アイドルマスターシンデレラガールズ 星々の王子様   作:逆刄刀

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まあその、うん。色々あったんだけどそれはまた後でね?


十話 気遣いほど心に刺さるものはないんですよ?

「あ、榊君! 待ってくださーい!」

 

 時刻は四時過ぎ。時期によっては赤みがかってくる空も、四月ではまだ青く染まっている。

 そんな中、ビルから出てきた榊を見つけて彼女は声を上げた。

 

「あれ? 菜々さんじゃないですか。今朝はお世話になりました」

 

 礼儀正しく頭を下げる榊につられ、彼女、安部菜々もどういたしましてと頭を下げた。

 二度目の顔合わせとなると、お互いに緊張が少ない。その証拠に、頭を上げた榊の顔には朝とは違った柔らかい笑みがある。

 

「榊君はもう見学終わったんですか?」

 

「はい、今日は帰るだけです。菜々さんの方もメイドはおしまいなんですか?」

 

「ええ、今日は早番でしたので。それと榊君、これをどうぞ!」

 

 背負っていたリュックからあるものを取り出すと、菜々はそれを両手で差し出した。

 榊は何ですか? とそれを受け取った。そして表と裏を確認すると、彼は目を見開いて、

 

「これって菜々さんのCDですか!? ……本当に出してたんですね」

 

「それどういう意味ですか!? ナナが嘘をつくとでも!」

 

「いや、CDを出していたのはウサミン星でした、キャハッ! みたいなオチも考えていたもので」

 

……榊君の中で私ってどんな扱いなんでしょう……。

 冗談交じりに決まっているが、その冗談がどのくらいかは分からない。

 冗談を言ってくれるくらいには打ち解けてくれたのだろう、そうプラス方面で考えることにした。

 彼はCDを大事そうにリュックに仕舞うと、何の前触れもなく言った。

 

「そういえば菜々さん、俺明日のオーディション受けることにしました」

 

「え……?」

 

 唐突に告げされた事実に、菜々は間抜けな声をこぼした。

 思うところはところはいくつもある。ただ、今声として出るのは、

 

「よかったじゃないですか! ナナは、ナナはすごく嬉しいです!」

 

 周囲のことなど一切気にせず、菜々は喜びを爆発させた。それだけ菜々にとっては重大なことだったのだ。

……今日は仕事も集中できなったですからね。

 仕方ないですよね、と自分自身を納得させる。なんたって、面接カードとはいえ菜々が初めてアイドルについて指導した子だ。

 それが実際にアイドルの仕事を見学してどう思うか。アイドルだって立派な仕事なのだから当然楽しいことばかりではない。人によってはそれが際立って見えて、アイドルなんてまっぴらだと思うかもしれない。

 菜々自身下積み時代の中では長らく結果が伴わないことや、なかなかやりたい仕事が出来ないなど、辛いことの方が多かったのは確かだ。

 それでも菜々は、可能なら榊にアイドルを目指してもらいたいと思っていた。

 強要するつもりは微塵もない。ただ共有したいと思った。アイドルは大変で楽じゃないが、だからこそ見える景色があることを。

 そんなことを考えていたらまともに仕事をこなせるはずもなく、カフェのマスターには時間前にも関わらず今日は帰っていいと怒られた始末である。

 久しぶりにお叱りを受けて意気消沈としていたところに彼からの吉報である。嬉しくないわけがない。

 

「でもどうしたんですか? 見学で何かありましたか!? それより今日は誰と会えたんですか!?」

 

「ちょっと菜々さん。いきなりそんな話されても、答えられないですよ」

 

「あ、そうですよね。すみません、次から次へと質問攻めで」

 

 いや、別に大丈夫ですよ、と笑う榊は辺りを回して、

 

「時間があるならあそこのベンチにでも座りませんか? 立ち話だと菜々さん首が疲れちゃうでしょ」

 

 あ、と指摘されて初めて、ずっと首を上げていることに気付く。

 菜々の身長は百四十六センチと、女性としてもかなり小柄な方だ。以前インターネットで調べた時に中学一年生の平均身長よりも低いと知った時には、成長期など過ぎていたのもお構いなく祈るように毎日牛乳を飲んでいたのはちょっとした黒歴史だ。

