ARIA ~Più grande la felicità del mondo~   作:sophia

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昔から考えていたものの二次小説として書くのはやめていた作品だったのですが、映画【ARIA The AVVENIRE】を見たことにより異常なほどに書きたくなり書いてしまった作品です。日常の話を描くのがあまり得意ではないですが、頑張って書いていく所存です。

【partenza】はイタリア語で【旅立ち】です。(作者はイタリア語は解らないのでgoogle先生に頼んで翻訳をしてもらっています)


第一話 partenza

地球(マンホーム)

 

それはすべてが自動化された惑星の名前

掃除洗濯、料理など昔は自分たちが(おこな)っていたことはすべて自動化され楽になり、更には天候さえも機械で操り人が過ごしやすい環境を整えられているのである。何処に行っても、何処に住んでも過ごしやすい環境になった惑星である。

 

しかし、人々は地球(マンホーム)以外にも住んでいる。

 

火星(アクア)と呼ばれる惑星だ。

 

150年前に惑星地球化改造(テラ・フォーミング)され、極冠部の氷の予想以上の融解で地表の9割以上が海で覆われた惑星、それが火星(アクア)

今日(こんにち)では水の惑星として親しまれている

 

そんな火星(アクア)の伝統職業【水先案内人(ウンディーネ)】に憧れ、なることを決意した少女の兄の話

 

 

 

 

 

俺は地球(マンホーム)は嫌いじゃない。しかし、あまり苦労することなく過ごしていく日常に少し残念さを感じてその感覚をなくすために何か(・・)を探すために街を歩いた。よく見る風景の中に何かないかと探しながら歩いていると突然スーツ姿の男性に話しかけられた。所謂スカウト、というやつだった

いつもなら断るのかもしれないが、その時の俺は何かをしたくて二つ返事で了承してすぐにアイドルになった。歌をメインにおいていろいろな活動をした俺は人々からの熱狂的な人気を得て毎日が忙しくなった。寝る暇もなく忙しい毎日に何処か充実感を感じていたのは言うまでもないだろう。

 

数年間アイドルをやって最近になってようやく日常が落ち着いてきたときにとある事件が起きた。

 

次の日がオフになり、帰ったらすぐに寝ようと思いながら我が家の玄関を開けると大きな声で話している声が聞こえた。いや、話しというよりは一方的な会話といったほうが正しいのかもしれない。俺は何事かと慌てて居間に向かうと両親が灯里に対して何か説得をするかのような感じで大きな声を出して何かに反対をしているようだった。

取りあえず話を聞いてみると理由は単純だった

 

 

それは俺の妹、水無灯里が水先案内人(ウンディーネ)になると言い始めたのだ。

 

 

親は可愛い娘、それも15歳の女の子を火星(アクア)に一人で行かせることは反対、更に灯里の性格を知っているために危なっかしいので反対しているのであった。

 

それに対して灯里は意志を曲げることを一切しなかった。

 

俺にとっては灯里がここまで意志を曲げないことに疑問を思った。彼女は優しい正確な為、親がダメといったことはしぶしぶながら了承することが多いにもかかわらず今回は一切聞くことをしなかった。だから俺は聞いてみた

 

「灯里がそこまでして【水先案内人(ウンディーネ)】になりたい理由は何?」

 

俺の言葉を聞いた灯里は今まで硬かった表情が嘘のように(とろ)けて笑顔へと変わった。

 

「昨日偶々水先案内人(ウンディーネ)の画像を見ていたらその中にあったARIAカンパニーの写真を見つけちゃって、その時に何だか―――――

 

 

 

 

呼ばれたような気がしたんだ」

 

この話しをしている灯里のその笑顔はとても幸せそうな顔だった

 

その顔を見た両親は固まってしまった。俺はいつもと違うと思っていた灯里が実はいつも通りだったことに何だか笑ってしまった。灯里は常に幸せの方向に向かって進んでいるのだと

 

その言葉を聞いて両親は諦め、灯里は火星(アクア)に行くことを許された。

余談だが、ずっと小さいころから水先案内人(ウンディーネ)になりたいと思っていたらしく、一人で練習をしていたそうだ。で、昨日大好きな水先案内人(ウンディーネ)の画像を見ているとARIAカンパニーの画像を見つけ、見た瞬間に呼ばれている気がしたらしく、家族に言う前に灯里は既に先走ってARIAカンパニーに入社希望のメールを出していたらしい。しかも偶然にも店先に社員募集の看板を出しただけでホームページにはまだ社員募集に関してのことはまだ書いていなかったらしい。何故ARIAカンパニーに応募したのかを聞くために電話が来て灯里とARIAカンパニーの従業員さんが話しをしたらいが結果会うことになったらしい。灯里は神様にでも好かれているのだろうかと何度思っただろうか

