魔法少女リリカルなのは~チートな主人公の頑張り物語~ 作:てりー
前回のあらすじ:なのはが魔法少女になりました
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「はぁ、はぁ、はぁ……着いた~」
なのはも疲れてるな
あの黒い怪物(ジュエルシード?)を倒したあと、近くの公園まで走ってきた
あぁそうだ、『ゲート・オブ・バビロン王の財宝』の中に午後の紅茶を入れといたんだった
「なのは飲む?」
差し出すと顔がパァっと輝いた
「うん♪けん君ありがと」
モゾモゾ
なのはの膝の上で何か動いてる
「すいません、ご迷惑をおかけして」
あぁ、フェレットか
まぁ、迷惑……ではあったな
「うんうん、そんなk「まったくだ」けん君!?」
やっぱりという感じでうつむいている
あんまり遅くなると桃子さん達も心配するからこんなこと追求したくないんだけどな
ただ、ここははっきりさせなくちゃならないところ
「なのは、なんでこのフェレットが助けを求めてると思った?」
まずはこっからかな
「えっと、今日見た夢の中とあの林の中で聞こえた声が同じだったの。それでその声と同じ声が部屋の中で聞こえてきて……それで……」
うん、分かりにくい
「要するに、夢と林の中と部屋の中で聞こえた声が一緒だったってことだな」
「うん、そう」
林の中で声が聞こえた時にあのフェレットを見つけたから、部屋の中で聞こえた時もあのフェレットだと思った、ってとこか
一応納得、次は問題のこいつだ
「なぜなのはに助けを求めた?」
とにかく、一番の問題はそこなので、ちょっと威圧的に聞いてみる
「あの、言い訳に聞こえちゃいますが、別になのはさんに助けを求めた訳ではないんです
ただ、なのはさんには魔法の才能が豊富にあったみたいで……」
ってことは、別になのはを狙っていたわけではないと
どこまで本当なんだか
ただこんな時間だしここら辺にしておこう
「まぁ、いいや。俺の名前は石神剣介
呼び方は呼び捨てならどうでもいい
そっちは?ちなみに敬語禁止な」
威圧的な態度をやめて少し親しみやすくすると
ホッとしたように
「あ……僕の名前はユーノ、ユーノ・スクライアで……だよ
スクライアは部族名だからユーノが名前かな」
「ユーノ君かぁ、私の名前は高町なのは、なのはだよ」
「うん、よろしくねなのは、ケン」
よしっ、そろそろ帰ろう
紅茶を飲み干すとまだ温かかった
帰り道にて
「そうだなのは」
「何?けん君」
俺もだが、こんな時間に無断で勝手に家を出たからな
叱られる覚悟をしておいたほうがいい
「え……気づいてないと思ったのに」
甘い、あの人たちは人間チートだぞ
二人とも足取りが重くなりました
少し歩くと家の灯りが見えてきた
それと同時に誰かさんの怒った気配も……
なのはがそろそろと玄関に近付いていくと
「こんな時間にどこに行っていたんだ
それに、制止を無視して外に出るというのも看過できないな」
どっかの誰かさんが姿を現した
思わずなのははユーノを後ろ手に隠してうろたえる
「えぇと……うぅ」
俺もどうしようかと思案をしていると
ここで思いもしない幸運の女神が舞い降りた
「あ、なのは何持ってるの?うわぁ!可愛いフェレット!」
「ありゃ、美由希さん」
なのはの背後から現れたのは美由希さん
「ありがとねけん君、なのはを守ってくれて」
いや、勝手に出ていっただけなんだが
「いや、剣介ありがとう。なのは、これが例のフェレットか。本当に連れ出すことは許可してくれたのか?」
やっぱ追求するよね~
どう切り返そうかな
「まぁまぁ。持ち帰ってきてるってことはそぅなんでしょー」
おう、ナイス美由希さん
って、ウインクしてるし……
なのははちょっと二人を見て
「お兄ちゃん、お姉ちゃん、心配かけてごめんなさい」
ちょっと憮然とした表情でそれを聞く恭也さんと笑いながら聞く美由希さんが好対照だな
美由希さんがユーノを抱き上げてジックリ見る
「うーん。可愛いフェレットだねぇ。お母さんマズいんじゃない?」
ユーノを抱きしめて悶絶する桃子さん……うわっ簡単に想像できるな
「ありえそうですね」
「容易に想像できるな」
俺と恭也さんがハモった
家にて
「あら~この子可愛いわぁ」
「キュ~」
ユーノがおもちゃにされている
さっき家に入ったときに桃子さんがユーノを見つけてからずっとこんな調子だ
あの~桃子さん、なのはへのお説教は……?
