お久しぶりです
テストやレポート、艦これ
などをやっていたせいか遅れてしまいました
前置きはほどほどに本編どうぞ↓
「なんで茶々丸ちゃんはその娘と一緒に居るの?」
「マスターは私のマスターですので……」
とある建物の屋上で生一と少女が会話する
間に挟まれる形になったエヴァとネギは唖然と二人を見ていた。
「それじゃあ、前に言ってた仕えてるって子がダーク♂ちゃんなの?」
「はい」
「待てっっ!誰がダーク♂だっ!」
生一はエヴァの言い草にえっ……とでも言いたげな顔をする
「待て待て、違うからな? 私の名前はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだからな?」
「長い。んじゃ、エヴァちゃんでいいや」
生一と会話をする毎にエヴァからやる気が削がれていく
現在のエヴァの心境は帰って寝たいだった。
「マスター。生一さんとは敵対しない事をお薦めします」
「どうしてだ、茶々丸」
「生一さんはハカセの耐久テスト毎に呼ばれますが、生一さんの耐久テストをクリアできた物はありません」
今のマスターでは抵抗も不可能かと思います。と茶々丸は続けた
「……」
「で、まだやる?エヴァちゃん。今なら見逃してあげるよ?」
先程エヴァがしていた様に上から目線で生一は言う
今の戦力では分が悪いと感じたのか、エヴァは舌打ちをした。
「……退くぞ茶々丸」
「イエス、マスター」
ネギを下ろして茶々丸は生一に一礼して退く
生一はエヴァ達に視線を向けながらネギに近づいた。
「大丈夫だったか、ネギ君?」
「……」
ネギは呆然としながらエヴァ達の方を見ている
そしてエヴァ達が見えなくなった途端……
「生一さ~ん(泣)」
「おっと」
生一に泣き付いてきた
生一はネギの心情を察するとあやす様に頭を撫でる。
(やっぱり、まだ子供なんだよな)
「うえぇぇぇぇん」
ネギが子供だと再確認すると、ネギが泣き疲れて眠るまで頭を撫でていた
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「それで、どうしてああなった訳?」
女子寮のネギの部屋
つまりは明日菜達の部屋で生一は事情説明をしていた。
木乃香はネギと一緒に寝ている
「まぁ、吸血鬼は恐いだろう。それが魔法を使えるとあっちゃ恐怖も増す」
「その吸血鬼が同じクラスのマクダウェルさんね~……」
明日菜は信じられない様に生一を見る
「意外と近くに不思議はあるもんさ。この麻帆良だと特にな」
「何よそれ。此処は魔窟か何かなの?」
明日菜の疑問に生一は少し考える
そして溜め息を吐いた。
「……言いえて妙なり」
「止めてよ。明日から学校が恐くなるじゃない」
「「……ぷ」」
二人はネギ達を起こさない様に静かに笑う
ひとしきり笑うと、明日菜は生一に質問する。
「そう言えば、生一は何時から魔法に関わったの?」
「俺は9歳の頃だな。ちょいと偶然魔法を知ることになったんだ」
巻き込まれたとも言う。と生一は苦笑する
それを聞いて明日菜も苦笑した。
「アンタも大変ね~……高畑先生と知り合ったのもその時?」
「ん……まあな」
生一は懐かしいと微笑む
そして時計を見ると立ちあがった
「ん……もうこんな時間か。俺は退散するとするよ」
「へ? あ、もう結構時間が経ってたのね」
明日菜は生一を見送る様にドアに向かう
「それじゃ、お休み生一」
「ああ、お休みアスナ」
生一は明日菜に微笑んだ
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「で、私に聞きたい事とはなんですか生一?」
図書館島の地下、司書室と呼ばれる場所で生一は出された紅茶を飲んでいた
学校は慶一に言い訳を頼んで休んでいる。
「言わなくても分かってんだろ?」
「さて? なんの事ですか?」
クスクスと笑いながらフードを被った男は笑う
「アル……今はクウネルだっけか? とりあえず、エヴァちゃんの知ってる事を全部吐け」
「おやおや、キティに生一が興味を持ちましたか。古き友としては複雑ですね~」
茶化すな。と生一はクウネルに話を促す
「そうですね~……まず、キティは“
「吸血鬼の真祖……」
今はナギによって力の全てを封印されていますが。とクウネルは続ける
それに生一は納得すると、溜め息を吐いた。
「またアイツか……」
「生一も人の事は言えませんがね」
「五月蝿い」
クウネルは肩をすくませると話を続けた
