魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~ 作:てりー
前回のあらすじ:主がはやてだと分かりましたが忘れました
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大きな七面鳥に卵とトマト、それにレタスの色合いが美しいサラダなど、テーブルには色とりどりの料理の数々……桃子さん張り切りすぎだろ
クリスマスイブイブにフェイトが遊びに来たので夕食を一緒に食べている、高町家の家業は喫茶店、それもケーキが美味しいと評判の喫茶店なのでクリスマスやイブはカップルでいっぱいになり地獄の忙しさで、前回は俺も手伝ったほどだ、なぜなのはが手伝わないのかって? 状況を再現しよう
「なのは、三番テーブルに運んでくれる?」
「は~い……ふえぇぇぇぇ!?」
ガッシャアァァァン
というわけだ、クソ忙しい時にこれをやられちゃ対応出来ないので名札とかを作る係になっている、たぶん、なのはは運動の才能を全て魔法に持って行かれたのだろう
まぁそういうわけで、イブや本番は楽しめるわけが無く、次の日はグロッキー状態なのでイブイブ、つまり今日がプチクリスマスなのだ、いつもは家族だけだけど、今年はせっかくだからフェイトも誘おうという話になったというわけ
そうしたら、やたら桃子さんが張り切ってしまって、今に至る
テーブルの下ではアルフが骨付き肉を食べている、わざわざ小犬モードにした意味がないと思うのだけれど、まぁいい
ユーノはいつも通り美由希さんに捕まって色々食べさせて貰ってる、たまにこっちを見るけど無視だ無視
「そういえば、フェイトちゃんは今年のクリスマスイブはご家族と過ごすのかい?」
リンディさんの家に来てから初めてのクリスマスイブか、楽しいだろうな
「はい……一応は」
嬉しそうな顔をしてるね、最近はシグナム達もあまり姿を見せないから、リンディさんやクロノは警戒を強めている……とはいってもクリスマスイブくらい帰ってくるだろう
「ということで、恒例イベント『プレゼント発表会』!!」
どこの家でもするだろう、家族へのプレゼントを発表するというわけだ、クリスマスならではの行事で意外と皆気合いが入っている、なのはなんてかれこ2ヶ月前くらいから準備をしていた気がする、ちなみにルールとして、自分より年下にしかプレゼントしてはならないというのがあるので、士郎さんは何も貰わずあげるだけということになる、まぁどうせ、高町家+俺+フェイト-士郎さんで士郎さんへのプレゼントを用意しているので関係ないが
俺は服や図書カードをもらった、正直ね、最近服のレパートリーがなくなって困ってたからありがたい、だってバビロンに入っている服を見ると、趣味の悪いワカメが入ってそうな服やら、飾り気のまっったくない服、あとはメイド服やら神父の服など、どうみてもコスプレにしか見えないものしか入っていないんだもん、どうにか子ギルが着ていた服は着れたけど
そして、重要な事、年下にしかあげてはいけないので、俺となのは、それにフェイトは渡す相手がいないのだ、ならば何故なのはは2ヶ月も前から準備していたのか、このパーティーが終われば分かるけどね
「お父さん、これは皆からだよ」
「ふ~、年下だからと言ってもダメなのだろう、ありがとう、大切に使わせてもらうよ」
そうだ、だって俺たちの年齢を合計すれば軽く士郎さんの年齢を超える、発案者は桃子さんで、お金はなのはとフェイト以外の皆が出した、買ってきたのはフェイトで渡すのはなのはというわけだ
「じゃ、最後にクラッカーを鳴らして終了としますか」
皆で持って、せーの
「「「メリークリスマス!!」」」
パーンとはじける音とともに色とりどりの吹雪が舞い、クリスマスパーティーは閉幕した
で、その後、なのはの部屋で俺たちだけのプレゼント交換会
