる鎖で、アルフを絡め捕る

 

 

「あっ、くそっ!!

 

近づくな!!

 

それ以上フェイトに近づくな!!」

 

 

うるさい、少し黙ってろ

 

口の中に布を入れて黙らす

 

縛って堕とすことも出来たが、アルフにも聞いてほしい話なので黙らすだけにする

 

胸が上下するだけで、他には何も意思をしめさないフェイト

 

 

「そのままでいいから聞いてくれ

 

プレシア・テスタロッサが言いたかったことはこういう事だと思う

 

俺は、あの人と同じような考え方だから、よく分かるんだ

 

たぶんね

 

 

フェイトは、フェイトの人生を歩め」

 

 

それまで、何も反応を示さなかったフェイトの身体が、ピクリと跳ねる

 

 

「あの、大嫌いという言葉もそうだ

 

作り物の命はしょせん作り物?

 

そうかもしれない、だからこそ、私にはいらないから好きな道を行けってことだろう

 

アリシアとの違いだってそうだ

 

それに、本当は大好きなのだろう

 

そうでなければ、嫌いと言った時の、唇の震え、顔の歪み

 

説明がつかない

 

不器用だ、プレシア・テスタロッサは本当に不器用だ

 

でも、フェイトに向けた愛情は本物だと俺は思う」

 

 

時間が止まる

 

それまで、ずっと唸っていたアルフも静かになる

 

これで、俺の伝えたい事は全部伝えた

 

もう、伝える事はない

 

 

「じゃあなフェイト

 

今からプレシアのところに行ってくるけどーー

 

待ってるぞ」

 

 

そう言って、アルフを解放した後、扉を閉める

 

 

すぐに、転移ポートのところに行くと、なのはとユーノとクロノがいた

 

 

「君も行くのかい?

 

石神剣介」

 

 

嫌そうなクロノの声

 

そりゃ、嫌だろう

 

自分の理想とおよそ正反対の理想を持っている人を好きになるのは難しい

 

 

「やめなさい、クロノ」

 

「「リンディさん(母さん)!?」」

 

 

そういえば、リンディさんも行くって言っていたな

 

 

「今すべき事を最優先しなさい

 

剣介さんにもついて行って貰います

 

任務はプレシア・テスタロッサの……身柄確保」

 

 

一瞬戸惑ったのは何でだろう

 

部下を殺されているからかな?

 

とにかく行くか

 

最後の戦いに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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転送ポートを抜けると、そこは城への入り口だった

 

玄関前には、15体ほどの機械兵

 

その一体一体がAクラスの敵らしい

 

こりゃ~、盛り沢山だねぇ

 

広範囲をなぎ倒せる武器でいくか、魔力を節約して地道にいくか

 

 

「ここは僕がいく、こんなところで立ち止まっている暇は……ないよ!!」

 

 

クロノのスティンガー・スナイプからスナイプショットの連続攻撃

 

凄いのは、速さ、威力はもちろんだが

 

何より、敵を殲滅するのにたった一つの魔力弾で足らしてしまう

 

その有用性にあった

 

それは、鎌のように姿を変えて敵を切り刻んだ後、一本の槍のようになって敵を貫いていく

 

だが、それが通用しない敵が一体だけいた

 

かき消えたのを見た瞬間、飛び出していって敵の斧をかわして背中に着地

 

 

「ブレイクインパルス!!」

 

 

そして数秒止まった後に、微振動の攻撃で、内部から敵を破壊した

 

さすがは執務官

 

これらを朝飯前のようにこなしていく

 

なのはとユーノも目を丸くしている

 

 

「次に行くよ!!」

 

 

おっと、そうだった

 

突入しなきゃな

 

よぅし、行こうかい

 

 

 

城に入ると、そこにも機械兵がウジャウジャいた

 

クロノがブレイズキャノンが打とうとするがそれを制す

 

 

「お前ばかりが魔力を消費しちゃダメだろ

 

ここは俺に……任せとけって」

 

 

取り出したのは斧

 

いつものバーサーカーのものではない

 

ハルバードと言われる種類の斧だ

 

リズがよく使っているものと同じタイプ

 

それを複製して頭上にセットする

 

そして、いつも通り落とす

 

だが、いつもと違うのはさらに高い所から落とし、錐揉み状に回転を加える事によって威力を倍増させる

 

かなりの敵を排除して、クロノの道を作る

 

 

「お前はプレシア・テスタロッサの所に行くんだろ?