……この様子を見る限りお説教なんて頭から飛んでそうだな
ま、いいか
次の日の朝
いつものように朝の鍛錬をしていると、なのはが起きてきた
「おはよう、なのは」
「あ、おはようけん君」
ユーノは部屋かな?
色々と話したいことがあるんだが
「ユーノは?」
「部屋にいるよ」
「ちょっと入ってもいいか?」
「うん、大丈夫だよ」
なのはの部屋にはいると、ちっちゃいバスケットの中にタオルがひいてあって、そこにユーノがいた
「よぉ、ユーノ。調子はどうだ?」
「あ、おはようケン。調子はいいよ」
「そりゃ何より。んで、色々と聞きたいことがあるんだが……」
「僕は大丈夫だけど……ケンはいいの?学校があるって聞いたけど」
そりゃあるけど、そんなものサボればいい
一日出席しなかったからって授業が分からなくなるほどバカじゃないし
桃子さん達に知られたら面倒だから、バス停まではなのはと一緒に行き、そっから別行動
そのためにユーノをいれる袋を用意した
「というわけで、この袋に入っていてくれる?」
「いやいや、何がというわけなのさ。それに学校をサボるのは駄目だよ」
真面目だなぁ、元の世界では時々やってたぞ俺
それに、そうでもしなかったら何時話をするんだっちゅうに
それを話すとユーノは納得したように
あぁ、その点なら心配いらないよと話す
【これなら聞こえるでしょ】
!?なんだこれ、頭の中に直接響くような
【これは念話っていうんだ、なのはともこれで会話できるようになったんだよ】
「ちょっと待て、まさかなのはが聞こえた声ってこれのことか?」
「正解」
そうすると疑問が沸いてくる、何故今聞こえて、あの時聞こえなかったんだ?
「それはね?」
考えていることが分かっているようにユーノがしゃべる
「あの時既に、なのはの魔法の才能が開き始めてきていたからなんだ」
なのはのねぇ
「俺は今開いたってこと?」
それは違うと少し苦笑しながら
「昨日、なのはの魔法を見た時点でもう開きかけていたんだよ、僕は単にそれを後押ししただけなんだ」
つまり、俺には魔法の才能があるってことか
「念話だったっけ。どうやんだ?」
「意識を集中して、僕に語りかけてみて」
意識を集中して、ユーノに語りかける……ねぇ
【こんな感じか?】
おぉ、何か変な感じ
例えるなら、頭の中で妄想の相手にしゃべりかけている感じ
【そうそう、そんな感じ。慣れれば呼吸と同じように出来るよ】
あ~あ、これで学校をサボれなくなっちゃった
ざ~んねん
【じゃあ、これでしゃべるってことで】
【そうだね、いってらっしゃい】
【おう、いってきます】
朝食の時、なのはにいきなり念話で話しかけたら牛乳吹いていた
いやぁ~楽しかった♪
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学校に着くといきなりアリサとすずかが近寄ってきて
「なのは、ケン、夕べの話聞いた?」
何じゃそりゃ
「「夕べ?」」
「昨日行った病院が壊れちゃったんだって。車の事故らしいんだけど……」
あ~、あれ、そういうことになったんだ
壁だけじゃなくて地面や電線もだけどね
「フェレット、無事かなぁ」
アリサもすずかも心配そうな顔だなぁ
俺としてはニヤニヤが止まらんぞ
「あぅ。その件はね……えぇと」
なのはが困り顔で説明すると
「そっかぁ、無事でなのはの家にいるんだぁ」
「でもすごい偶然だね。逃げ出したあのこと出会うなんて」
「アハハハ」
なのはが罪悪感にまみれた顔をしてる
俺? 大爆笑してました
アリサとすずかが怪訝な顔をしてるけど気にしな~い
【笑わないでよけん君、頑張って考えたんだから】
おぉ!? こんな念話の使い方もあるんだな
【悪い悪い、しかし上手い言い訳だねぇ】
【嘘じゃないもん、ちょっと真実をぼかしただけだもん】
世間じゃそれを嘘と言うんじゃないのか? まぁいいけど
「それであの子、飼いフェレットじゃないみたいだから当分の間、家で飼うことになったよ~」
「そうなんだ~」
「じゃあ名前つけてあげなくちゃ……もう決めてる?」
そろそろ会話に入れて欲しい
「あぁ、ユーノっていうんだ」
「ユーノ?」
「そう、ユーノ」
「「へぇ~」」
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………眠い
漢字の成り立ちなんざ知ってるわい!!