「じゃあ……私からいくね、リンディ提督から教わって作ったんだ、はいなのはケンスケ」
フェイトがくれたのは手袋だった、柄も色もなのはと同じ、ペアルックかと思ったがフェイトも同じ物を持っているのでトリオルック?になった
「ありがとうフェイト、あったかいよ」
なのはも嬉しそうだ、アリサやすずか以外からもらうのもあまりない経験だろうからな
次はなのはかな
「えっと、フェイトちゃんにはこれ、メリークリスマス」
フェイトにはマフラーのようだ、白のマフラーがフェイトの金髪を引き立てる、なるほど、センスがいいな
「えっと、その……ありがとう、凄く嬉しいよ」
「次はけん君、メリークリスマス」
俺には黒地に赤がかかったセーターだった、そっか、これを作るために2ヶ月も前から準備をしていたのか、ありがとうなのは
最後は俺か、心のこもったプレゼントが出来るほどの裁縫技術とかはないので職人に頼んだ、まぁそれなりに金額はかかったけど、そこは黄金律Aの英雄王が貯えまくっていたので、ぶっちゃけ銀座と新宿と渋谷を丸々買っても余裕で余るほど……全世界の国家予算よりも多いんじゃないのだろうか
だから失敗は無いと思うけど……結構自分のプレゼントをあげるって緊張するな
「えっと、フェイトにはこれだな」
取り出したのネックレス、美しい黄金の輝きをもった宝石、喜びや社交性などの宝石言葉をもった石、トパーズで造ったネックレス
ブルートパーズにしようか迷ったけど、やっぱりフェイトは黄色かなと、で、反応は
「…………」
あれ? 無言だな気に入らなかったのか……そうでもないか、顔は真っ赤だし目は輝いている
「あ、あの、ケンスケ本当にこれ」
当然、プレゼントするために造ってもらったんだから
「じゃあ、つけてやろうか」
「えぇ!? そんなわr「いいから」……はい」
後ろから鎖を回す、髪が長いのでちょっとあげると、女の子特有の良い匂いがする、フェイトは肌が白いから真っ赤になると分かりやすい
「はい、出来た」
カチャッと手にとって宝石を見て微笑む、なんか絵になるな
「えっと、ありがとうケンスケ」
いえいえ、次はなのはか
「なのははこれな」
取り出したのは指輪、不思議な宝石で、太陽や蛍光灯のもとでは緑色に、白熱灯では赤く光る、高貴、情熱を意味する宝石、アレキサンドライトを使った指輪
「え……うわぁ!! こんなプレゼントをくれるの!?」
まぁ、確かに小三に贈るものではないかもしれないけどな、レイジングハートはネックレス型だからちょうどいいかなと、なのはにもはめてあげないとな
「なのは、手をだして」
差し出された左手を割れ物を扱うようにそっと取り、その細くて綺麗な小指にそっとはめた
小学生の小さい手には少し似合わないけど、可愛いからよしとしよう
「あの、けん君ありがとう、すごい嬉しい」
顔を赤らめて俯くなのはの頭をそっと撫でた、ちょっとやりすぎた感はあるけど、まぁいいだろう
バイブレーションが鳴って、メールが来た事を知らせてくれた、差出人はすずか、内容は明日の事についてで、はやてにサプライズパーティーをしようというもの
まぁシグナム達に会う危険が無いかと言えば、ガンガンにあると思うけど、俺ははやてが主であることなんざ知らないから関係ない
だからすずかには了解と伝えておいた、サプライズプレゼントか、どうせ手作りの何とかだろうから、手伝える事があれば手伝おう
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やべぇ眠い
昨日なのはの値札作りを手伝っていたら、なのはが何時の間にか寝てしまって、俺が一人で作ることになったのだ、別にそれはまだいい、なおかつ俺に寄っかかる形で寝てしまったので右手が使えなかったから作業時間が当社比60%増しになったのだ、必死に左手だけで作り終えて、時間を見たら午前3時、そっからなのはをベッドに移して寝たけど、俺の体質のせいで2時間しか眠れなかった