 それに対して彼はしっかり成長期をものにしてきたようだ。見た限りは百七十センチはあるだろうか。

 それはつまり菜々とは二十センチ以上も差があるということで、それなら話す時に首を上げるのはある意味当然の結果だ。

 朝の時は他人との輪に入るのが苦手とか、空気が読めない人間だと自虐していた榊だが、ここまで他人のことを気遣えるならそんなことはないのではないかと思う。

 ベンチへと足を向かわせる榊の背中に、しかし菜々は今思ったことを口にしなかった。こちらがどう思っても、彼が苦手というなら、それなりの理由や経験があってのことだろう。

 まだこちらはあまり榊のことをよく知らない。それなのにずかずかと入り込もうとするのは無礼にあたる。

 だから菜々はあえて何も言わず、榊の後をついていった。

 

 

 

 ベンチに腰掛けると、榊は今日あった出来事を 流暢(りゅうちょう)に語り始めた。

 ラジオ局で藍子や愛梨と一緒に生放送に参加してきたこと。こっちに戻って楓のモデル撮影を見学したこと。

 そしてなにより、シンデレラプロジェクトの女の子達と実際に会ってオーディションを受ける決意をしたこと。彼は出来事の一つ一つを楽しそうに話す。

 ある場面では困り顔で、また別の場面では照れくさそうに、そして大部分ではまるで酔いしれるように。

 それは今朝の時点では決して見せることのない表情であり、彼がアイドルに対して強い関心を持ってくれた証でもある。

 菜々はそれらの全てを、相槌を打ちながら、所々でオーバーリアクションをしてあげる。初めてのことや楽しかったことは他人に話したくなる気持ちは痛いほど分かる。

 菜々もアイドルの仕事であった出来事をよくカフェのみんなに話している。逆もまた然りで、自慢とは違った、でも話したい衝動にかられる不思議な感覚だ。

 

「──とまあ、見学はこんな感じでしたね」

 

 一通り話し終えた榊は興奮気味のようにも見える。落ち着かせるための吐息をする彼に、菜々はやっと言葉を返す。

 

「いきなりラジオの生放送に出演したり色々あったみたいですけど、良い体験が出来たみたいですね」

 

「ええ……本当に、良い体験でしたよ。アイドルはなんとなくテレビとかで見たことがある程度だったので、それが普段どういった仕事をしてるのか見れてよかったです」

 

 ラジオは予想外でしたけどね、と肩をすくめる榊は、でも、と前置きして、

 

「アイドルやスタッフさんとか色んな人にお会いしてきましたけど、みなさん楽しそうで、それでいてとても一生懸命でした。これが菜々さんの言ってた心を熱くする何かなのかなあって思ったりしました」

 

「だから、榊君もアイドルをやってみたいと思ったんですか?」

 

 どうでしょう、と即座の肯定をしない。346プロダクションのお城のような建物を見上げて、

 

「でも、いいなあとは思いました。ああやって何かをひた向きに頑張れるのは羨ましかったです。

 だからこんな俺でも、あの子達と一緒ならそうやって出来るのかなあって。そう考えていたら、自然とアイドルをやってみたいと思ったんですよね」

 

 照れ臭そうに言う彼の動機を、菜々はどう評価するか悩んだ。個人的には素敵な動機だと思う。自分が熱くなれるものがあるというのは、アイドルになった後の大事なモチベーションに繋がるからだ。

 ただし、これを明日のオーディションで言った場合に面接官の反応もいいかと言われると、菜々は決してそうではないと言わざるをえない。

 彼はそれを理解しているだろうか。いや、おそらく理解していない。理解してないからこそ、彼はあれほどまでに目を輝かせているのだ。

 言ってあげるべきだろうか、悩んだ末に菜々が出した答えは、

 

「良い動機だと思いますよ」

 

 個人感想を述べる菜々に、榊も嬉しそうに頷く。

 

「だから俺、明日のためにやれることはやっておきたいんです」

 

「やれることですか?」

 

 明日がオーディションだからやれることは限られていると思う。歌やダンスなんて一日でどうにかなるものではない。挙げるとするならば、面接の練習くらいだろうか。

 首を傾げた菜々に、彼は指を一つずつ折ってみせ、

 

「まず第一に、俺346プロダクションのアイドルのこと全然知らないんですよ。高垣さんでやっと顔と名前が一致するレベルです。だから今日は、帰りにレンタル屋さんで皆さんのCDをあるだけ借りてこようと思ってます」

 

「あるだけって、もしかして全部ですか?」

 

「全部のCDが残ってるとは思いませんけど、とりあえず残ってるのは全部です」

 

「全部って、結構な枚数ありますけど本当に全部聞くつもりなんですか? というより聞けるんですか?」

 