「魔法使いとしては超一流。ナギも正面から闘ったら勝てるかどうか分かりません。得意魔法は氷と闇です」
「……」
生一はクウネルを睨む
聞きたい事はそこではない。
「……なんでエヴァちゃんは今頃動きだしたんだ?」
生一はエヴァを知らなかった
それは生一が学園に来た5年前よりも前に学園に住み着いていて、今まで大きな問題を起こしていないと言う事だ
それが今にして動き出した理由、封印も解いていない状態で問題を起こした経緯を生一はクウネルに問うた。
「さぁ?」
「は?」
クウネルは知りません。と生一に答える
「そもそも、エヴァと私は長い間直接会ってません。そんな私が彼女の心境の変化を知る事が出来ると思いますか?」
「イヤ……まぁ……そうだな」
コイツなら分かるんじゃないか?と生一は頭を掻く
「まぁ、推理は出来ますけどね」
「おい」
「ふふふ。まぁ、十中八九ネギ君の血が目的でしょう」
「血?」
生一は腹でも減ってるのかと推測する
勿論、そんな訳はない。
「下らない事を考えてると思いますが違います。キティはネギ君の血を使って封印を解こうとしてるんでしょう」
「魔法の事は教えてもらった事しか分からん……が、封印って血で解けるもんだっけ?」
昔に教えられた事を生一は思い出す
が、その様な事は思い出せなかった。
「封印を施した者の血、またはその血縁者の血を使い封印を誤魔化す事は出来ます。キティの場合、解く事も出来るでしょう」
その代わり、大量の血が必要ですが。とクウネルは続けた
「待て待て。今までの話から察するに、封印を掛けたのはあの
「ええ。流石に生一でも分かりますか」
「俺を馬鹿扱いにするな。だけどそれなら、なんでナギが此処に来ないんだ? アイツが来たら万事解決だろ?」
生一の疑問にクウネルは知りませんか?と生一に問う
勿論、生一の答えは何がだ?だった。
「ナギは10年前に死んだそうですよ」
「いや、ないだろ」
クウネルの言葉を生一は考える間もなく否定する
あまりの速さに流石のクウネルも驚いた。
「どうしてそう思いますか?」
「イヤだって……ナギだぞ?」
彼等の間にそれ以上の言葉は不要だった
正にそれで済んでしまう、それがナギ・スプリングフィールドと言う存在だったのである。
「まぁ、6年前にネギ君の故郷で目撃されてますけどね」
「んな事だろうと思ったよ」
ナギが来れない理由は分からないが、それ相応の理由があるのだろうと生一は無理矢理納得する
そして本題をクウネルに話した。
「で、この事を学園長は知ってるな」
疑問ではなく生一は断言する
本当に生徒の危機になるとしたなら学園長が動かないはずがないと生一は確信していた
それは信用しているともとれる。
「……」
生一の言葉にクウネルは冷めた紅茶を飲む
「……知ってるでしょうね」
そして答えを言った
「見逃してるって事はそれ相応の思惑があるって事だろう? もしそれが……」
「……」
そして生一は言葉を止める
クウネルは眼を閉じて生一の言葉を待った。
「……ネギ君の成長だとしたら?」
生一は思う
(下らない)
「……人は英雄を求めます。それが例え幻だとしても」
生一はクウネルを見る
その顔は苦虫を噛み潰したようであった。
「……戦争は終わったんじゃなかったのか?」
「終わりました。けれど、時代は英雄を求めるのでしょうね……」
繰り返し
クウネルの言葉に生一は何も言えなかった……
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
それから生一の生活が変わったかと言ったらそれは無い
件の者達は女子エリアに居て、生一はよく行くが毎日行っているわけではないのだ。
「……」
だから女子エリアで起こった事を生一が知るはずもない
風呂でネギが女子から鮮烈な慰めを受けて軽い女性不審になりかけたことも
変態オコジョがネギに悪い事を教えこんでいる事も知らない。
「……ん?」
「……こんにちわ生一さん」
だが、生一は進んでいく
知らぬまにトラブルの中心に向かって。
「今日はどちらへ?」
「イヤ、特に決めてないよ。そう言う茶々丸ちゃんは?」
「私も特には……しいて言えば、マスターの夕食の準備です」
生一はそれを聞くと少し考える
「……んじゃ、俺も付いてっていいかな?」
「? 別にかまいませんが、面白い事は何も……」
そんな気分なんだよ。と生一は茶々丸に付いて行く
それを影から見ているのが……3人?
