最深部の誓約者がダンジョンの最深部を目指すのは間違っているだろうか?   作:Faust.

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いやぁ、なんか無性に書きたくなった。


ということでだんまちと異世界迷宮のクロスです。


カナミ=ユーラシア

【召喚】おかえり相川渦波

夜のような闇の中に白い文字が浮かぶ。

しかしその文字に何も感じず、メッセージは闇に消えていく。

朦朧とした意識を覚醒させたのは嗅覚だった。

痛みを感じるほどの痛みが鼻腔へ侵入してくる。

「っーーー!?」

耐えきれない刺激に思わず目を見開く。

視界に飛び込んできたのは岩という岩の壁といくつかの分かれ道。

起きて周囲を確認する。

相川渦波は岩の壁に囲まれた地面に横たわっていた。

「とりあえずここはどこだ?」

そこは光は差し込んでいないはずなのに明るい。

部屋の隅に小さな石が落ちていた。

「なにこれ……?」

喉の奥から言葉が漏れる。

「意味がわからない…。気持ちが悪い…。」

心臓の鼓動が早くなる。はねるように早まる。

状況が理解出来ない。

ーーーたしか僕は家のベットで寝ていたはずだ。

しかしここには暖かいベッドはないしうるさい目覚まし時計も無く、カーテンからこぼれる朝の日差しも、電気の灯りもない。

「うっー!?」

僕は口を抑え吐き気が収まるのを待つ。

しかし爆音がそれを許さなかった。

「ウォアァァアァーッ!」

獣の殺意の振動が肌を震わせる。

「と、遠吠え?ん?僕は今なんて?え?遠吠え?」

何が起きているかわからない。

故に混乱し、こうして自分が発した言葉も理解できない。

「取り敢えず逃げなきゃ」

僕は遠吠えが聞こえた方と逆方向へと走り出し、洞窟を駆け抜けていく。

その途中にぐチャリと君の悪い音が響いた。

何か踏んでしまった感触がして僕はスニーカーの下を確認する。

すると拳くらいの昆虫が断末魔をあげ潰れていた。

「うわっ、うわぁああー!」

昆虫は苦手ではないがさっきまでいた都会では見かけないサイズだったため生理的に嫌悪感を生み出した。

僕は怖気を感じてふと顔をあげる。

そこにはその踏み潰した虫の5倍くらいの大きさの虫が無数にいた。

およそ常識ではありえない大きさだっため、僕の正気を削っていく。

声をあげるな!

本能が僕にそう告げ、僕は踵を返し、走り出す。

何も考えずただ本能のままに化物から距離をとった。

体力が尽きるまで走り続け、僕は速度を落とす。

そして息を整えようとした時に、ささやかな理性を取り戻す。

「ウォアァァアァーッ!」

獣の怒号が木霊する。

ーーーーー近い

馬鹿なとこに僕は逃げた道を戻ってきていた。

血の気が引いて、体が硬直する。

しかしほかの音も聞こえてきた。

それは人同士の会話の声だった。

内容は聞い取れない、しかし脳が人を求めていた。

近づいていくにつれ人の会話の内容ははっきりと聞こえてくる。

「距離をとれ!んで時間をかせげっ!」

男が仲間に号令をかけていた。

僕はあの人たちを見ておもう。

そう衣服がおかしいのだ。

博物館に置いてあるかのような革の鎧と木の弓を装備してるもの。

無骨な鉄の剣を振り回すものなど。

現実味のない人たちが巨大な狼相手に立ち回っていた。

すると狼?犬?のような容姿をした青年が僕と目が合う。

「おい!お前誰だよ!」

僕はしどろみどろになる。

「僕はここで迷ってしまって、だから助けてください」

「お前馬鹿か?ここはダンジョンだ。この中層に来てるってことはそれなりの覚悟があったんだろ?自分の行動に責任をとれ」

僕の援助願があっさりと取り下げられてしまった。

僕はあの犬男の言葉が気になった。

(ダンジョン、獣人、鉄の剣、魔法、巨大昆虫、狼)

