魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~   作:てりー

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第二十五話

前回のあらすじ:フェイトが来てくれました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

「『治療変換

セラフィエ・カンバセイション

』」

 

 

フェイトが来てくれたことで、ようやく安心して治療することができる

 

相手の狙いは分からないけど、なのはと違ってフェイトは近・中距離主体

 

加えてアルフがいるのならば、10分くらいは持ちこたえることができるだろう

 

なのはもユーノの治療を受けている

 

さて、戦況はどうだろう

 

千切れかけの腕を切断面にくっつけながら、外が見える位置まで歩く

 

そうして外を見ると、鎌で迫るフェイトがいた

 

あの幼女のほうが、確実にフェイトより強い

 

対するフェイトは、アルフとの巧みな連携で徐々に追いつめていっている

 

しかし、あの幼女、さっきの銃みたいなことはやらないのだろうか

 

あれを使えば、この場から逃げることくらい簡単だと思うが

 

そうこうしているうちに、フェイトがバインドで幼女を捕まえた

 

これで勝ち確定だろう

 

しかし、じっくり見ると変な動きだったな

 

相手を倒すでもなければ捕まえるでもない

 

まるで、相手が意識を保ったまま、戦闘をできなくなるように戦う

 

上手く言えないけどそんな感じ

 

生け捕りなら、気絶させればいいだけだし……!?

 

【避けろ!! フェイト、アルフ!!】

 

視覚の範囲外から、いきなり筋肉質な男と騎士のような女が飛び出してきた

 

 

「ふっ!!」

 

 

女のほうが、剣の一撃でフェイトを押し戻して幼女との間に立つ

 

 

「うおぉぉりゃあぁぁ!!」

 

 

男のほうが、アルフを蹴り落とした

 

くそっ、まさか増援がいるとはな

 

宝具使用可能まであと3分

 

それまでにどれだけ耐えてくれるか……

 

 

「レヴァンティン、カートリッジロード」

 

 

まただ、あの銃みたいな事をしたあとに、形態が変わって魔力も大幅に上昇する

 

フェイトも、相手の炎を纏った攻撃を受けきれずにビルに落下する

 

 

「ユーノ、フェイトを助けにいってやれ、あと2分したら俺も行く」

 

 

ユーノをフェイトのところに向かわせるが、厳しいだろう

 

現在、戦闘可能なのが、こちら三人、相手三人

 

しかも、こちらには攻撃タイプでないのが一人いる

 

なのはがいれば少しは変わるのだろうが、さっきの戦いでかなり消耗しているから、戦える状態ではない

 

俺の魔術では、なのはの傷は癒せても体力を戻すことは出来ない

 

 

「フェイトちゃん……」

 

 

心配そうにつぶやく、なのはの頭を撫でてやる

 

今、俺が出来ることは何一つない

 

ただ待つことしかできないのは悔しいが、今の俺はただの9歳の餓鬼

 

出て行ったところで相手にもされないだろう

 

あと、1分45秒

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

SIDEフェイト

 

強い

 

あの騎士の人、あんなデバイスは見たことがない、それにカートリッジとかいう物

 

あれを使わせれば、万が一にも勝ち目がなくなる

 

その前に決めないと……

 

バルディッシュで攻撃をするけれど、全部防がれる……何で、何で

 

早く決めないといけないのに、なのはをケンスケを安心させてあげないといけないのに

 

近距離で防がれるなら、中距離からしかければいい

 

 

「フォトンランサー」

 

 

いつもより、威力を重視したフォトンランサー、これで

 

 

「レヴァンティン、甲冑を」

 

 

「撃ち抜け、ファイア!!」

 

 

え……笑った?

 

なぜか、避けも防ぎもしようとしない

 

そのままフォトンランサーが命中する--

 

 

「……嘘」

 

 

全弾命中したにも関わらず、あの人はダメージを受けていなかった

 

 

「わるくない一撃だ、だが我らベルカの騎士を相手にするには……まだ足りん!!」

 

 

消えた!?

 

いや、目の前に出てきた

 

シールドを破られながらも何とか受けきるけど

 

 

「レヴァンティン、カートリッジロード」

 

 

まずい、あの攻撃だ

 

 

「紫電一閃!!」

 

 

やられる!?