「えっと、けん君大丈夫?」
「どうしたのよ、ものすごい眠そうだけど」
う~ん、大丈夫じゃないかも、とりあえず授業は睡眠だな
バスに座りながらうつらうつらしていると、アリサがなのはの指輪とフェイトのネックレスに気がついた、どうしたのか聞いてなのはから話を聞いた後、わたしたちも欲しいと言われたので作ることにした、まぁ俺は頼むだけだけどね
「……け……んすけ……石神剣介」
何だよ、俺の睡眠を邪魔するやつは……って先生か
「今は授業中だ、この問題を解いてみなさい」
国語か、なになに? この文章とその文章の違いを述べなさい……か
「この文章は長くて、その文章は短いです」
「真面目にやらんか!!」
うわぁい、怒られちった
まぁそのあとは真面目にやって睡眠したから何も言われなかったけどね
お昼を食べながら今日の計画を練る、通り道にあるぬいぐるみ屋さんでぬいぐるみを買って、そのあと行こうってことになった
「どんなぬいぐるみさんが良いのかな? フェイトちゃんはどう思う?」
「私は……犬か狼がいいと思うな、ケンスケは?」
う~ん、はやてか……とにかく可愛い系としか思いつかないな
「じゃあ、犬のぬいぐるみにしようよ」
すずかの一声で決まった
早速、放課後買いに行く、すずか達行きつけのお店みたいだけれど……場違いだな俺
生前でもここまでファンシーなお店に入った事はないので場違い感がすごい、たぶんアリサはワザとで他は天然だろう、しっかしぬいぐるみって色々種類があるな……ウーパールーパーのぬいぐるみを買う人はいるんだろうか
「元気だな~」
ワーキャー騒いでる皆を見てるだけでお兄さんは十分ですよ、フェイトもしっかり騒いでるし
ポフッと音がして隣りに誰かが座る気配
「にゃはは、ちょっと疲れちゃったかな」
なのはか、こいつも相当頑張ってるもんな、今もレイジングハートによる魔力限定は行っていて、その限定率は30%、疲れるにきまっている、だからこそ睡眠時間とかを増やさせているけど、それも限界があるし
ちなみに言うと、戦闘の時はリミッターを外しているのでやっぱりヴォルケンリッターは化け物だと思う
「時間まで寝てていいよ」
たぶん、どんなに寝ても寝たりないのだろう、だからといって訓練をサボったり、学校で寝たりはしないので疲れは溜まる一方、俺も気をつけてはいるが限界はある
「えっと、じゃあ、よろしくお願いします」
そう言って、膝に頭を乗せた……こんなちっこいのが命がけの戦闘をしているんだよな、今くらいはゆっくりとしてほしいものだ
「あれ、なのはは寝ちゃったんだ」
可愛い子犬のぬいぐるみを持ったアリサ達がやってきた……ちょっと待て、なんで全部で五個あるんだ?
「はぁ、いいよ、買ってあげる」
わぁ!! っと歓声をあげた、まぁこの程度なら全然構わないしな
なのはをおぶって席を立つ、えっと何円だ? OK分かった、さらば諭吉ぃ!!
「ありがとうございました~」
しかし、俺の格好がものすごい、なのはを片手でおぶって、もう一方の手で4人分のぬいぐるみを抱えている
「手伝うよ、ケンスケ」
「私も手伝おうか?」
優しいなぁフェイトとすずかは、それに引きかえこのツンデレラは
「誰がツンデレよ!!」
皆の視線がアリサに移る
「にゃあ~、ツンデレって言うな~!!」
弄りがいがあって可愛いよ
「でも、本当に手伝おうか?」
大丈夫、この程度まったく問題ない
そろそろ病院のはずだから、なのはを起こそうかなと思って横を見るとすぐになのはの顔があった、かなり焦ったぞ、まぁ好都合ではあるな
「起きろなのは~」
そっと声をかけると、大きな眼が開いてーー
「ふぇ……おはよ~けん君」
あれ、叫ぶの前提だったんだけどな、珍しいこともあるもんだ
そのまま降ろして歩こうとするけど……ええぃ重いわ!!