 

なら、さっさと行け」

 

 

憮然とした顔で、礼は言わないよと飛んでいった

 

その後、俺たちも道を切り開いて駆動炉に向かう

 

だが、道の先にはまたも機械兵の軍団

 

今度こそ、となのはが構えるが

 

またも、それを制す

 

 

「お前は封印のために魔力を残しとけって」

 

 

数には数だ

 

号令をかけるは大船団

 

あの『太陽の沈まぬ王国』を、歴史の盟主から引きずり落とした悪魔の船団

 

 

「さぁ、ワイルドハントの……始まりだぁ!!」

 

 

バビロンから出てきたのは無数の船と狼達

 

機械兵たちを食い尽くし、破壊し尽くす最強の船団

 

その名も、『黄金鹿と嵐の夜

ゴールデン・ワイルドハウンド

 

フランシス・ドレイクが指揮したと言われる船団は、余すことなく力を発揮し、打ち終わった時には全てが消え去っていた

 

 

「相変わらず、宝具ってのは凄いね」

 

 

無邪気なユーノの言葉だが、さすがにここまでは予想していなかったのでビックリだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SIDEフェイト

 

私は何をしているんだろう

 

やっと心を通わすことが出来たって言うのに

 

あぁ、そっか

 

私はいらない子なんだ

 

いらない子、私は、フェイト・テスタロッサはいらない子

 

母さんの言うことも聞くことが出来ない役立たず

 

そうだ、私は人形だ

 

人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形人形

 

 

「フェイトはフェイトの人生を歩め」

 

 

え……?

 

私は人形だよ

 

アリシア・テスタロッサの人形だよ

 

そんな私が新しい人生なんて始められるわけないじゃない

 

 

「ゆっくりだよ、ゆっくりでいいから、私の大好きなフェイトに戻ってね、もうフェイトは自分の人生を歩めるのだから」

 

 

本当の私?

 

何それ、人形に嘘も本当もあるの?

 

 

脳裏に浮かんできたのは白い女の子

 

何度も何度も私の名前を呼んでくれて、私をフェイトとして扱ってくれた

 

 

脳裏に浮かんできたのは黒髪の男の子

 

出会いは最悪だったけど、私が怪我をしていた時に助けてくれた優しい人

 

 

そうだ、そんな人達が私を、アリシア・テスタロッサの人形じゃない、フェイト・テスタロッサを待ってるって言ってくれているんだ

 

そういう人がいる限り、私は人形じゃない

 

そうだ、私の……いや、私達の全ては、まだ何も始まっていない

 

だから、本当の自分を始めるために

 

行こう、バルディッシュ

 

これが、フェイト・テスタロッサとしての第一歩だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

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っか~、数が多い

 

後から後から、まるで蠅のように涌いてくる機械兵を倒していく

 

広域宝具を使うことが出来ればいいのだが、残念ながら、さっきの一撃で城自体がダメージを負ったので、これ以上使うとまずいらしい

 

 

「なぁにこんな相手に苦戦してんの!!」

 

 

近くにいた機械兵を切りつけていたら、アルフがやってきた

 

これで少しは楽になる

 

次の獲物に向かって飛び込んでゆく

 

切って切って、切り倒す

 

 

今度はユーノの鎖が千切れた

 

ユーノは、得意のバインドでかなりの量の敵を止めていたので

 

一気に敵が放出される

 

その大半がユーノに襲いかかっていく

 

くそっ、間に合わない

 

何本もの剣を射出させるが、それよりも機械兵のほうが早い

 

アルフとなのはは遠くにいるし……詰みなのかよ、畜生

 

 

「サンダーレイジ!!」

 

 

降りかかったのは雷撃

 

舞い降りてくるのは金の姫

 