 

 

ギャイィィィン

 

 

……あれ……衝撃がこない

 

 

「待たせたなフェイト、これでようやく役にたてる」

 

 

あぁ、これで勝てる

 

ケンスケがいれば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDEOUT

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

「ケン……スケ」

 

 

危ない危ない、ギリギリ間に合った

 

もう少し遅れていたらフェイトはやられていたかもな

 

【アルフ、ユーノ、こっちに集まれ】

 

まずは戦力を集中させる

 

 

「一対一の勝負に介入するか、感心しないな」

 

 

なんか女剣士が言ってるけど気にしない

 

だって、俺は別に騎士なんかじゃないもん

 

どんな手を使おうが勝ちは勝ち

 

 

「そうか、ならば、ここで斬り捨てられても異論はないな……レヴァンティン!!」

 

 

ま~た、カートリッジかい

 

さっきの一閃を防いだ黄金の剣を構える

 

考えたのは、士郎さんの修行

 

まだ成功率は低い、だが、やってみる価値はある

 

女剣士が近づいてくる

 

 

「紫電……」

 

 

対して、俺が考えていたのは別のこと

 

今まで教わってきたことを思い返す

 

まだまだ、失敗ばかり、でも、成功すればアルフたちがくるまでの時間稼ぎになる

 

 

「一閃!!」

「ハァ!!」

 

 

一際甲高い音がした

 

感触的には成功したが……大丈夫、成功だ

 

 

「貴様……何を」

 

 

腕をだらんと下げてこっちを睨む女剣士

 

 

「御神流、『徹』」

 

 

相手の内部に衝撃を伝える技

 

恭也さんは、せんべいを三枚重ねて、上から手刀をしたら、真ん中一枚だけのせんべいが割れていたってのを見せてくれたっけか

 

これで少しは動きを止めれた、後は二人を待つだけだ

 

 

「フェイト、大丈夫か?」

 

 

左腕を怪我している

 

でも、ここで魔術を使うわけにもいかないし

 

 

「大丈夫だよ、バルディッシュも無事だから、戦える」

 

 

そういうことを聞いているんじゃないけど、まぁいいか

 

お、きたきた

 

右と左から、それぞれ赤と緑の魔力光が近づいてきている

 

 

「ケン」

 

 

ユーノの後ろからは幼女、アルフの後ろからは犬耳くっつけた兄ちゃんが近づいてきた

 

 

「シグナム!?」

 

 

二人とも、女剣士を見つけて近寄っていく

 

さて、作戦の説明だ

 

まぁ、作戦といっても特にこれといって難しいことはない

 

フェイト、アルフ、ユーノで、女剣士を担当しながら結界の解除と転送を

 

俺が幼女と犬耳兄ちゃんを担当する

 

 

「そんな、それはケンが危ない」

 

 

そう思うなら、さっさと結界を壊すか、結界外に皆を転送してくれ

 

じゃあ、作戦結構だ

 

 

 

 

 

「てめぇ、よくもシグナムを」

 

 

ほぉ、あの女剣士はシグナムっていうのか

 

 

「おい、赤髪幼女と犬耳兄ちゃん、名前を教えてはくれないか」

 

 

「うるせぇ、誰がてめぇなんかに「ザフィーラだ」……ザフィーラ、わーったよ、あたしはヴィータだ」

 

 

「へぇ、ヴィータにザフィーラか、俺は石神剣介

少し、遊んでくれよな!!」

 

 

俺とフェイト達との間に複製させた剣を展開させる

 

 

「ほぉ、我ら二人を相手に一人で勝てると」

 

 

そんな大層な自信は持っていない

 

ただ単に、足止めくらいなら余裕ってことだ

 

 

「こっちとしても余裕はないからな……死ぬんじゃねえぞ」

 

 

剣の壁から、何本か発射させる

 

それを苦もなくよけるザフィーラと、ハンマーで叩き落とすヴィータ

 

そして、ザフィーラが一気に距離をつめて体術を仕掛けてきて、ヴィータが誘導弾を撃ち出してくる

 

士郎さんの修行のおかげで、この程度なら受けきれる

 

ヴィータの誘導弾も、受け止めずにそらして、後ろの剣で破壊すればいいから辛くない

 

恐いのは、バインドだな

 

相手が二人なら、俺の隙をつくことくらい出来るだろう

 

