最深部の誓約者がダンジョンの最深部を目指すのは間違っているだろうか? 作:Faust.
あとステータスは必要最低限まで絞って書きました。
気が付くと見知らぬ天井が目に入った。
ここはどこだろうと僕は周囲を確認するために重い体にムチを打つ。
場所を把握するためにできるだけ広範囲にディメンションをかける。
僕はここが建物だと気付いた。
人がこっちに向かっている。
僕は一応警戒態勢を敷いておく。
すると入ってきたのは、お世話になったベートだった。
「よう!カナミ、久しぶりだな」
「ベートさん久しぶりです」
「お前大丈夫か?その傷、あとそこの気絶してるうさぎ」
「多分ベルは大丈夫です。ミノタウロスを見た瞬間気絶して僕が守ってましたから」
「そうか…ところでお前ステータスはどうなってる?」
そう言われステータスの表示を出す。
すると驚くべきことに僕のステータスは跳ね上がっていた。
筋力:1.01→24.3
速さ:1.11→36.8
賢さ:1.01→30.9
剣術1.11→2.53
次元魔法:1.01→3.01
「うわっ…」
以前と比べ物にならないほどに上がっていた。
僕はそっと表示を閉じ、ベートさんに告げる。
「おかしい程に上がってます」
「だろうな。まずレベル1でしかもひとりでミノタウロスはまず勝てない。なのに勝った。なぜだ?」
いつの間にか僕が寝ていた部屋には4人が集まっていた。
「アイズたーーん、そんな男だらけの部屋いかんとウチの部屋きーなー」
「私はこの子に興味がある。だからいけない。」
なにか後ろで聞こえているが僕は言う。
「ヘスティアに言ったらダメだと言われてますが、あなた達は僕の恩人です。正直に話します。」
「お前あのどちびんとこのファミリアか?」
「どちびってヘスティアの事ですか?」
「そや、ちびやからな」
「そうです。僕はヘスティアファミリアです。で、ミノタウロスを倒したのは僕の魔法です。」
「魔法?でもそんなので攻撃してないよね?」
褐色肌の少女が僕に問う。
「ええ、だって僕の魔法は次元魔法、つまり空間把握や索敵、階段や穴の位置、相手の動きなどを直接頭に送る魔法ですからね」
「は?じゃあ、見たことないことろでもその次元魔法を広げたらマップが頭に浮かぶってことか?」
どうやら理解が早いようだ。
「そうです、あとは隠れてる敵の位置とかですね、あ、ぼくのステータス見ますか?貴方達には僕は見られても大丈夫です。」
「いや、そこまでは」
「ほな、見してもらおか?」
「ロキ!?」
「うちもなあんたのこと気になってたんや」
「そうですか?失礼のようですがあなたは神ですか?」
「そうや、うちはロキっちゅうねん、カナミゆーたな、なんでわかった?」
これを言っていいのか少し戸惑うが、自分でまいた種だ自分で拾わなければ。
「あなた以外の人にはステータスが見えますが、あなただけステータスが見えない。それとあなたには表示すら使えない」
「は?何やお前、ステータスがみえんのかいな?」
「ええ、そうなんですよ、これも一種の次元魔法と予想してます。」
そうだったら嬉しい。
敵が出てきた時もこの表示で戦っていいのか悪いのかがすぐに判断がつく。
「お前、うちのファミリアに改宗せぇへんか?」
「ありがたいお言葉ですが、今回は断らさせていただきます。」
「ほう?今回は…か」
「ええ、今回は…です」
お互い二やっと笑う。
「あ、そうだ、ロキさん、ひとつ聞いていいですか?」
「ロキでええ、なんや?」
「スキルでいくつかの感情と引換に頭の雑念を払うスキルってありますか?」
「いや、少なくともうちは見たことない」
「そうですか、ありがとうございます、もうそろそろ僕はお暇させていただきます。」
「そうか」
「ええ、それにこの部屋にものすごい人数の人が押し寄せてますし。」
「そりゃぁ、カナミはイケメンやからな。ここの女の子達に人気なんやで?」
「そうですか。ならここが騒ぎにならないためにも早く出た方がいいですね、ではまたいつか」
「ああ、いつでも来てええで、カナミ」
「おい、カナミ!また来いよ!」
「カナミ、来て」
アイズが初めて声を発したので少し驚き簡潔な自己紹介をする。
「僕はカナミ=ユーラシア、あなたは?」
「アイズ、アイズヴァレンシュタイン」
「私は!ティオネ!んでこっちがティオナ!」
「わかりました。ではお世話になりました。ロキ、気が向いたら来ます。」
そう言って僕は窓から飛び降りる。
ベルを抱えているため少し衝撃がきつかったが、耐えてホームへと向かう。
「んもう!君たちはどこにいってたんだい?心配したよ!」
「すいません、ダンジョン行ったらミノタウロスと会い、戦って勝ったんですがその場で倒れてしまい、ロキのところでお世話になっていました」
「ミノタウロスってあのミノタウロスかい?」
「ええ?それげ何か?」
「ウソだろ?レベル1の君たちだけでミノタウロスに勝てるわけがないよ!」
「いえ、正確には俺だけです。ベルはミノタウロスを見た途端に気絶したので。」
「カ、カナミ君君って一体何者なんだい?」
「さぁ?何者なんでしょうね」
そう言って夕食の準備をして、食べる時にちょうどベルがめを覚まして僕に質問攻めをした。
「あ、そうだ、ヘスティア!」
「ん?なんだい?カナミ君」
「次元魔法のこととステータス見えること、ロキにバレた」
沈黙ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ええええぇぇぇえええええ!?!?よりにもよってロキに!?
はぁぁああー、君これから苦労するよ?」
「え?」
そんなことを言われどうしていいかわからないのでその場に立ち尽くすしかなかった。
次回は酒場でのシーンでカナミとリューさんが仲良くなったりならなかったりします。