魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~ 作:てりー
前回のあらすじ:なのはの家に居候することになりました
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俺は今、道場で2本の木刀を持っています
目の前には、むちゃくちゃな殺気を放っているお兄さんがいます
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事の起こりは夕食前だった
なのはや桃子さんと夕食の準備をしていると
「「ただいま」」
誰か帰ってきたみたいだな。若い男性と女性の声……
するとなのはが
「お帰りなさい、お兄ちゃん、お姉ちゃん」
迎えに行った
ガチャっと扉が開いて女性が入ってきた…お、固まった
「なにしてる美由希……君は誰だ?」
押しのけて入ってきた男性が訝しげに尋ねる。しかし冷静だな
ん? ちょっと待て、この二人、特に男性のほうはどうみても大学生
で、なのはのお兄ちゃん、と言うことは……桃子さん何歳だよ!!
恐ろしいな、流石はアニメ世界
……まぁ、とりあえずの疑問はおいといて挨拶、挨拶と
「今日からお世話になることになった。石神剣介です。よろしくお願いいたします」
「ほぉ、そうなのか、俺は高町恭也という。剣介と言ったか、よろしく頼む」
あれ、ドライな反応だな。お姉さんはどうかな?
「か……」
か……?
「可愛い!!」
「うお!?」
抱きしめてきた
「私の名前は美由希っていうのよろしくね!!」
やっと解放された……でもちょっと気持ちよかったかな
「じゃあまた後でね」
二人は二階に上がっていった
さて、夕食の準備を再開しますか
そして夕食
「やっぱ、めちゃくちゃ美味いですね」
昼にカルボナーラを食べたときも思ったが、やっぱり桃子さんの料理はハンパなく美味い
「あら、嬉しいわね。いっぱい食べてね」
お店を出してるだけあるな~
「剣介」
「はい?」
いきなり恭也さんに話しかけられた
「どういう経緯で家に?」
「実は……」
そっから先は前と同じ説明
「そんな……」
美由希さんはショックを受けていて、恭也さんも
「きついことを聞いてすまない」
あぁ~食卓の空気が悪くなった。だから嫌なんだよなぁー
そして、なのはを助けたときの話をしようとして
「それで……トラックに引かれそうになっている、なのはを見つけたんです」
「「トラック!?」」
おぉ、家族皆同じ反応だ。仲良いな
すると横からなのはが、
「けん君すごいの! !走ってくるトラックを追い越して助けてくれたんだよ」
言っちまったか、俺がおかしいってバレちゃうかもな
「いや、あまりスピードがでていなくて」
「嘘だよ、ブレーキ間に合ってなかったもん」
せっっっっかく取り繕ったのに……
恭也さんがこっちを向いて
「なぁ、剣s「はーい、お味噌汁よ」」
桃子さんGJ!!
「ありがとうございます!!うわぁこの味噌汁むっちゃ美味いですね!!」
ふぅ、危ない危ない何とかごまかせたかな
「けん君」
桃子さんに話しかけられた
「なんですか?」
「お布団をクリーニングに出していたから、今日はなのはの部屋で寝てちょうだいね」
「わかりました」
「やったー!!」
なのはも喜んでるから、その程度ならおk
俺ロリコンじゃないからね
「剣介、あとで道場に来い」
「なぜです?」
この家、道場なんてあったのか
「なに、なのはの話を聞いてみて、ちょっと試してみたくなってな」
やっぱり気づかれたか
そりゃ、おかしいって気づくよな
「わかりました」
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と、こんなことがあったなぁ
「剣介、準備はいいか?」
恭也さんが、小太刀(木刀)を2本構えて聞いてきた
「いつでも」
俺もアーチャーみたいな持ち方で双剣(同じく木刀)をもって答える
「では……3本勝負始め!!!」
士郎さんの声で勝負が始まった
「ハァ!!セイッ!!」
「フッ!!ハッ!!」
恭也さんが一方的に攻撃して俺が守らざるをえない戦い
右側頭部への打撃からの流れるような左わき腹への打撃を受け流す
十数号打ち合って確信した
力や動体視力では負けないので、守っている限り負けはないと
ただ、勝ちもないので攻めなければいけないが、攻めようとすると変幻自在の動きで機先を制される
「……ガードが堅いな、ならば、これはどうだ!!」
?何の変哲もない打撃だが……!?
「くぅ!?」
腕がしびれるような打撃だが、いつもと違い腕内部への衝撃がきた
何とか落とさずにはできたが……何だこれ?