「ははっ!これじゃあ…まるで……」

そうーーーーーまるでゲームのようだ。

ゲームならステータスとかあってもいいのにな、

そう思った瞬間だった。

自分の目の前に白い文字が浮かび上がった

【ステータス】

名前:相川渦波

HP:51/51

MP:72/72

クラス:

レベル1

筋力:1.11

技量:1.01

速さ:2.02

賢さ:4.00

魔力:2.00

素質:7.00

状態ーーーーーー

混乱:1.01

出血:0.52

経験値:805/100

装備:鉄の片手剣、異界の服、革の手袋、異界の靴

 

それは出てこいと念じた時に出てきた。

これを見て僕は理解する。

ああ、ここはゲームみたいな世界なんだなと。

しかし何か道具はないものかと思いあたりを見回す。

するとまた白い文字が浮かび上がった。

【持ち物】

なし

僕は水を持っているのにも関わらずこの表記が目に浮かぶ。

違和感を覚えながら、戦闘を見る。

だが戦闘は僕がステータスを見ている時にだいぶ進んでいて巨大な狼もだいぶ弱っていた。

すると巨大な狼はこちらを向き、全力疾走してくる。

僕は息が上がる。

心臓の鼓動が早くなる。

血の気が引いていく。

足が震える。力が入らない。

もう死を覚悟した時だ。

その巨大狼は蹴飛ばされた。

するとそこには先ほどの獣人が立っていた。

「ちっ!お前みたいな雑魚を助ける義理もなかったが……」

獣人は少し恥ずかしがりながら弁明している。

「でも、助けてくれてありがとうございます」

僕はお礼を言う。

いくら僕を見捨てたとはいえ最終的には助けてくれた。

その事実があるのだ。

だからお礼を言うのは至極当然のことだろう。

「きみ!大丈夫なの?」

するとそこには派手で露出の多い格好をした褐色肌の女の子が2人。

僕を心配してくれたらしい。

なので「大丈夫です、助けてくれてありがとうございます」と答え立ち上がる。

せめて名前が知りたいと相手のステータスを見る。

「本当にありがとうございました。ベートさん、ティオネさん、ティオナさん」

そういった瞬間、3人はビクッと方を震わせた。

「あれ?なんで名前しってんのー?」

と褐色肌の女の子が聞いてきた。

僕は何のことかわからないまま事実を述べた。

「え?だってステータスに書いてあるじゃないですかレベル5やら4やら、筋力、速さとか…」

その事実を述べた瞬間3人は固まりこちらを凝視する。

「てんめぇ!ステータスが見えんのか!?」

逆にこの人たちは見えていないのだろうか?

僕はそんなことをおもう。

「ええ、見えますよ?白い文字で書かれたステータスが」

するともうひとりの褐色肌の女の子が言ってきた。

「普通は見えないんだよ?」

「え?」

僕は素っ頓狂な声をあげる。

僕は内心焦りを覚えた。

なぜならこんなことができるのだ、目をつけられて殺されると思っていた。

するとくくっと笑い声が聞こえた。

「お前、面白いな?いいぜ地上まで送ってやる」

「ありがとうございます」

僕は嬉しかった。

こうして地上まで送られて外に出た。

すると懐かしい感じの日の光が体へ染み込む。

「じゃあ俺達はこっちだから、あ!お前の名前、教えろよ」

そうだ、僕はまだここへ来て名乗っていなかった。

ステータスが見えると思っていたからだ。

「僕はカナミ、カナミ=ユーラシアです。」

とっさに偽名を作り、それを名乗る。

「じゃあなカナミ、またどこかで」

ベートは手を振っている。

だから僕も手を振り返しお礼を言う。

 

 

 

 

 

しかしカナミのステータスには続きがあった。

 

 

 

 

 

 

カナミはそれを見逃していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

普通ではありえない魔法

 

 

 

 

 

 

 

次元魔法に

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、運命の車輪が回り出す。

 

 




いやぁ書き終わった…
なんか最後強引に繋げ増したけどね…
次回はカナミが次元魔法を試します。(多分)
よろしくお願いします。
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