内容はまたもごめんなさい(土下座)
では、本編どぞ↓
亜子side
ウチには好きな人が居る
その人はサッカー部の部長をやっとる。
ウチがサッカー部のマネージャーをやっとるのも部長の近くに居る為や
ウチ等のサッカー部は強くはない
多分やけど、麻帆良の部活の中で一番成果を上げていないのはサッカー部や。
せやけど、そこで諦めた訳やない
助っ人を呼んでなんとか成果を上げようとしとる(セコイ言われるのは仕方ない)
その助っ人とは……
「来い、慶一!」
「行くぞ薫!」
先に喋ったのが豪徳寺 薫先輩
後に喋ったのが山下 慶一先輩や。
薫先輩はFW、慶一先輩はMFをやっている
部長ほどではないんやけど、他の部員より強い先輩達や。
「亜子ちゃん、持ってきた物はここに置けばいいか?」
「はい。おおきにな、生一先輩」
ペットボトルを持ってきてくれたのは相川 生一先輩
ウチが大変そうやって理由でマネージャーの手伝いをしてくれとる。
「戦況はどうだい?」
「今のところ薫先輩と部長が入れて2-0や」
生一先輩はそれを聞くと薫先輩達に野次を飛ばす
「どうした薫! 10分以内にハットトリック決めるってのは嘘か!?」
「勿論やってやる! 待っとけ!」
そう言うや否や慶一先輩からもらったパスでオーバーヘッドを決めとる
なんでも、有言実行をしないと気がすまないらしい。
「今日は勝たなきゃいけないもんな?」
「///」
生一先輩の言葉にウチは俯く
多分やけど、今のウチの顔は真っ赤や。
「? どうかしたのか生一?」
「良いから頑張れよぶ・ちょ・う」
ウチ、今日の試合に勝ったら部長に告白するって決めとる
それを生一先輩に話したら絶対に勝たせてくれると約束してくれた。
マネージャーはウチしか居らんから、マネージャーの仕事を手伝ってくれる生一先輩はよく相談に乗ってくれる
とても良い先輩や
「ゴーーール!」
「超エキサイティン!」
「お前ら気を抜くなよ~まだ勝負は始まったばかりだぜ~」
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
-----ピッピー!-----
前半戦終了の笛を鳴らす
勝負は5-1でウチらが勝っとる。
このままいけばウチらの勝ちや!
「お疲れさん。薫、慶一」
「どうだ! 有言実行したぞ!」
「変わりに俺はシュート出来なかったがな」
生一先輩達が3人で笑いあってる
ホンマに仲が良い3人で、ネタにされてまうのも頷いてまう。
「お疲れ様や部長!」
「お、サンキューな和泉さん」
「「「「「「「「部長だけずりーぞ!」」」」」」」」
「皆の分もあるからそこからとってけ!」
「「「「「「「「お前には分からんか!? この男心が!?」」」」」」」」
「あはははは(汗)」
「皆はなんでそんなに騒いでるんだ?」
サッカー部の皆もウチが部長を気にしてるのを分かっとる
だから、今日は勝ってほしい。
「お~い」
「ん? どうかしたのか?」
そんなウチの事を知ってか知らずか……
「こっちは選手交代をさせてもらう」
あっちの人達は本気でこっちに勝ちにくるつもりやった
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「くそ! 外道が!」
「見られてなきゃなんでもありなんてせこすぎるだろ!?」
「こんな奴等に負けてられるか! 皆、勝つぞ!」
選手交代してからの相手は酷い人達やった
見られなければなんでもしとくる
ラフプレイで皆の心と身体を削ってきおった。
「行くぞ!」
それでも、部長は負けてへんかった
皆を引っ張ってゴールまで持っていき、シュートまでしていた。
でも、点は取れへんかった
そして……
「がああぁぁぁ!」
「部長!?」
部長は怪我をしてもうた……
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「……すまん」
「お前の所為じゃないさ、謝るな」
「あの野郎! ワザと部長の足に引っ掛けやがった!」
部長は足を捻った所為でベンチで横になっとる
部員の皆は怒った眼で相手のチームを見とった。
「……このままだと負けるかもな」
「縁起でもない事言うなよ……」
得点は既に5-7
諦めムードが皆の間に流れ始めとる。
このままやと……
「すまん、待たせた」
「へ?」
声の方を向くとそこにはユニホームを着た生一先輩が居った
「選手交代だ。俺が
「生一先輩、サッカー出来たんですか!?」
ウチの言葉に生一先輩は笑って答える
「手を使っちゃいけないことは知ってる。後は知らん」
「ってぇぇぇぇぇ!?」
「心配しないでよ亜子ちゃん。必ず勝って来るからさ」
笑って生一先輩はコートに入っていく
ウチは何故か止めることが出来へんかった……
side out
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「さ~て……始めるか」
生一は先程とは違って真剣な表情で呟く
「お? やる気か、生一?」
慶一がその生一に向かって笑いかける
生一は不敵に笑った。
「ああ、そのつもりだ」
「だがやり過ぎるなよ。お前は何時も加減を知らないからな」
薫が生一に注意する
「そんなつもりはないんだけどな……」