遅かったじゃねぇか

 

てか、登場がはで過ぎるんだよ

 

 

「「フェイト(ちゃん)!!」」

 

 

そのまま大量の機械兵を一気に排除する

 

だが、驚異はまだ去っていない

 

壁を突き破って、大型の機械兵がでてきた

 

 

「こりゃ~、でけぇな」

 

 

「そうだね……」

 

 

「あれはバリアがある……でも二人なら」

 

 

そっか、仲間と認めてくれたんだな

 

なら、俺がやることと言えば、倒すことが出来る二人の手助けをすることじゃねぇか

 

 

「よっしゃ、俺があいつの攻撃を防ぐ

 

その間によろしく頼む」

 

 

取り出したるは7枚の花弁

 

英雄ヘクトールの槍を防いだ唯一無二の盾

 

 

「『熾天覆う

ロー

』」

 

 

機械兵は、背中についている大型の砲台にチャージをするが

 

この程度、問題ではない

 

こんなものに負けるほど、宝具は脆弱なものではないのだから

 

 

「サンダー……」

「ディバイーン……」

 

 

七色に輝く光が迫る

 

高火力だけど、負ける気がしない

 

 

「『七つの円環

アイアス

』!!」

 

 

轟音がして、弾け飛ぶんじゃないかというほどの衝撃がくる

 

でも、弾け飛ぶなんてありえない

 

だってすぐに衝撃なんてなくなるんだから

 

 

「「バスター!!」」

 

 

強大な魔力の奔流が機械兵を貫く

 

爆発音がして消え去った

 

 

 

 

「お帰り、フェイト」

 

 

待っていたかいがあったよ

 

そう伝えると

 

意思を持った瞳で頷いてくれた

 

その後、フェイトとアルフはプレシア・テスタロッサの所に行くというので、そちらについて行くことにする

 

 

「じゃあユーノ、なのはを頼むぞ

 

なのはも頑張れよ」

 

 

「うん、ケンもフェイト達をよろしくね」

 

 

「けん君、ありがとね♪」

 

 

そう言って別れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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SIDEなのは

 

初めての……ううん、二回目かな

 

けん君がいない戦い

 

あの時と違うのは

 

私が強くなったことと

 

 

ユーノ君がいること

 

どんなときでも私達の背中を守ってくれた、けん君と同じくらい大事な人

 

ユーノ君がいるから私もけん君も安心して戦えたんだ

 

ここまで来れたんだ

 

 

こんな私でも出来る事が見つかったんだ

 

やりたい事が見つかったんだ

 

 

エレベーターを降りると、大量の機械兵

 

でも、これまでクロノ君が、けん君が魔力消費を抑えてくれたんだ

 

だからいつも通り全力全開で戦うだけ

 

 

「レイジングハート」

【Yes my master】

 

 

「ディバインシューター!!」

 

 

ここは任せて、駆動炉は絶対に封印してみせるから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

長い廊下を駆け抜けている

 

ムチャクチャ長いな

 

まだ先が見えないぞ

 

 

「ねぇ、ケンスケ」

 

 

フェイトの呼びかけに振り返る

 

 

「あの、ありがとね

 

あの言葉が、私をフェイト・テスタロッサにしてくれたんだよ」

 

 

そんなこと感謝されるほどでもないのにな

 

俺はただ、プレシア・テスタロッサが伝えたかっただろうことを伝えただけだ

 

まぁでも、感謝されて悪い気はしないな

 

 

それっきり、誰もしゃべらない

 

最後の戦いが近いことが肌で感じられるようになったのだろう

 

 

長い廊下を抜けると、でかい広場のような所にでた

 

その端には、アリシアが入ったポッドとともにプレシア・テスタロッサがいた

 

そして、頭から血を流したクロノもいた

 

そこに降り立つ俺とフェイトとアルフ

 

フェイトに行けと促すと前に出た

 

 

「今更、何のようかしらフェイト」

 

 

威圧するような視線でフェイトを睨むプレシア

 

その視線にもまったく怯まず近づいていくフェイト

 

 

「あなたに、言いたいことがあって来ました」

 