「なんだ? あの兄ちゃんも仲間か?」
「生一さん……」
「本当にアイツって顔が広いわね……」
訂正。2人と1匹
「どうすんの? 生一が居たら確実に止められるわよ?」
「な~に心配するなよ姉さん、何時までも一緒に居る訳ないんだ。離れた時に二人がかりで……」
「……」
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
それからの二人の行動はシンプルの一言だった
「お荷物お持ちします」
「婆さん、しっかり掴まっててくれよ」
「あらあら、すまないね~」
困っている人が居たら手を貸し
「おう、生一と茶々丸ちゃんじゃねーか。デートか何かか?」
「?」
「おいおいおっちゃん、茶々丸ちゃんと俺なんかじゃ吊り合わね~よ」
知り合いの店でからかわれながら夕飯の材料を買っていく
二人が商店街の人達に慕われている事が分かった。
「茶々丸さんは良い人ですね~(泣)」
「おいおいネギの兄貴、もしかしたら良いフリをしてるだけかもしれないぜ……? どうしたんですか、アスナの姉さん?」
「……へ? な、なんでもないわよ」
明日菜達が物陰で騒いでいる間に生一達は先へと進む
「生一兄ちゃん! 河で猫が流されてる!」
「おk。俺に任せとけ」
生一は河に触れる瞬間に加速し流れている猫を回収する
「ほい、帰還」
「うわ、流石兄ちゃん!」
生一の腕の中で猫は欠伸をした
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
猫を回収した生一は茶々丸と一緒に猫の集会場なる場所までいく
茶々丸がレジ袋から買ったネコ缶を出すと、野良猫達が一斉に茶々丸の足下に集まりだした。
「モテモテだな」
「……そうなのでしょうか?」
生一の言葉に茶々丸は疑問の言葉を返す
「それを見ればそう見える」
「そうですか……」
茶々丸は黙々と猫に餌をやっていく
全ての餌を食べ終えたのか、猫達はばらばらに散っていった。
「……生一さんは何故私と普通に会話できるのですか?」
「ん? 何か可笑しな事でもあるのか?」
「マスターは世間一般的に悪の魔法使いと呼ばれています。生一さんはなんとも思わないのですか?」
「さて、俺としては悪の魔法使いなんて言うのがどれぐらいの悪か分からないからなんとも。まぁもし、一般人に迷惑をかけるようなら鉄拳制裁ぐらいはするだろうね」
生一は笑いながらそれに、と付け加える
「エヴァちゃんと茶々丸は同じじゃないだろ?」
「私はマスターの従者です」
「違う、そう言う事じゃない。茶々丸ちゃんは茶々丸ちゃんだって事だよ」
「? 私はガイノイドです」
「あ~なんて言えば良いか……」
「?」
生一は頭を押さえて唸る
数秒唸って考えた後、茶々丸に説明する。
「俺は根本的に馬鹿だから上手く説明できないけど……茶々丸ちゃんはエヴァちゃんの指示で猫に餌をあげている訳じゃないよね?」
「はい。これはマスターの命令ではありません」
「なら、さっき人を助けたのは?」
「……マスターの命令ではありません」
生一はその言葉に満足そうに笑う
「ほら、エヴァちゃんと茶々丸ちゃんは違うよ。確かに茶々丸ちゃんはエヴァちゃんの従者らしいけど、全部が全部エヴァちゃんの命令じゃないでしょ?」
「……」
茶々丸は生一の言葉に考え込む
そんな茶々丸に生一は笑いかけた。
「それに、俺は茶々丸ちゃんを“友達”だと思ってるよ」
「“友達”……ですか?」
生一の言葉に茶々丸は困った様な顔をする
その顔を見て生一は苦笑した。
「ありゃ? もしかしてそう思ってたのは自分だけ?」
「……」
無言で考え込む茶々丸に生一は笑う
そんな生一に茶々丸は首を傾げた。
「……何か?」
「はは、言葉にしなきゃ通じないこともあるって事を再認識しただけだよ」
そう言い生一は手を茶々丸にさし出す
「茶々丸ちゃん、俺と友達になってくれないか?」
「へ……」
茶々丸は困惑しながら生一を見つめる
(これは一般的な握手と言うものでしょうか? それならば私は生一さんの手をとればいいのでしょうか?)