「聞けるかじゃなくて聞くんです。それに、全部聞くと言っても、別に歌を覚えるわけじゃなくて、346のアイドルがどういう歌を歌ってるかを知れれば良いんです」

 

 すごいやる気だ。テストの点数が悪くて勉強しようと思う心理と似ている気もするが、一晩ぐらいだったらやり切れるだろう。

 

「それと二つ目は、シンデレラプロジェクトの中に個性的というか、なかなか癖の強い子がいまして。まあ、菜々さんみたいな感じなんですけど」

 

「榊君、それってナナも癖が強いってことですよね」

 

「その言葉遣いがなかなか難儀なものでして、まともに会話出来なかったんですよ」

 

……あ、ナナの癖についてはスルーですか。

 彼としてはそこは触る必要のない部分なのだろう。

 口が滑っただけかもしれない。その場合は、彼が菜々を癖の強い人だと思ってるのは確定だが。

 菜々も他のアイドルよりは変わってる事ぐらいは自覚している。だからと言って癖が強いと言われてノーダメージなわけもなく、それなりに心に刺さるものもある。

 何か一言言うべきだろうかと迷うが、彼にも悪気はなかったに違いないと思い会話を続けた。

 

「まともに会話が出来ないって、日本語を話せないわけじゃないんですよね?」

 

「うーん。日本語ではあるんですが、天界とか 邂逅(かいこう)とか、そういった単語が飛び交う感じでして」

 

「ああ、いわゆる中二病ってやつですよね。それはなかなか手強そうですね」

 

「まあ菜々さんも負けてないですよ。それに、中二病って括っていいのか疑問が浮かびますが、明日はもう少しコミュニケーションを取れるようにしておきたいんですよ」

 

……あれ? またナナがディスられてないですか。

 これはもう意図的ではないだろうか。

 榊にとっては褒め言葉かもしれない。ただ当事者である菜々にとっては残念なことに冷やかしにしか聞こえない。

 やはり言った方がいい、そう判断した菜々は、あの……、と前置きして、

 

「榊君? なんだかさっきから、ナナのメンタリティを削る発言が出てきているように感じるんですが」

 

 そう指摘すると、榊は唸るように考える素振りをこちらに見せた。そして彼はまず唸り声を響かせて、

 

「菜々さんって、アイドルの時はウサミン星人じゃないですか?」

 

 また序盤から返答に困る質問がきた。

 アイドルの菜々がウサミン星人なのは当然のことで、そうです、と彼の質問に肯定すればいいはすだ。

 しかしそれだと、アイドルの時以外のプライベートはウサミン星人でないと言ってるようなものだ。

 それはいけません、と菜々は自身を叱咤する。ウサミン星人はキャラではないと豪語している以上、そんなことあってはいけないのだ。

 だがら菜々は答える。いつものようにピースサインを目元までもってきて、

 

「ナナは二十四時間三百六十五日、いつでもウサミン星人に決まってるじゃないですか。キャハっ!」

 

「…………」

 

 一瞬。ほんの一瞬だけだったが、榊の顔が真顔になったのを菜々は見逃さなかった。

 この空気を菜々は何度も経験している。場が凍るというやつだ。

 一回二回と瞬きを繰り返した彼は、ああ、と声を絞り出してから、

 

「菜々さんのそういうところ、俺は本当に尊敬してますよ?」

 

……いたた! その心遣いが逆に鋭利な刃物ですし、そもそもなんで疑問形なんですか!?

 気遣いが難しいことを身をもって体感した菜々は、疲れが溜まった肩をなんとか持ち上げて、

 

「この話題は一旦保留にしておきましょう。ええそうしましょう。いいですね榊君、分かったら返事ですよ?」

 

「あ、はい……。了解です」

 

 歯切れの悪い返答に、いささか大人気なかったかと思う。

 だけど仕方のないことだ。これ以上この話題を続けていたら、きっと菜々の何かが持たないかもしれない。

 何かはあえて深く考えないことにした。ただ菜々の心が深く抉られたことには違いなかった。

 

 

「菜々さん、今日は二回もありがとうございました」

 

 駅の改札前で榊は再度頭を下げた。

 時は既に六時前。この時間になると空は赤よりも黒が主色になってくる。そして周囲には帰宅途中のサラリーマン達の姿が目立ってくる。

 これからどんどん混んでくるであろうその場所で、頭を下げられた菜々は手を横に振ってみせる。

 

「だから気にしないでくださいって、あれは菜々が好きでやってるんですから」

 