と思ったら鳩尾への打撃がきたので受け流そうとすると
「ガッッ!?」
いきなりガードをすり抜けてきた
だけど、恭也さんは俺が倒れると思って油断してる…なら、今しかない
「うおぉぉぉぉ!!なめるなぁぁぁ!!」
バキャ!!
渾身の力で振り抜くと恭也さんの木刀が、1本弾け飛んだ
「おおりゃぁぁ!!」
勢いづいて攻め立てようとするが、消えた!?
そう、いきなり恭也さんの姿が消えたのだ
俺の動体視力でも捕らえられないとは……どこだ?
「後ろだ」
バンッ!!ガンッ!!
「2・3本それまで!!」
……完敗か
「君は、タフだな剣介」
まぁ、バーサーカー並だからな
さて、かねてからの考えを実行に移すべきかな
「恭也さん」
「なんだ?」
振り向いた恭也さんの目の前で、俺は土下座して
「俺を、弟子にしてください!!」
恭也さんは目を丸くして
「なぜ?」
「俺のこの手が届く範囲にいる守りたい物を守りきりたいからです」
そう、これは転生したときから考えていたこと
「それは……完全に君のエゴだろ」
恭也さんに痛いところを聞かれた
「確かにエゴかも知れません。でも、それでも守れるならば守りたい」
恭也さんがジッと俺の目を見て
「……しょうがない、ここで駄目と言って引き下がるような目ではないからな……弟子にしよう」
「ありがとうございます!!」
よしっ!!これで剣を使えるようになる
「恭也、ここは私が面倒をみよう」
「「士郎(父)さん!?」」
士郎さんは頷くと
「ふむ、恭也には美由希がいるからな、さすがに2人いっぺんに見るのは難しいだろう」
あぁ、確かに
というか、美由希さんって恭也さんの弟子だったんだ
恭也さんも得心がいったのか頷いていた
「では士郎さん、これからよろしくお願いします!!」
こうして、俺は御神流(そういう名前らしい)の弟子になった
その夜
眠れん!!
理由は2個ある
一つ目は寝る時間が早すぎること、現在時刻9時!?いや~、転生する前だったらドラマ見てる時間だよまったく
二つ目は横で寝てるなのはが腕に抱きついていて寝にくいったらありゃしない
夜はそんな感じで更けていった
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SIDE士郎
夜、居間で晩酌をしていると桃子がやってきた
「あら、今日はなんだか上機嫌ね」
「そう見えるかな」
確かに嬉しいのだろう
『徹』を受けて武器を落とさず、鳩尾や後頭部に打撃をくらっても気絶しない
しかも、恭也に『神速』まで使わせたのだ。
確かにまったく技術はなかったが、それを補って余りある異常というべき身体能力を持つ
そんな子に技術を教えればどれほど強い剣士に成長するのか……本当に楽しみだ
「父さん、母さんちょっといいかな」
神妙な顔つきで入ってのは恭也だった
たぶん、けん君の事だろう
「剣介のことだけど、父さんを狙う暗殺者じゃないのかな、どう考えてもあの身体能力は異常だ」
予想どうりの反応だ……しかし
「いや、それはないだろう。あれほどの身体能力を持っている子に何の技術も教えず死なせるというのは、金をドブに捨てるようなもんだ」
「でも、あの場の勢いで納得してしまったけど、あの理由になっていない理由はおかしい」
ふむ、あれは理由になっていなかったな
でも、本気さは伝わってきた
「そういえば、帰りがけに役所によってきて戸籍を調べてきたんだ」
「戸籍? まさか!?」
このくらいの歳の子供が野宿しているなんてありえない
一応、役所で調べてみたが
「石神剣介なんて子はのっていなかったよ」
何度も見返したけど、やっぱりのっていなかった
「なら!! なおさら駄目じゃないか!!」
もしかしたら、本当に私の命を狙う暗殺者かもしれない
でも、あの程度の力なら、まだ負けることはないし
何より、なのはを助けてくれた
そして、あの弟子にしてほしいと言った時の目
あれは、大事な物を守りきれない無力さを知っている目だった
過去に何があったか分からない、でも、もし力になれることがあるならば、なってあげたい
そう思った
「剣介が本当に暗殺者だと思ったら、俺は彼を切る」
「あぁ、それで構わない」
恭也は部屋を出て行った
さぁ、明日からの鍛練メニューはどうしようかな
私はわくわくしながら思考の海に入っていった
SIDEOUT