「……」
おずおずと手をさしだす茶々丸
そして茶々丸が生一の手を握り、生一は笑みを浮かべた。
「これからもよろしくね、茶々丸ちゃん」
「……こちらもよろしくお願いします」
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
生一が去った後、茶々丸は手を見つめながらその場に留まっていた
「……」
-----ザッ-----
そんな茶々丸の後ろから見ていた者達が現れる
「……何か用でしょうか? ネギ先生、神楽坂さん」
「「……」」
ネギは杖を構えて茶々丸に言う
「エヴァンジェリンさんにもう一般人を襲わない様に言ってください」
杖を向けると言う事は脅しているということであると茶々丸は理解する
そして
「……それは脅迫でしょうか?」
「……」
無言でネギは返す
「無言は肯定ととらせていただきます。……ですが、その御要望にお応えする事はできません」
「どうして!」
何故と聞かれて茶々丸は定型文を喋る
「それ
言ってから茶々丸は自分の言葉がおかしい事に気付いた
まるで自分の意思ではないと言っている様ではないかと。
「アスナさん!」
「分かったわ!」
茶々丸が考えている間にネギ達は行動を開始する
魔力供給された明日菜が茶々丸に突っ込んでいく。
「はぁっ!」
「!」
素人の動きでは茶々丸に攻撃を当てる事はできない
だが魔力供給された素人ならば、数秒の足止め程度は出来るのだ。
「アスナさん!」
「!」
その数秒があれば優秀な魔法使いならば魔法の詠唱を終わらせることはできる
「魔法の射手! 光の三矢!」
茶々丸は避けようと試みるが姿勢が悪かった
三本の光の矢は吸い込まれる様に茶々丸に向かっていく。
(現在の状況での回避は不可能と判断。記憶メモリのバックアップ開始……もし……記憶メモリが残せたなら……)
「……私が壊れたら猫の餌やりを代わりにお願いします……」
記憶メモリのバックアップをとるように茶々丸の見てきた光景が脳内回路にフィードバックされていく
そして、一番多く記憶されていたのは……
(貴方にこの言葉が残せるでしょうか?)
「生一さん……」
自分を友人と言ってくれた男であった
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
ネギ達の目の前に爆煙が広がる
「……やったの?」
明日菜は震える声で聞く
その疑問の声に答えたのは煙草を吸うオコジョ。
「今のは完全に直撃コースだったぜ。まぁ、主人のいない従者なんてこんなもんよ」
「……」
爆煙が晴れる
そこには……
「《魔法障壁展開成功》」
しりもちを付きながらも手を前に出した体勢で止まっている茶々丸がいた
「な!」
「嘘……」
「そんな……」
二人と一匹は驚愕の声をあげる
だが、一番驚いているのは茶々丸だった。
(この機能はいったい……)
自分に教えられていない機能に驚きながらも茶々丸は“再生”される声を出す
「“あ~、テストテスト。ちゃんと撮れてる? うん、オッケー”」
その声は茶々丸の生みの主の声だった
「“警告するよ~、茶々丸に魔法で攻撃した人”」
緩やかな声だがどこか怒気を含んでいる声でその者は喋る
「“今すぐ学園を出て行くか何処かに隠れて。じゃないと……”」
カウントダウンは始まっている
今すぐ逃げろと本能が警告する。
「“その娘を友人だと思っている『歩く理不尽』がやってくるよ~”」
警告の録音が終わるとそこには茶々丸しかいなかった
ーーー☆ーーー☆ーーー☆ーーー
「大丈夫! 茶々丸ちゃん!」
警告が終わって十秒以内に生一は現れた
「……問題ありません」
茶々丸の言葉に生一は安堵の溜め息を吐く
「良かった……!」
その後、生一は茶々丸を攻撃した相手を探す様に辺りを見渡す
だがそれは、茶々丸が前に来た事で出来なくなった。
「ちょ、茶々丸ちゃん見えない……」
「もう敵は逃げました。充分です」
何故、生一を止めたかは茶々丸にも分からなかった
だが、これは“自分の意思”である事を自覚する。
「……本当にありがとうございます」
自分に自動防衛機能を付ける事をハカセに言ってくれた事
直ぐに駆けつけてくれた事に茶々丸はお礼を言う。
「茶々丸ちゃん?」
生一が驚いた様に顔を見つめる
茶々丸はその顔を記憶メモリの奥深くに保存した。
「これは私の意志です」
次のアンケートはエヴァ編が終わってからにしようと思います
外伝ラッシュがあったからね!
一応考えているのは先生編とチア組編と千雨編とさよ編です
さよは修学旅行前にやりたいですね、イベント的に!
皆さんの感想で頑張る気力を貰っています
感想、質問、誤字脱字の報告待ってます!