 結局あれから、明日のオーディションに向けて主に菜々の体験談を中心としたレクチャーでほとんどの時間が過ぎてしまった。

 菜々の体験談ということは、失敗した話が必然的に多くなってしまう。だけどそれでよかったと菜々は今更に思う。

 どうすれば良いよと話すより、どうしたら駄目かと話す方が榊としては理解しやすかったようだ。その証拠に彼は、何もないはずなのに笑みを浮かべると、

 

「いやでも、菜々さんの話は参考になるのはもちろんですが、なかなかに面白いものでしたよ。特にダンス審査で腰を痛めた話なんて……ぷっ」

 

 笑いを我慢出来なかったのか、彼は口元を手で隠すと即座に顔を逸らした。

 思うところは多々あるが、こちらの話がちゃんと頭に入ってるならそれでよしとしよう。

……ナナは先輩ですから、それぐらいの余裕は見せませんとね。

 未だに肩を震わせている榊に、でも、と菜々は声をかける。

 

「榊君は本当に、今回駄目だったらおしまいなんですか?」

 

 こちらの疑問に榊は視線を戻した。うっすらと涙が溜まっている瞳は、しかし菜々をしっかりと見ていて、

 

「さっき言ったばかりじゃないですか。346プロダクション(ここ)が駄目なら、他を受けるつもりはありませんよ」

 

 そうですけど、と菜々は不満を一切隠そうとしない。

 菜々がこの事を知ったのはつい先程、駅に向かっている途中での事だ。レクチャーもほとんど終え、最後の締めとして、もし明日駄目でも、また次がありますから! とアドバイスをしてあげた。

 これは菜々が長い下積み時代で一番大事にしていたものでもある。たかが一度の失敗で全てが決まるのではない。むしろその経験が次へと活き、成功に繋がるのだ。

 菜々もたくさんの失敗を経験をしてきた。榊が笑ってしまうようなくだらない失敗から、心が折れそうになるほどの大きなものまで。

 その一つ一つが踏み台となって、念願のアイドルになれたのだと確信している。

 それなのに榊は、こちらの言葉を聞くとなぜか申し訳なそうに笑って、

……今回のオーディションが駄目だったなら、アイドルになるのは諦めますよ、か。

 どうしてそんな事を言うのだろうか。アイドルは榊を熱くするものがあると彼自身が言ってなのに、それを一度駄目だからと諦めてしまっていいのか。

 投げやりに言葉が出そうになるのを菜々はぐっと堪えた。

 アイドルを目指すのにどこで線引きするかなんて人それぞれだ。自分のように何回何十回先を見てる人もいれば、彼のように一度で区切りをつける人だっている。

 諦めるのが早いと根気が足りないと言われるだろうし、逆に諦めるのが遅いと能天気とも言われてしまう。だからどっちが良いかなんて判断つかないものだ。でも、

 

「榊君はそれでいいんですか?」

 

 せっかく堪えていた言葉が思わず出てしまった。

 すぐさま口元を押さえるが、今となってはその行為すらわざとらしく思われるかもしれない。

 余計なお世話だったに違いない。項垂れそうになる菜々に、しかし榊はこちらが思ってるのとは逆に嬉しそう表情を緩めると、

 

「当たり前じゃないですか。アイドルを目指すかどうかはだいぶ悩んでましたけど、アイドルを目指すならこれっきりというのは最初から決めてましたから」

 

「でも、こう言ったらあれですけど、榊君みたいに養成所とかレッスンを一度もしたことがない子が一回目で受かるなんてほとんどないんですよ」

 

 我ながら冷たいことを言ってる自覚はある。だがそれは自覚でもある。

 全くの素人がいきなりオーディションに受かるほど甘くないのは、菜々が身をもって味わっている。

 世間で聞く新人発掘オーディションだって、芸能人ならまだしもアイドルになると大抵が養成所、もしくはダンスや歌の経験者が上位のほとんどを独占している。

 実際に菜々自身もたくさんのオーディションを受けてきたが、榊のような素人がオーディションに合格したのを見たのは一人か二人ほどだ。

 だから今回のオーディションは榊がアイドルを目指すきっかけに、そして何より次へのステップアップに繋がればと菜々は考えていたのだ。

 それなのに彼は今回きりだと言い張る。絶対無理とは言わない。ただその可能性は限りなくゼロに近い。

 こちらの気持ちを知ってか、榊は一度を手を叩いて、

 

「でもですね、シンデレラプロジェクトの中に渋谷さんっていう俺と同じ素人の人がいたんですよ。だから案外大丈夫かもしれないですよ」

 