 

流石に先走って入社希望のメールを送っていたことは想定外で両親は再び怒ったが、これに関しては流石の俺もフォローをしようとは思わない。自業自得なのだから今は怒られておけ

 

正直な話、灯里は一人でどこかに行っても気が付いたら周りの人たちと仲良くなって助け合いながら生きていけるのだから心配する必要は無いのだろう、何故なら灯里だから

 

そしてその日から数日間という日々が経ち、灯里は水先案内人(ウンディーネ)になるために火星(アクア)へと旅立っていった。俺は仕事が忙しくて空港で立ち会うことができなかったのがとても残念である。

 

 

しかし、しっかりと切り替えていかねばならない、俺はアイドルなのだから。今日はラジオの仕事である

 

「皆さんこんにちは、水無 碧羽(あおば)です。早速ですが今日はお便りのコーナーからさせてもらいます。ラジオネームA.Aさんからです。碧羽さんはじめまして、今度火星(アクア)のネオ・ベネツィアに行きます。その時に水先案内人(ウンディーネ)のゴンドラにのってみたいのですが碧羽さんはゴンドラに乗ったことがありますか?あるならその時の話を聞かせてください」

 

俺にとって、とてもタイムリーなネタすぎて自然と笑顔がこぼれた

 

「実は、つい最近妹が水先案内人(ウンディーネ)になりに火星(アクア)に旅立ったんだ。俺自身乗ったことがないからよくこの職業について詳しくは知らないんだけどきっと火星(アクア)という星を満喫できるくらいには楽しいんだと思うよ。俺も一度は火星(アクア)に行ってゴンドラに乗ってみたいなぁ」

 

出来れば我が妹が水先案内人(ウンディーネ)として成長したその時に

 

火星(アクア)地球(マンホーム)に比べて色々なことを自分たちでしなければならないから大変だと思う人がいると思うよ。けど―――――

 

そこには小さな幸せがたくさん隠れているんだと思う、だからもし俺が火星(アクア)にいったらその小さな幸せ達を全員見つけてあげようと思う。俺もその幸せ達も幸せになれるのだから」

 

 

灯里がいるところには幸せあり、それは彼女を知っている人にとっては当たり前のこと

 

 

「そのうちオフの日を作って火星(アクア)にでも行きたいな、さて次のお便りはこちら――――――」

 

 

 

 

 

 

 

ラジオが終わった数日後、火星(アクア)に大量の観光客が訪れたらしいが、それは俺には関係ないことなのだろう

 

忙しい日々が続く中、なんとかマネージャーや社長にお願いをして一週間の休みを貰った。此処まで長い休みはアイドルになってから一度もなかったため思いっきり遊んでやろうと思う。

 

さあ行こう。少しの間、俺も幸せを探しに火星(アクア)のネオ・ベネツィアに

 

 





灯里ちゃんがいるところには幸せや不思議が絶対にある、古事記にもそう書かれています。

A.Aちゃん、一応原作に登場している子です。イニシャルA.Aは作中にも二人しかいませんが片方はちゃん付けするようなお方ではありませんし調べたらすぐに絞れちゃうかもしれません。


第一話は灯里ちゃんの旅立ちと主人公である碧羽についてを書こうと思っていました。灯里ちゃんに関しての話がとても短いのは申し訳ございません、作者の実力不足です。
今回はプロローグということで少し短めのお話にさせてもらいました。
今後は大体一話5000文字を目標に書かせてもらおうと思いますのでよろしくお願いします。

主人公設定

名前:水無(みずなし) 碧羽(あおば)
年齢:19歳(灯里が15歳の時)
身長:180cm
血液型:A
誕生日:9月28日
出身:マンホーム

原作主人公の灯里の兄であり、今話題のアイドル。歌をメインとしているアイドルではあるが、バラエティなどいろいろな番組にも出演、自分がメインパーソナリティとなるラジオ番組を持っている。曲は出すたびに売れ、実はアクアにまでその名前が轟いているとかなんとか
小さいころから灯里の何処か不思議な感じに引かれ、彼女の影響か暇なときがあれば何か楽しいこと、幸せそうなことを探すようになった。火星にはまだ一度も行ったことがなく、知識もない。
作者の勝手な妄想ではあるが、日本の文化はほぼ消え失せているのだと思うのでアクアで出会う文化(元日本の物でも)は全て知らない
アイドルになった理由は書いてある通りスカウトされてその時何かないかと探していたため、何となくなったという理由である。最初の頃はあまり人気ではなく、一般にも知られていなかった存在だがとあることがきっかけで大人気のアイドルとなり替わった。今では一番人気のアイドルである

日本文化が消えていると思われる理由は灯里ちゃんが日本名であるにもかかわらず風鈴を知らなかったためそう解釈させてもらっています。
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