寝ようかなぁ……などと思っていると
【ジュエルシードというのは……】
ビックリしたぁ
なのはを見るとツインテールがピョコピョコしてるからなのはもビックリしたのだろう
てか、空気読もうぜユーノ
いや、逆にしっかりと空気を読んだのかな?
おっと、ユーノの話を聞かなくちゃな
ふむ、要するにジュエルシードは、規模は小さい代わりに発動が容易な聖杯が21個あるみたいなものだと
ぶっちゃけジュエルシードがここに来たのはユーノのせいじゃないと思うが、真面目だから何でも自分のせいだと思っちゃうんだろうな
で、あと19個見つけなければならないっと
何かユーノが魔力が戻るまでいさせてもらえればいいって言ってるけど……なのはにゃ~通じないだろうな
【それはダメ】
ほらね
【で、でも昨日みたいに危ないことだってあるんだよ】
【それは……そうだけど】
さて、そろそろ介入しようかな
【心配いらないよユーノ。そうしたら俺が助ける】
俺はなのはを守るって決めたからな
【……ありがとうけん君】
【礼にはおよばないよ、なのはだって俺を助けてくれたんだから】
一応、これからどうしようか困っていた時に助けてくれたしな
【ありがとう……なのは、ケン】
そんな話をしているうちにそろそろ家の近く
念話でおやつ何かなぁなどと話していた
!?何か変な感じがした
【ユーノ、今のは】
【新しいジュエルシードが発動している、すぐ近く】
【どうすれば……】
ふぅ~、空気の読めない石だことで
【ユーノ、近くで合流してそっから向かおう】
【は、はい】
「なのはは俺と一緒にさっさと行くぞ」
「う、うん」
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ユーノと合流して神社に行くと、目が4個ある怪物がいた
「現住生物を取り込んでる」
「それって何が厄介なんだ?」
「強くなってるってことと、怪我とかはジュエルシードを封印した後も身体に残るところ」
怪我は負わせられないってことか
俺は『ゲート・オブ・バビロン王の財宝』からライダーの使っていた釘のようなダガーを取り出してなのはの前に立つ
「俺が動きを止めるから封印よろしく」
「わかった」
学校の制服のままでなのはが答える
いやいや、その姿のまま言われても
「さっさとsetupしてくれ」
「ふぇ」
ち、突っ込んできやがった
後ろにはなのはがいる……
退けねぇな!!
ダガーについている鎖を盾に受け止める!!
ガキィン
「けん君!!」
勢いを止めることには成功したが、身体は吹っ飛ばされた
あぁ~、体重が軽いっていやだなぁっと
吹っ飛ばされたまま神社の長い階段から2m上の空気に降り立つ
久しぶりの『エインヘルトワールド天地統一』だ
そのまま走って怪物の上を走り抜ける
「「なにそれぇーーー!!!」」
二人(?)して驚いているけど気にしな~い
グオッ、ギャウ
怪物の攻撃をかわして仕上げに移る
ギャオォォォ
そこには鎖で雁字搦めになった怪物がいた
「よろしく、なのは」
「う、うん、リリカルマジカル、ジュエルシードシリアルⅩⅥ封印!!」
また杖から桃色の帯が出てきて封印終了っと
「さてと、帰るか」
何かなのはが恐い顔でこっちを見ている
「どうした、なのは」
「けん君、けん君の力も魔法なのかな」
あぁ、やっぱり知りたくなるよな
しょうがないな教えますか