なのはが寄りかかって歩きにくいったらありゃしない、しょうがないから起こそうと思ってほっぺたをグニグニしてみると
「にゃ~……うみゃ~」
どこの猫ですかあなたは、面白いけどさ
「完全に寝ぼけているわね~、ちょっと貸しなさい」
なのはに何か言っているな……うぉ!! 真っ赤になったぞ
「なぁアリサ、お前何言ったんだ?」
「ふふん、ちょっとね~」
本当に何を言ったんだろう……次回からの参考にしたいぞ
病院についた、やっぱり病院の白って少し気分が暗くなるよな
「えっと、たしかはやての病室って」
皆でエスカレーターに乗って病室の前まで行く、すずかがドアを叩いて、部屋に入ると……やっぱりいたか
シグナムにヴィータ、シャマルもいる……ザフィーラはいないが
「ねぇ、どうしようけん君」
まぁ……ここでモジモジしていても変な人だしな、俺ははやてに渡しますよ
「「「メリークリスマス!!」」」
なのはとフェイトはやっぱり言えなかったか、まぁシグナム達の前ならどうしようもないか
「なのは、フェイト、どうしたの?」
不思議そうなアリサとすずか、それにはやて、ヴィータは無茶苦茶睨んでくるし、シグナムは何考えているのか分からない表情だ
「え、えっと、服を預かりますね」
シャマルさんが微妙な空気を脱しようと声をかけてくれた、俺とフェイトは上着を預かってもらった
「……通信妨害ですね」
そういえば念話が通じないね、誰かに念話をしようとか考えていなかったもんな
「あの、お見舞いをしてもかまわないでしょうか」
「……かまわない」
やっぱりはやての事を一番に考えているんだな
「えっと、その、そんなに睨まないでほしいな」
「睨んでねーです」
今度はなのはかってヴィータの顔が恐いな
「石神、なぜ私たちに連絡をくれなかった」
俺は言ったはずなんだけどな、あなたたちと会った事は忘れるって、だから別にここに来たのもはやてが主だと知らない俺だ
「そういう意味だということは分かっていたが……もう今となっては無意味な事か」
そぉそぉ、これからが大事ってね
「こうなった以上、もう管理局に隠し通すことは出来ないですよ」
「分かっている、今はそれを考えているところだ」
もう俺にはどうすることも出来ないしな、高見の見物をさせてもらおう……ってことではやてと遊ぼーっと
「久しぶりだな、元気だったか?」
「けん君も元気そうやなぁ」
う~ん、見た限り体調はやっぱ悪そうだ、闇の書が原因なのかな、前にクロノから聞いた夜天の魔導書の改変、だからヴォルケンリッターたちは分からないのだろう、だとすれば止めるしかない、もはや言葉でどうにかなんて領域は超えたから『お話』でな
「「さようなら~」」
ということで、はやてと遊んでもう夜になったので帰る時間、翠屋は戦争状態だろうから早く帰ってあげたいけど、そういうわけにもいかない
途中ですずか達と別れて、もう一度病院に戻る、屋上に行くと、シグナムとシャマルがスタンバっていた
「完成までは間近……邪魔立てするならば主の友人でも……斬る!」
そりゃそうだよな、こいつらの悲願だもん
「ちょ、ちょっとまってくだ「静かにしろ、なのは」……けん君」
「シグナム、もはやこちらの話は嘘としかとらえられないでしょう「うりゃあぁぁぁ!!」ヴィータか」
なのはがシールドで防ぐが、レイジングハート経由でないシールドだから防ぎきれるわけもない
「きゃあぁぁ!!」
「なのは!!」
っと、危ない危ない
飛ばされたなのはを抱き止めてた……ってヴィータお前、火はないだろう火は
いきなり爆発が起きて、なのはと共に火に飲まれる、さっさとバリアジャケットを着ろって、俺が熱くてたまらねぇよ
なのはが着たのを見て火から逃げ出した、なのはは炎の中から悠然と出てくる
「……悪魔め」
ヴィータにとっちゃそう見えても仕方ないか、俺としてはいきなり火をだすお前も悪魔だけどな、俺は生身だぞ
「悪魔でいいよ……悪魔らしいやり方で、話を聞いてもらうから」
こうして、最終決戦が始まった