 それは違う、と菜々は声に出して否定したかった。

 菜々もある程度はシンデレラプロジェクトを知っている。知っているからこそ違うと言い切れるのだ。

 シンデレラプロジェクトは女の子の新人アイドル十四人と、今回のオーディションで合格した男の子を合わせた十五人からなる大きなアイドルグループだ。

 十四人も新たにアイドルを集めるなら、一人ぐらいは素人がいてもなんら不思議ではない。

 だけど男の子の方は違う。プロジェクト的には十五人の内の一人でも、男の子はあくまで一人なのだ。そうした場合、なんの経験もない子を採用するのかと言われると疑問を抱いてしまう。

 女の子達の中に男の子が一人だけなら尚更だろう。考えたくはないが、素人だと他の子に下に見られて最悪いじめられてしまうかもしれない。

 

「あのですね菜々さん」

 

 榊はまるで言葉を探るように視線を泳がせる。時折隣で流れるサラリーマンの列も見て、

 

「菜々さんが一回で区切りをつけようとしてる自分を理解出来ないように、俺は何回でもチャレンジする菜々さんを理解出来ません。でもそれは、当たり前の事なのかもしれません」

 

 だって、と続ける榊の顔を見て、菜々は諦念を抱いた。

……ああ、これは駄目ですね。

 自分も頑固には定評があるが、もしかしたら彼はその上をいくかもしれない。いや、ここは意志が強いと言ってあげるべきだろう。

 アイドルを目指すならそのぐらいでいいかもしれない。今回きりというならなおさらだ。

 眼前で言葉を紡ぐ彼を見て、菜々はしょうがないと苦笑を漏らした。

 




十話 気遣いほど心に刺さるものはないんですよ?はいかがでしょうか?
先ず先に一言言っておきます。更新遅くなり申し訳ない!
恒例の言い訳をさせてもらうと、やっぱり仕事が忙しかったです。年度末が忙しいのは当たり前ですが、今回は異動もあったため例年よりも大分忙しく、3月は殆ど書けていませんでした。それでも早く更新しなくてはと思って急いで書いたので、今回は普段よりだいぶお粗末なものになってるかも。時期を見て修正はしたいですが、それもいつになるやら……。
4月に入ってまだ少し慌しいですが、5月に入れば仕事も落ち着いて書き進めることができると思いますので、それまで亀更新にお付き合いください。

完全に話は逸れますが、仕事が忙しい時もデレステはしっかりやってました。念願の星輝子のSSRが出て初めての課金で爆死し、次のガチャでは無償であっさりちゃまのSSRを引くという不運にもありました。
さらに月末にはヴァイス二弾も発売ですね。皆さんは買われるでしょうか? 私はこの日のために3月は頑張って残業代を稼いでいたのですごく楽しみです。まあカードはあっても、肝心の対戦相手は同じプロデューサーとラブライバーの二人しかいませんがね……。

追記
実は先ほどリリスさんという方から感想をいただき、すぐに返信したのですが、

あ、ここ文字間違えてる。直さなくちゃ。
ええと、編集はないから削除で一回消すのかな?
削除をポチッ……あれ?返信どころか感想すらない。もしかして……。

という事で誤ってせっかくいただいた感想を消してしまいました。機能を把握していないのは全く恥ずかしい限りです。
更に非ログインユーザーだったため個別に連絡する手段もなく、こうして話の途中に組み込ませてもらいました。自分の活動報告に載せるか迷いましたが、それだとリリスさんが見る可能性が低いと考えあえてこちらにしました。
次回の更新、もしくはリリスさんから連絡がありましたらこちらを削除しますので、それまでは逆刃刀の醜態を晒しているということで暖かい目で流してください。

もしリリスさんがこちらを拝見して連絡くださる場合は、非ログインユーザーなので一応本人確認の意味も含めて感想の内容を箇条書きでいいので簡単に添えていただけると助かります。いただいた感想の内容はしっかりと覚えてますので、よろしくお願いします。

今後はこのような事がないようしっかり機能を把握して更新・感想の返信をしていきたいと思います。
今回はリリスさん及びこういった形で更新することになってしまい誠に申し訳ありませんでした。

・最初は11話として追記はあげましたが、どうやら話と関係ないのを上げるのは禁止事項らしくこちらに移動させました。
正直こちらで書くのはありなのか?という疑問はありますが、前書き・後書きなら多少は大丈夫ですよね?ね?
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