 

初めてのフェイト自身の言葉

 

 

「私は

 

私はアリシア・テスタロッサではありません

 

あなたが造った、ただの人形かも知れません

 

だけど私は、

 

フェイト・テスタロッサは

 

あなたに生み出してもらって

 

育てて貰った、あなたの娘です

 

あなたが、まだ私を娘と思ってくれるのなら

 

世界中の誰からも

 

どんな出来事からも

 

あなたを守る

 

私が、あなたの娘だからじゃない

 

あなたが、私の母さんだから」

 

 

そう言って手を伸ばす

 

これが、フェイトの気持ち

 

それをどう受け止めるのか

 

 

「ふ、ふふふ、あーっはっはっは!!娘ですって?思い上がるのもいい加減にしなさい人形が!!」

 

 

伸ばした手がだらしなく落ちる

 

やはり駄目か

 

説得は出来ないのか

 

 

《皆、大変だよ!!

 

リンディ艦長がジュエルシードを抑えてくれているけど、あと10分が限度だって

 

だから早く逃げて!!》

 

 

あと、10分か

 

なら、少しくらい話はできるな

 

まぁ、もし時間になっても手はあるが

 

 

「クロノ、フェイト達を連れて逃げろ

 

あとは俺の出番だ」

 

 

ふざけるなと返される

 

ここで最後まで残るのは執務官だと叫ぶクロノ

 

しょうがないか

 

俺は、バビロンからリズと一枚の赤い布を取り出す

 

それをクロノに投げつけて

 

 

「我に触れぬ

ノリ・メ・タンゲレ

 

 

その瞬間、赤い布は本来の力を発揮してクロノを縛る

 

離せ!!

 

って言ってるけど、構うわけがない

 

そして、リズに三人を連れて行って貰おうとするが

 

 

「私は残らせて」

 

 

フェイトか、どうしようか……

 

もしかしたら酷な所を見せるかもしれないけど

 

 

「わかった

 

リズ、二人をよろしく」

 

 

わかったと言って、暴れるアルフとうるさいクロノを担いで走っていった

 

さて……

 

 

「……プレシア・テスタロッサ

 

最後にもう一度聞く

 

フェイトの母親になる気はないのか?」

 

 

「くだらないと言ったでしょう

 

あなたなら分かるはずよ

 

石神剣介」

 

 

「あぁ、わかる

 

だが、アリシアを助けられるとしてもか?」

 

 

これは、一種の賭けだ

 

遠坂の宝石を持っているので、もし管理局に宝石魔術の使い手がいれば、俺自身の魔力とあわせて一瞬だけ息を吹き返させる事ができる……かもしれない

 

その瞬間に『全て遠き理想郷

アヴァロン

』を埋め込めばあるいは

 

 

「それでも……よ」

【私を殺しなさい】

 

 

な!?

 

思わず息が詰まる

 

【私がいてはフェイトが私に依存する

 

それはフェイトのためにならない……だからお願い】

 

【俺を人殺しにしてもか?】

 

【えぇそうよ

 

あなたは、私を殺してフェイトを解放させる道具

 

分かるでしょ?】

 

思わず笑みがこぼれる

 

そうか……そこまで考えているのならば

 

ここで助けるのはかえって迷惑

 

俺は、ケルト神話に出てくる

 

アイルランドの光の御子が使っていた槍を取り出す

 

 

「分かった

 

最後に、何か言うことはあるか?」

 

 

「何やってるの!?

 

やめてよケンスケ!!」

 

 

俺は、セラを出して、フェイトを捕まえているように言っておく

 

 

「……何も言う事なんて無いわ」

【フェイトを頼むわね

 

あの子は強い子だけど脆いから……】

 

 

「了解した

 

『刺し穿つ

ゲイ

』「やめろーーー!!」」

【じゃあねフェイト……愛しているわ】

 

 

「『死棘の槍

ボルク

!!』」

 

 

「母さーーーん!!」

 

 

因果をねじ曲げる槍は、寸分違わずプレシア・テスタロッサの心臓に命中して、千の棘を生やして……絶命させた

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