いかにバインドをくぐり抜けるかが勝負だ

 

 

「せやぁぁ!!」

 

 

ヴィータがハンマー片手に特攻してきたので、それを下に避けると、申し合わせたようにザフィーラの蹴りがきたので受け止める

 

それを見たヴィータが、脳天を貫くようにハンマーを振り下ろしてきたので、空いているほうの手で横にそらす

 

これじゃあ、攻めることもできないな

 

一度、斧剣で弾き飛ばすか、干将・莫耶で両方とも受け止めるか、はたまた天の鎖で動きを止めるか、どうしよう

 

 

「グラーフアイゼン、カートリッジロード」

 

 

またか、だが、今度は負けない

 

万全の状態で、護るべき仲間がいなければ、俺が負けるなどありえない

 

 

「さぁ、こいよ、この盾を貫いてみろ!!」

 

 

その盾は七枚の花弁

 

一枚が古代の城壁にも匹敵すると言われている

 

 

「ラケーテン・ハンマー!!」

「『熾天舞う七つの円環

ロー・アイアス

』」

 

 

轟音が鳴り響く

 

 

「ぶち抜けーー!!」

 

 

さらに、勢いが……

 

だが、宝具はその真価を発揮した

 

二枚砕けただけで、ヴィータの必殺技(たぶん)とも言うべき技を止めた

 

 

「な、あたしのアイゼンが」

 

 

まさか、二枚も破壊されるとは思っていなかったが受けきったことでヴィータも動揺している

 

勝負をかけるなら、今だ!!

 

【今から、スターライトブレイカーで結界を壊すね】

 

なのは!?

 

大丈夫なのだろうか

 

【危ないよ、なのは】

 

ユーノが止めに入るが、大丈夫と言って聞かない

 

【やれるんだな、なのは】

 

どうせ、止めても聞かないだろうから、最後の確認をする

 

【うん、レイジングハートと一緒なら】

 

言うと思ったよ

 

【じゃあ、やってくれ】

 

【うん】

 

そして、カウントダウンが始まった

 

俺がやることは、ヴィータとザフィーラを近づけさせないこと

 

 

「邪魔だーー!!」

 

 

突進してくるヴィータを受け止める

 

それを見たザフィーラが抜け出そうとするが、斧剣で壁を作ってそれを阻止する

 

〔8、7、6〕

 

あと少し止めれば

 

〔3、2、1〕

 

よし、これで……あれ?

 

 

「なのは!?」

 

 

その切羽詰まった声に慌てて振り向くと、信じられない光景があった

 

最初は理解出来なかった、だが、一度引っ込んで、また飛び出してきた物は理解しなければいけなかった

 

それは

 

 

 

 

だった

 

なのはの身体から生えている手

 

なん……で

 

いや、なんでとか考えている場合じゃない

 

さっさと助けにいかないと

 

そして駆け出そうとした瞬間、四肢が固定された

 

ミスった、これはバインドか……こんなことしてる場合じゃねぇってのに

 

しかも、三重だと

 

 

「あ……あぁ」

 

 

その苦しそうな声を聞いた瞬間に、切れた

 

 

「おおぉぉぉぉ、邪魔を……するなあぁぁ!!」

 

 

力任せにバインドを引きちぎる

 

 

「あぁぁぁぁ!!」

 

 

血が飛び散り、肉が千切れる

 

だが、それでも止まれない

 

 

「くそっ、こいつ……」

 

 

バキィィン

 

 

外れた瞬間に飛び出していく

 

バビロンから取り出したのは、短鎗

 

『輝く貌』のディルムッド・オディナが持っていた槍

 

それは、不治の呪いを持っている呪いの槍

 

俺はそれを構えて

 

 

「『必滅の黄薔薇

ゲイ・ボウ

』!!」

 

 

なのはの身体から生えている手を目掛けて、投げた

 

その腕は慌てて引いていったが、少し遅かったのか、微妙に指先を傷つけた

 

そして、腕が引いてすぐに、なのはのスターライトブレイカーが炸裂した

 

極光が、辺りを取り巻いていた結界を破壊した

 

 

「なのは!!」

 

 

俺が駆け寄ってすぐに、なのはは倒れた

 

 

「早く……早く医療班を回せ!!」

 

 

そうして、なのはは運ばれていった

 

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