「まぁ、それを止めるのが俺達の役目だろ?」
「ふむ、確かにそれもそうか」
「お前らは俺のお守りか!?」
「「否定はしない」」
三人は一連のやりとりを終えると笑いあう
そして、相手に向かって嗤った。
「「「お前ら、壊れる覚悟は出来てるか?」」」
彼等、『
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「おらぁっ!」
始めに動き出したのは薫
相手のボールに向かって何も考えず突っ込んでいく。
「ちっ!」
それを見て相手はパスを回そうとする
前半の動きを見て、薫と一対一をするのは分が悪いと考えたんだろう。
「!?」
だが、そこで気付く
パスを出そうとした相手の後ろで敵が待機している事に……
「残念だったな。何処に出そうとするかはさっきので把握してるんだよ」
慶一は呟きながら笑う
敵がパスを出そうか迷っている間に薫が敵のボールを奪った。
「行くぞ! これが必殺の……
-----ギュインギュイン-----
薫はボールに気を送り込み、その力を上げる
蹴られたボールはその表面に漢の文字を浮かべ、ボールが出す音では無い音をあげながらゴールに迫った。
「ひぃ!」
時速100kmは出てるかもしれないボールにキーパーは悲鳴を上げる
だがボールは咄嗟に前に突き出したキーパーの手に当たらず上部のポストに当たり、宙へと跳ねる。
「何!?」
薫が入らなかった事に驚愕の声を出し、キーパーは助かったと溜め息を漏らす
だが、その溜め息はやがて恐怖の声に変わった。
「何時も詰めが甘いぜ、薫」
何処から聞こえる生一の声
その方向へ皆が眼を向けると、そこには錐揉みしながらボールに迫る生一が居た。
「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」
「ぶっ!」
コートの中に居る全員が呆然と生一を見る
その中で一人、失笑した慶一は悪くは無い筈だ。
「いくぜ、一人小林サッ○ー! 名場面で服が吹き飛ぶアレ!」
蹴り出したボールは竜巻となり、ゴールへと迫る
キーパーはそのボールに対して腕を大きく広げ、ボールを受け入れる体勢になる
その時の彼の顔は悟りをひらいた僧の様であったと、後にチームメイトは語った。
-----ゴオォォォォォ-----
竜巻はキーパーもろともゴールに突き刺さり、そのまま上空へと吹き飛ばした
「……」
生一は着地し、その惨状を見る
そして皆の方を見た。
「やっちまったZ☆E」
「「「「「「「「イヤ、やっちまったぜじゃないですよ!?」」」」」」」」
その後、試合は麻帆良の勝利に終わったのであった
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「「……」」
保健室
そこには部長と呼ばれる男子とマネージャーの少女が居た。
少女は男子の足に丁寧に包帯を巻いていく
「「……」」
本来なら保健室の先生がするはずなのだが、“何故か”先生は急用があると出て行ってしまっている
正に絶好の機会だ。
「部長……」
少女は男子に声を掛ける
男子は少女に笑いながら聞く。
「どうかしたか? 和泉さん」
「……部長って好きな人居るんですか?」
少女の問いに男子は戸惑う
「へ? あ~……まぁ、居るよ」
「!?」
少女は男子を見て先を促す
これが漫画ならば、男子の答えは決まっている。
「実は……ウルスラの人が好きなんだよ」
「……へ?」
だが、残念だがこれは漫画では無い
どこまでも現実的なものである。
なので、男子の思い人が少女でないのも仕方がない
「ドッチボールの部長なんだけどさ、凄い頑張り屋なんだよ。同じ部長ってことで前から……」
少女は最後まで言葉を聞くことはなかった
「あれ? 和泉さん?」
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
亜子side
何処を回ったか、どんな顔をしてたかウチは覚えてへん
「……」
気付いたらウチはグラウンドに戻ってきとった
「……はは、雨も降ってきおったわ。ホンマ、今日は災難や」
何時もなら背中の傷が見えてまうかもしれへんから雨は嫌いなんやけど、今はこの雨が全部流してくれそうや……
「亜子ちゃん……」
「生一先輩……」
声の方向を向くとそこには生一先輩が居った
「ああ……話は聞いた。すまん、俺が先に
「ウチな、背中に傷があるんや。大きな傷がな」
「亜子ちゃん?」
ウチの口は止まらんかった
「それがあるから、ウチは恋愛出来へんと思っとった」
「……」
「初めてやったんや……誰かを好きになるんわ……」
「……亜子ちゃん」
生一先輩がウチに傘を渡してくる
「俺は君に何かを言えるほど恋愛経験もないし、大人でもない」
「……」
「でも……亜子ちゃんは可愛いと思うよ」
「それじゃあ、先輩……」
ウチは生一先輩を見つめる
「ウチを貰ってくれますか?」
「……」
生一先輩は少し驚いた様に目を見開く
そして、ウチを優しく抱きしめてくれた。
「君がそれを望むなら……本当の恋が出来るまで俺が亜子ちゃんを支えるよ」
「……」
声を出さずに泣くウチに、生一先輩は優しく背中をさすってくれた
雨が降り続く寒い中、先輩の傍は日向の様に暖かかった……
亜子好きな方,申し訳ありませんでした!